平成28年4月8日 花柳流名取のみなさま 花柳貴彦からの重要なお知らせ 花柳貴彦代理人 弁護士久保利英 弁護士小川尚 弁護士井上 花柳貴彦からご流儀の皆様に対していくつかの重要なお知らせがございます。 1 来る 5月 25日に判決が言い渡されることになりました 花柳寛氏が花柳貴彦に対して行った花柳流から除名するとの処分が無効で、あること 等の確認を求める訴訟が結審し、来る 平 成 28年 5月 25日 ( 1 3時 1 0分)に判決が言い 渡されることとなりました。除名処分に関する裁判所の判断が示されることになりま すが、代理人弁護士としては除名無効との判決が下る可能性が高いと考えています。 ご参考までに一連の事実経過をまとめた年表を同封していますのでご覧ください。 2 花柳寛氏が暫定的な家元にすぎないことを示す重要な証拠が発見されました 今般、花柳会の理事で、あった花柳寿南海先生、花柳喬輔先生らが三代目お家元の相続 財産管理人である松田政行弁護士(著作権法を含む知的財産権法分野で活躍される著名 9年から 20年当時に述べた内容がまとめられた記録(録 な弁護士です。)に対して平成 1 取書)が発見されましたので、裁判所に証拠として提出しました。 この録取書は、松田弁護士が寿南海先生や喬輔先生らと面談して内容をまとめた信用 性の高い文書ですが、 ①花柳寛氏は暫定的な家元にすぎないこと、②三代目お家元が 花柳貴彦を家元後継者と考えていたこと、③花柳寿南海先生は花柳貴彦を四代目家元 にすべきと主張したこと などの重要な事実が記載されています。 本お知らせにこの録取書を同封しておりますのでご覧ください。 3 花柳寛氏が本年 6月に花柳創右氏に家元を継承して自らは「花柳害臆 j を名乗る と発表しました 本 年 1月 2 8日の花柳流花柳会の新年総会において、花柳寛氏は、①孫である花柳創 右氏(六代目花柳芳次郎氏)への家元継承を本年 6月に行うこと、②同時に、自らは二 代目お家元が名乗られた「花柳害磨、j を襲名することを発表しました。 これは、花柳寛氏が暫定的な家元にすぎないことを示す証拠が発見されたため、既成 事実を作るために慌てて仕組まれたものと推測されますが、花柳創右氏への家元継承に 関して多数の花柳流名取の方々が不安や不満をお持ちであるにもかかわらず家元継承 を強行することは暴挙というほかありません。 なお、この発表がされて以降、花柳貴彦やその代理人のもとには、多くの名取の方々 から、花柳創右氏への家元継承を阻止してもらいたいとの要望が寄せられています。 4 花柳流名取ではない花柳貴雄氏が花柳流の運営に関与している疑いがあります また、訴訟活動の中で、花柳寛氏の養子であり、花柳創右氏の父である花柳貴雄氏が 花柳貴彦に対する除名処分の決定手続に関与していたことを窺わせる資料が発見され ました。花柳貴雄氏は日本舞踊家でも花柳流の名取でもありませんから、花柳貴彦への 除名処分手続に関与することが許されるはずがありません。仮に日本舞踊家ではない花 柳貴雄氏が花柳流の運営に深く関与しているとすれば、重大な問題です。 5 花柳千代先生が意に反して花柳流花柳会の役員の職を解かれました 本年 1月にもご連絡したとおり、花柳千代先生は、昨年 1 2月に裁判所において、① 三代目お家元が花柳貴彦を家元後継者とする意思を示されていたこと、②花柳寛氏は暫 定的な家元にすぎないこと、③多くの花柳流名取は花柳創右氏が家元になることに反対 していることなどを証言されました。そうしたところ、本年 1月になって、花柳千代先 生はご本人の意向に反して花柳流花柳会の役員(審議員)の職を解かれました。長年に わたりご流儀に大きく貢献されている花柳千代先生に対してこのような措置をするこ とは、あまりに礼を失した行為です。 6 花柳流名取の皆様へのお願い 以上に述べたとおり、花柳流のおかれている状況は非常に深刻であり、多くの名取の 方々からは花柳流の将来に対する不安の声が寄せられています。花柳貴彦としては、ご 流儀の皆様のご意見を伺いながら、花柳創右氏への家元継承が強行される事態を避ける べく、種々の方策を講じる所存です。つきましては、 「ご質問事項」と題するアンケー トにご回答いただき、同封の封筒にてお送りくださいますようお願いいたします。 どのような内容でも結構ですので、ご意見やご要望等がありましたら、花柳貴彦代理 人(電話 03 ・5532-8888~FÞG(03-5532-8800~ メーノレ [email protected]) までご連 絡ください。 また、本お知らせ、同封のアンケート用紙、録取書等の追加送付をご希望の場合にも ご連絡ください。 -2-
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