四色のお茶が飲まれている国:パキスタンのお茶事情 © Mitsuaki Tosa パキスタンは 1947 年、 イギリス統治からインドとともに分離独立したイスラーム教徒が多数 を占める国です。 もともとあの辺は同じ文化だから、パキスタンもインドも同じお茶を同じように飲んできた に違いない、と考えてしまいがちです。ところが実際は、フランスとイタリアほど違う風土と いえるでしょう。パキスタンの茶文化情報は、日本ではまだまだ少ないのです。 パキスタンの中でも大きく分ければ、北部山岳地域、平野部のインダス河右岸地域と左岸地 域という三つの地勢から生まれた文化ベルトをかぞえることができます。そこで人々は、それ ぞれ特徴的なお茶(チャーエ)を飲んできました。 ティーカップに注がれるお茶の色は、黒(紅茶) 、白(ミルク茶) 、緑、そしてピンク(ミル ク茶) 。これらはミルク茶と非ミルク茶に二分されますが、味は好みの差こそあれすべて甘くし て飲まれます。 緑茶に砂糖を入れ、カルダモンとライムをきかせたグリーン・ティーをふるまわれた時は、 「この人たちに緑茶の正しい飲み方を教えなければ」と不遜にもいきりたったものです。 しかし実際に味わってみれば「これは悪くない。いや、おいしい!」と、この土地ならでは の美味しい飲み方を教えられてしまいました。 私はお茶の専門家ではありません。しかし、パキスタンと関わって 30 年近くがたち、現地の 日常で飲んでいたお茶について、あらためて整理してみたくなりました。 パキスタンでも、日常の嗜好品としてはもちろん、客人にお茶をふるまうことは、名誉をか けたおもてなしの一つの「かたち」です。パキスタン各地の日常空間で営まれるお茶の文化世 界を、歴史と民族性とを絡めながら、ともに味わいたく楽しみにしております。 日 時: 4 月 16 日(土)11:00-12:30 (10:50 受付開始) 場 所: 六本木ヒルズクラブ 〒106-6151 東京都 港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー51 階 人 数: 26 名 料 金: 6,500 円(当日払い。キャンセルは当日 100%、2 日前から 50%申し受けます) 予 約: 前日夕方 17 時まで (山内美和 08066895827 / [email protected] ) * 新しいものを探している方におすすめのセミナーです。 また、お茶に関心がない方にもパキスタンの文化に触れる良い機会となっております。 セミナー後には、上原と山内からパキスタンの釜炒り茶及び紅茶の呈茶がございます。 [セミナー] 村山和之 中央大学・和光大学兼任講師 1986 年よりインド~パキスタンを往復しながら、フィールドワークを通して言語文化、宗教芸 能文化研究を続ける。 ・ 「インド亜大陸のミルクティーとチャーイ」 『アジアの食文化』 (共著)建帛社、2000 年 ・ 『旅の指さし会話帳パキスタン(ウルドゥー語) 』情報センター出版局、2007 年 [呈茶] 上原美奈子 裏千家助教授、煎茶道清泉幽茗流、日本茶インストラクター、中国国家公認資格中国茶藝師。 四種の資格をリンクして、ジャンルを超えた「チャ」や「茶文化」を学ぶ講座、お茶を愉しむ 会を開催。 また、神奈川県清川村に 5.5a の『夢見る茶畑』を開設。茶畑が道場の茶道家。 夢見る茶畑 https://www.facebook.com/yumemiruchabatake 煎茶道清泉幽茗流 http://www.sadou-seisen.com/index.php 山内美和 英国に於いて、英国紅茶協会・紅茶専門家 Jane Pettigrew に師事。 紅茶コーディネーター、日本茶アドバイザー。 Hong Kong World Tea Fair2015 にて、日本茶普及に従事。 お茶関連イベント多数開催。
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