2016 年 3 月 31 日 「世界の原子力発電開発の動向 2016 年版」を 4 月 6 日に刊行 日本原子力産業協会は、「世界の原子力発電開発の動向(2016 年版）」を 4 月 6 日に刊行します。 本刊行物は、毎年、当協会が世界の電力会社等から得たアンケートの回答などに基づき、とりま とめているもので、今回は 2016 年 1 月 1 日現在のデータを集計したものです。 ――世界の原子力発電所は 434 基、約 3 億 9,900 万 kW―― 3 基、約 660 万 kW 分の増加、新規に 10 基が営業運転開始 運転中の合計出力は過去最高 2016 年 1 月 1 日現在、世界の運転中原子力発電所は 434 基、3 億 9,886 万 6,000kW に 上り、前年の実績から 3 基、664 万 kW 分増加。過去最高の合計出力を記録した。 2015 年 1 月 2 日から 2016 年 1 月 1 日までの期間で新たに営業運転を開始した原子炉は 合計 10 基で、このうち中国が 8 基を占め、ロシアと韓国が各 1 基であった。一方、英国 とドイツで各 1 基、日本で 5 基が閉鎖されたため、増加分は 3 基となった。 中国が引き続き原子力開発体制を牽引、世界第 4 位に アジアを中心とする新興国では、福島第一原子力発電所事故後も依然として原子力開発 が着実に進展しており、とりわけ中国が前年に引き続いて顕著な開発状況となって世界全 体の総出力を押し上げた。 中国では、陽江 2、3 号機、寧徳 3 号機、紅沿河 3 号機、福清 2 号機、防城港 1 号機、 昌江 1 号機、方家山 2 号機が営業運転を開始したことにより、中国の運転中原子力発電所 は合計 30 基、2,848 万 6,000kW となり、基数ではロシアと並び、出力ではロシアと韓国 を抜いて世界第 4 位に浮上した。 韓国では、24 基目の商業炉となる新月城 2 号機が、ロシアでは、30 基目の商業炉ロス トフ 3 号機が営業運転を開始した。 さらに、韓国の新古里 3 号機が 2015 年 12 月に初臨界を達成したほか、ロシアの高速実 証炉ベロヤルスク 4 号機が同年 12 月、送電網に接続された。 拡大著しい新興国の動きとは対照的に、2015 年、欧州では、世界で最後のマグノックス 炉である英国のウィルファ 1 号機と良好な運転実績を残したドイツのグラーフェンライン フェルト発電所が 2015 年 12 月に閉鎖された。また日本では、玄海 1 号機、島根 1 号機、 美浜 1、2 号機、敦賀 1 号機が同年 4 月に閉鎖された。 １ 中国の 6 基を含む 3 カ国で 8 基が新たに着工、世界で建設中原子炉 74 基、約 7,800 万 kW 2015 年、新たに建設工事を開始した原子力発電所は、8 基、924 万 7,000kW で、世界 で「建設中」の原子力発電所は合計 74 基、7,825 万 1,000kW となった。営業運転を開始 した 10 基が「建設中」から「運転中」のカテゴリーに移動したことにより、前回実績か ら 2 基、111 万 9,000kW 減少した。 新たに着工した 8 基のうち 6 基を中国が占め、中国で建設工事を開始した 6 基は、福清 5、6 号機、田湾 5 号機、紅沿河 5、6 号機、防城港 3 号機である。 中国のほか、UAE のバラカ 4 号機とパキスタンのカラチ 2 号機が新たに着工した。 特に UAE のバラカ発電所では、2012 年の 1 号機着工以来、毎年 1 基ずつ建設が開始され ている。また、パキスタンのカラチ 2 号機の設計は、中国以外で建設される最初の華龍一 号として中国の国際進出が注目される。 なお、ベラルーシで初の原子炉として建設中のオストロベツ 1、2 号機(各 119.4 万 kW) は、正式な名称が「ベラルシアン」であることがアンケートの回答により判明した。 韓国で新設計画 2 基をはじめ 3 基が判明、世界で 101 基、約 1 億 1,600 万 kW が計画中 今後、新設計画の進展が期待される原子力発電所は合計 101 基、約 1 億 1,600 万 kW で あった。この数値は、2015 年に 2 カ国で 3 基、412 万 kW の建設計画が判明した一方、 計画中から建設中のカテゴリーに 8 基が移動したことに加え、エジプトで計画しているエ ルダバ 1、2 号機のうち、確定的なのは同 1 号機のみであるとのアンケートの回答により 2 号機は集計外とし、9 基分を差し引いて前年の実績から 6 基、533 万 9,000kW 減少した。 新たに計画が判明した 3 基のうち、2 基は韓国の天地 1、2 号機で、アンケート調査の回答 によるもの。もう 1 基は、アルゼンチン国内 5 基目で初の軽水炉となる建設計画に関する 協力枠組協定を、アルゼンチン国営原子力発電会社（NA-SA）が中国核工業集団公司 （CNNC）と締結したことに基づく 100 万 kW 級の原子炉である。名称は未定であるが、 華龍一号を採用する計画と見られている。 ＊ ＊ ○本件お問合せ先：日本原子力産業協会 FAX ＊ 政策・コミュニケーション部〔津田〕 電話 03-6812-7126（直通） 03-6812-7110 URL http://www.jaif.or.jp/about/publication/world2016/ 購読ご希望の場合は、別添の申込用紙に所要事項をご記入の上、FAX にてお申し込み下さい。 価格は、税込み、送料込みで、7,000 円（会員）、14,000 円（会員外）。 ○一般社団法人 日本原子力産業協会について 一般社団法人 日本原子力産業協会（会長：今井敬）は、わが国のエネルギー問題における原子 力利用の重要性を踏まえ、国民的立場に立って原子力の平和利用を進めるとの産業界の総意に基づ き、政府が定める原子力政策の推進に協力し、原子力の平和利用を促進することによって、わが国 の国民経済と福祉社会の健全な発展向上に資することを目的とする公益法人で、約 430 の会員で 構成される民間団体です。 ２ 㻝㻚㻌 㻌 ୡ⏺䛾ཎᏊຊⓎ㟁㛤Ⓨ䛾⌧≧ 㻞㻜㻝㻢ᖺ㻝᭶㻝᪥⌧ᅾ㻌㻔㼗㼃䡠䜾䝻䝇㟁Ẽฟຊ䠅 㻭㼟㻌㼛㼒㻌㻌㻶㼍㼚㼡㼍㼞㼥㻌㻝㻘㻌㻞㻜㻝㻢㻌㻔㻝㻜㻹㼃㼑㻘㻌㻳㼞㼛㼟㼟㻌㻻㼡㼠㼜㼡㼠㻕 㻌ᅜ ᅜ䡡ᆅᇦ 㻝 ⡿ᅜ 㐠㌿୰ ᘓタ୰ ィ⏬୰ ྜィ In Operation Under Construction Planned Total ฟຊ ᇶᩘ Output Units ฟຊ ᇶᩘ Output Units ฟຊ ᇶᩘ Output Units ฟຊ ᇶᩘ 㻯㼛㼡㼚㼠㼞㼥䚷 䚷 㻾㼑㼓㼕㼛㼚䚷 Output Units 㼁㻚㻿㻚㻭㻚 㻞 䝣䝷䞁䝇 㻟 ᪥ᮏ 㻲㼞㼍㼚㼏㼑 㻶㼍㼜㼍㼚 㻠 ୰ᅜ 㻡 䝻䝅䜰 㻯㼔㼕㼚㼍 㻾㼡㼟㼟㼕㼍 㻢 㡑ᅜ 㻣 䜹䝘䝎 㻷㼛㼞㼑㼍 㻯㼍㼚㼍㼐㼍 㻤 䜴䜽䝷䜲䝘 㼁㼗㼞㼍㼕㼚㼑 㻥 䝗䜲䝒 㻝㻜 ⱥᅜ 㻳㼑㼞㼙㼍㼚㼥 㼁㼚㼕㼠㼑㼐㻌㻷㼕㼚㼓㼐㼛㼙 㻝㻝 䝇䜴䜵䞊䝕䞁 㻝㻞 䝇䝨䜲䞁 㻝㻟 㻝㻠 㻝㻡 㻝㻢 㻝㻣 䝧䝹䜼䞊 䜲䞁䝗 ྎ‴ 䝏䜵䝁 䝇䜲䝇 㻝㻤 㻝㻥 㻞㻜 㻞㻝 㻞㻞 㻞㻟 䝣䜱䞁䝷䞁䝗 䝤䝹䜺䝸䜰 䝝䞁䜺䝸䞊 䝤䝷䝆䝹 䝇䝻䝞䜻䜰 ༡䜰䝣䝸䜹 㻞㻠 㻞㻡 㻞㻢 㻞㻣 㻞㻤 㻞㻥 㻟㻜 㻟㻝 㻟㻞 㻟㻟 㻟㻠 㻟㻡 㻟㻢 㻟㻣 㻟㻤 㻟㻥 㻠㻜 㻠㻝 㻠㻞 䝹䞊䝬䝙䜰 䝯䜻䝅䝁 䜰䝹䝊䞁䝏䞁 䜲䝷䞁 䝟䜻䝇䝍䞁 䝇䝻䝧䝙䜰 䜸䝷䞁䝎 䜰䝹䝯䝙䜰 㻖 䡭䢓䢈䢚㤳㛗ᅜ㐃㑥 䝧䝷䝹䞊䝅 䝖䝹䝁 䝧䝖䝘䝮 䜲䞁䝗䝛䝅䜰 䝞䞁䜾䝷䝕䝅䝳 䝶䝹䝎䞁 䜶䝆䝥䝖 䝸䝖䜰䝙䜰 䜲䝇䝷䜶䝹 䜹䝄䝣䝇䝍䞁 ྜࠉࠉ ࠉ ィ 㻔๓ᖺ್㻕 1$ 1$ 㻺㻛㻭㻧㻌㻺㼛㼠㻌㻭㼢㼍㼕㼘㼍㼎㼘㼑㻌㻌㻔㼀㼔㼑㻌㼛㼡㼠㼜㼡㼠㻌㼕㼟㻌㼡㼚㼗㼚㼛㼣㼚㻚㻌ฟຊ᫂䠅 㻖㻌㻌䝣䜱䞁䝷䞁䝗䛾ィ⏬୰䛾䛖䛱㻝ᇶ䛿ฟຊ☜ᐃ䛾䛯䜑䚸௬ᐃ䛧䛶㞟ィ䚹 㻌㻌㻌㻌㼀㼔㼑㻌㼛㼡㼠㼜㼡㼠㻌㼛㼒㻌㻝㻌㼜㼘㼍㼚㼚㼑㼐㻌㼡㼚㼕㼠㻌㼛㼒㻌㻲㼕㼚㼘㼍㼚㼐㻌㼕㼟㻌㼠㼑㼙㼜㼛㼞㼍㼞㼥㻌㼢㼍㼘㼡㼑㻌㻔㼎㼑㼏㼍㼡㼟㼑㻌㼛㼒㻌㼚㼛㼠㻌㼎㼑㼕㼚㼓㻌㼐㼑㼏㼕㼐㼑㼐㻌㼟㼜㼑㼏㼕㼒㼕㼏㼍㼘㼘㼥㻕㻚 㻿㼣㼑㼐㼑㼚 㻿㼜㼍㼕㼚 㻮㼑㼘㼓㼕㼡㼙 㻵㼚㼐㼕㼍 㼀㼍㼕㼣㼍㼚 㻯㼦㼑㼏㼔 㻿㼣㼕㼠㼦㼑㼞㼘㼍㼚㼐 㻖 㻲㼕㼚㼘㼍㼚㼐 㻮㼡㼘㼓㼍㼞㼕㼍 㻴㼡㼚㼓㼍㼞㼥 㻮㼞㼍㼦㼕㼘 㻿㼘㼛㼢㼍㼗㼕㼍 㻿㼛㼡㼠㼔㻌㻭㼒㼞㼕㼏㼍 㻾㼛㼙㼍㼚㼕㼍 㻹㼑㼤㼕㼏㼛 㻭㼞㼓㼑㼚㼠㼕㼚㼍 㻵㼞㼍㼚 㻼㼍㼗㼕㼟㼠㼍㼚 㻿㼘㼛㼢㼑㼚㼕㼍 㻺㼑㼠㼔㼑㼞㼘㼍㼚㼐㼟 㻭㼞㼙㼑㼚㼕㼍 㼁㻭㻱 㻮㼑㼘㼍㼞㼡㼟 㼀㼡㼞㼗㼑㼥 㼂㼕㼑㼠㼚㼍㼙 㻵㼚㼐㼛㼚㼑㼟㼕㼍 㻮㼍㼚㼓㼘㼍㼐㼑㼟㼔 㻶㼛㼞㼐㼍㼚 㻱㼓㼥㼜㼠 㻸㼕㼠㼔㼡㼍㼚㼕㼍 㻵㼟㼞㼍㼑㼘 㻷㼍㼦㼍㼗㼔㼟㼠㼍㼚 㼀㼛㼠㼍㼘 㻔㼜㼞㼑㼢㼕㼛㼡㼟㻌㼥㼑㼍㼞㻕 一般社団法人 日本原子力産業協会 政策・コミュニケーション部 津 田 宛 FAX ０３－６８１２－７１１０ 購入申込書 世界の原子力発電開発の動向 冊 2016 年版 請求書宛名 機 関 名 所属・役職 送 付 先 氏 名 〒 住 所 Ｅﾒｰﾙ 電話 ｱﾄﾞﾚｽ 申込方法 ：上記の該当欄にご記入の上、FAX または E メール等でお申込下さい。 本書の購入に関する問合せ先 一般社団法人 日本原子力産業協会 担 住 当 所 政策・コミュニケーション部 津田 〒105-8605 東京都港区虎ノ門１丁目２番８号 虎ノ門琴平タワー９階 TEL 03-6812-7126 FAX 03-6812-7110 Email mailto:[email protected]
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