地域におけるタクシーの タクシーの利用実態の“見える化”を全国で初

資料 2
平成 28年 3 月29 日
定例記者懇談会発表
中部運輸局 交通政策部
連絡先:中部運輸局 交通政策部
金子、山下、鈴木
℡ 052-952-8006
052
愛知運輸支局 輸送担当
古橋、原田
℡ 052-351-5312
052
地域におけるタクシーの
タクシーの利用実態の“見える化”を全国で初
初めて実現!!
~タクシー
タクシーの流動分析の調査結果をとりまとめ~
タクシーは、地域に密着したきめ
きめ細やかな輸送サービスを提供する重要な
な公共交通機関である
一方、利用実態が不透明なため、
、地域公共交通ネットワークの中でタクシー
タクシーの特性が十分に活か
されているとは言い難い状況にあります
にあります。
このため、中部運輸局において
において、愛知県東三河地域のタクシー事業者の協力
協力の下、「タクシー
の流動分析に基づく地域公共交通
地域公共交通ネットワーク形成に関する調査」を実施し
し、乗務記録データを
集計・分析してタクシーの利用実態
利用実態(役割)の“見える化”を全国で初めて
めて実現いたしましたの
で、お知らせいたします(報告書
報告書は3月29日とりまとめ)。
本調査結果を参考に、地域において
においてタクシーの活用を視野に入れた地域公共交通
地域公共交通ネットワーク
の検討が進められるとともに、タクシー
タクシー業界においても、事業の活性化に向
向けた取組が進められ
ることを期待しています。
1. 取組概要
(1) 対象
愛知県東三河地域(豊橋市
豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市、新城市)における
におけるタクシー
車両(約 500両)の実績
実績
※北設楽郡はサンプル
サンプル数が少なかったことから対象外
※期間は平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの
までの 1 年間
(2) 取組
・紙日報、デジタルタコグラフに
デジタルタコグラフに記録された情報(乗車区間、距離
距離、料金 等)の
収集・整理
・デジタルタコグラフに
デジタルタコグラフに記録された情報の分析
等
(3) 検討体制
東三河地域の自治体、事業者、
事業者 学識経験者等で構成する検討会(平成
平成 27 年度に3回開催)
※座長:松本 教授(名城大学
名城大学)
2.
結果概要
※下記は調査結果
調査結果の一部です。より詳細な情報が必要な際
際はお問い合わせ下さい。
■豊橋駅をはじめとした主要駅を
を中心とする放射状の利用が多い。
駅周辺地域
■主要施設別では、駅前が最も多
多いが、病院や大規模小売店舗からも一定割合
一定割合の利用がある。
乗車地点
「病院からの
からの利用」と「大規模小売店舗からの利用
利用」を
あわせると
あわせると約1割
(約 12 万回/年)!!
※「その他」の大半は利用者の自宅であると思われる。
■鉄道・バスネットワークの谷間
谷間を埋めるような利用をされている。
鉄道・バスでは
・バスでは移動できない地域で
タクシーが活躍
活躍!!
■地域によっては、デマンド交通
交通を新たに導入するよりも、タクシー利用
利用の補助を行った方が、
公的負担を抑制できる可能性があ
がある。
【調査結果】学区別のタクシー利用総額
利用総額の推計
学区から乗車
学区名
豊川市一宮東部小学校
田原市伊良湖小学校
豊橋市嵩山小学校
豊橋市西郷小学校
田原市立泉小学校
田原市赤羽根小学校
田原市若戸小学校
平均利用
料金
(円
円)
3,560
5,060
4,231
4,113
4,021
4,189
3,020
学区で降車
利用総額
(千円)
【A】
295
2,039
808
547
382
390
88
平均利用
料金
(円)
4,648
4,800
4,100
4,478
4,831
4,015
4,643
利用総額
(千円)
【B】
2,938
2,184
2,517
2,579
1,304
1,249
469
乗降合計
(千円
千円)
【C=A+B
C=A+B】
3,233
4,223
3,325
3,126
1,686
1,639
557
推計利用
総額
(千円)
【C×(1/
デジタコ導
入率)】
10,199
7,953
4,398
4,135
3,175
3,087
1,049
これらの地域においては、
、タクシー利用の全額補助を行ったとしても、デマンド
デマンド交通を
導入するより公的負担を抑制
抑制できる(地域によっては1/2以下になる(※)
(
)可能性がある。
(※)デマンド交通のおおよその年間コスト
コスト:1,000 万円程度