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盛岡市公衆街路灯 LED 化促進事業仕様書
1 調査業務特記仕様
(1) 調査業務等
調査に当たっては,既存の資料の整理及び契約内容と実態との突合を行ったうえで,
以下の項目について調査すること。調査項目について,データベースを整備すること。
データベースは,本市で採用している統合型GISに取り込める形式で提出すること。
ア
公衆街路灯の設置状況(位置情報,灯具の種類,設置している柱の状態)
イ 契約内容(お客様番号,契約者,契約住所,電柱番号,供給地点特定番号など)
ウ 電力柱及びNTT柱以外の柱に設置されている街路灯については,引込柱の位置。
エ 住居の壁面等に設置されている場合は,近接する電力柱及びNTT柱の位置情報
オ 道路照明灯・デザイン灯については,引込柱の位置情報
カ 道路照明灯・デザイン灯については,近接する電力柱及びNTT柱の位置情報
(2) 交換計画の策定等
ア 現況分析による条件設定
現地調査に基づき計画条件及び計画上の基本事項の整理,検討を行うものとす
る。計画の策定に当たっては,町内会等の要望に基づき,既存街路灯の設置され
ている場所,周辺施設の状況や防犯上の観点等を踏まえ,必要となる明るさを設
定するものとする。
イ
照明器具の採用
アにより設定された条件及び交換灯具に関する本市の提案に基づき,場所ごと
に必要な明るさを満足する照明器具(原則LED20VA以内)を採用すること。
「2 交換工事及び維持管理業務特記仕様」に定める照明器具技術基準を満た
す照明器具を採用するものとし,LED照明納入メーカーは,品質マネジメント
システムIS09001及び環境マネジメントシステムIS014001を取得していること。
ウ
仕様書の作成(工事仕様書,使用機器仕様書)
(3) 維持管理手法の検討及び仕様書作成
本事業で導入するLED照明を効率的に維持管理するための手法を検討し,保守点
検及び維持管理仕様を作成するものとする。
(4) 成果品の提出
ア
調査業務において作成したデータベースについては,電子媒体で提出すること。
イ
調査対象となる全ての街路灯について,調査結果報告書を作成し,紙媒体及び電
子媒体で納品すること。報告書には,現地調査で撮影した既設街路灯の写真を添付
すること。
ウ
交換工事計画書,保守点検及び維持管理仕様書を紙媒体及び電子媒体で提出する
こと。
1
エ
その他,本市の求めに応じ,必要な資料を提出すること。
2 交換工事及び維持管理業務特記仕様
調査業務で策定した交換工事計画に基づき,事業者は本市とLED照明機器のリース契
約を締結し,街路灯のLED照明への交換工事及びその後の維持管理等を行う。
(1) 照明器具技術基準
ア
適用範囲
白色系LEDモジュールを光源としたLED防犯照明器具(以下「器具」とい
う。)に適用すること。
器具は専用に設計されたLEDモジュールを使用したもので,従前の蛍光灯等
の器具に管型LEDを取り付けたものは適用外とする。
イ
適用規格
器具は,次の規格及び事項を満たすこと。ただし,重複する項目がある場合に
は,本基準を優先する。
(ア) JIS C8105-1: 2013照明器具-第1部 安全性要求事項通則
(イ) JIS C8105-3: 2011照明器具-第3部 性能要求事項通則
(ウ) JIS C8153: 2009 LEDモジュール用制御装置-性能要求事項
(エ) JIS C8154: 2009 一般照明用LEDモジュール-安全仕様
(オ) JIEG-001(2013)照明学会・技術指針 照明設計の保守率と保守計画第3版
(カ) 電気用品安全法
(キ) JIS C8152-1: 2014 照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法-第1部: LED
パッケージ
(ク) JIS C8152-1: 2014 照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法-第2部: LED
モジュール及びLEDライトエンジン
(ケ) SES EI901-3: 2012 防犯灯の照度基準(日本防犯設備協会基準)
(コ) JIS C61000-3-2: 2011 電磁両立性-第3-2部:限度値一高調波電流発生限度
値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
(サ) JIS C61000-4-5・2009電磁両立性-第4-5部:試験及び測定技術-サージイミ
ュニティ試験
(シ) JIL 5004: 2012 日本照明器具工業会規格 公共施設用照明器具
(ス) 光害対策ガイドライン(「街路照明器具のガイド」) :平成 18 年 12 月 環境省
(セ) 日本防犯灯設備協会が定める「優良防犯機器認定制度(RBSS)」認定相当品
(2) 技術基準
器具の構造,配光(光の形状と明るさ)及び光特性等については,次の項目を満た
すこと。
ア
構造
器具は,光源同様およそ15年(設計寿命6万時間相当)の耐用年数を有し屋外環境
2
での使用に耐え得る構造とすること。
(ア) 器具取付部は,腐蝕及び振動に考慮した材質とすること。
(イ) 器具には,電子式の自動点滅器が内蔵されていること。
(ウ) 器具には,LED制御装置を内蔵していること。
(エ) 器具は,取付バンドを用いて電力柱又は鋼管ポールに取り付けができること。
(オ) 器具は,電力柱などの取付部から10cm離れた位置で70kgの静荷重に耐えること
ができること。
また,東北電力株式会社で規定された値がある場合には,その値に耐えること
ができること。
(カ) 器具は,防塵防水性能IP44以上を満たしていること。
(キ) 障害の発生が抑制されている器具であること。 ※表1
(ク) 器具は,落雷による故障発生の低減を目的に電源線と僅体との聞に15kVのサー
ジ電圧を印加しても故障が無く,再使用が可能であること。
表1
基準値
項目
雑音端子電圧
周波数範囲
限界値
526.5 kHz~5MHz
56dB以下
5MHz~30MHz
60dB 以下
30MHz~300MHz
55dB以下
雑音電力
イ 配光
日本防犯設備協会が定める「防犯灯の照度基準(SESEI901-3)Jにおけるランク
SS以上(10VA以下の場合)とする。
また,周囲への不必要な漏れ光を避けるため,器具水平状態において上方光束比
5%以下であること。
ウ
光特性・寿命・電磁両立性
項目
基準規格
電力会社申請入力量
10VA以下
20VA以下
40VA以下
防犯灯照度基準
ランクSS
ランクS
ランクM
ランク(日本防犯設備協会)
以上
以上
以上
12m以上
17m以上
22m以上
防犯灯設置間隔性能
光特性
要求基準
(クラスB+)
SES E1901-3
SES E1901-3
相関色温度
3,000~8,000K
JIL 5004
平均演色評価数(Ra)
70以上
-
70lm/W以上
-
固有エネルギー
消費効率
寿命
光源寿命
光束維持率70%で6万時間以上
JIL 5004
電磁
高調波電流
クラスC
JIS C 61000-3-2
両立性
耐雷サージ
15KV以上
JIS C 61000-4-5
3
エ
試験成績書等の提出
本基準を満たしていることの確認のため,計算書及び試験成績書等の書類を提出す
ること。
(3) 工事仕様
ア
調査業務により作成された交換工事計画に基づき,工事計画書を速やかに作成し,
事前に本市と調整を図ること。
イ
既存街路灯を取り外し,機器を設置すること(近接電力柱等への移設を含む)。
機器の設置工事時間,交通規制等の安全対策については,関係機関との協議により
決定すること。
ウ
東北電力株式会社の電灯料金請求区分(ワット数)の変更に関しては,次の書類
を本市に提出すること。
(ア) 設置機種のワット数がわかる書類
(イ) 施工証明書兼電気設備図面
(ウ) 低圧電気使用申込書
エ
工事については,町内会等が今までに街路灯の工事依頼をしていた業者の優先的
な活用に努めること。
オ
本事業で交換した街路灯を設置した柱に,管理番号等を付したプレートを取付け
ること。リース期間中に劣化等により番号が認識できなくなることがないよう,材
質等に配慮すること。一般市民が視認しやすい場所に取り付けること。
カ
取り外した照明器具は,業者が責任をもって処分すること。
キ
工事に係る瑕疵については,本市は関知しない。
ク
着工に当たっては,町内会等との連絡調整に努めること。
ケ
LED街路灯設置後,リース期間が始まるまでの間に,器具の不具合により点灯
しない場合, 速やかに器具を交換すること。
コ
工事完了後,町内会等ごとに公衆街路灯の一覧表等を作成すること。
(内容は,管理団体名,管理番号,電柱番号,設置住所,契約容量,灯具の種類等)
サ
この仕様書に定めのない条項については,別途協議して定めるものとする。
(4) 完了報告
工事完了後,速やかに完了報告書を,紙媒体及び電子媒体で提出すること。
完了報告書の記載事項は次のとおりとする。
ア
街路灯の位置
イ
街路灯の数
ウ
街路灯の種類(メーカー,品番)
エ
柱番号(電力柱,NTT柱等)※番号のないものは,所有者のわかるものを表示
オ
街路灯プレート番号
カ
設置日
4
キ
東北電力株式会社の契約内容
ク
供給地点特定番号
ケ
その他(協議により定めた事項)
(5) LED照明機器リース仕様
ア
リース契約期間中,機器が正常な状態で使用できるよう管理すること。
イ
機器の点検及び補修等について,適切かつ迅速な対応が可能な体制を整えること。
また,点検及び補修等に当たっては,市内事業者を優先的に活用すること。
ウ
機器の不具合を発見,又は通報を受けたときは,原則として平日は72時間(3日)
以内に状況を確認すること。確認の結果,機器の交換や補修等の工事が必要になっ
た場合は,速やかに実施すること。
エ
機器の不具合が,故意又は過失による損害,暴動による損害,原子力による損害,
地震,噴火,津波による被害など,不可抗力によるもの以外の場合は,事業者の責
任において補修を行うものとする。詳細については,リース会社が加入している動
産総合保険適用範囲に基づき,本市と協議の上,対応するものとする。
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