福祉の”WA”プロジェクト 「福祉・情報」分野のものづくりで、 超高齢社会に安心・活力を与える 社会づくりの提案 長工生による ~「福祉の 和・輪・話 創り」の試み~ ◎ 協力機関・・・・社会福祉法人 長井福祉会「慈光園」 「アイトーク」 肢体不自由者のためのコミュニケーションツール 「アイトーク」は、平成 25 年度の山形県発明くふう展で『山形県知事賞』 を受賞した作品です。 作品上部の8つのセンサーのいずれかの上に手を乗せると、音声メッセージ が流れます。メッセージは8種類記憶できます。量産し、養護施設に寄贈する ため、課題研究で製作中です。 「導く白杖」 視覚障がい者のための自助具 「導く白杖」は、平成 26 年度の山形県発明くふう展で『公益社団法人発明 協会会長奨励賞』を受賞した作品です。 電子コンパスを内蔵していて、知りたい方角に向けてスイッチを押すと音声で方 位を知らせてくれます。周囲から視認されやすいようにLEDを内蔵し、充電用 の太陽パネルも取り付けています。 「Tell して Guard」 高齢者や幼児のための安全グッズ 「TellしてGuerd」は、平成 27年度の山形県発明くふう展で『山 形県知事賞』を受賞した作品です。 帽子にセンサーを内蔵していて、汗を感知すると水分補給するように音声で 知らせてくれます。太陽光発電で動作するため電池交換が不要で、音声メッセ ージは変更することができます。 「多方向移動型椅子」の試作 「多方向移動型車椅子」は、平成 26 年度山形県青少年の創造性開発育成事 業で、『山形県発明協会会長奨励賞』を受賞した作品です。 ジョイスティックの動きに合わせて、車椅子が前後左右に移動できます。福 祉施設に持参し、使い勝手についてご意見を頂いてきました。そのご意見を参 考にして、より良い車椅子の開発に挑戦していく予定です。 「LED ホタル」の製作 マイクロコンピュータを使った「LEDホタル」を製作しています。室内に いても本物そっくりのホタルの雰囲気を楽しめます。 「LEDホタル」は、平成26年度に米沢市小野川温泉に寄贈し、今年度は 長井市の福祉施設慈光園にも寄贈しました。今後もLEDホタルの光を楽しん でいただけるよう製作を継続する予定です。 ★ 製作した生徒の感想 ホタルを手渡したとき、私はとても胸が熱くなった。「ありがとう」 と言われたのだ。それは、福祉の輪のあたたかさに触れた瞬間だった。 今までの頑張りが認められ、疲れが吹っ飛び、自分のしてきたこと活 動に意味があることに気づくことができた。その後、利用者の方々と ホタルのことや学校のことなど話をし、和やかな時間を過ごした。 私はこの LED ホタルの活動を通して、他の誰かと共に頑張ること、 誰かのために一生懸命になることのあたたかさを知ることができた。 とても貴重な体験だったと思う。社会人になっても、ものごとを丁寧 に行い、感謝をし、相手を思いやる気持ちを忘れずに日々の生活を過 ごしていきたい。そして、私たちが作ったホタルの光が、地域の福祉 の WA を照らす光になればいいなと私は思う。 「リハビリ用ジェスチャーゲーム」の製作 福祉施設での利用を想定した、ジェスチャーで動作するリハビリゲームを試 作しました。画面中央のモーションセンサで身体の動作を読み取り、パソコン 上のキャラクターを左右に動かします。 キャラクターを上手に操作して、ゲーム中にパソコン画面上部から落下する リンゴを、制限時間内に何個ゲットできるかを競います。リハビリ用ゲームを 地元の福祉施設に寄贈の予定です。 (写真は、県産業科学館において家族連れの方にゲームに参加してもらい、使 い勝手についてご意見を頂戴している様子です。 )
© Copyright 2024 ExpyDoc