平成28年度 千葉敬愛短期大学入学式 学長式辞 PDF148KB

平成28年度
千葉敬愛短期大学
入学式
学長式辞
188 名の新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。
千葉敬愛短期大学は、全教職員と在校生をあげて、皆様を歓
迎いたします。そして、ご両親、ご家族の方々にも心からお
慶び申し上げます。
さて、皆様は、子どもの教育と保育に興味を持ち、教師と
保育士を目指して、千葉敬愛短期大学へ入学したことと思い
ます。大きな夢と希望を持っていることでしょう。とはいえ、
今は期待を抱きながらも不安を持たれている人もいるでし
ょう。大丈夫です。短大は、皆さんの期待に十分お応えでき
ます。と同時に、不安も解消できます。
それは、66 年の歴史と伝統を持つ千葉敬愛短期大学の強み
です。すでに1万8千人を超す卒業生を送り出しています。
また、この3月に卒業した先輩の就職率は 100%でした。
学生の頑張りと教職員の支援がうまくかみ合い、この快挙を
成し遂げました。
本学は短い2年間ですが、密度の濃い教育システムを用意
しています。
具体的に言いますと、クラス担任制をとっています。クラス
アワーの時間があり、学生と教師のヒューマンな触れ合いを
大切にしています。また、シスタークラス制があり、先輩た
ちが同じクラスの後輩のお世話をしてくれます。
今月の 5、6 日の1泊2日の学外のオリエンテーションで
は、先輩たちが親身になって関わってくれます。
その他、4月の終わりには第1回の「さつき祭り」が行われ、
8月には全国短期大学の体育大会が開かれます。10月には
敬愛フェスタという学園祭が開かれます。学校行事が目白押
しです。先輩たちはこうした活動を通して、人間関係のあり
方や集団行動の仕方、それから行事の企画力を自然と身に付
けてきたのです。
そしてもっと自慢できることがあります。それは崇高な建
学の精神を持っていることです。言うまでもなく「敬天愛人」
です。天を敬い人を愛するのです。西郷隆盛の人生哲学です。
これを学園創設者の長戸路政司先生が建学の精神にしたの
です。
日本の大学名は、地名や時代のついたものが多いのです。
例えば、千葉大学は千葉県にあるので、そう呼ばれています。
慶応大学、早稲田大学、それから明治大学も創設した時代か
ら名前を付けています。ある意味では安直です。
それに対して「敬愛」という言葉は、敬天愛人から2文字
をとり、具現化した意味あるものなのです。建学の哲学があ
るのです。由緒ある校名なのです。
終わりに当たり、新入生の皆様にお願いがあります。明日
から、これまでの学び方を大転換してほしいのです。与えら
れたものを身に付ける学びから自らが獲得する学びに変え
ていくのです。野球に例えると、ピッチャーの投げたボール
を単に受けとるだけでなく、自らサインを送るキャッチャー
になるのです。と同時に、打者に正面から向かってボールを
投げるピッチャーにもなってほしいのです。
両親や教師は、皆さんに様々な指示を出してきたことでし
ょう。これまで、それを当然として生きてきたと思います。
結果として皆様は、指示待ちの人間になってしまっているの
ではないでしょうか。その殻を打ち破ってほしいのです。
大学は今までの仮面を捨て、新しい仮面をかぶる最適な場所
なのです。自己変革ができるのです。そのためには、チャレ
ンジ精神を持たなければなりません。千葉敬愛短期大学は、
皆さんがチャレンジし、成長するチャンスを多く提供できま
す。さあ一歩、更に一歩前進しましょう。
私の好きな言葉の一つに「馬には乗ってみよ、人には添うて
みよ」があります。チャンスを逃すな、そして人を愛し、交
わりなさいという意味です。
この言葉をもって式辞にかえさせていただきます。
平成28年4月1日
千葉敬愛短期大学
学長
明石要一