(2)仕様書(PDF:181KB)

平成 28 年度
沖縄鉄軌道プロセス運営支援業務
仕様書
1. 委託業務名
平成 28 年度沖縄鉄軌道プロセス運営支援業務
2. 履行期間
契約締結の日から平成28年9月30日までとする。
3. 業務目的
沖縄県は、鉄軌道の導入について、沖縄鉄軌道・計画案策定プロセス検討委員会での
議論や県民意見を踏まえて決定した「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体制のあり方」
に基づき検討を進めることとしている。
本業務は、「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体制のあり方」に基づき、ステップ
3のプロセス運営委員会の運営支援、県民会議、市町村会議等の運営支援を行うととも
に、収集した県民意見等の分類・整理等を行う。
4. 業務内容
本業務は、沖縄鉄軌道の計画案策定にかかるステップ3を対象とする。
(1) 計画準備
沖縄鉄軌道の計画案策定の進め方を示した「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体
制のあり方」を踏まえ、業務の工程及び必要な検討事項、作業内容を整理し、実施計
画にまとめ発注者と協議する。
(2) プロセス運営委員会の運営支援(4 月 27 日開催予定)
本業務では、以下の内容により、県が設置した「沖縄鉄軌道プロセス運営委員会」の
運営支援を行う。
なお、県東京事務所のテレビ会議使用時の委員のアテンド(随行)及び資料の持込は
発注者側にて対応する。
① 運営支援
・委員会の記録(録音・写真等の会議記録、議事録・議事要旨等作成)
・委員会開催における通知文の送付及び委員会の円滑な進行支援等
・委員への旅費、宿泊費、謝金等の支払い
・会場の設営・撤去、委員会の資料印刷、飲み物、機材の準備等
なお、「委員会の記録」は、開催日も含め3日以内に提出すること。
② 開催回数・規模
・プロセス運営委員会は、ステップ3について計2回開催する。
・委員は県外3名、県内は2名。
(3) 県民会議、市町村会議等の運営支援
県が開催する県民会議、市町村会議、関係機関等意見交換会において、参加するス
テークホルダー等の幅広いニーズを把握するとともに、参加者間の円滑な対話を促進
することを目的に運営支援を行う。
1)県民会議(6 月 4 日、県中部合同庁舎にて開催予定)
沖縄鉄軌道計画案検討にあたり、県民共通のニーズ等を把握することを目的に、
中立的な立場で参加者の状況を見ながら円滑な議論が図れるよう調整を行うフ
ァシリテーターを活用し、県民間の意見交換を行うことを目的に設置する。
① 連絡調整
議事の円滑な進行のため、事前に計画案検討プロセス上の留意点等について、
事務局関係者との連絡調整を行う。
② 実施設計
鉄軌道検討に資する意見の抽出を目的とした、グループ討議の設計を県と調整の
もと作成すること。
なお、実施設計の作成は、地域住民とのワークショップの実績を有するところへ
再委託することとし、契約前に発注者と協議を交わすこと。
③ 運営支援
・会議記録作成(写真撮影、録音及び議事録・議事概要・議事要旨の作成)
・ファシリテーター(県外 1 人、県内5人)への旅費、謝金等の支払い
・会場の設営・撤去、委員会の資料印刷、機材の準備、画用紙・ボールペン等
の物件準備、参加者への交通費支給、
弁当・茶菓子・飲み物等の準備
なお、「会議記録作成」は、開催日も含め速やかに提出することとし、詳細は
発注者と協議すること。
④ 予定スケジュール
1回実施する。
2)市町村会議(5 月 23 日、県南部合同庁舎にて開催予定)
沖縄鉄軌道計画案検討にあたり、市町村との情報共有を図ることを目的に、ま
ちづくりの方向性等含めた意見交換を行うことを目的に設置する。
① 運営支援
・会議記録作成(写真撮影、録音及び議事録・議事概要・議事要旨の作成)
・会場の設営・撤去、委員会の資料印刷、飲み物、機材の準備等
なお、「会議記録作成」は、開催日も含め3日以内に提出すること。
② 予定スケジュール
1回実施する。
3)関係機関等意見交換会(6 月 8 日、県南部合同庁舎にて開催予定)
沖縄鉄軌道計画案検討にあたり、関係機関等との情報共有を図ることを目的に
意見交換を行うことを目的に設置する。
① 運営支援
・会議記録作成(写真撮影、録音及び議事録・議事概要・議事要旨の作成)
・委員への旅費、謝金等の支払い
・会場の設営・撤去、委員会の資料印刷、飲み物、機材の準備等
なお、「会議記録作成」は、開催日も含め3日以内に提出すること。
② 予定スケジュール
1回実施する。
(4) 意見の分類・整理
発注者において、ステップ3を対象に意見募集を行う。
本業務では、ステップ1及び2で行った意見分類方法等を踏まえ、収集した県民等
からの意見について、ステップ3の検討事項や、今後のステップへ進める上で必要と
される論点等を見据えた意見の分類・整理を行う。
データベースのファイル形式は、発注者と調整の上、必要に応じて変更対象とする。
・アンケート数は、上記(3)の県民会議等も含めた、合計 1 万件を想定し、意見数
の合計が予定数を大幅に超える又は下回る場合は(5%程度の増減)、発注者と調整
の上、変更の対象とする。
・収集した意見全てを電子データ化し、受注者側で分類する件数は5千件とする。な
お、残りは発注者で対応する。
・また、ここでいう 1 件は、コミュニケーション活動により寄せられるアンケート1
件(1 人分)のことである。
・また、意見分類作業は、5 月から 6 月に予定している意見募集期間(1ヶ月)の 10
日間を予定。
※ステップ1及び2では、「賛成」「反対」といった主張や要望をそのまま捉えるの
ではなく、その意見の理由となっている「県民等の関心事」に着目し分類・整理を
行っている。また、主張や要望の多い・少ないという点だけを捉えるのではなく、
少数であっても配慮すべき関心事にしっかりと着目した整理を行っている。
(5) プロセス認知度把握
鉄軌道計画案策定の取組について、県民等の認知度調査を行う。
1)計画準備
業務目的及び内容を把握し、業務の手順及びスケジュール、その他必要な事項を整
理する。
2)定点観測の実施
①調査方法:ヒアリング調査を実施。
②調査箇所:地域(北中南、離島)及び年齢に偏りが生じないようにするとともに、
効率的に実施できるよう、多くの人々が訪れる 21 箇所を設定している。
計 21 カ所
① 商業施設:7 箇所【北部、中部(東西 2 箇所)、那覇、南部、宮古、
石垣】
②役
所:9 箇所【北部(東西各 1 カ所)、中部(東西各 1 カ所)、
那覇、南部(東西各 1 カ所)、宮古、石垣】
③大
学:3 箇所【名桜大、沖国大、沖大】
④ 観光施設:2 箇所【沖縄海洋博記念公園、首里城公園】
③調査回数:1回 (1 週間程度)
④目標回収数:1 カ所あたり 70 サンプル×
21 =合計 1,470 サンプル
※内訳:北部(280)、中部(350)、那覇(140)、南部(280)、宮古(140)
石垣(140)、観光客(140)
⑤ヒアリング項目(案)
問1:沖縄県が、鉄軌道導入の取組みを行っていることについて
1. 本モニタリング調査で知った
2. 以前から知っていた
問2:沖縄県が計画案検討に必要な鉄軌道のルート等対策案について検討を行ってい
ることを知っていますか?
1. 知らなかった
2.知っている
問3:何で知りましたか(問2で「2.知っている」と答えた場合のみの質問)
1.ニューズレター(鉄軌道ニュース) 2.HP
3.新聞/ニュース
4.市役所(パネル展示) 5.商業施設(パネル展示)
6.その他(
)
問4:沖縄県による鉄軌道導入の取組みについてもっと知りたいと思いますか。
3)観測結果の整理
1. とても知りたい
2. 知りたい
3. あまり関心は無い
調査実施後 1 週間以内に、モニタリング結果について表及びグラフにて整理
4. まったく関心がない
し、PI 実施初期と終了時点の変化について分析・考察を行う。
【年齢層】
10 代
20 代
30 代 40 代 50 代 60 代 70 代
※ヒアリング項目は県と協議すること
(6) 報告書作成
① 本業務の報告書は、上記(1)~(4)の作業結果や必要なバックデータ、図表
について、盛り込まれていること。
② 報告書のとりまとめにあたっては、検討内容について体系的に整理し、図表やイ
メージ図等を用いて、わかりやすい内容とするよう努めること。
5. 成果品
本業務の成果品は次のとおりとする。
・報告書(A4版) : 3 部
・電子データ(CD-R) : 1 部
・その他担当職員から指示のあったもの : 1 式
6.再委託の制限等
(1)一括再委託の禁止等
契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることができな
い。また、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、その履行を
第三者に委任し、又は請負わせることができない。
ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじめ県が書面で認める場
合は、これと異なる取扱いをすることがある。
○契約の主たる部分
・契約金額の50 %を超える業務
・企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根幹的な業務
・市町村や自治会担当者等との連絡調整業務
(2)再委託の相手方の制限
本契約の公募参加者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできな
い。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関係を有する者
に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。
(3)再委託の範囲
本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのできる
業務等の範囲は以下のとおりとする。
○再委託により履行することのできる業務の範囲
・プロセス運営委員会の記録(録音・写真等の会議記録、議事録・議事要旨等作成)
・県民会議の実施設計
・県民会議の記録作成
(写真撮影、録音及び議事録・議事概要・議事要旨の作成)
・市町村会議の記録作成(写真撮影、録音及び議事録・議事概要・議事要旨の作成)
・関係機関等意見交換会の記録作成
(写真撮影、録音及び議事録・議事概要・議事要旨の作成)
・プロセス認知度把握(定点観測の実施)
(4)再委託の承認
契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面によ
る県の承認を得なければならない。
ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を第三者に委任し、又は請負わせると
きは、この限りでない。
○その他、簡易な業務
資料の収集・整理
複写・印刷・製本
原稿・データの入力及び集計
その他単純作業的な業務であって、容易かつ簡易なもの
7.その他(業務遂行上の体制について)
以下に示す委員会等の支援に係る人員を確保すること
必要最低人数
①
プロセス運営委員会、市町村会議、関係機関等意見交換会
3人
②
県民会議
5人
③
意見分類・整理
3人
③については、業務を効率的に遂行するため、発注者との綿密な調整及び資料作成等
に、10 日程度、受託者職員が専属で携わることのできる体制を確保すること。