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平成28年3月31日
お
件
知
ら
せ
北海道各地の魅力ある漁業地域づくりを選定
~北海道マリンビジョン21コンテスト 2015 結果発表~
名
お知らせ内容
北海道マリンビジョン21促進期成会では、地域マリンビジョンの実現に貢献する優れた活動
により、魅力ある漁業地域づくりに寄与することを目的として、北海道マリンビジョン21コン
テスト(後援:北海道開発局)を実施しています。(別紙1参照)
昨年の取組に対する表彰対象を、下記のとおり選定しました。(別紙2参照)
記
○総合部門(北海道開発局長賞)
・「根室地域(歯舞地区)マリンビジョン協議会」
~最東端の海からのメッセージ~
○個別取組部門(北海道マリンビジョン21促進期成会会長賞)
・「地元の海を育むチャレンジ」
(積丹地域マリンビジョン協議会)
・「大津地域の持続的な生産体制の実現に向けて 大津漁業協同組合BCPの作成」
(大津地域マリンビジョン協議会)
問
合
せ
先
所
属
役
職
名
北海道開発局
水産課
課長補佐
北海道開発局
水産課
漁港漁村係長
氏
名
電
話
番
号
星
道太
011-709-2311
内線5593
賀川
智章
011-709-2311
内線5599
別紙1
北海道マリンビジョン21コンテスト
「北海道マリンビジョン21促進期成会(※)」では、各地域で策定され
た地域マリンビジョンの実現に貢献する優れた取組を表彰する 「北海道マ
リンビジョン21コンテスト」 を開催しています。表彰された取組の更な
る推進、他地域への活動の波及を図り、活力ある北海道水産業・漁業地域
の実現を目指しています。
表彰の対象は、地域マリンビジョンの総体として、計画された取組が着実
に実行され、特に他地域のモデルとなることが期待される地域を表彰する
「総合部門」、地域マリンビジョンの策定を通じて開始又は発展された取組
であり、地域マリンビジョンの実現に貢献し、他地域への波及と持続性が
期待される取組を表彰する「個別取組部門」となっています。
表彰対象の選定は、学識経験者等からなる、北海道マリンビジョン21コ
ンテスト審査委員会を開催し、選定を行っています。
(※)北海道マリンビジョン21促進期成会
地域マリンビジョンの円滑な実施をもって、北海道マリンビジョン21の実現
を図っていくため、各地域間の情報交換、交流及び広報活動を行い、魅力ある漁
業地域づくりに寄与することを目的に設立。
会員は、地域マリンビジョンを策定した市町村及び漁業協同組合で、会員数は
現在 30 市町・32 漁業協同組合。事務局は苫前町。
平成27年度
北海道マリンビジョン21コンテスト審査委員会
委員名簿
氏
名
章
所属・役職
委員長
長野
委
員
片石 温美
室蘭工業大学地域共同研究開発センター 准教授
委
員
坂井
北海道開発局農業水産部 部長
委
員
松本 真美
㈱リクルート北海道じゃらん編集部編集統括課
観光会議ほっかいどう 編集デスク
委
員
山下 成治
北海道大学大学院水産科学研究院 准教授
康宏
公立はこだて未来大学 名誉教授
*敬称略。委員は五十音順
別紙2
「北海道マリンビジョン21コンテスト 2015」の選定
「北海道マリンビジョン21コンテスト」
(主催:北海道マリンビジョン21
促進期成会、後援:北海道開発局)の表彰対象を以下のとおり選定しました。
なお、表彰式は、平成 28 年7月に開催予定の北海道マリンビジョン21促進
期成会総会において行う予定ですので、改めてお知らせいたします。
総合部門(北海道開発局長賞)
地域マリンビジョンの総体として、計画された取組が着実に実行され、特に他地域のモデルと
なることが期待される地域を表彰するものです。
なお、選定対象は、地域マリンビジョンのモデル地域に指定された 16 地域です。
○「根室地域(歯舞地区)マリンビジョン協議会」
~最東端の海からのメッセージ~
個別取組部門(北海道マリンビジョン21促進期成会会長賞)
地域マリンビジョンの策定を通じて開始又は発展され、地域マリンビジョンの実現に貢献し、
他地域への波及と持続性が期待される取組を表彰するものです。
なお、選定対象は、地域マリンビジョンを策定している全 29 地域の中から、応募があった取組
内容が、前述した視点に該当した取組です。
○「地元の海を育むチャレンジ」
(積丹地域マリンビジョン協議会)
○「大津地域の持続的な生産体制の実現に向けて 大津漁業協同組合BCPの作成」
(大津地域マリンビジョン協議会)
総合部門(北海道開発局長賞)
「根室地域(歯舞地区)マリンビジョン協議会」
~最東端の海からのメッセージ~
【概
要】
「根室地域(歯舞地区)マリンビジョン協議会」は、地域水産物のブランド化を図り、
水産業はもとより地域経済や社会の活性化を目指しています。
特に、歯舞水産物ブランド化を中心テーマに位置付け、ブランド化への取組を通じた
漁業振興による地域の活性化に向けて関係者が一体となって取り組み、活気のある地域
づくりを目指しています。
【選定理由】
歯舞ブランド品の販売促進のため、地元のお祭りのほか、関東・関西圏でのPRを図
っています。さらに、歯舞ブランドの先駆けである「はぼまい昆布しょうゆ」を使用し
た焼きおにぎりを大手コンビニエンスストアと連携して、期間限定販売を行いました。
また、観光遊覧船「はぼまい丸」の運航は、道内外のほか海外からも乗船客があり、
乗船した愛鳥ファンや観光客から好評を得ています。
修学旅行誘致事業では、高校生が漁業者宅で民泊を行いながら、漁業体験を通じて漁
業を身近に感じてもらう取組や、漁協女性部による料理講習会を開催して消費拡大を図
るほか、SNSを活用した情報発信を行うなど、地域と水産業全体での取組を基礎とし
て力強い継続力を持った活動であることが評価されました。
焼きおにぎり(大手コンビニと連携)
観光遊覧船
PR活動(東京かっぱ橋道具まつり)
料理講習会
個別取組部門(北海道マリンビジョン21促進期成会会長賞)
「地元の海を育むチャレンジ」
(積丹地域マリンビジョン協議会)
【概
要】
「積丹地域マリンビジョン協議会」は、道内有数の観光地が持つポテンシャルとこれ
まで取り組んできた環境保全・文化伝承等の成果を踏まえ、漁港とその周辺における新
たな交流拠点整備を契機として、地域産業の連携・協働により雇用の場を創出し、多く
の人が集う、活力と賑わいのある地域を目指しています。
【選定理由】
自然環境を利用しながら夏期だけに依存しない通年型観光化へ向けて、自然回帰型の
サケ資源増大に向けて余別新川上流への簡易魚道の設置、地元の海を育む水源の森づく
りのための森林保全活動、早春のさくらますの保護水面のPR活動は、観光シーズンの
延長につながり、水中展望船の運航期間延長は交流人口の増につながっています。
また、市場に流通しない規格外の小型の甘エビを使い地元菓子店と協力して開発した
商品は、今年度からの本格販売により新たな積丹のお土産として好評を得るなど、地域
が一体となった施策とするため、地域マリンビジョン協議会構成員のみならず、町内の
各種団体等と連携して幅広く取り組んでいることが評価されました。
簡易魚道
どっこい積丹さくらます祭り
JTの森積丹森林保全活動
えびサブレー
個別取組部門(北海道マリンビジョン21促進期成会会長賞)
「大津地域の持続的な生産体制の実現に向けて
大津漁業協同組合BCPの作成」
(大津地域マリンビジョン協議会)
【概
要】
「大津地域マリンビジョン協議会」は、つくり育てる漁業を継続的に取り組み、地域
漁業の安定化と多様化を図り、遡河性魚類を太宗漁業とする地域として、高位安定した
漁業資源とするよう、再生産環境の維持・保全に努めています。
また、次世代を支える後継者が安心して着業できる元気な浜づくりと、地震・津波の
脅威に対して種々の防災・減災対策を実施し、地域の安全な暮らしの実現、継続し安定
的な漁業生産活動の継続計画(BCP)を樹立しその実現を目指しています。
【選定理由】
大津地域は水産加工が発達していないことから、生産力を維持することが真の地域ブ
ランド力の創生に繋がると考え、大規模災害発生後も漁業生産活動を継続していくため、
東日本大震災の被災状況を検証し、必要となるハード施設整備を中核とした、地元が対
応可能なソフト対策について検討を加えています。
BCPは大津地域マリンビジョン計画と連携、補完しあうことで、地域漁業生産の継
続の実現を図るため、常に浜のニーズを把握し、できることからを前提としているほか、
最悪の人的被害も想定し、残された者で対応可能となるよう、連絡先を常備し、被災時
の担当者不在にも対応が図られるよう工夫を行うなど、今後も漁業地域を保全する取組
が見込まれ、その発展性が評価されました。
H23.3.11 の被災状況
大津漁港BCP(概要)