三 橋 貴 明 殿 平成 28年 4月 7日 平成 28年 4月 6日付倉山満 HP掲載

平成
三
橋
貴
明
28年 4月 7日
殿
平成 28年 4月 6日 付倉 山満 HP掲 載記事 について
東京都港 区西新橋
1‐ 5‐
■ 第 11東 洋海事 ビル
9階
弁護 士 法人虎 ノ門国
弁護 士
後
藤
孝
同
後 藤
勝
典
当職 らは、倉 山満 氏が 、「増税 と政局 。暗闘 50年 史」 につ き貴殿
とな っ て名 誉毀
損 に よる損害 の賠償等 を請求 した裁 判 に関 して 、平成 28年 4月 6日 付 で 、そ の HPに お い
て 、「ご報告 :三 橋 貴明 こと中村 貴 司君 との裁 判 に圧 勝 しま した 」 との記事 を掲 載 した こ と
を確認 し、 当該記事 内容 を確認 いた しま した。
貴殿 が、倉 山満氏 との裁判 にお いて勝訴 したことは間違 いのない事実ですか ら、当職 ら
よ り、本件裁判 の要点につ き、以下、あらためて整理 ご報告申 し上げます。
貴殿 と当職 らとの間 にお い て 、本件訴訟 の 中心的 争 点 として合意 をみてお りま したのは 、
倉 山満 氏 が 、貴殿 の 消費税増税 に対す る ス タ ンス につ い て 、真 実 を記載 したのか 、虚偽 を
記載 したのか 、 とい う点 です。
この 点 につ き、判決 において 、倉 山満 氏 が虚 偽 を記 載 した とい うこ とが明示 され てお り
ます の で 、下記列挙 いた します (括 弧 内は 当職 らにおいて補足 した部分 とな ります )。
① (倉 山満氏が本書において摘示 した)摘 示事実 の 中心部分たる、原告 (三 橋氏)が 麻生
大臣の意見に合わせて変説 した との事実については真実であると認 めることはできない し、
被告 ら (倉 山氏 ら)に おいて原告 (三 橋氏)が 麻生大臣の意見に合わせて変説 したことを
真実 と信ず るについて相当の理由があつた と認 めるに足 りる証拠はない。
② (倉 山満氏は本書において)、 原告 (三 橋氏)が 内心では消費税増税賛成派であ り、虚言
を弄 してまで消費税増税反対運動 の邪魔 を していた との事実及び原告 (三 橋氏)が 麻生大
臣の見解 に合わせて見解 を変 えてい く主体性 。独 自性 のない評論家であるとの事実を摘示
す るもので ある。 (中 略)(こ の)摘 示事実が真実でな く、被告 ら (倉 山氏 ら)に おいて真
実 と信ず るについて相当の理由もなか った とい うべ きであるc
また、第一審判決 において認 め られていた謝罪広告につ き、控訴審 において認 められな
かつた理 由については、次 の とお り判示 されています。そ の理 由をご覧 いただければ、決
して倉山満氏 が勝利 した結果 とは評価 できないことが、一 日瞭然であると思料 いた します。
「(倉 山氏 の本書 にお ける文章 は)経 済評論家 である被控訴人 (三 橋 氏 )の 職
業人 としての
基本 姿勢 に対す る信 頼 を損 なわせ る内容 の もので あ っ て 、名 誉毀損 の程度 が相 当重大 な も
の で あ る とは い えるものの 、本件 書籍 の発 行部数 それ 自体多 い もの とは い えず 、今後 、増
刷 され る見込みは低 い もの と認 め られ るこ と (弁 論 の全趣 旨)、 被控訴人 (三 橋氏 )が ブ ロ
グ等 を通 じてその名 誉 を回復す る措 置 を講ず るこ とがで きる こ とな どに よれ ば、控訴人 (倉
山氏 )に 対 して 前記慰 謝料 の 支払 の ほか に謝罪広 告 の掲載 を命ず るまでの必 要性 ・ 相 当性
が ある とまでは認 め られ な い。」
最後 に 、倉 山氏 は、イ ー ス トプ レス との 和解 の経緯 につ いて 、明 らか に事実 に反す る記
載 を してお ります ので 、イ ー ス トプ レスの名 誉 に 関 わ る事柄 では あ るものの 、担 当弁護 士
と しての職 業倫理 に基 づ き、正確 な経緯 を改 めて確認 してお きた い と存 じます。
控訴審第一回期 日終了後、裁判官によ り和解協議 の場 が設 け られ 、裁判官は、倉 山代理
人にも同席す るよう促 しま したが、倉山代理人はテー ブルにつ くことす らしませんで した。
そ の後、裁判官 より、イース トプ レス側 に和解 の意向確認がなされた ところ、イース ト
プ レス側 か らは、①和解条項 での謝罪文言 はもとよ り、 ウェブペ ージ上で謝罪広告 を行 う
こ と、②金銭賠償 にも応ず る用意があること、を当職 らに対 して明確 に意思表明をいた し
ま した。すなわち、①謝罪広告に応ず るか ら、②金銭賠償 については免除 して欲 しい、 と
い う要望 が、イース トプ レス側 か らなされたことはないのです。
以上の経緯 を踏 まえ、貴殿 と当職 らとの間で協議 を行 った結果、最終的には貴殿 の意思
に基 づ き、 自ら進んで謝罪広告を行 うことを受 け入れた者 に対 して更に金銭賠償 を求める
ことまで は しない、 とい う結論 をイース トプ レス代理人及び裁判官に伝 え、本件和解成 立
に至 った、 とい うのが、正確な経緯です。
倉 山氏 が 如何 に 自分 の 思 い 込み で表 現活 動 を行 つ てい るか 、 の証 左 ではないか と思 料 い
た します。
以
上