2016年度入学式にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 本日はお忙しい中、後援会長はじめ関係各位のご臨席を賜り、 厚くお礼申しあげます。 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。 期待に胸 ふくらませ、今日の日を迎えたことと思います。 また、保護者ならびに関係者の皆様方、本日はおめでとうご ざいます。喜びもいかばかりかとご察し申し上げます。 さて、 「明の星学園」は80年前にカナダの聖母被昇天修道会 から5人のシスターが「教育」というミッションを携え来日し たことに始まります。 青森明の星短期大学は、1963年(昭和38年)に地元行 政の要請を受け、開学しました。 以来、50有余年にわたり地 域社会に貢献できる有為な人材の育成に努めてまいりました。 幾多の変遷を経て、現在は「子ども福祉未来学科」として、 保育専攻と介護福祉専攻の二つの専攻を有し、徹底した人間教 育を行うとともに、専門的な知識を有する人材の育成に努めて おります。 本学はまた、付属幼稚園、生涯学習センター、国際交流セン ターなどを有し、幅広い教育活動を行っています 。 さらに、昨年度から地域に開かれた高等教育機関として「青 森明の星短期大学 COC(センター オブ コミュニティ)」を 実施し、高等学校や大学との連携をはじめ、地方自治体や企業、 NPO 等とも連携し、地域コミュニティの活性化に寄与する活動 を行っています。 また、東日本大震災から五年経ちましたが、少しでも被災地 の方々のお役に立ちたい思い、釜石に拠点を設け、現地の方々 と協力しながら、継続して復興支援のボランティア活動も 行っ ています。 このように、本学は「人はみな同じ」の理念のもと、人々が 平和に安心して生活できることを願い、様々な活動をしていま す。 さて、本学の特徴はもう一つあります。 現在、18歳から60歳を過ぎた方まで、幅広い年齢層の方々 が学んでいます。 本学は「すべての人に分け隔てなく、等しく学ぶ機会を提供 すること」に努めています。 私はこのことを5人のシスターから受け継いだ「私のミッシ ョン」だと思っています。 短大こそ、 「いつでも、だれでも、どこでも」学ぶことができ る生涯学習の最前線だと確信しています。 本学の目指す教育は、キリスト教精神に基づいた人間教育を 行い、豊かな教養や品性を培うことにあります。 是非、入学生の皆さまには、人間としていかにあるべきかを 探求し、豊かな心を持った明の星の学生として自信と誇りを持 ち、日々笑顔を忘れず、学んでほしいと願っています。 教職員一同、今日のよき日を待ち望んでおりました。いつで も、気軽に話しかけたり、相談してください。 親身になって対応してくれます。 最後に、前学長の辻 昭子先生から御教示いただいたヨハ ネ・パウロ2世の言葉を皆様に送ります。 「感謝のうちに過去を想い 希望をもって未来を見つめ 情熱をこめて現在に生きる」(くりかえし) 本学での伸び伸びとした学びを期待し、共に学べることを喜 びとし、式辞とします。 2016年4月6日 青森明の星短期大学 学長 石 田 一 成
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