21 「麺許皆伝!武蔵野 Oh! うどん街道」ブランディング事業 企画提案者 : 村山うどんの会、東京都麺類協同組合武蔵野支部 共同提案者 :(一社)武蔵野市観光機構、武蔵野商工会議所 自 治 体 : 武蔵村山市、武蔵野市 事業実施者 :(株)JTBコーポレートセールス 対象地域 : 武蔵村山市、武蔵野市 現状・課題 成 果 古くから小麦の産地であった多摩北部には、伝統的な武蔵野の「うどん」文化があるが、各地域で店舗 毎に展開している傾向があり域外では認知度も低く、対象地域が一丸となって広くアピールしていく必要が ある。 そこで、多摩北部の東西約20㎞離れた位置にある西の武蔵村山市(村山かてうどん)と東の武蔵野市(武 蔵野地粉うどん)を一つの街道に見立て、「武蔵野 Oh! うどん街道」として広く PRしていくことで、ブラン ド化を行い認知促進の拡大を狙う。 ❶広報戦略について 新聞(読売新聞記事掲載) 、テレビ放映(東京 MX テレビ、ジェイコム多摩、ジェイコム武蔵野三鷹) 、 インターネット(ぐるなび等)など多くのメディアに掲載 ❷誘客推進について ①モニターツアーは、募集定員を大きく上回る応募があった。 ・ 「武蔵野地粉うどん」づくりと吉祥寺めぐりの旅(武蔵野市)は、定員 20 名に対し、59 名の申込み。 ・「村山かてうどん」づくりと小麦の麦踏体験と天然温泉の旅(武蔵村山市)は、定員 20 名に対し、 各 200 名申込み。 ②うどん文化が多摩北部に広がりのあることを認識できた。味の違い(麺、つゆ、かて等)を認識できた。 ③一定期間で実施したスタンプラリーや創作うどんコンテストで、参画店舗に新規顧客が増えた。特に、 武蔵野エリアの店舗に武蔵村山エリアからの来店者が増加した。 実施内容 ❶武蔵野の「うどん」資源の整理 対象地域 資源総称 組織・体制 武蔵村山市 村山かてうどん 村山うどんの会 武蔵野市 武蔵野地粉うどん 東京都麺類協同組合 武蔵野支部 うどん店舗数 うどん文化 約 14 店舗 うどん講習会 手打ちうどん「めんくい教室」(文化継承事業) 約 10 店舗 麦畑体験・うどん教室(小学校の校外学習) ❷武蔵野市・武蔵村山市来訪者ニーズ調査 ❸認知度向上のための広報戦略 ①統一ロゴブランドの制作、オリジナル PR ツール制作(チラシ、ポスター、のぼり) ②専用ホームページ開設、Facebook 開設、パブリシティ ③事業発表会 10 月 31 日(金):武蔵野商工会議所会議室 事業発表会 ❹イベント及び着地型旅行商品の企画 ①麺許皆伝!「武蔵野 Oh! うどん街道」スタンプラリー 麺バーズガイ ドブック制作 ②1日限定イベント「武蔵野 Oh! うどん de 巡り∼な」 ・両エリアに渡って2店舗を巡り、スタンプを集めてゴールし、オリ ジナル七味唐辛子づくり体験を行う。 ③2 週間実施イベント「武蔵野 Oh! うどん街道 創作うどん de 巡り∼ なコンテスト」 ・両エリアの各 5 店舗で、冬の旬な地元野菜等を使用した創作うど んを食べ比べするコンテスト。 ・両エリアの回遊性向上を目的に、別エリアで使用できる「500 円 割引券」をプレゼント。 ④着地型旅行商品「日帰りモニターツアー」の企画 ・「武蔵野地粉うどん」づくりと吉祥寺めぐりの旅(武蔵野市) 主な行程:井の頭自然文化園、うどんづくり体験、JA お買物 ・「村山かてうどん」づくりと小麦の麦畑体験と天然温泉の旅(武蔵 村山市) 主な行程:麦踏み体験、うどん作り体験、かたくりの湯 64 課 題 ❶事業の定着に向けた課題 ①両市は東西約 20 ㎞離れており事業が分断されかねないため、次年度以降は両市の間の東大和市・ 東村山市・小平市の店舗も参画してもらい「点から面に」展開できる店舗ネットワークを拡大していく 必要がある。 ②着地型旅行のモニターツアー(無料参加)から商品化(有料参加)に向けた取組が必要である。 ❷イベント・着地型旅行商品の個別課題 ①東西約 20 ㎞離れた両エリアでの1day イベントの参加ニーズが想定以下であった。 ・エリア内循環シャトルバス利用者が少なかった。約 20 ㎞を繋ぐ直行バス片道約 90 分往復 3 時間で、 2 店舗で食すため、直行バスからエリア内循環バスを乗り継ぐより、直行バス到着付近の店舗で食 すニーズが高かった。 ・1日限定実施は、天候等による環境変化に左右される度合いが大きい。 ⇒ 対応策:両エリアの間の東大和市、東村山市、小平市の個店を繋ぎ、隣接エリアでも利用可能 な設定が必要。 ②スタンプラリー応募者が少なかった。 ・配布対象者をうどんスタンプラリーに興味のある方としたため、配布数が限定的となった。 ・各店舗で麺バーズガイドブック配布の際、特典付が足かせとなり配布に躊躇するケースがあった。 ⇒ 対応策:選択肢①特典をさらに充実させ有料販売として店舗収益とする。選択肢②特典をはずし、 簡易版スタンプラリーとする。この2つのうち、実現可能性から②が有力である。 ③モニターツアーの麦畑体験は天候に左右される。 ⇒ 対応策:車中にて小麦生産者の説明(資料付)による補足、代案としての観光施設めぐりとする。 ④参加無料とすると天候不順等で当日参加率が低くなるとともに、リピーター化に繋がるかどうか課題が残る。 ⇒ 対応策:当日参加率は、直前の再確認メールで一定の向上は望めるが、無料の参加者意識向上 はコンテンツの魅力度向上に比例すると思われる。 今後の展開 うどん作り体験 ①本事業の成果物(専用ロゴ、専用ホームページ、PR ツールデータ等)の活用やスポンサー協賛・有料 イベントの実施など資金捻出手法を検討し、事業を自主的に運営する体制を構築する。 ②加盟店参画条件(材料、食べ方、店舗形態等)を設け、両エリアの間のエリア(東大和市、東村山市、 小平市等)を繋ぐための加盟店を増やしていく。 ③着地型旅行商品化に向けて、旅行会社のサイトを通じた申込体制を構築していく。 ④本事業で実施した4種類の施策(1DAYイベント、2WEEKコンテスト、スタンプラリー、着地型旅行 商品)の中で、負荷が少なく、より多くのメンバーが参加しやすく、より広くPR できる手法を検討していく。 (例.簡易版スタンプラリー実施) 65
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