認知症の方を支える 認知症とは? 脳は、人間の活動をコントロールしている司令塔です。認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり して、脳の司令塔の働きに不都合が生じ、さまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が、およそ6か月以上継続 している状態を言います。 家族がつくった 「認知症」早期発見のめやす 日常の暮らしの中で、認知症ではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からま とめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にし てください。いくつか思い当たることがあれば、専門家に相談してみることがよいでしょう。 もの忘れがひどい 判断・理解力が衰える 時間・場所がわからない □ 今切ったばかりなのに、電話の 相手の名前を忘れる □ 料理・片付け・計算・運転等の ミスが多くなった □ 約束の日時や場所を間違えるよ うになった □ 同じことを何度も言う・問う・ する □ 新しいことが覚えられない □ 慣れた道でも迷うことがある □ しまい忘れ置き忘れが増え、い つも探し物をしている □ テレビ番組の内容が理解できな くなった □ 財布・通帳・衣類等を盗まれた と人を疑う □ 話のつじつまが合わない 人柄が変わる 不安感が強い 意欲がなくなる □ 些細なことで怒りっぽくなった □ ひとりになると怖がったり寂し がったりする □ 下着を替えず、身だしなみを構 わなくなった □ 外出時、持ち物を何度も確かめ る □ 趣味や好きなテレビ番組に興味 を示さなくなった □「 頭が変になった」と本人が訴 える □ ふさぎ込んで何をするのも億劫 がり嫌がる □ 周りへの気づかいがなくなり頑 固になった □ 自分の失敗を人のせいにする □「 このごろ様子がおかしい」と 周囲から言われた 出典:公益社団法人認知症の人と家族の会作成 診断はどこで受けられるの? 認知症と見分けなければならない病気もあり ますので、専門医の診断が必要です。神経内 認知症疾患医療センター 科や精神科、心療内科、脳外科等、診断を受 認知症についての専門医療相談、認知症の原因となる病気の診断、急性 ける診療科はたくさんあります。どこの病院 期の対応、かかりつけ医との連携、患者・家族への対応、医療情報の提 に受診すれば良いかわからない場合は、地域 供等の介護サービスとの連携を行っています。 包括支援センター等にご相談ください。 藤井寺市にお住まい(南河内圏域)の方は、大阪さやま病院が担当して また、専門医に相談するのが不安な方は、か います。(受診の際は、事前にお問い合わせください。) かりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を ●大阪さやま病院 大阪狭山市岩室3-216-1 ☎072-365-1875 紹介してもらいましょう。 2025年には約700万人、65歳以上の方の約5人に1人が認知症に なると言われています。今や認知症は他人ごとではありません! 20
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