日本薬局方 ニセルゴリン錠

** 2016 年 2 月改訂
(第 8 版)
* 2009 年 10 月改訂
日本標準商品分類番号
87219
脳循環・代謝改善剤
日本薬局方
ニセルゴリン錠
**
処方箋医薬品:注意−医師等の処方箋により使用すること
貯法 : 室温保存
使用期限 : 外装に表示
【 禁忌 】(次の患者には投与しないこと)
頭蓋内出血後、止血が完成していないと考えられる患者
[出血を助長するおそれがある。]
**【 組成・性状 】
**
承認番号
22800AMX00008000
**
薬価収載
薬価基準未収載
販売開始
4.小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。
(使用経験がない)
5.適用上の注意
薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服
用するよう指導すること。
(PTP シートの誤飲により、硬い鋭
角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等
の重篤な合併症を併発することが報告されている。
)
ニセルゴリン錠 5mg「TCK」は 1 錠中にニセルゴリン(日局)を
5mg 含有する。
**【 薬物動態 】
添加物として、乳糖水和物、D −マンニトール、トウモロコシデ
生物学的同等性試験
ンプン、マクロゴール、ヒドロキシプロピルセルロース、ステア
ニセルゴリン錠 5mg「TCK」と標準製剤を、クロスオーバー法により
リン酸 Mg、ヒプロメロース、酸化チタン、カルナウバロウを含有
それぞれ 2 錠(ニセルゴリン10mg 注))健康成人男子に絶食単回経口投与
する。
し て 血 漿 中 主 代 謝 物 MDL(10-methoxy-6-methylergoline-8β
外 形
厚さ(mm)
u-S
05
6.1
色 調
剤 形
識別コード
白色
フィルム
コーティング錠
Tu-SE
05
重量(mg)
E
T
直径(mm)
3.1
85
【 効能又は効果 】
脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善
-methanol)濃 度 を 測 定 し、 得 ら れ た 薬 物 動 態 パ ラ メ ー タ(AUC、
Cmax)について 95% 信頼区間法にて統計解析を行った結果、±20%
の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。1)
注)10mg 単回投与は承認外用量である。
判定パラメータ
Cmax
AUC 0 → 27hr
(ng・hr/mL) (ng/mL)
ニセルゴリン錠
118.8±23.6
5mg「TCK」
標準製剤
120.1±22.8
(錠剤、5mg)
参考パラメータ
Tmax
T1/2
(hr)
(hr)
14.89±3.93
2.7±0.6
6.0±1.7
14.86±2.96
2.5±0.3
6.7±2.2
【 用法及び用量 】
(Mean±S.D.,n=20)
ニセルゴリンとして、通常成人 1 日量 15mg を 3 回に分けて経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(ng/mL)
15
本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎
重に決定するが、投与 12 週で効果が認められない場合には投与を
中止すること。
【 使用上の注意 】
1.副作用
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処
置を行うこと。
頻 度 不 明
消
化
肝
循
器 めまい、立ちくらみ、動悸、ほてり
ニセルゴリン錠5mg「TCK」
標準製剤(錠剤、
5mg)
10
Mean±S.D.,n=20
5
0
器 食欲不振、下痢、便秘、悪心、腹痛、口渇
臓 肝機能障害
環
血 漿 中MDL濃 度
[用法及び用量に関連する使用上の注意]
123
5
8
12
27
(hr)
時間
血漿中濃度並びに AUC、Cmax 等のパラメータは、被験者の選択、体
液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
精神神経系 眠気、 怠感、頭痛、耳鳴、不眠
過
敏
症 発疹、蕁麻疹、瘙痒
2.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど
注意すること。
3.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有
益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与するこ
と。[動物実験(ラット)で次世代の発育抑制が報告されてい
る。]
(2)授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを
得ず投与する場合は授乳を避けさせること。
[動物実験
(ラッ
ト)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
溶出挙動
ニセルゴリン錠 5mg「TCK」は、日本薬局方医薬品各条に定められた溶
出規格に適合していることが確認されている。2)
【 有効成分に関する理化学的知見 】
一般名:ニセルゴリン(Nicergoline)
化学名:[
(8R ,10S )-10-Methoxy-1,6-dimethylergolin-8-yl]
methyl 5-bromopyridine-3-carboxylate
分子式: C24H26Br N3O3
分子量:484.39
融 点: 約 136℃(分解)
構造式:
Br
O
H
O
N
CH3
O
N
H C H3
N
H3C
性 状:白色∼淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。
アセトニトリル、エタノール(99.5)又は無水酢酸にやや
溶けやすく、水にほとんど溶けない。
光によって徐々に淡褐色となる。
**【 取扱い上の注意 】
安定性試験
加速試験(40℃、相対湿度 75%、6 ヵ月)の結果、ニセルゴリン錠
5mg「TCK」は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが推
測された。3)
【 包装 】
100 錠(PTP)
1,200 錠(PTP) 1,200 錠(バラ)
【 主要文献 】
1)辰巳化学株式会社:生物学的同等性試験
2)辰巳化学株式会社:溶出試験
3)辰巳化学株式会社:安定性試験
【 文献請求先 】
主要文献に記載の社内資料につきましては下記にご請求下さい。
辰巳化学株式会社 薬事・学術課
〒 921-8164 金沢市久安 3 丁目 406 番地
TEL 076-247-2132
FAX 076-247-5740
製
造
販
売
元
金 沢 市 久 安 3 丁 目 406 番 地
大 1511 ⑦
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