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材料の表面や多孔性材料内部の熱,物質,電荷移動現象の研究を行っています.
様々な機能性材料を機械装置やエネルギーシステムへ応用することを目指しています.
1. ナノ細孔内部の水の吸着・構造同時計測
-高性能吸湿材の探索-
湿度調整技術に適した多孔性材料を探索します.ここ
では,高い結晶性を有する多孔性材料で水を含むと細
孔構造が変化する材料に注目します.吸着装置とX線構
造解析装置を組み合わせて,水の吸着量と細孔構造の
関係を明らかにしたいと思います.→デシカント空調シス
テムへの応用
2. ナノ細孔を用いた塩分濃度勾配による発電
-エナジーハーベストへの応用-
ナノ細孔内部におけるイオンの移動現象は電池,海水
淡水化技術など様々なエネルギー・環境技術において
見られる現象です.ここでは規則性の高いナノ細孔をも
つ薄膜に注目し,細孔構造が逆電気透析現象に与える
影響を明らかにしたいと思います.→塩分濃度差発電シ
ステムへの応用
3. 水分離膜を用いた冷却促進に関する研究
僅かな動力で冷却を促進したり,熱交換器の小型化
に寄与したりする技術を考えます.水分離膜は優れた吸
水性と水の移動特性をもっています.このような水分離
膜の特性を利用し,水の潜熱を用いた冷却デバイスを設
計したいと思います.→高性能熱交換器への応用
4. 多孔質材料を用いた航空機エンジン騒音低減に関
する研究
吸音のプロセスは圧力波のエネルギーが減衰し,最
終的に熱エネルギーとして散逸するプロセスと考えられ
ます.しかし,様々な時間・空間スケールにおいてエネル
ギーが散逸するメカニズムは明らかではありません.こ
こでは,多孔質材料による吸音のメカニズムを明らかに
したいと思います.→音響ライナーへの応用
連絡先: 大宮司 啓文 ([email protected])
研究室ホームページ: http://www.thml.t.u-tokyo.ac.jp