新事業育成資金融資事例（平成 28 年 2 月新宿支店）株式公開を目指すベンチャー企業に「新事業育成資金」を適用～新株予約権付融資と資本性ローンを活用して、新事業に取り組む中小企業者を積極支援～日本政策金融公庫（略称：日本公庫）の新宿支店中小企業事業は、株式会社ＴＣＳＩ（本社：東京都渋谷区、社長：田口善一）に対して、特別融資制度「新事業育成資金」を適用し、平成 28 年 2 月に、１億円の融資を実施しました。「新事業育成資金」は、高い成長性が見込まれる新事業に取り組む中小企業を支援するための特別融資制度です。同制度では、融資と同時に当公庫が新株予約権を取得し、株式公開を目指す中小企業者の新事業展開に必要な資金を無担保で供給できる「新株予約権付融資」のほか、中小企業者の財務体質の強化を図るために資本性資金を供給する「資本性ローン」（注）も取扱っています。本件については、「新株予約権付融資」と「資本性ローン」を組み合わせて適用しています。株式会社ＴＣＳＩは、①情報を意味の無いデータに変換・分割した上で分散保管し、分割片を盗難や紛失等により流出しても、情報漏えいとならないことを実現する情報セキュリティ対策ソフト『ＰＡＳＥＲＩ』、②仮想化環境でのＵＳＢデバイス統合管理ソフト『ＶＵＭＳ』など従来製品に比べ高い新規性を有する製品を開発・販売するＩＴベンチャー企業。このたびの融資は、本事業の拡大に必要な長期運転資金を供給するものです。（注）「資本性ローン」特例による債務については金融検査上自己資本とみなすことができるほか、法的倒産手続時は他の債務に劣後する等の特徴を有します。＜融資先の概要＞企業名株式会社ＴＣＳＩ代表者田口善一（たぐちよしかず）住業パッケージソフトウェア業所東京都渋谷区恵比寿南２-８-１３種秘密分散方式による情報セキュリティ対策ソフト「ＰＡＳＥＲＩ」、仮想化環境におけるＵＳＢデバイス統合管理ソフト「ＶＵＭＳ」等の開発・販売事業 ① データを無価値化し、分割した上で、物理的に分散保管することにより、万一、分割片の盗難や紛失の事態に陥った場合でも、内容の解読が不可能であり、情報漏えいを防止する画期的なソリューション「ＰＡＳＥＲＩ」の開発・販売。 ② 仮想環境下で、ＵＳＢメモリなど多種多様なＵＳＢデバイスを統合管理し、ユーザー利便性を損なうことなくセキュリティ環境を強化できるソリューション「ＶＵＭＳ」を開発・販売。既に大手企業への導入実績を有し、今後の成長、発展が見込まれる。「株式会社ＴＣＳＩ」へのお問い合わせ TEL：０３－６８２６－３００３（担当：松倉） http://www.tcsi.jp/