精神科医療機関とハローワークの連携モデル事業を本格

厚生労働省栃木労働局
Press Release
平成28年3月29日
【照会先】
栃木労働局職業安定部職業対策課
報道関係者 各位
職業対策課長
佐藤 清勝
地方障害者雇用担当官 小林
正樹
(電話) 028-610-3557
(FAX) 028-637-8609
精神科医療機関とハローワークの連携モデル事業を本格実施
~医療法人社団
順英会(アイ・こころのクリニック・宇都宮こころのクリニック)
とハローワーク宇都宮が就労支援について新たに協定を締結~
栃木労働局(局長 堀江 雅和)は、精神科医療機関とハローワークの連携モデル事
業を平成 28 年度から本格的に実施することとし、ハローワーク宇都宮と医療法人社団順
英会(アイ・こころのクリニック・宇都宮こころのクリニック)が、新たに協定を締結
したので公表します。
ポ イ ン ト
○ 精神障害者の雇用促進につきましては、平成 30 年度から精神障害者が法定雇用
率の算定対象となることを踏まえ、一層の強化を図ることが求められています。
○ このため、平成 28 年度より、厚生労働省において精神科医療機関とハローワー
クの連携モデル事業(※1)を、全国 22 局(※2)で本格的に実施することとし
ました。
○ 栃木労働局においては、平成 27 年度から本事業の試行局(全国 4 局)として、
ハローワーク宇都宮(所長
遠藤芳孝)とさくら・ら心療内科(院長
加藤和子)
において実施してきたところです。(今年度も継続実施。)
○ 今般、新たに、ハローワーク宇都宮と精神障害者の方に対して一般就労に向けた
就労支援サービスを提供している医療法人社団
ック(院長
順英会(アイ・こころのクリニ
原隆)・宇都宮こころのクリニック(院長
石川うた))において、
平成 28 年 3 月 17 日に協定を締結し、モデル事業を実施することになりましたの
でお知らせいたします。
※1 精神科医療機関とハローワークの連携モデル事業の概況は別添資料
※2(実施労働局:北海道、青森、宮城、栃木、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、岐阜、静岡、
愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、長崎、熊本及び鹿児島)
名
称
医療法人社団順英会
(アイ・こころのクリニック、宇都宮こころのクリニック)
概
要
○開設:平成 17 年
○所在地:宇都宮市松が峰 2-4-1、宇都宮市栄市 6-15
○診療科目:精神科・心療内科
(精神科一般、復職・就労支援デイケア、カウンセリング)
こころの健康相談、心身に関する相談、思春期・老年期に関
する相談、産業医業務相談等
○特長:当クリニックの復職支援デイケアでは、仕事復帰の
ために自信をつけたい方や復職前に心身を慣らしバランス
を整えたい方、復職後の再発を予防したい方等に対し、仕事
で求められる基本的作業能力(集中力・思考力・持続力・作
業スピード)、対人関係能力、体力の向上など、復職に必要
な能力を回復していくために、室内運動や集団トレーニン
グ、心理教育等を取り入れている。
◇平成 28 年度「精神科医療機関とハローワークの連携モデ
ル事業」を実施。
名
称
さくら・ら心療内科
概
要
○開設:平成 19 年
○所在地:宇都宮市陽東 6-13-16
○診療科目:精神科・心療内科
(精神科一般、うつ病外来、パニック障害外来等の専門外来)
カウンセリング、精神科訪問看護、医療相談、復職・就労支
援専門ショートケア・デイケア併設
○特長:開院当時からリハビリテーションを中心に再燃の予
防や発病予防に力を入れ、治療に薬物治療のみならず、カウ
ンセリング、認知行動療法、復職就労デイケア(リワーク・
リカバリーデイケア)、さらには当事者研究(患者さん自ら
が疾病について理解し、積極的に疾病とともに生きていく方
法を模索する)を取り入れている。
◇平成 25 年度~「医療機関と連携した精神障害者の就労支
援モデル事業」を実施。
◇平成 27 年度「精神科医療機関とハローワークの連携モデ
ル事業」を試行実施。28 年度から本格実施。
精神科医療機関とハローワークの連携モデル事業の実施について
1 目 的
ハローワーク宇都宮において、就労支援プログラム等を実施する医療機関と連携したモデル事業を実施し、当該医
療機関との信頼関係を構築するとともに、地域の他の医療機関に対してもハローワークでの取組状況について普及・
啓発を図り、医療機関との連携を推進することとする。
2 事業実施体制
◎医療法人社団 順英会
(アイ・こころのクリニック、宇都宮こころのクリニック)
◎さくら・ら心療内科
連携対象医療機関
協定締結
①一定の実績のある就労支援プログラムを実施。
②支援対象者の就職可能性が確認できる。
③事業実施体制の整備がされている。
医療機関就労支援プログラム担当者
事業周知・参加希望者の把握
ハローワーク宇都宮
①事業実施計画
②個人情報の相互利用・守秘義務
連携・調整
支援対象者
事業責任者(HW統括職業指導官等)
就職支援コーディネーター(医療機関
連携担当)
①求職登録者・離職中である者(在職者は除く)
②障害を事業主に開示して就職支援を受けることに同意した者
③両機関で個人情報を共有することに同意している者
「就労支援チーム」による就職支援
3 事業内容等
○主治医等として医療機関の関与は継続。就労支援の観点から支援対象者を医療機関からハローワークに引き継ぐ。
○支援方法については、「チーム支援事業」を活用し、支援期間は原則6ヶ月以内とする。
○想定される支援内容は次のとおり。
①職業相談・紹介、キャリアコンサルティング、就職ガイダンス(履歴書の書き方等)、職業訓練あっせん等の就労支援サービス
②職場実習等の機会の積極的な提供
③3ヶ月目と支援期間終了時に医療機関側の担当者を含めたケース会議の開催
④職場定着支援等のフォローアップ支援の実施