北九州市ホームレス実態調査報告書の概要 北九州市報告書作成の目的 「北九州市ホームレス実態調査報告書」は、本市独自の取り組みとして、今回、国が実施 した全国調査(下記)の中から、本市関係分の情報提供を受け、集計・分析を行い、本市の 実情にあった実施計画を策定するための基礎的なデータを得るために作成した。 全国調査とは 「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法(平成 14 年法律第 105 号) 」第 14 条の規定によ り、ホームレスの自立の支援等に関する施策の策定及び実施に資するために行われた全国規模の調査。 調査結果については、平成 15 年 3 月末に公表された。 調査内容及び方法 都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所として日常生活を営ん でいる者に対して、目視による数の調査(概数調査)及び面接による聞き取り調査(生 活実態調査)を実施した。 本市では、北九州市立大学北九州産業社会研究所の協力を得て調査を実施した。 ○ 概 数 調 査 … 全国すべての市区町村で実施された目視によるホームレ スの数の調査 ○ 生活実態調査 … 東京 23 区、政令指定都市を中心に約 2,000 人を対象とし た面接による聞き取り調査 (国から示された本市の調査 人数は 40 人であったが、調査結果を今後の施策により反 映させるため、指定された人数を上回る 128 人に対して 調査を行い、回答を得て、今回の報告書を作成した。 ) 調査の実施時期 平成15年1月~2月 平成15年7月 保健福祉局保護課 概数調査の結果概要 目視によるホームレス数の調査 421人 ホームレスの数 内訳 : 男 349人 、女 21人 、性別不明 51人 ホームレス数の推移 前回調査と比較して224人増加 (単位:人) 人 区 別 平成13年8月 数 平成15年1月 増 減 門司区 5 21 16 小倉北区 125 282 157 小倉南区 2 13 11 若松区 9 8 -1 八幡東区 9 19 10 八幡西区 32 46 14 戸畑区 15 32 17 197 421 224 計 定住型・移動型の数 定住型(一定の場所にテント・小屋がけ等固定的な住みかを持っている者) 249人(約6割) 移動型(それ以外の者) 172人(約4割) 場所別ホームレス数 道路が 約3.5割 、都市公園が 約3割 、河川が 約1割 、その他 約2.5割 生活実態調査の結果概要 面接による聞き取り調査(128人) 性別・年齢 性 別 男性 9.5割 、 女性 0.5割 55.9歳 平均年齢 年齢別では、 「45~59歳」が 5割。 路上での生活について 寝(野宿)場所 一定の場所で定まっている … 8割 路上生活の期間 1年未満 …4割 1年以上3年未満 … 3割 仕事の状況 仕事をしている … 2割 主な仕事の種類は、 「建設日雇」 、 「廃品回収」 。 路上生活までのいきさつ 路上生活直前の職業 建設関係の仕事 … 5割 その時の雇用形態 正社員 … 5割 「正社員(常勤職員・従業員) 」が 約5割、 「日雇」が 約2割のほか、 「経営者・会社役員」が 約0.5割。 路上生活に至った理由 倒産・失業 … 4割 (複数回答項目) 「倒産・失業」が最も多く 約4割、次いで「仕事が減った」が 約3割、 「病気・けが・高齢で仕事ができなくなった」が 約2割。 路上生活直前の居住形態 民間賃貸住宅 … 4割 勤め先の社宅や寮 … 3割 健康状態について 身体の具合 悪い … 6割 「悪い」者の対処方法 何もしていない … 7割 治療している者の内容は、 「通院治療」が1割、 「売薬治療」が2割 自立について 今後の望む生活 仕事をして自立したい … 8割 自立に向けた今後の希望については、 「仕事をして自立したい」という者が約8割、 「今のままでいい」という者はわずか 0.3割に過ぎない。 施設利用の希望 シェルター8割、自立支援センター9割 緊急的な一時宿泊場所であるシェルターの利用を希望する者が約8割。 就労による自立を促進する自立支援センターの利用を希望する者が約9割。 求職活動について 求職活動をしている … 6割 今後、求職活動をする予定の者を合わせると 約8割。 生活歴について 出身地について 北九州市内出身者 … 4割 市内出身者が 4割、県内出身者が 約1割。 住民票について 北九州市内に住民票がある … 4割
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