Stone court

大
谷
石
表
面
腐
食
防
止
強
化
剤
Stone court
ス
ト
ン
コ
ー
ト
日本の文化を再発見できる
大谷石を守り続けたい
大谷石表面強化剤 施工・販売元:成和ハウスプランナー
http://seiwahouse.net
Stone court
はじめに
大谷石表面強化剤とは、大谷石の表面に溶剤を浸透させ浸透層が硬化することにより大谷石表面の耐久
性を高める強化剤であり、大谷石表面強化剤の正式名称は「大谷石表面腐食防止強化剤」、製品名は
「Stone court(ストンコート)」です。
大谷石表面腐食劣化について
大谷石は建材として石積み施工された数々の大谷石塀、門扉、外壁建築物、土間などに使われ幅広く重
宝され、昔から使われてきた大谷石は日本建築に無くてはならない大切な石材です。
擁壁の建材としても数多く採用され、現在でも戸建て住宅等の大谷石塀が数多く残っております。
大谷石は「凝灰岩系」で原石に比べ軽くて柔らかく加工し易いのが特徴ですが、その反面風化しやすく
経年劣化と共に脆くなり、特に塀等は大谷石の表層が剥がれ落ち「表面腐食劣化」が進んでいきます。
また水分や湿気を含むと脆くなる性質の為、特に湿気のある「土」に接している部分では表面腐食劣化
が著しいのも特徴として挙げられます。
表面腐食劣化が進みますと耐久性に欠けてしまい、大谷石の採掘地質状態及び大谷石の成分含有率・人
為的による大谷石表面加工等によって異なりますが、地震などで崩れやすい状態に変形していきます。
この限りある大切な大谷石を保存し、修繕し、腐食劣化から守る事を考えてきました。
私共は、幾度となく失敗を繰り返すも経験と勘を頼りに、様々な腐食状態に対応出来る「技術」「溶剤
配分」「目視・確認」を学びました。
■大谷石の表面腐食劣化
■大谷石表面強化剤による大谷石表層の強化
Stone court
大谷石表面強化剤とは
大谷石表面強化剤:Stone court(ストンコート)は、大谷石表面全体の腐食劣化の防止及び表層強化を
形成する事を目的として開発されました。
大谷石表面がボロボロと剥がれ落ちる表面腐食劣化を防止し、大谷石表面を硬質な石のように強化させ
高反応性ウレタンプレポリマーを溶剤(酢酸エチル)に溶かした褐色透明溶液で封孔剤でもあります。
また、「耐酸」「耐アルカリ」「耐溶剤」「耐酸化剤」「耐水」「耐塩」「耐麿耗性」等を、万遍なく
高度なレベルを備える優れた耐食塗料であり強靱な耐摩耗塗料です。
周囲の湿気と反応して数十分で強靭な「耐食性ポリウレタン樹脂」に変わりますので、微生物が分泌す
る物質にも侵されることはなく、大谷石表面の腐食劣化部に塗布する事により浸透部は湿気と重合して
内部層から硬化し、ポリウレタンと大谷石の多孔質層が一体化した複合体を形成します。
更に塗り重ねる事で回数に応じた厚さのポリウレタン層となり、大谷石表面に強化層を形成します。
それが【 大谷石表面強化剤:Stone court(ストンコート)】です。
コンクリート・土壁・布等のように微細な空隙を持つ物に塗れば、全て大谷石と同じように不透水性に
なり表面が補強されます。
水に溶出する成分は規制値以下(事実上ゼロ)ですので、飲料水槽に塗布されても安全です。
耐酸性
湿気と
反応
耐水性
耐久性
湿気と
反応
(ストンコート)
化学反応
耐アルカ
リ性
耐酸化剤
耐溶剤
耐塩
耐摩耗
性
大谷石表面強化剤の設計思想
大谷石表面強化剤 Stone court(ストンコート)は、樹脂を下地の内部の空隙に浸透させて空隙を塞ぐ
ことにより、表層を耐食性・耐摩耗性・耐水性に改質するという事が製品開発者の設計思想です。
下地への優れた浸透性・接着性・乾燥速度など、全てこれらの目的に特化した専用塗材で、設計思想を
最大限に実現させるために開発されました。
Stone court
耐久性について
大谷石表面強化剤を塗布後、人為的による衝撃又は天災(地震等)以外に「剥がれる」等の現象は皆無で
す。これらの耐用年数につきましては、製造元による詳細な耐用データーは作成しておりません。
その理由として、現在大谷石塀の石積み加工されている大部分は約2000万年以上前からの「砕屑物」で
形成されている為、大谷石に含まれる珪酸・酸化マグネシウム・カリウム・ナトリウム・第二酸化鉄・
石灰・酸化アルミニウム・酸化マンガン等の主成分は、各採掘地での大谷石の成分含有率が異なります。
大谷石は長い年月をかけて地中で形成された堆積岩ですので、採掘深さ・採掘地等により硬質・柔質と
成分含有率も様々で、採掘地・採掘深さが不明な点や人為的に加工が施された事を含めた過去における
様々な経緯により、耐久性データ及び確信保証年数を明確に提示する事ができません。
しかし、既に25年以上使用されている大谷石表面強化剤を、全国に一般販売を平成13年より始めたとこ
ろ、製品についてのご質問やご要望など様々な大谷石の腐食劣化でお悩みのお問い合わせを頂きました。
私共へのご要望・ご質問等は「責務」と心得て、現在・未来に向けて様々な現場で経験を積みながら、
20年以上の耐久性を確信した上で大谷石表面腐食劣化を防止し、次世代まで保存し続ける事を第一に取
り組んでおります。
大谷石浸透図
ストン
コート
ストン
コート
ストン
コート
ストン
コート
大谷石表面
大谷石内部の湿気
大谷石多孔質層
ストンコート浸透層
(浸透による表層の不透水化)
Stone court
施工工程について
①蔦や雑草等の除去
施工に辺り、大谷石表面に蔦や雑草等が付着している場合は
除去処理を致します。「※目視作業範囲内」
除去を怠ると、表面浸透性が不完全となり下地強化に繋がり
ませんので、蔦や雑草・泥等の付着物は必ず取り除くことが
大事です。
②高圧洗浄
大谷石表面層をさらに堅く表面形成させる為に、汚れや苔等
の剥がれ落ちそうな表面腐食部分を丹念に洗い落とします。
洗浄後は表面の残石箇所を全て「爪金具」で削り落とします。
この作業が仕上がりに大きく影響する重要な作業です。
③塗布作業
刷毛を使用し大谷石に染み込ませるように「上段から下段に」
かけて塗布し、1回目の塗布作業を完了したら夏場では15分、
冬場では30分ほど乾燥させ、2回目も1回目と同様に塗布を
します。(※1回目が半乾きの状態でも問題ありません。)
塗布回数は基本的に2回ですが、劣化の著しい箇所はその部
分を重点的に重ね塗りをしても構いません。
最初に塗り込んだ溶剤が多孔質の奥で凝固し、湿気に触れる
事で硬化形成し「接着硬化」します。
④完成
施工完了時は、大谷石表面は透明で艶のある表面に仕上がり
ますが、月日が経つにつれ徐々に艶は消えていきます。
本剤は「18L缶・17kg」約15㎡~20㎡ ほど施工可能で、おお
よその塗布量は「0.3~0.5L/㎡」です。
※施工目安であり大谷石の表面腐食劣化状態で異なります。
Stone court
メンテナンスについて
大谷石表面強化剤は「高反応性ウレタンプレポリマー」が主成分であるので、多孔質の特徴を活かし浸
透した多孔質内部の深くまで「硬化密着」させる為、剥がれ落ちる事はありません。
強化した大谷石表面層は水分の吸収を妨げるので、赤藻や雑草の繁殖を防ぐ効果等も期待できます。
これにより、施工後に改めてメンテナンスを必要と致しません。(※ 但し、人為的行為及び天災以外)
また、稀に酸化マグネシウムが白く浮き出る事があります。その場合には2回~3回に分けて塗布を行
う事により症状は止まります。(原因:採掘環境により大谷石に含まれる成分含有量が異なる為)
表面強化剤
ネット販売・施工費用
大谷石表面強化剤 Stone court(ストンコート)の
ご購入希望者の方はネット販売も致しております。
ネット販売及び施工費用については、弊社ホームページの
「強化剤サイト」をご参照下さい。
また、工事依頼者様は「工事単価表」をご参照下さい。
強化剤販売サイト→ http://seiwahouse.net/pg67.html
工事単価表 → http://seiwahouse.net/pg113.html
ストンコート(クリア)
大谷石専用
ストンコート(ベスト)
大谷石及び塗装下地用
地震落下防止用金具
丸平継手かすがい
地震による大谷石の落下を防ぐ為に考案された「丸平継手かすがい」です。
大谷石が5段積み以上の場合では、丸平継手かすがいの設置をお薦め致します。
安全性と耐久性を兼ね備えた設計で、地震による落下防止・ズレや歪みの対策に
地震落下防止用金具としてご使用下さい。※かすがい足長さは3種類ございます。
■製品名 : 丸平継手かすがい:鉄製
■アンカーボルト:ステンレス製
■丸平継手金具 施工販売価格については → 強化剤販売サイト:http://seiwahouse.net/pg67.html
Stone court
組成成分について
製品データーシートの組成成分に含まれるNCO(混合物)
組成成分・単一製品・混合物の区別
●酢酸エチル含有率 約48%
2%
酢酸エチル
15%
●NCO基末端ウレタンプレポリマー含有率 約35%
●キシロール含有率 約15%
NCO基末端ウレタン
プレポリマー
48%
●その他機能上の添加剤等 約2%(組成は企業秘密)
キシロール
35%
その他
上記を混合し生成致しました。
成分数値
解説表
Stone court
Stone court
ストンコート(クリア)大谷石専用
ストンコート(ベスト)大谷石及び塗装下地用
色調べ
無色透明
褐色透明
粘度
40cps以下
30cps以下
耐食性
○
○
耐候性
○
△
硬化速度
接蝕約30分 完全硬化2時間
接蝕約30分 完全硬化2時間
価格比較
ベストの約1.6倍
基準
■お取り扱い注意事項・労働衛生法に基づく表示
1 取り扱い作業場には局所排気装置を設けて下さい
2 容器から出し入れする時は溢れないようにして下さい
3 取り扱い中は皮膚に触れない様に保護眼鏡・手袋・前掛けや必要に応じ防毒マスクを着用下さい
4 皮膚に付着した場合は石鹸水で洗って下さい
5 目に入った場合は、直ちに真水で洗った後に医師の診察を受けて下さい
6 多量の蒸気を吸入した時や体調の異常を感じた時は、直ちに医師の診察を受けて下さい
7 取り扱い後は手洗い及びうがいを十分行って下さい
8 作業着等に付着した場合はその汚れをよく落として下さい
9 一定の場所を定めて貯蔵して下さい
10 液がこぼれた場合は、砂又は中和剤等を散布した後に処理をして下さい
11 水と反応し易いので、容器内に水分が入らないようにして下さい
■表面強化剤は上記成分等で形成され、製品安全データシート(MSDS)労働基準に基づき施工管理を致しております
Stone court
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