蟹江町多世代交流施設整備基本計画(案) [PDFファイル/874KB]

蟹江町多世代交流施設整備基本計画(案)
蟹江町
1
新施設の整備方針
1-1
施設整備の背景
蟹江町老人福祉センター本館は、昭和57年10月老人福祉施設として建設されてか
ら、32年が経過し、建物・設備の老朽化が進んでいます。蟹江町老人福祉センター
分館(憩の家)は、平成3年4月開館以来23年以上が経過しており、緊急措置とし
て、一時使用を中止していましたが、施設の老朽化が激しいことと大規模改修に多
額の費用を要することから、事業再開を行わず廃止することとし、平成27年9月に
は建物の解体撤去工事を終えました。
老人福祉センター本館及び分館が開館していた当時、ピーク時には両館合わせて
年間13万人に及ぶ入浴施設の利用者があり、蟹江町内の良質な温泉資源の活用は、
町行政においても重要な施策の1つとなっていることから、老人福祉センター分館
跡地に、温泉を活用した新施設を整備します。新施設整備後は、老朽化している老
人福祉センター本館を廃止します。
また、少子高齢化が進展し、社会環境も変化する中、町民のニーズは多様化して
いるため、温泉を利用した入浴施設の機能に加えて、新たな要素を盛り込む必要が
あります。
◆
社会的背景
社会的背景
生活習慣病患者の増加
要介護・寝たきり高齢者の増加
少子高齢化の進展
独居世帯の増加
地域コミュニティの脆弱化
-1-
◆
第4次蟹江町総合計画によるまちの将来像
【まちの将来像】
キラッとかにえ 明るい未来が見えるまち
元気
(活力)
ささえあい
(協働)
ほこり
(魅力)
やすらぎ
(安心・快適)
◆
第4次蟹江町総合計画の部門別計画
心身ともに健やかに支え合って暮らせるまちづくり
◆
新施設に求められるもの
● 高齢者を中心とした健康づくりを促進する機能
● 心豊かな暮らしを支える地域福祉の拠点としての機能
● 3世代交流、町民間交流を促進し、地域の絆を強化するふれあいの
場としての機能
● ボランティア活動の活性化のため、各種ボランティア団体の活動拠
点としての機能
-2-
1-2
新施設のコンセプトと基本的機能
◆
コンセプト
少子高齢化が進展する中、子どもから高齢者までが生き生きと暮らせるまちづく
りを進めていくためには、町民一人ひとりの身体的な健康づくりとともに、世代
間・町民間の交流を通じて、子育て支援や高齢者の生きがいづくり、コミュニティ
の絆の強化などを促進する取組みが重要です。
新施設は、「健康福祉」をベースに温泉を中心とした老若男女、多世代の方が交
流できる施設とします。また、社会福祉協議会が核となることで、各種ボランティ
アを支援し、その活性化を図ります。
健康づくり拠点機能
地域福祉拠点機能
温泉を活用し、町民の健康
社会福祉協議会が核とな
づくりを促進
り、福祉サービスを充実
健康福祉
多世代交流機能
1-3
ボランティア拠点機能
子どもから高齢者まで
ボランティアの活動スペー
多世代の交流を促進
スを提供し活動を支援
新施設整備の検討経過
○
平成26年9月に町職員によるプロジェクトチームを設置し、平成27年1月ま
で全5回にわたり老人福祉センターのあり方について検討しました。
○ 新施設建設予定地に隣接する土地の所有者との協議により、当該土地を取得
し、敷地を広げて建設の計画を立てることが可能となったため、新たに町職員
によるプロジェクトチームを設置し、平成27年5月から同年10月まで全13回に
わたり新施設建設の構想について協議しました。
○ プロジェクトチームがまとめた構想をベースとして、検討の上所要の修正を
加えました。
-3-
2
新施設の導入機能
2-1
健康づくり拠点機能
○
蟹江町の代表的な地域資源である温泉の様々な効用により、町民の健康づく
りを促進します。
また、高齢者が心身ともに健康で、元気に過ごすため、趣味や娯楽などを通
じて集まり交流できる場を提供します。
2-2
○
多世代交流機能
入浴施設・足湯の利用やキッズルームの利用等により、子どもから高齢者ま
でが交流する機会をつくるとともに、キッズルームでは、子どもを遊ばせなが
ら、子育て中のママやパパどうしが情報交換をすることができます。
屋外のピロティ部分では、随時物産等のイベントが開催でき、多くの町民が
集まる場所とします。
2-3
○
地域福祉拠点機能・ボランティア拠点機能
蟹江町社会福祉協議会は、高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉等、既に各
種福祉事業を行っていますが、今後は、新施設を拠点として地域でボランティ
ア活動を行っている団体やグループなどと連携を取りながら、いつでも誰でも
参加できるボランティア活動の拠点づくり、ネットワークづくりを進め、地域
福祉の活動拠点として一層住民に対する福祉サービスの向上を図ることができ
ます。
-4-
3
建設地と建設方針
3-1
建設地
○
新施設の建設地については、老人福祉センター分館跡地、老人福祉センター
分館駐車場用地及びその土地に挟まれた土地を取得の上、一体的に利用します。
○ 敷地の概要は下表のとおりです。
所在地
蟹江町大字西之森字海山326番地2
敷地面積(予定)
2,859.03㎡
用途地域
商業地域
防火指定
準防火指定
建ぺい率
80%
容積率
400%
接道
町道
3-2
外5筆
幅員6m
施設規模
○
新施設建設後は、老朽化した老人福祉センター本館を廃止するため、施設規
模は、老人福祉センター本館及び分館の延床面積の合計値を参考に、3階建て
として、1階563.70㎡、2階865.30㎡、3階330.04㎡の合計1,759.04㎡の建物
を計画します。
また、利用者の利便性を考慮し、46台の駐車スペースを確保します。
○ 供給可能な温泉の最大量が2,000㎥/月であることから、入浴施設の浴槽は、
男女各20人分の大きさとします。
3-3
○
部屋・設備、面積及び内容
部屋・設備の面積及び内容については、次のとおりです。
-5-
階層
1階
部屋・設備
面積
内
容
キッズルーム
・子どもが安全に遊べ、気軽に子育て中のママや
パパが集まり、情報交換などができる空間とし
ます。
92㎡
・NPO法人等主催による、各種子育て支援に関す
る教室等を随時開催します。
・おむつ交換室、授乳室も備えています。
ボランティア
グループ室
34㎡
事務室
多目的トイレ
・各種ボランティア団体が事務作業等、自由に使
用することができる部屋です。
・指定管理者を予定している蟹江町社会福祉協議
会が事務所として使用します。
108㎡
・事務室内に相談スペースを設け、福祉に関する
相談等に応じます。
―
・車椅子でも利用できる多目的トイレです。
浴室
・男女各20人が入ることができる浴槽と、10
人分
167㎡
の洗い場を設置します。
・浴槽のお湯は天然温泉の掛流しです。
脱衣室
122㎡
休憩スペース
2階
多目的室1
・男女各30人分のロッカーを設置します。
・脱衣室内にもトイレを設置します。
・入浴後の休憩スペースです。
・畳敷きコーナー、飲料の自動販売機、テレビを
87㎡
設置し、ゆったりとくつろぐことができる空間
とします。
123㎡
・会食、会議、入浴後の休憩スペース等、多目的
に利用可能な部屋とします。
パントリー
・給湯設備があり、配膳ができるスペースです。
23㎡ ・多目的室1側にカウンターを設け、スムーズに
配膳等ができるようにします。
多目的トイレ
―
多目的室2
107㎡
・車椅子でも利用できる多目的トイレです。
・40人規模の会議も開催可能な多目的室です。
・会議用の机・イスを備えています。
-6-
相談室
・社会福祉協議会が福祉に関する相談を受ける際
に使用する部屋です。
22㎡
・相談の内容によって、1階又は3階の相談室を
使用することとします。
防災倉庫
・備蓄食糧等を収納する防災用の倉庫です。
54㎡ ・被災時には施設を避難所として使用するため、
避難所兼資材置き場として利用します。
足湯
―
・佐屋川を眺めながら、ゆっくり足湯を楽しめま
す。
駐車場・駐輪場
―
・普通自動車は、46台駐車可能です。
・お散歩バスが駐車場内に乗り入れ、施設の玄関
前で乗降ができるようになります。
・駐輪場は、15台の駐車が可能です。
ピロティ
―
・ピロティ部分では、随時物産等のイベントがで
きるようにします。
3階
屋外
3-4
○
整備スケジュール
平成30年度中の開設を目途として、以下のスケジュールで取組みを進めてい
きます。
平成27年度
・基本設計
・老人福祉センター分館解体撤去工事(H27.9 工事完了)
平成28年度 ・パブリックコメント
・用地取得
・実施設計
平成29年度 ・建築工事
平成30年度 ・開設
-7-
4
施設の運営
4-1
○
○
利用者
利用対象は町民とします。
1階はボランティアに関する情報収集や子育て中のママ・パパの情報交換及
び子どもの遊びスペース、2階は男女各20人程度が入ることができる温泉入
浴・休憩スペース及び多目的室、3階は40人規模の会議が開催可能な多目的室
及び災害時の避難場所としても利用可能なスペース、屋外には足湯を設け、老
若男女誰もが利用できます。
4-2
運営形態
○
指定管理者方式とし、地域福祉、ボランティア活動支援の中心となる蟹江町
社会福祉協議会を指定管理者として指定する予定です。
○ 利用料金制を採用し、指定管理料として管理費の一部を公費負担します。
4-3
○
利用料金
施設の利用料金については、次のとおりです。
階層
部屋・設備
利用料金
キッズルーム
無料
1階 ボランティアグループ室
登録団体については無料
事務室
社会福祉協議会への貸付
浴室
有料で検討
2階 休憩スペース
3階
無料
多目的室1
有料での貸出しを検討
多目的室2
有料での貸出しを検討
相談室
社会福祉協議会への貸付
足湯
有料で検討
屋外 ピロティ部分
有料での貸出しを検討
駐車場
無料
-8-
4-4
○
4-5
○
※
開館時間
午前10時から午後6時までの予定です。
休館日
週1日及び年末年始に休館日を設けます。
利用料金、開館時間、休館日等施設の運営に係る内容については、あくまで現時
点での案であり、今後の協議において変更することが十分考えられます。
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