別紙【活動紹介】 (PDF documentファイル サイズ

平成28年度子どもの読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)に対する
文部科学大臣表彰
文部科学省では、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動について、優れた実践を
行っている学校・図書館・団体(個人)に対し、毎年度、文部科学大臣表彰を行っています。
本県から、次の学校・団体(個人)が選ばれました。
(1)寒河江市立寒河江中部小学校
児童会図書委員会が主体となって、読書活動を推進する活動を企画・実施し、全校あげて取り組ん
でいる。PTAや「アンデルセンの会・ロータリークラブ」による読み聞かせや、学級分館や学年分
館(ブックワゴン)も開設し、児童が気軽に図書に触れたり借りたりできる場を設けるなど、子
どもの読書活動を推進する環境を整備している。
平成18年度から、国語科と関連させた「読書指導年間計画」を作成し、司書教諭や図書主任
を中心とした体制のもと、市で配置している読書活動推進員とも連携をしながら、教科の学習内
容に関するブックトークや本の紹介などを行うなど、教科の学習に学校図書館や市立図書館を積
極的に活用できる体制のもと、確実な実践を積み上げている。
PTAの取組みとして「親子読書」の期間を設定し、家庭での読書への取組みにも積極的に働
きかけている。
(2)舟形町立舟形小学校
子どもが本を読みたくなる図書館づくりとして、どの棚にどの本があるか一目でわかるように
「図書室の地図」を掲示したり、文学的作品を作家別・シリーズ別に配架したりする等、読みた
い本がすぐに手に取れるように工夫している。ラベルの見方、本の借り方、返し方等についても
丁寧に指導している。児童の読書量も多い。
国語科の授業づくりに関わる取組みとして、言語活動を重視した授業づくりに取り組み、子ど
もたちは、並行読書で読んだ本と教材文を比べたり関係づけたりして、深まりのある「読み」が
できるようになってきている。
「舟形小学校学校図書館図書活用計画」
「単元ブックリスト」を作
成し、学校として有効な図書活用例を蓄積している。
日常的かつ継続的な取組みとして、毎週朝読書と読み聞かせの時間を設定したり、図書委員会
の創意工夫あふれる活動を展開したりして、子どもたちの読書意欲を向上させている。さらに、
「家読週間」や「休み中の図書館開放日」等を設けたりして家庭や地域との連携も図っている。
(3)山形県立山辺高等学校
学校の教育重点目標に読書推奨を挙げ、その実現のために、年間を通じて、週1回の朝読書を実施
したり、生徒一人あたり、年間15冊の本を読むという目標を立てたりするなど、計画的に指導する
とともに、生徒がいきいき利用できる魅力的な図書館づくりに向けて、図書委員会の主体的な活動を
充実させている。具体的には、学校祭時にブック・カフェを主催したり、ブックトークや読書ゲーム、
読み聞かせなどを取り入れた読書会を開催したり、毎月の図書館だよりを発行するなどしている。加
えて、専門教科の教員と学校司書が連携しながら、調べ学習に活用したり、実習や国家試験に役立つ
書籍をそろえたりなど、学習の拠点となっている。以上のような取組を通して、生徒の主体的な読
書活動、学習活動を推進している。
(4)ひまわりサークル
昭和 57 年 4 月、専業主婦が 10 名ほど集まり、紙芝居づくりを行ったことをきっかけに結成されて
以来、河北町立中央図書館を会場に、幼児から小学生までを対象とした「おはなし会」を定期的に開
催している。会場では毎回、図書館にある絵本や紙芝居・新刊の絵本などを積極的に紹介しながら、
その楽しさを子どもたちに伝えている。手作り紙芝居の発表や「おはなし広場」を開催し、町内の全
幼稚園・保育園の子どもたちや乳幼児たちとの触れ合いを大切にし、また、乳幼児検診時に行われる
ブックスタート事業では絵本の選書や当日の読み聞かせを行い、乳幼児親子による図書館利用や子育
てにおける読書活動を啓発するなど、町内の子どもたちの読育環境づくりを担ってきた。
手作り紙芝居は、その制作を通して母親同士の交流の場となっており、読み聞かせを行う若い世代
の育成や研修にも力を入れている。