平成28年3月30日 平成27年(1月~12月)工場立地動向調査結果(速報) ~業種別では金属製品と生産用機械器具が2年連続増加~ 経済産業省は、工場を建設する目的で、平成27年(1~12月)期に 1,000 ㎡以上の用地を取 得した製造業、電気業、ガス業、熱供給業者の事業者を対象に「工場立地動向調査」を実施し ました。 関東経済産業局では、広域関東圏における結果を取りまとめましたので公表いたします。 なお、管内では製造業等※の件数、面積ともに茨城県が3年連続で全国1位となりました。 1.調査結果の概要 平成27年1月から12月における関東経済産業局管内の製造業等※の立地件数は、384件 (前年 407件)で前年比5.7%減(全国 同3.7%増)、立地面積は397ha(前年 496ha) で前年比20%減(全国 同5%減)となりました。 なお、電気業を含む工場立地件数は392件、工場立地面積は412ha となりました。 ※製造業等は、食料品、化学工業等の製造業にガス業、熱供給業を加えたものです。 2.県別・業種別の調査結果 ○業種別の立地件数では、①食料品(55件 構成比14.3%)、次いで②金属製品(50件 構成比13.0%)③生産用機械器具(41件 構成比10.7%)となりました。このうち金属製 品と生産用機械器具が2年連続で増加となりました。 ○業種別の立地面積では、①食料品(69ha 構成比17.4% )次いで②化学工業(60ha 同15.1%) ③金属製品(50ha 同12.6%) となりました。 ○製造業等の都県別の立地件数は、茨城県が全国1位(金属製品や食料品、化学工業等で 78件の立地、前年比4.0%増)、群馬県が全国3位(食料品や輸送品機械器具等で57件 の立地、同6.6%減)、静岡県が全国4位(食料品や生産用機械器具等で55件の立地、 同3.8%増)となりました。 ○製造業等の都県別の立地面積は、茨城県が全国1位(102ha、前年比6.8%減)、栃木県 が全国3位(50ha、同42.1%減)、静岡県が全国4位(50ha、同22.4%減) となりまし た。 ◆全国の情報はこちらへ(経済産業省のサイトへ) http://www.meti.go.jp/statistics/tii/ritti/ (本発表資料のお問い合わせ先) 関東経済産業局 地域経済部 企業立地支援課長 杉山 担当者:高木、金松 電 話:048-600-0272(直通) 関東経済産業局管内 平成27年(1月~12月)工場立地動向調査結果(速報) 工場立地動向調査は、工場立地法(昭和34年法律第24号)第2条に基づき、工場立地の動向 を全国にわたり調査することにより、工場立地の実態を把握し、工場立地の適正化及び土地利 用の合理化に寄与することを目的として、昭和42年から実施しています。(研究所の立地は、昭 和60年から実施) <調査対象> ・製造業、電気業(水力発電所、地熱発電所、太陽光発電所※を除く。)、ガス業、熱供給業 ・研究所(民間の試験研究機関で、主として上記4業種に係る分野の研究を行うものに限る。) ※27年上期調査より対象から除外 <対象企業> 工場(研究所を含む。)を建設する目的をもって、平成27年1月から平成27年12月までに 1,000 ㎡以上の用地(埋立予定地を含む。)を取得(借地を含む。)した事業者 平成28年3月30日 経済産業省 関東経済産業局 (本発表資料のお問い合わせ先) 関東経済産業局 地域経済部 企業立地支援課 電話:048-600-0272(直通) 1.製造業等の工場立地件数、工場立地面積の推移 ※電気業を除く <昨年より立地件数・面積ともに減少> 平成27年1月から12月における管内の電気業を除いた立地件数は384件(前年407件)で前年比 5.7%減となった。全国に占める管内の割合は、36.7%で前年に比べ3.7ポイント減少した。 電気業を除いた立地面積は397ha(前年496ha)で前年比20%減となった。全国に占める管内の割 合は、35.4%で前年と比べ6.6ポイント減少した。 1 2.製造業等の都県別の工場立地件数の推移 ※電気業を除く <管内トップ3は茨城県、群馬県、静岡県> 立地件数は、茨城県(78件、全国1位)、群馬県(57件、全国3位)、静岡県(55件、全国4位)が管内 トップ3となった。茨城県、新潟県、山梨県、静岡県は前年比で増加した。 ※東京都の立地件数は0件(前年0件)。 2 3.製造業等の都県別の工場立地面積の推移 ※電気業を除く <管内トップ3は茨城県、栃木県、静岡県> 立地面積は、茨城県(102ha、全国1位)、栃木県(50ha、全国3位)、静岡県(50ha、全国4位)で管 内トップ3となった。 前年比で増加したのは、山梨県と長野県となった。 ※東京都の立地面積は0(前年0ha)。 3 4.製造業等の大規模用地取得の状況 ※電気業を除く <件数、取得面積とも前年より減少> 5ha以上の大規模用地取得件数は15件で前年16件から1件減少となり、面積は127haで前年150 haから23ha減少となった。※電気業を除く 4 5.製造業等の都県別の工業団地内立地件数 ※電気業を除く <工業団地への立地は減少> 管内の工業団地内への立地件数151件(前年169件)で前年比10.7%減となった。立地件数全体 に占める割合は、39.3%で前年(41.5%)よりも2.2ポイント減少した。 県別では栃木県(52.5%)、新潟県、長野県(ともに50.0%)の順に高くなっている。 5 6 6.製造業等の都県別の県外企業立地件数 ※電気業を除く <県外企業の立地は減少> 県外立地(本社所在都道府県以外への立地)件数は149件(前年154件)で前年比3.2%減となっ た。立地件数全体に占める割合は、38.8%で前年(37.8%)よりも1ポイント増加し、全国(35.8%) と比較しても高くなっている。 県別では埼玉県(58.5%)、茨城県(57.7%)、栃木県(55.0%)の順に高くなっている。 7 8 7.製造業等の都県別の移転立地及び移転でない立地の状況 <全体に占める移転立地件数の割合は増加> 移転を伴う立地件数は152件、移転でない立地件数は、232件となった。移転立地割合は39.6% で、前年から3.5ポイント増加した。都県別では静岡県、埼玉県、群馬県で立地件数が多く、神奈川 県、静岡県、埼玉県で移転立地割合が高くなっている。 ※移転立地とは自社の既存工場の全部又は一部の廃止を伴う新規立地 ※電気業を除く 9 8.製造業等の業種別の立地状況 ※電気業を除く <業種別では金属製品と生産用機械器具が2年連続増加> 製造業の業種別の立地件数は、食料品55件(構成比14.3%、対前年比21.4%減)が最も多く、次 いで金属製品50件(同13.0%、同13.6%増)、生産用機械器具41件(同10.7%、同64%増)、輸 送用機械36件(同9.4% 同18.2%減)となった。 10 9.食料品、金属製品、生産用機械器具の立地状況※電気業を除く 食料品については全国166件のうち管内の立地件数は55件(33.1%)、金属製品については全国 150件のうち50件(33.3%)、生産用機械器具については全国115件のうち41件(35.7%)となっ た。 食料品の立地件数の多い県は茨城県と静岡県、金属製品については茨城県、埼玉県と静岡県、生産 用機械器具については静岡県と長野県となった。 50 41 11 10.県別の主な製造業等の立地業種 ※電気業を除く 食料品の立地件数が最も多い県が4県、金属製品の立地件数が多い県が3県に及んだ。 茨城県(78件) 金属製品 (15件 構成比19.2%) 食料品 (10件 同12.8%) 化学工業 (10件 同12.8%) プラスチック製品 (8件 同10.3%) 鉄鋼業 (7件 同9.0%) 神奈川県(20件) 食料品 (4件 構成比20.0%) 電気機械器具 (4件 同20.0%) 生産用機械器具 (3件 同15.0%) 栃木県(40件) 金属製品 (6件 構成比15%) 輸送用機械器具 (6件 同15%) 食料品 (5件 同12.5%) 新潟県(34件) 輸送用機械器具 (8件 構成比23.5%) 食料品 (7件 同20.6%) はん用機械器具 (5件 同14.7%) 群馬県(57件) 食料品 (7件 構成比12.3%) 輸送用機械器具 (7件 同12.3%) 木材・木製品 (6件 同10.5%) 山梨県(13件) 化学工業 (2件 構成比15.4%) 窯業・土石 (2件 同15.4%) 生産用機械器具 (2件 同15.4%) 業務用機械器具 (2件 同15.4%) 埼玉県(41件) 金属製品 (8件 構成比19.5%) 生産用機械器具 (5件 同12.2%) 食料品 (4件 同9.8%) 印刷・同関連業 (4件 同9.8%) はん用機械器具 (4件 同9.8%) 長野県(26件) 生産用機械器具 (7件 構成比26.9%) 金属製品 (3件 同11.5%) プラスチック製品 (2件 同7.7%) 業務用機械器具 (2件 同7.7%) 情報通信機械器具 (2件 同7.7%) 千葉県(20件) 食料品 (7件 構成比35%) 化学工業 (2件 同10%) 非鉄金属 (2件 同10%) 生産用機械器具 (2件 同10%) 静岡県(55件) 食料品 (9件 構成比16.4%) 生産用機械器具 (9件 同16.4%) 金属製品 (8件 同14.5%) 電気機械器具 (8件 同14.5%) ※( )内の比率は、県内全立地件数に占める割合 ※業種については、県別に主なものを記載 12 11.製造業等の設備投資予定額の推移 ※電気業を除く <設備投資予定額は、26年より減少 > 設備投資予定額(回答数334件)の合計は2,273億円(前年3,045億円、回答数323件)で前年 比25.4%減となった。 1件当たりの設備投資予定額は6.8億円(前年9.4億円)で前年比27.7%減となった。 ※各調査年の有効回答のみ集計。研究所は除く。 13 12.研究開発機能付工場及び外資系企業立地件数 <研究開発機能付工場の立地は前年並み。独立した研究所の立地は増加。外資系企業の立地は前 年並み。> 研究開発機能(基礎、応用、研究開発)を付設予定の工場は80件(前年80件)で前年並みとなった。 独立した研究所の立地は6件(前年2件)で前年に比べ増加した。 外資系企業(外資比率50%以上)の立地は、5件(前年5件)で前年並みとなった。 14 13.製造業等の立地地点の選定理由 ※電気業を除く < 「本社・他の自社工場への近接性」、「地価」を 重視> 工場立地における立地地点選定に際して、事業者が重視した項目は、 「本社・他の自社工場への近 接性」 が圧倒的に多く、次いで「地価」 、「工業団地である」、「市場への近接性」の順となった。その他 では、「旧工場が手狭になったため」や「工場等の集約による」とする理由があった。 15 14.関東局管内 製造業等の都県別立地動向 ※電気業を除く 茨城県 ~立地件数は全国1位、立地面積は全国1位~ ○立地件数は78件(前年75件)で前年比4%増となった。 ○立地面積は102ha(前年109ha)で前年比6.8%減となった。 栃木県 ~立地件数は全国7位、立地面積は全国3位~ ○立地件数は40件(前年43件)で前年比7%減となった。 ○立地面積は50ha(前年87ha)で前年比42.1%減となった。 16 群馬県 ~立地件数は全国3位、立地面積は全国5位~ ○立地件数は57件(前年61件)で前年比6.6%減となった。 ○立地面積は45ha(前年73ha)で前年比37.9%減となった。 埼玉県 ~立地件数は全国6位、立地面積は全国13位~ ○立地件数は41件(前年47件)で前年比12.8%減となった。 ○立地面積は34ha(前年38ha)で前年比11.3%減となった。 17 千葉県 ~立地件数は全国20位、立地面積は全国27位~ ○立地件数は20件(前年28件)で前年比28.6%減となった。 ○立地面積は17ha(前年44ha)で前年比62.3%減となった。 東京都 ~立地件数は全国47位、立地面積は全国47位~ ○立地件数は0件(前年0件)であった。 ○立地面積は0ha(前年0ha)であった。 18 神奈川県 ~立地件数は全国20位、立地面積は全国25位~ ○立地件数は20件(前年28件)で前年比28.6%減となった。 ○立地面積は19ha(前年23ha)で前年比15.6%減となった。 新潟県 ~立地件数は全国11位、立地面積は全国22位~ ○立地件数は34件(前年31件)で前年比9.7%増となった。 ○立地面積は23ha(前年23ha)で前年比0.6%減となった。 19 山梨県 ~立地件数は全国30位、立地面積は全国26位~ ○立地件数は13件(前年12件)で前年比8.3%増となった。 ○立地面積は18ha(前年15ha)で前年比15.2%増となった。 長野県 ~立地件数は全国14位、立地面積は全国9位~ ○立地件数は26件(前年29件)で前年比10.3%減となった。 ○立地面積は40ha(前年20ha)で前年比98.1%増となった。 20 静岡県 ~立地件数は全国4位、立地面積は全国4位~ ○立地件数は55件(前年53件)で前年比3.8%増となった。 ○立地面積は50ha(前年64ha)で前年比22.4%減となった。 21
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