横 浜 市 記 者 発 表 資 料 平成 28 年3月 29 日 政策局統計情報課 「平成25年度 横浜市の市民経済計算 推計結果の概要」がまとまりました。 経済成長率は2年ぶりにプラスの成長 - 活発だった市内民間企業の経済活動 - 平成25年度は、市内民間企業の設備投資である「民間総固定資本形成 企業設備」が、名目1兆4137 億円で8.7%増、実質1兆5039億円で8.6%増となり、実質ではリーマンショック前の水準へ回復しま した。また、営業余剰を主とする「民間法人企業所得」も名目1兆5479億円で6.2%増となったこと から、市内民間企業の経済活動が活発な年度となりました。(⇒詳細はp.4へ) 1 市民経済計算 市民経済計算は、本市の経済情勢(経済規模、経済成長率、市民所得など)を明らかにするため、 市内あるいは市民の1年間の経済活動によって生み出された付加価値(経済活動の成果)を生産、分 配、支出の3つの側面から推計したものです。 2 推計結果の概要 市内総生産(名目) 12兆3399億円 経済規模 神奈川県の県内総生産(30兆2185億円)に占めるシェア ・・ ・・ ・・ ・・・ 40.8% 国内総生産(483兆1103億円)に占めるシェア ・・ ・・ ・・ ・・・ 2.6% 市内総生産(実質 連鎖方式) 13兆1773億円 名目経済成長率…0.6% 実質経済成長率…1.0% (共に2年ぶりのプラス成長) (%) 経 済 成 長 率 の 推 移 6.0 名目 4.0 実 質(連 鎖) 2.0 0.0 経済成長率 -2.0 -4.0 -6.0 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 名 目 △ 1.6% 0.4% 1.7% 1.6% 3.0% 1.6% △ 2.9% △ 4.4% 0.8% 0.6% △ 2.1% 0.6% 実 質 △ 0.2% 1.5% 2.7% 2.5% 4.2% 2.1% △ 1.7% △ 4.5% 1.9% 2.2% △ 1.3% 1.0% (参考)神奈川県の経済成長率 名目 … 1.1% 実質 … 1.2% 国の経済成長率 名目 … 1.8% 実質 … 2.1% 市民所得 1人当たりの市民所得 303万2千円 (対前年度増加率 2.4%増) 平成25年度の1人当たりの国民所得(284万5千円)を18万7千円上回りました。 *この資料の神奈川県、国の数値は次によります。神奈川県:平成 25(2013)年度神奈川県県民経済計算 国:平成 25 年度国民経済計算年報 (裏面あり) 1 3 各系列の推計結果 (1) 市内総生産(生産側) ~対前年度増加率0.6%増とプラスに転じた生産活動~ 平成25年度の市内総生産は、12兆3399億円で対前年度増加率0.6%増と2年ぶりに増加しました。 内訳をみると、 「建設業」は5.3%増となりましたが、 「製造業」が7.8%減となったため、 「第二 次産業」全体で4.1%減となっています。一方、市内総生産の8割余を占める「第三次産業」は、 「電気・ガス・水道業」が20.0%増、 「卸売・小売業」が3.5%増、 「サービス業」が1.4%増、 「情 報通信業」が4.5%増となっており、全体で1.3%増となっています。この結果、市内総生産は2 年ぶりの増加となりました。 実数(百万円) 22年度 市内総生産(生産側) 24年度 構成比(%) 25年度 25年度 12,339,872 0.6 △ 2.1 0.6 12,194 12,019 11,881 11,917 △ 1.4 △ 1.1 0.3 0.1 2,014,029 2,102,315 1,924,188 1,846,175 4.4 △ 8.5 △ 4.1 15.0 100.0 0 0 0 0 - - - - 1,441,604 1,507,678 1,376,956 1,270,036 4.6 △ 8.7 △ 7.8 10.3 572,425 594,637 547,232 576,139 3.9 △ 8.0 5.3 4.7 10,354,622 10,324,598 10,242,459 10,372,242 △ 0.3 △ 0.8 1.3 84.1 電気・ガス・水道業 卸売・小売業 23年度 12,272,289 建設業 第三次産業 25年度 12,531,526 鉱業 製造業 対前年度増加率(%) 24年度 12,456,604 第一次産業(農林水産業) 第二次産業 23年度 353,499 283,576 286,447 343,671 △ 19.8 1.0 20.0 2.8 1,353,253 1,390,575 1,399,481 1,448,757 2.8 0.6 3.5 11.7 金融・保険業 520,625 475,607 477,783 473,314 △ 8.6 0.5 △ 0.9 3.8 2,355,854 2,373,294 2,371,708 2,360,554 0.7 △ 0.1 △ 0.5 19.1 運輸業 826,620 823,679 806,540 802,106 △ 0.4 △ 2.1 △ 0.5 6.5 情報通信業 858,545 852,495 844,205 882,372 △ 0.7 △ 1.0 4.5 7.2 サービス業 2,880,823 2,897,250 2,850,480 2,890,043 0.6 △ 1.6 1.4 23.4 937,519 944,986 918,086 889,158 0.8 △ 2.8 △ 3.2 7.2 不動産業 政府サービス生産者 対家計民間非営利 サービス生産者 267,884 283,136 287,729 282,267 5.7 1.6 △ 1.9 2.3 輸入品に課される税・関税 129,767 150,135 150,407 170,909 15.7 0.2 13.6 1.4 (控除)総資本形成に係る消費税 54,008 57,541 56,646 61,371 6.5 △ 1.6 8.3 0.5 市内総生産の増加率に対する経済活動別寄与度(25年度) <各項目の面積が寄 与 度 を表します> 増 加率( %) 20.0 輸 入品に 課され る 税 ・関税 <0.17> 電 気・ガ ス ・ 水道業 <0.47> 17.5 15.0 12.5 10.0 建 設業 <0.24> 7.5 5.0 対 家計民 間非営 利 サ ービス 生産者 <△ 0.04> 情報 通 信業 <0.31> 卸 売・ 小 売業 <0.40> サ ービス 業 <0.32> 2.5 市内 総生産 (0.6) 0.0 不 動産業 <△ 0.09> 製 造業 <△ 0.87> -2.5 金 融・保 険業 <△ 0.04> -5.0 政 府サー ビス 生 産者 <△ 0.24> 運 輸業 <△ 0.04> -7.5 -10.0 0 * * 20 40 60 (控除 ) 総 資本形 成に 係 る消費 税 <△ 0.04> 前 年度 構 成比 100 ( %) 80 「総 資本形 成に係 る消費 税」は 控除項 目であ るため 、増減 を反転 させて 表示し ました 。 各項 目の寄 与度 (面積 )の 差を正 確に表 すため 、小数 第2位 まで表 示して います 。 産業別構成比の推移 22年 度 23年 度 24年 度 25年 度 0 20 第 一次産 業 40 第 二次産 業 60 第 三次産 業 80 100(%) *各産業の合計を100とするため、「輸入品に課される税・関税」、及び「(控除)総資本形 成に係る消費税」を除いており、統計表の数値とは異なります。 <寄与度> 寄与度とは全体の増減率に対し、各構成項目が、どの程度増加(減少)に影響しているかを示す指標です。 グラフでは各構成項目が縦長 又は横長の四角形で表されていますが、この四角形の面積の大きさが寄与度の大きさを表しており、 四角形が 横軸の上にあれば増加に寄与し、下にあれば減少に寄与していることになります。 2 (2) 市民所得(分配側) ~全ての項目で前年度を上回った市民所得~ 平成25年度の市民所得(要素費用表示)は、11兆2269億円で対前年度増加率2.6%増と2年ぶり に増加に転じました。 市民所得の約7割を占める「市民雇用者報酬」は、 「賃金・俸給」及び「雇主の社会負担」がい ずれも増加し、1.1%増(寄与度0.8%)となりました。また、「企業所得」は、「民間法人企業」 が大きく増加したため、4.1%増(寄与度1.0%)となりました。 その結果、市民所得全体では2.6%増となりました。 実数 (百万円) 22年度 23年度 対前年度増加率 (%) 24年度 23年度 25年度 24年度 25年度 寄与度 (%) 構成比 (%) 25年度 25年度 10,751,628 10,972,865 10,946,121 11,226,877 2.1 △ 0.2 2.6 2.6 7,574,216 7,569,196 7,655,545 7,740,944 △ 0.1 1.1 1.1 0.8 69.0 賃金・俸給 6,438,270 6,405,720 6,457,695 6,518,374 △ 0.5 0.8 0.9 0.6 58.1 雇主の社会負担 1,135,946 1,163,476 1,197,850 1,222,570 2.4 3.0 2.1 0.2 10.9 581,950 580,459 568,161 650,796 △ 0.3 △ 2.1 14.5 0.8 5.8 △ 146,420 △ 153,637 △ 155,137 △ 118,648 △ 4.9 △ 1.0 23.5 0.3 △ 1.1 718,017 727,007 716,359 762,316 1.3 △ 1.5 6.4 0.4 6.8 10,353 7,089 6,939 7,128 △ 31.5 △ 2.1 2.7 0.0 0.1 2,595,462 2,823,210 2,722,415 2,835,137 8.8 △ 3.6 4.1 1.0 25.3 13.8 市民所得(要素費用表示) 市民雇用者報酬 財産所得 一般政府 家計 対家計民間非営利団体 企業所得 100.0 1,352,570 1,556,639 1,458,132 1,547,870 15.1 △ 6.3 6.2 0.8 公的企業 38,904 70,457 69,749 73,408 81.1 △ 1.0 5.2 0.0 0.7 個人企業 1,203,988 1,196,114 1,194,534 1,213,859 △ 0.7 △ 0.1 1.6 0.2 10.8 民間法人企業 注)財産所得(非企業部門)の家計の受取は個人企業の財産受取分を含みます。 市民所得構成比 (25年度) 市民所得 対前年度増加率の推移 (%) 6.0 4.0 2.0 0.0 -2.0 -4.0 -6.0 25.3 % 5.8% 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 (3) 69.0 % 市民雇用者報酬 財産所得 企業所得 市内総生産(支出側) ~堅調だった最終消費支出と市内総資本形成~ 平成25年度の市内総生産(支出側)は、12兆3399億円で対前年度増加率0.6%増となりました。 特に、市内総生産の約7割を占める「家計最終消費支出」が8兆8983億円で1.6%増(寄与度 1.2%)、また、市内総生産の約1割を占める「民間総固定資本形成 企業設備」が1兆4137億円で 8.7%増(寄与度0.9%)となりました。 22年度 市内総生産(支出側) 最終消費支出 家計最終消費支出 対 家 計 民 間 非 営利 団 体 最 終 消 費 支 出 政府最終消費支出 市内総資本形成 総固定資本形成 民間総固定資本形成 住宅 企業設備 公的総固定資本形成 住宅 企業設備 一般政府 実数 (百万円) 23年度 24年度 25年度 対前年度増加率 (%) 23年度 24年度 25年度 寄与度 (%) 25年度 構成比 (%) 25年度 12,456,604 12,531,526 12,272,289 12,339,872 0.6 △ 2.1 0.6 0.6 100.0 10,683,394 10,671,612 10,894,160 11,044,325 △ 0.1 2.1 1.4 1.2 89.5 8,639,034 8,563,741 8,753,991 8,898,324 △ 0.9 2.2 1.6 1.2 72.1 155,062 167,473 176,854 178,870 8.0 5.6 1.1 0.0 1.4 1,889,298 1,940,398 1,963,315 1,967,131 2.7 1.2 0.2 0.0 15.9 1,965,194 2,131,892 2,086,394 2,245,125 8.5 △ 2.1 7.6 1.3 18.2 2,012,404 2,137,921 2,121,372 2,262,091 6.2 △ 0.8 6.6 1.1 18.3 1,676,810 1,757,001 1,736,154 1,841,043 4.8 △ 1.2 6.0 0.9 14.9 413,919 471,664 435,605 427,367 14.0 △ 7.6 △ 1.9 △ 0.1 3.5 1,262,891 1,285,337 1,300,549 1,413,676 1.8 1.2 8.7 0.9 11.5 335,594 380,920 385,218 421,048 13.5 1.1 9.3 0.3 3.4 11,601 10,005 11,135 10,855 △ 13.8 11.3 △ 2.5 △ 0.0 0.1 117,098 171,796 164,310 187,380 46.7 △ 4.4 14.0 0.2 1.5 206,895 199,119 209,773 222,813 △ 3.8 5.4 6.2 0.1 1.8 在庫品増加 △ 47,210 △ 6,029 △ 34,978 △ 16,966 - - - 0.1 △ 0.1 民間企業 △ 24,052 △ 21,367 △ 27,695 △ 3,415 - - - 0.2 △ 0.0 公的(公的企業・一般政府) △ 23,158 15,338 △ 7,283 △ 13,551 - - - △ 0.1 △ 0.1 △ 224,217 △ 213,590 △ 375,113 △ 537,540 - - - △ 1.3 △ 4.4 32,233 △ 58,388 △ 333,152 △ 412,038 - - - - △ 3.3 財貨・サービスの移出入(純) 統計上の不突合 3 (4) 活発だった市内民間企業の経済活動 市内民間企業の設備投資である「民間総固定資本形成 企業設備」と営業余剰を主とする「民間 法人企業所得」に着目すると、平成25年度は市内民間企業の経済活動が活発であったことがうか がえます。 ① 市内総生産(支出側)からみた設備投資の回復 市内総生産(支出側)を詳しく みると、名目の「民間総固定資本 形成 企業設備」は、リーマンシ ョック前の19年度以降、22年度ま で減少が続いていましたが、23、 24年度は増加に転じ、25年度には 1兆4137億円で対前年度増加率 8.7%増と、大幅な伸びとなりま した。 また、25年度の実質(固定基準 年方式)は1兆5039億円で8.6% 増となり、過去の推移と見比べる と、リーマンショック前の19年度 1兆4961億円をやや超えたとこ ろまで回復しました。 ② 名目 19年度 実数(百万円) 1,490,136 対前年度増加率(%) △ 0.1 実質(固定基準年方式) 19年度 実数(百万円) 1,496,121 対前年度増加率(%) 0.1 20年度 1,387,913 △ 6.9 21年度 1,269,812 △ 8.5 22年度 1,262,891 △ 0.5 23年度 1,285,337 1.8 24年度 1,300,549 1.2 25年度 1,413,676 20年度 1,393,487 △ 6.9 21年度 1,317,232 △ 5.5 22年度 1,343,501 2.0 23年度 1,377,639 2.5 24年度 1,385,036 0.5 25年度 1,503,911 市民所得(分配側)からみた企業所得の増加 8.7 8.6 市民所得増加率に対する項目別寄与度 市民所得対前年度増加率に対する項目別寄与度 (%) 市民所得(分配側)を詳しくみると、「民間 法人企業所得」は1兆5479億円で対前年度増加 率6.2%増と、前年度の1兆4581億円に比べて 約897億円増加しました。 「市民所得」の増加率 に対する寄与度も0.8%と大きいことから、25 年度は「企業所得」の増加、特に「民間法人企 業所得」の増加が特徴となりました。これによ り、(4)①で述べた市内民間企業の設備投資を 支えたと考えられます。 この「民間法人企業所得」が増加した要因の ひとつとして、営業余剰が増大したことが考え られます。特に「建設業」や「卸売・小売業」 、 「サービス業」などが前年度に比べて増加しま した。 営業余剰(付表 経済活動別市内総生産及び要素所得より作成) 実数(百万円) 25年度 24年度 産業 うち建設業 うち卸売・小売業 うち情報通信業 うちサービス業 その他の産業 25年度 2,601,521 2,668,504 △ 29,178 25,005 295,767 316,568 262,163 279,958 518,084 555,148 1,554,685 1,491,825 対前年度増 加率(%) 2.6 185.7 7.0 6.8 7.2 △ 4.0 寄与度 (%) 平成24年度 16.0 12.0 民間法人企業所得 1兆4581億円(寄与度△0.9%) 8.0 賃金・俸給 <0.5> 市民所得 (要素費用表示) (△0.2) 0.0 2.6 2.1 0.8 0.7 1.4 △ 2.4 100.0 0.9 11.9 10.5 20.8 55.9 公的 企業所得 <△0.0> 財産所得 <△0.1> -4.0 -8.0 0 10 20 30 40 (%) 50 60 70 80 90 100 財産所得 <0.8> 公的 企業所得 <0.0> 8.0 雇主の社会負担 <0.2> 4.0 個人 企業所得 <0.2> 賃金・俸給 <0.6> 市民所得 (要素費用表示) (2.6) 0.0 注)本営業余剰には公的企業と個人企業も含まれます。 民間法人企業所得 1兆5479億円(寄与度0.8%) -4.0 -8.0 0 4 前年度 構成比 110 (%) 平成25年度 16.0 12.0 構成比 (%) 個人 企業所得 <△0.0> 雇主の社会負担 <0.3> 4.0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 前年度 構成比 110 (%) 4 OECD諸国と横浜市との国際比較 OECD諸国の国内総生産と横浜市の市内総生産を比較すると、横浜市は 29 位のハンガリーと 30 位のスロバキアの間の規模に相当します。 OECD諸国の国内総生産と横浜市の市内総生産との比較 (単位:10億ドル) 0 1 アメリカ 2 日本 3 ドイツ 4 フランス 5 イギリス 6 イタリア 7 カナダ 8 オーストラリア 9 スペイン 10 韓国 11 メキシコ 12 オランダ 13 トルコ 14 スイス 15 スウェーデン 16 ポーランド 17 ベルギー 18 ノルウェー 19 オーストリア 20 デンマーク (神奈川県) 21 イスラエル 22 チリ 23 フィンランド 24 ギリシャ 25 アイルランド 26 ポルトガル 27 チェコ 28 ニュージーランド 29 ハンガリー (横浜市) (横浜市) 30 スロバキア 31 ルクセンブルク 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 16,000 9,000 17,000 16,768.1 4,920.7 3,730.3 2,806.4 2,678.2 2,136.9 1,839.0 1,528.8 1,393.0 1,305.6 1,259.2 853.5 823.3 685.4 579.5 525.9 524.8 522.3 428.3 335.9 301.5 290.6 276.7 268.2 242.2 232.1 224.9 206.8 187.9 133.4 123.1 97.7 60.1 *OECD諸国の計数は、「平成 25 年度国民経済計算年報 参考図表(Ⅰ国際比較等)」(内閣府) *オーストラリア、ニュージーランド、神奈川県及び横浜市は年度値 *日本の名目GDP(ドルベース)は、四半期推計値(円ベース)を四半期ごとにドル換算して算出 *神奈川県、横浜市については、各都県市が公表している平成 25 年度都県市民経済計算の結果をもとに、 1ドル=100.23 円で換算 5 5 注意事項 (1) 市内総生産は、市内の経済活動によって生み出された付加価値の総額です。経済成長率は、市 内総生産の対前年度増加率です。 (2) 「名目」は各年度の市場価格で計算した値であり、そこから物価変動分を除いたものが「実質」 です。したがって、 「実質」の方が「名目」より経済成長率が高い場合、物価が下落したことを表 します。なお、本資料では特に断りがない場合「名目」を表しています。 (3) 実質の計算方法には、連鎖方式と固定基準年方式があります。連鎖方式とは、常に前年度の物 価を基準として、物価の変動を積み重ねていく方法です。固定基準年方式とは、連鎖方式と異な り、ある年の物価を基準(今回の推計では、平成17年の物価が基準)として、それぞれの年のモ ノ・サービスの量を評価する方法です。生産側は連鎖方式、支出側は固定基準年方式をそれぞれ 採用しています。 (4) 一人当たりの市民所得は、市民所得の合計を10月1日現在の総人口で割った額です。これには企 業所得が含まれるため、個人の年間所得とは異なります。 (5) 市民経済計算の推計に当たっては、各種統計調査結果や本市独自の調査結果からデータを入手 し、内閣府が都道府県を対象に作成した「県民経済計算標準方式」に準じて行っています。この 「県民経済計算標準方式」は、国際的な基準となっている国民経済計算体系(SNA=System of National Accounts)と同様の概念に基づいて作成されています。 (6) 推計方法の改善や新しい統計調査結果の反映等のため、平成13年度までさかのぼってデータ改 訂を行っています。このため、これまでに公表した計数と今回公表する計数を合わせて利用する ことはできません。平成24年度以前の数値についても、今回公表のものを御利用ください。 (7) 推計の基礎となる平成25年度の国、県の各種統計調査結果は、その多くが平成26年度後半から 27年度前半にかけて公表されています。本市の推計結果はこれらを利用して作業を行っているた め、この時期の公表となります。 「平成 25 年度 横浜市の市民経済計算」推計結果の詳細は、 本市ウェブサイト「横浜市統計ポータルサイト」の「市民経済計算」を御覧ください。 http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/sna/ 【お問合せ先】 政策局 統計情報課長 河西 徹 TEL 045-671-2050 6
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