職業訓練校とは… 電子、電気、機械、土木・建築、IT、観光、会計、ビジネスなどの分野について、大学、高校等の一般教育とは別に、専門的な勉強および実習を学ぶことを通じて、社会で活躍できるための実践的な技能・技術を身につけるところです。訓練校により、高校、短大、大学、大学院相当のレベルに応じた職業訓練コースを設けています。プロジェクトでは、短大相当レベルの2年間のHigher Diploma Levelの電気分野を対象にしています。産業界のニーズに応えるための職業訓練の質向上プロジェクト JICA Project for Improving TVET Quality to Meet the Needs of Industries プロジェクト実施期間：職業訓練校の生徒がジョブフェアで自分たちの製作した試作品を展示している様子 2015 年 9 月～2020 年 3 月プロジェクトパイロットサイトプノンペン周辺地区の以下3つの職業訓練校において、カリキュラム開発およびカリキュラム試行コースを実施します。１）NPIC (National Polytechnic Institute of Cambodia) ２）PPI （Preah Kossomak Polytechnic Institute）３）NTTI （National Technical Training Institute） -◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆プロジェクト事務所所在地： National Skill Competition にて電気工事の技能を披露している職業訓練校の学生 2016 年２月作成プノンペン市カンボジア王国労働職業訓練省内 c/o Directorate General of TVET, Dept. of Standard and Curriculum, Ministry of Labor and Vocational Training Building #3, Russian Federation Blvd., Phnom Penh, Cambodia TEL.(+855)-23-880549 プロジェクトホームページ： http://www.jica.go.jp/project/cambodia/018/in dex.html -◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆- ＜プロジェクト事務所地図＞プロジェクト実施の背景現在のカンボジアの海外直接投資は、縫製業、単純な組立産業などの労働集約型産業や建設業が中心ですが、 ASEAN 統合を迎え、一層の経済成長のためには、さらに、国内の産業構造の多様化や高付加価値をもつ産業の創出・育成が急務となっていますが、これらを担うカンボジア国内の産業人材の不足が指摘されており、実践的な人材育成が急務となっています。なぜ電気分野？ 1）現在ある工場や新たに操業する工場では、その機械・設備を電気により制御しており、生産・加工プロセスにおける電気系統のオペレーション・メンテナンスができる人材が必要。 2）進出ラッシュまたは建設ラッシュにある工場あるいは施設において、施設、設備の電気工事に従事する人材の供給が必要。 3）将来的な世帯電化率の向上や環境エネルギーの普及をにらみ、電気分野の知識・技能をもった人材の育成が必要。なぜ短大レベル？ 1) 製造業・工場等で、専門的な知識・技能をもって、生産ラインの操業管理や改善、不具合発生時の対応、製品の品質管理を担う技術者(Technician)が必要。（現在、他国の技術者にこれらの役割が占められている） 2) 経営陣および研究開発等に従事するエンジニアと現場の仲立ちをして、生産活動を進めていく実践的マネジメント力が必要。プロジェクトの概要 JICA プロジェクトの日本人専門家とカンボジア側担当機関の労働職業訓練省およびパイロット職業訓練校 3 校のスタッフと指導員は、プロジェクト目標を達成するために設定された５つの成果に到達するよう、日々プロジェクト活動を行っています。