4月9日始業式での校長式辞を更新しました。

平成 28 年度第 1 学期始業式 式辞
平成 28 年度の 1 学期が、いよいよ今日からスタートします。2年生、3年
生に進級した皆さんの元気な顔を再び見ることができて、たいへん嬉しく思
います。昨日の入学式は盛大な式になりました。ベビーブームと言われた
30 年前を除いて本校では最大となる 688 名、19 クラスの新入生が入学して
くれたのです。2年生、3年生は、上手に新入生をリードし、部活動への勧誘
を積極的に行うなど、新入生の高校生活が充実したものになるよう、様々な
面からサポートしてくれるよう、お願いします。
年度の初めに皆さんに、二つお話をします。
1つ目は、新しい学年になり、当然ですが、目標を持ってしっかり学んで欲
しいということです。そして、それを支援する制度を立ち上げようと学校は今
検討しています。
本学園には、併設の大学や短大があって、多くの先輩が学んでいます。近
年、大阪成蹊大学、大阪成蹊短期大学、びわこ成蹊スポーツ大学の就職率
がほぼ 100%近いことや、学びの幅が広いということもあって、年々人気が
高まり受験の難易度も高くなっています。
一方、これら併設大学に進学した成蹊生の中には、学力が不十分で学び
で苦労した生徒もいるという話をよく聞きます。
本校に入学された皆さんには学びの可能性が十分あります。将来の夢と
目標を定め、毎日の授業を真剣に受けて、しっかり学習し、自分を高める努
力をしてください。
現在検討中ですが、一生懸命に勉強して優秀な成績をあげた生徒の皆さ
んには、学ぶ幅を更に広め、いろいろな体験をしてもらう機会を与える計画
をしています。学園が費用を負担して無償で海外研修などに参加してもらい、
世界の多様な文化・社会をよりいっそう学んでもらい、自己の見識を広げ、
日々の学習にも頑張ってもらおうと考えています。
詳細な内容は 5 月の全校朝礼でお話したいと思っています。
2 つ目は、本校の特色であるキャリア教育がよりグローバルな学びへと発
展することです。
今年は、今まで以上に国際交流や研修の機会を増やす予定です。今年
の 5 月には、提携校となった台湾の金陵女子高級中学から 32 名の生徒が
本校に来られ、2 年生が国際交流する予定です。また、今年はアメリカから 3
名の短期留学生を迎える予定です。
また、英語の聞く、話す力も伸ばしてもらおうと、授業以外でも「使える英
語力」の育成にも力を入れることとしました。昨年から実施している放課後
のベルリッツ・ジャパンと提携した英会話教室も継続します。
また、新たに募集しますが、これまでの英語検定以外に、世界で個人の
英語力を示す指標となっている TOEIC や G-TEC の検定も本校で行えるか
検討中です。これらは、世界で活用されているスコア制の英語検定で、たい
ていの大学で、受験を進められるものです。このような、使える英語力を高
校の時期から少しずつ学んでもらう企画を検討しています。
学校として、いろいろな学習機会を準備しています。多くの生徒の皆さん
が関心をもってくれることを期待しています。また、詳細が決まれば、またお
話をします。
さあ、新しい年を迎えました。この 1 年間、皆さんが、多くの学びを重ね、
クラスの仲間の輪を大切にして、大きく成長してください。最上級となる 3 年
生の皆さんにとっては、高校生活の最後の 1 年となりました。悔いの無い、
充実した生活を送るよう日々の努力を期待しています。
以上、二つお話をしました。瞳を輝かせて元気に高校生活を送りましょう。
以上で、1 学期始業式の式辞とします。
大阪成蹊女子高等学校長 紺野昇