資料1 平成27年度第2回宮崎県職業能力開発審議会 1 2 3 4 日 時 平成28年2月12日(金) 議事録(要約版) 午前10時から午前11時55分まで 場 所 宮崎県庁7号館734号室 議 (1) (2) 題 諮問 第10次宮崎県職業能力開発計画の策定について 会議の内容 議題(1) 諮問 ※県商工観光労働部長より、審議会会長へ「第10次宮崎県職業能力開発計画に ついて」の諮問を行った。 議題(2) 第10次宮崎県職業能力開発計画の策定について ※計画策定にかかる課題等に関するのみ 【若者の県内就職、離職について】 ・多くの子ども達が県外大学に進学しているが、県外に進学した学生と接点がとれ ない、これら学生のスキルを県内に取り込めていないという課題がある。公務員、 金融機関、マスコミへの就職でしか県内へ帰ってこない実態がある。 ・県外への就職について、行政と民間が県内への受け皿を作るとともに、学校側も 協力する必要があると思う。県外に就職した子についても「宮崎に受け皿がある」 という環境づくりと周知が必要ではないか。 - 1 - ・高校生の県内就職率が54%に対し、北陸3県の県内就職率は90%を超えてい る。例えば島根・鳥取は、製造業の企業数は本県より少ないが、県内就職率は70 %を超えている。宮崎に若者が残らない理由は、単に企業力が弱いだけでなく、学 校教育や家庭教育など様々な要因が混ざり合って、都市部への指向が強くなってい ると思われる。 ・長い年月かかるかもしれないが、「宮崎で働くことの意義」「宮崎に住むことの意 義」を考える土壌作りをしなければいけない。来年度の商工観光労働部の事業では、 教育委員会と連携を図りながら取り組む予定である。これだけ若者の定着などが大 きな問題であるのならば、職業能力開発という観点からも光をあてるべきではない か。 ・「離職」を考えるときに、個々の若者の履歴や業種毎の分析を行うことによって、 どこに重点的に取り組むべきか見えてくるのではないか。 ・高校生の3年以内の離職率について、従業員5人以下の企業の離職率は格段に上 がる。離職の問題は、地域やグループで、従業員をフォローするか、または経営者 同士で連携していくことが大事である。 【インターンシップについて】 ・インターンシップについて、現在、学生の職場体験は2~3日程度である。例え ば高校生1~3年と段階的に、だんだん職場体験の質を高めていくこと、そして日 数も最低1週間、職場の体験をしないと企業内部のことが分からないのではないか。 ・インターンシップは通常3日間で、これをもっと長くできないかという意見につ いて、学校だけの問題ではなく、企業の協力や、行政の橋渡しが必要であると思う。 【女性の職業訓練、就職について】 ・女 性 は 「働 き たく て も働 け な い」 が いる 一 方、「税 控 除の 関 係 で一 定 時間 以 上 働 かない」人もいる。そのような方々にもっと仕事をしてもらうための手段も必要で はないか。 ・現場でも女性技能者が増えてきている。職業訓練でも男女一緒に訓練できる環境 作りも必要ではないか。 - 2 - ・ポリテクセンターの離職者訓練及び在職者訓練では、女性訓練生の割合が増えて いる。しかし、就職となると女性の訓練生からは、 「通勤に時間がかけられない」 「残 業ができない」などの制約が多いこともあり、多様な働き方への環境整備が必要と 思われる。 【その他】 ・労働力の減少に伴う、生産性の向上は当然かと思われるが、人によって、既に生 産性の高い人、指導する人、単純労働をする人など、外国人労働者や働き方の考え 方を含めて、それぞれに即した生産性の上げ方を考えることも大事である。 ・包括的でいろいろな施策をつなげることが、個々の政策を成功させることになる と思われる。職業能力の育成と同時に、県外へ働いている人、Uターンを考えている 人などへメッセージを送ることを考える必要がある。 ・介護や建設などの分野を知らない方が、きつい、危険などの昔のイメージを持っ ていると思われる。訓練機関として、訓練分野だけでなく、産業分野の現状やPRを 周知していかないと訓練生も集まらないでは、と思う。 ・業界のイメージや現状が分からないまま、基礎的な技能の習得などといっても モチベーションは上がらない。 ・若者の技能離れについて、一番効果的なのは、技能五輪の活用だと思う。技能五 輪をさらにPRすることにより、いろいろな業種を知ってもらうことができれば、若 者の技能離れを食い止めることができるのではないか。 ・自分の地域に、自分の希望する職種、働く場所が本当にあるのか、という問題が ある 。 地 域に よ って は 、働 け る 職種 も 限ら れ 、「 住む 場 所」 と し て、 仕 事だ け で な く、医療・福祉、子育てなど生活全般から、職業能力開発を考えていく必要がある。 ・障がい者の離職者を減らすために、就業のみならず、生活全般に関する支援をす る必要がある。 ・これから5年間どのような就業構造に導きたいのか、もっとはっきり打ち出すべ きではないか。 - 3 - ・行政が「縦割り」であるのは分かるが、様々な計画が並行して進んでいるので、 人材育成を大きな視野で議論してもらいたい。 ・地域の発展のためは、地域での仕事、金融、産業など各分野を有機的に結びつけ、 システム化ができるマネージャーの育成が必要と考える。 ・今回抽出された課題は、これから職業能力開発計画にどう反映させていくか、細 かく分析する必要がある。その一つの切り口として、職業能力開発施策を推進する 主体毎、①求職,労働者などの本人、②民間企業、③公的支援機関がそれぞれ置かれ た立場からどう課題に対処するか、という視点で考えると施策の方向性が見えるの ではないか。 ・在職者訓練をどう取り組んでいくか、企業にがんばってもらうのも大事だが、企 業をとりまく職業訓練の環境を支援することをこの計画で打ち出すことできるのが 望ましい。 - 4 -
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