八代市ホームページリニューアル業務

八代市ホームページリニューアル業務
仕様書
平成27年5月
八代市総務部広報広聴課
1
目
次
1 事業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
2 システムの概要(再構築の目的) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
3 システム構築の前提条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
4 業務概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
5 リニューアル要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
6 環境整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
7 データ移行支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
8 研修・マニュアル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
9 サイト保守・システム運用・障害対応・・・・・・・・・・・・・・・11
10 検査・納品物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
11 機器・使用材料の負担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
12 保証年数(瑕疵担保責任期間)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
13 著作権など・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
14 業務の再委託・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
15 守秘義務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
16 その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
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八代市ホームページリニューアル業務仕様書
1 事業の概要
1-1 本仕様書の趣旨
本仕様書は、
「八代市ホームページリニューアル業務」にあたり、本市が前提とする仕
様を提示するものである。
1-2 事業期間
契約期間:平成27年7月15日から平成28年3月31日
1-3 事業スケジュール
本市が予定しているスケジュールの概要は、次のとおりである。より詳細なスケジュ
ールについては、本市と受託業者との協議の上、決定する。
平成28年1月29日まで
システム構築期間、既存コンテンツ移行
(サイト検証、コンサルティング、システム開発)
平成28年2月29日まで 職員研修(ホームページ公開前)
平成28年3月 1日
再構築ホームページ公開
平成28年3月31日まで 初期バグ修正
平成29年3月31日まで 瑕疵担保責任期間
2 システムの概要(再構築の目的)
本市のホームページは、旧八代市時代の平成10年2月23日に開設し運用を続けてき
た。平成15年(2003年)4月1日に全面リニューアルを行ない内部開発によるオリ
ジナルのCMSを使用して運用している。平成17年(2005年)8月1日の1市2町
3村による市町村合併により八代市となった後も継続して運用し、平成22年(2010
年)3月1日にデザイン面をリニューアルしている。しかしCMS導入から年月が経過し
老朽化していることや、ホームページのユーザビリティ・アクセシビリティがより求めら
れるようになったこと、災害時の情報発信手段の確保が重視されるようになったこと、ス
マートフォンなど様々な閲覧端末が出てきたこと、アクセス数の伸び悩みなど、多くの課
題があり現在の仕組みでは対応が難しくなっている。また、人口減少社会への対応策のた
めにも定住促進に寄与する情報ツールとしてホームページを構築する必要性が高まってい
る。そこで国の定住促進情報発信事業(創生先行)として、これらの課題を解決するため
に本市ホームページをリニューアルするものである。本市が、今回のリニューアルで重視
する主な課題と対応方法は以下のとおりとする。
CMS・・・コンテンツマネジメントシステム。本業務では、Webコンテンツを構成
するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイ
トの構築・編集を行うシステムのことを指す。
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(1) アクセシビリティへの対応
市ホームページが、市内外の住民にとって魅力があり、利用しやすいものにするため
に、CMSを導入し、一般職員によるコンテンツの作成・更新の容易性を高め、同時に
JIS X 8341-3:2010「高齢者・障害者等配慮設計指針一情報通信における機器・ソフトウ
ェア・サービス-第3部:ウェブコンテンツ」
(以下、JIS X 8341-3:2010)の達成等級A
に準拠し、等級AAを目指すことができるホームページを構築する。CMSで新たに作
成するページについては、等級Aに準拠する。また、構築期間中だけでなく、平成28
年度以降の運用期間中に施行される障害者差別解消法をはじめとしたアクセシビリティ
関連法規にも適切に対応していく。
(2) ユーザビリティへの対応(サイトの再構築)
現状の市ホームページは、乱雑に情報が掲載されており整理されていない。また、情
報の分類が利用者本位の分類になっておらず直感的に目的の情報に辿りつくことができ
ない。そこで、サイト構成を全体的に見直し、組織構成にとらわれず、利用者の立場に
立った構成にすることで、より直感的に探し出すことができるホームページを構築する。
さらに、広報紙とホームページの連携もとりやすいシステムを構築する。
(3) 容易な情報発信
現状は、専門的な知識(WIKIタグの知識)が必要なためページ作成に時間がかか
るとともに一部の職員に業務が集中してしまっている。そこで、職員の誰もが容易にア
クセシビリティに配慮されたホームページ更新ができ、スピーディーな情報発信ができ
るシステムを構築する。さらに作成→決裁→公開のワークフローシステムや作成日・更
新日管理等を整備することで、業務の正確性を向上させる。
(4) 災害など緊急・重大情報の提供
現状は、八代市のイントラネットに接続された端末からだけホームページの更新がで
きる状況である。災害時などの緊急・重大情報の提供には、担当職員のスマートフォン
などからCMSサーバーに接続することができる仕組みを構築することが必要である。
防犯・防災情報など、緊急かつ重大な情報提供がスムーズに行えるサイトを構築する。
(5) スマートフォン対応
現行CMSではスマートフォンサイト対応の機能がない。スマートフォンやタブレッ
トなどの情報機器の変化への対応が必要であり、パソコン向けホームページを更新する
だけで、スマートフォンページが自動生成される仕組みとスマートフォンの特性を生か
したサイトを構築する。
3 システム構築の前提条件
(1) 現状の市ホームページ・サーバについて
(ア) トップページの年間ページビュー489,867 件(平成26年度)
(ピークは平成21年度の 676,301 件)
(イ) 今回統合する予定である「まちのわだい」を含む地域SNSサイト「ごろっとや
っちろ」の年間ページビュー861,816 件(平成26年度)
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(ピークは平成19年度の 1,906,387 件)
(ウ) 現用CMSである WIKIFLOW 総記事数 7,084 ページ(平成27年5月5日現在)
(別サイトで運用している「まちのわだい」が別途存在していることに留意)
(エ) 現用CMSである WIKIFLOW 累計アクセス数 2,800,031 件(平成27年5月5日
現在)
(オ) サーバー内のデータ容量約24GB(
「まちのわだい」を除く)
(カ) インターネットデータ回線速度1000Mbps
(2) システム利用者(ユーザ)について(リニューアル後)
(ア)管理者(5ユーザ)
(広報広聴課、情報政策課)
(イ)決裁者(約100ユーザ)
(各課かい長、予備)
(ウ)作成者(約1000ユーザ) (職員1100人-決裁者)
研修対象者(約80人)
(ホームページ担当者+予備)
(3) リニューアル後の想定運用フロー
(ア) 各課の作成者がCMSでページを作成、公開予定日時を登録し決裁開始を行う。
(イ) 決裁 各課が定める決裁者(課かい長)が決裁を行う。
(ウ) 決裁されたページは公開予定日時に掲載され、公開終了予定日時に自動的に外部
から非公開となる。
(4) 非常時の想定運用
(ア) 危機管理担当課の作成者がスマートフォンなどの機器からシステムにログインし、
CMSでページを作成し、作成されたページは決裁の必要なく公開予定日時に掲
載され、公開終了予定日時に自動的に外部から非公開となる。
(5) 現在の庁内端末環境について
(ア) OS Windows7 Professional 32bit、CPU Core i3・i5 160GBHDD・128GBSSD、メモ
リ 4GB (広報広聴課:Win8.1Pro64bit i7 256GBSSD 32GB)
(イ) ブラウザ:Internet Explorer8~11 (広報広聴課:IE11)
(リニューアル受託事業者と単年度で契約予定の運用保守期間中に庁内
端末において、より高いバージョンのブラウザを利用することになっ
た場合は無償対応すること)
4 業務概要
4-1 概要
本業務の範囲は次のとおりとする。下記作業以外にもホームページ構築に伴い必要と
思われる作業については協議を行い基本的には受託業者が行う。
(1) 既存ホームページの検証
(ア) 既存ホームページの分析(アクセス数、サイト構成、ナビゲーションなど)
(イ) 既存コンテンツのリンク切れを指摘
(ウ) 新ホームページサイトマップの作成
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(2) コンサルティング(CMS導入設計を含む)
(ア) トップページを含む新規デザインの作成
(イ) 新しいホームページの情報分類・整理
(ウ) サイト構造、ナビゲーションの検討・決定支援
(エ) ディレクトリ(階層)マップの再構築
(オ) 決裁ワークフローの検討・決定支援
(カ) ユーザビリティ確保のためのルール策定支援
(キ) アクセシビリティ確保のためのルール策定支援
(ク) その他サイト構築に必要な作業
(3) ソフトウェアの開発・導入・運用
(ア) CMSの導入・設定・運用
(イ) アクセス解析システムの導入・設定・運用
(ウ) 更新が即時反映されるサイト内全文検索システムの導入・設定・運用
(エ) 掲載情報の拡散が促進されるSNSなどとの連携システムの導入・設定・運用
(4) 公式ホームページ運用の環境整備
市庁舎内に設置しているWWWサーバーを利用した八代市ホームページ公開とCM
S運用環境の構築(他市設備を利用したバックアップ環境あり)
(5) データ移行
(ア) 既存コンテンツの適切な移行
(イ) リニューアル後のサイトにおける JIS X 8341-3:2010 試験の実施
(6) 職員研修
(ア) 研修資料の作成・印刷
(イ) アクセシビリティ研修
(ウ) CMSの操作研修
(7) ガイドライン・マニュアル作成
(ア) アクセシビリティに関する内容を含めた運用ガイドラインの作成
(イ) 庁内におけるホームページ掲載ルールの作成支援
(ウ) 作成者、決裁者、管理者用の操作マニュアルの作成
(エ) その他必要とされる書類の作成
(8) 平成28年度以降の運用サポート、保守、障害対応
(ア) 本市からの問い合わせに対して適切に回答できる体制の構築
(イ) システムのバージョンアップや保守の実施
(ウ) 障害発生時の、原則即時対応と、短時間での復旧
4-2 対象ホームページ
本業務の対象範囲は下記のとおりとし、それぞれのホームページを構築すること。
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(1) 八代市ホームページ(http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/)
(2) サブサイトの構築
(デザイン、レイアウトともに、市トップページとは大きく異なる構成)
まちのわだい(今回移行)
八代の観光と物産(リニューアル)
文化財検索システム(新規構築)
キッズページ(新規構築)
(デザイン、レイアウトともに、市トップページとはヘッダーの違いなど軽微な違いで
構成)
市長のページ
市議会
※ サブサイト・・・本業務では、CMS管理内で、市ホームページと同じ運用がで
き、市ホームページドメイン内に構築するものの、異なるデザインとする。
また、グローパルナビゲーション、パンくずリストなども単独の構成とす
る。
(3) スマートフォン対応ページ(新規構築)
すべてのページが自動生成できること。画面幅自動対応でも可だが画面タッチ操作に
対応できること。
(4) 英語、中国語(簡体字・繁体字)
、韓国語の4ヵ国語に対応した自動外国語翻訳ソフ
トを導入し、パソコンサイト、スマートフォンサイトなどにも対応すること。
(5) 利用者が新たにダウンロードを行う必要がなく容易に利用できる、テキスト版変換
ソフトを導入すること。
5 リニューアル要件(4ー1(2)関係)
5-1 サイト構築コンサルティング
(1) プロジェクトの開始から完了までの、受託者と本市の作業分担やスケジュールを作
成しプ口ジェクト全体の遂行を行うこと。
(2) 現状のホームページから移行漏れのないように分析し、移行対象リストを作成する
こと。
(3) 現行ホームページの問題点、改善点、不足点などの洗い出しを行い、それらの内容
を分析・整理し、解決策に考慮した設計を行うこと。
(4) 分析・整理の結果、データの取捨選択や足りないページを補完しながら新ホームペ
ージを構築すること。
(5) リニューアル後のホームページと広報紙との連携を目指しており、その方法を企画
提案書で提案すること。
(6) 掲載情報の拡散を促進するためのSNSなどとの連携を目指しており、その方法を
企画提案書で提案すること。
(7) 利用者の意向を収集するための簡易な方法の確立を目指しており、その方法を企画
提案書で提案すること。
(8) 利用者にとって見やすく参加したいと思わせるイベントカレンダーを構築したいと
考えており、その内容を企画提案書にて提案すること。
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(9) ホームページの利便性向上とアクセス数増加を目指しており、その方法を企画提案
書にて提案すること。
5-2 デザイン支援
(1) トップページの最終決定は、デザイン案を複数提示しながら本市と協議すること。
(2) デザインは八代市オリジナルとし、本市の要望を多く取り入れたデザインとするこ
と。
(3) トップページに合わせた階層ページおよびスマートフォンサイトのデザインを作成
すること。
(4) トップページおよびスマートフォンサイトの雛形およびテンプレートを作成するこ
と。
(5) 入力テンプレートは「イベント」
「施設案内」などの種類を市と協議の上、あらかじ
め10種類程度の作成を行うこと。
(6) 新サイトに必要なアイコンなどは全て事業者側にて著作権などの問題が発生しない
ものとすること。
(7) 四季やイベントなどに合わせた10種類程度のトップページ用メインバナーを作成
すること。
5-3 工程管理
(1) 必要な都度プロジェクト推進会議を開催すること。場所は八代市内とする。八代市
ホームページリニューアルワーキンググループ(略称:WG)が協力する。
(2) 必要と思われるプロジェクト推進会議の回数については企画提案書(提案項目7)
に提示すること。
(3) 会議の記録は受託業者が2部作成し、双方確認の上で保管すること。
(4) 問い合わせ窓口は一本化し、円滑な運営が行えるよう配慮すること。
(5) 構築・移行の工程管理を企画提案書にて提示し、その内容を実行すること。
6 環境整備(4ー1(4)関係)
6-1 システム基本要件
(1) 提供形態は本市サーバーにインストール可能な状態とすること。
(2) CMSへのアクセスは、八代市役所のネットワークに接続された端末からのみアク
セスできるものとするが、災害・障害時など、市が要望する場合には他のネットワーク
から接続ができること。
(3) 原則として Java ランタイム、ActiveX プラグインなどを庁内端末に特別な追加設定
の必要なく利用できること。
(4) CMSとの通信は、セキュリティ対応すること。
(5) アンケートなど個人情報に関わる部分はSSLなどを活用すること。
(八代市がSS
Lの発行元になっている)
6-2 サーバー要件
(1) WWWサーバーは24時間365日の運用を前提としている。
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(2) CMSサーバーは、24時間365日の運用を基本とした体制を整え、計画停止を
する場合は2週間以上前に市へ連絡を行い、本市業務時間外にメンテナンスをすること。
(3) CMSシステムのスペックについて、アクセス件数、ソフトウェア、リニューアル
後のコンテンツ容量の予測などを勘案し、構築すること。また、平成28年度以降の運
用期間中にコンテンツ数・アクセス数が増加しても原則別途費用が発生しないこと。
(4) 市庁舎の停電などによりDNSサーバーが停止した場合でも原則として利用者が閲
覧可能なように情報政策課と協議すること。
(5) 選挙や花火、イベント、災害などのアクセス集中時でも、できるだけ閲覧に支障が
出ないこと。
7 データ移行支援(4-1(5)関係)
7-1 データ移行の概要
現八代市ホームページのコンテンツをCMS管理下に移行する。ページは文法の修
正・ページの構造化・ページ分割及び統合などを行い、アクセシビリティ対応を行った
上で移行する。
7-2 対象範囲
CMSに新規に取り込むコンテンツ
WIKIファイル約 7,100 ページ(平成27年5月5日現在)、画像、PDFなど
(これらの他、統合予定の「まちのわだい」も対象である)
7-3 移行体制
(1) 移行項目ごとのスケジュールや方法を協議し、どのように移行作業を行うのか具体
的に記載し、ユーザビリティ・アクセシビリティなどの改善項目と作業ルールを記載し
た資料を提示した上で実施すること。
(2) 毎週作業状況を報告し、遅延や内容に不備がないことを確認すること。
(3) 移行作業は、日本語を母国語としている者、またはそれに相当する者が行うこと。
7-4 アクセシビリティ・ユーザビリティチェック
(1) 移行したデータは、目視により全ページの作業内容を確認し、必要に応じて修正す
ること。
(2) トップページやその配下のページなどのアクセシビリティ・ユーザビリティも含め
総合的にチェックを行うこと。
(3) 移行について、JIS X 8341-3:2010 達成等級Aに準拠するように、リンクテキストの
改善、画像への代替テキストの付加、文書の構造化(h タグ、ul タグ、ol タグなど構造
化タグの付与)など修正が必要と考えられる箇所の指摘と、長すぎる文章や似通った内
容などについてはページ分割・統合の指摘を行うこと。
(4) アクセシビリティ確保のための「アクセシビリティに関する内容を含めた運用ガイ
ドライン」を作成すること。ただし、原則として JIS X 8341-3:2010 の達成等級Aに準
拠すること。当面、達成等級Aを維持し、将来的に達成等級AAを目指すこと。
(5) JIS X 8341-3:2010 の達成等級Aに一部準拠できないコンテンツがある場合は、その
取扱いについてコンサルティングを行うこと。
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7-5 修正の対応
市の判断により、移行に不備があると判断した場合、その都度修正に応じること。
7-6 JIS X 8341-3:2010 の達成等級Aにおける適合試験の実施
(1) 八代市版 JIS 診断チェックシート及び計画書を作成すること。
(2) コンテンツ移行完了後、チェックシート・計画書に基づき八代市ホームページの JIS
X 8341-3:2010 の達成等級Aにおける適合試験を実施し、レポートを提出すること。
(3) レポート(診断対象40ページで可)はホームページに診断結果として掲載できる
形式とすること。
8 研修・マニュアル(4ー1(6)(7)関係)
8-1 職員向け操作マニュアルの作成
(1) 概要
CMSを活用しページ作成及び公開・決裁を行うために必要な操作や知識を理解する
ための操作マニュアル(以下、
「マニュアル」という。
)を作成する。
(2) 内容
・マニュアルはCMSパッケージに標準で付属するものではなく、本市における運用事
情や要望を反映し作成すること。
・文字中心ではなく操作画面を多用し、専門用語を極力避けるなどわかりやすくするこ
と。
・マニュアル中の画面はデモ画面ではなく実際の八代市ホームページの画面を使用して
作成すること。
(3) マニュアルの種類・納品
作成者向け・決裁者向け・管理者向けマニュアル及びアクセシビリティに関する内容
を含めた運用ガイドラインを作成し、マニュアル・ガイドラインは編集可能データ(ワ
ード等)とPDFにて納品し、研修時には受託業者が研修参加人数分を製本し配布する
こと(A4サイズで両面、ホッチキス止め可)。eラーニングを活用しても良い。
(4) マニュアルの更新
オンラインヘルプが提供され、バージョンアップなどで更新すること。
8-2 研修
(1) 研修の概要
本市職員がCMSを活用してページ作成及び公開決裁を行うために必要な操作研修を
実施すること。また、操作研修の中でアクセシビリティ研修を 1 時間程度実施する。具
体的な研修の方法、内容、実施時期については本市と受託事業者が調整の上で決定する
こと。
(2) 研修の構成
(ア) 操作研修(1 回3時間程度、20人×4回計80人程度実機使用)
(イ) 管理者向け研修(1 回4時間程度、5人×1回実機使用)
(3) 教材と内容
システムの操作指導はもちろんの事、障がい者の視点に立ち「アクセシビリティとは」
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を、実例を交えながら行うこと。操作研修の教材はマニュアル・ガイドラインを使用し、
例題などは別紙にて配布するとともに、本市に導入するシステムを使用し実際に操作を
しながら学習する内容とする。インターネットへ接続可能なパソコン端末・プロジェク
ター機器・講習場所については本市にて準備を行う。
9 サイト保守・システム運用・障害対応(4-1(8)関係)
9-1 平成28年度以降のサイト保守及び運用支援
(1) 保守体制表を作成し、その内容について市の承認を得ること。
(2) 本市よりサイト運用の疑問や不明な点の問い合わせを行い、適切に回答できる体制
を取ること。
(3) 市職員からの問い合わせは、広報広聴課で取りまとめることとする。
(4) 問い合わせは、メール(毎日24時間)、電話(平日 9:00 から 17:30)にて対応し適
切なアドバイスを行うこと。
(5) 受託業者は、本市と同じ画面を確認しながら回答ができる環境を整えること。
(6) 問い合わせた内容と回答は、サポート対応報告書として月次で提出すること。
(7) 導入後CMSテンプレートの修正、追加が必要になった場合は対応すること。
(8) 運用時にセキュリティの脆弱性が判明した際は無償で対応すること。
9-2 システム運用、保守
(1) 障害の早期発見のため、定期点検を行うこと。
(2) OS等のセキュリティパッチを月 1 回程度定期的に適用すること。
(3) システムの負荷や稼働状況などを監視すること。
(八代市セキュリティポリシーに従
うこと)
(4) J-LISなどの外部監査で発見されたシステムの脆弱性や不具合については、基本
無償にて作業を実施すること。
(5) 国などからの通知によって、本市がセキュリティなどの調査依頼を行った事項につ
いて調査を行い、脆弱性や不具合があった場合には、基本無償にて対応すること。
(6) ウイルスチエックソフトを導入し、定期的にウイルスパターンファイルの更新確認・
ウイルス感染確認を行うこと。
(7) 十分な検証やテストを実施したうえでバージョンアップを実施すること。
9-3 障害対応
(1)システムの障害時には、短時間で復旧できるよう、体制を整えること。またシステム
障害、システム設定変更などの連絡窓口を一本化し、連絡体制図を提出すること。
(2) 障害発生時には、原則、即時に対応すること。
(3) サーバーに監視ソフトを導入するなどして、障害などの早期発見に努め、本市に連
絡すること。
(4) 障害復旧後は原因を分析し、同様の障害が発生しないよう予防措置を講じること。
また原因・影響範囲・対処方法・再発防止策などを取りまとめ障害報告書をすみやかに
提出すること。
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9-4 バックアップ
障害・災害時でも迅速な復旧が行えるようなバックアップ体制を構築すること。
10 検査・納品物
10-1 概要
納品物、部数及び納入方法は、以下のとおりとする。なお、納品前に内容について本
市の確認を受けること。
10-2 テストの項目、計画書及び結果
(1) テストの計画および項目書を作成すること。
(2) 仕様を満たしているかテスト結果報告書を提出し、本市の承認を得ること。
10-3 納品物
(1) CMSシステム
(2) CMSのライセンス証書及び各ソフトの利用登録証明書など
(3) 各種検討・議事録などの資料
(4) ホームページ構造設計書・CMS設計書などの各種設計書
(5) 操作マニュアル類
(6) アクセシビリティに関する内容を含めた運用ガイドライン
(7) リニューアル後のホームページの診断書
(8) テスト結果報告書
※詳細については別途協議とし、本市が必要と判断した書類はすみやかに作成すること。
10-4 部数、納入方法
(1) 紙による資料を各必要部数とCD・DVDによる電子データにて2枚納品すること。
(2) 電子データは、形式の指定が特にないものは、市と協議の上で提出すること。
10-5 納品場所と時期
(1) 納品場所:八代市
(2) 納品条件
(ア) 開発したプログラムは、八代市に設置済みのWWWサーバーなどへのインストー
ル及び設定(ネットワーク設定を含む)を行い、システムとして問題なく稼働す
ることを確認し納品すること。
(イ) 納品時にはシステムがすべての仕様を満たし、正確かつ完全に作動し、直ちに使
用可能であること。
(ウ) セキュリティ対策を行ったうえで納品すること。
11 機器・使用材料の負担
導入に必要な資材(本稼働以外のテスト用機器、接続回線及びその使用料金)は、受
託事業者の負担とする。光熱水費については、市役所内で作業する場合は市負担とし、
それ以外は受託事業者の負担とする。
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12 保証年数(瑕疵担保責任期間)
納品後 1 年間を保証期間(瑕疵担保責任期間)とする。
13 著作権など
この契約の対象となる成果物(システムを用いて生成したページなど)の著作権につ
いては、本市に帰属することとする。成果物が第三者の著作権・権利を侵害しないもの
であることを保証すること。
また、第三者との間に著作権・権利にかかる権利侵害の紛争などが生じた場合、当該
紛争の原因が本市の責めに帰する場合を除き、受託者の責任、負担において一切を処理
すること。
14 業務の再委託
受託業者は、本契約に基づく業務を第三者に委託してはならない。ただし、事前に八
代市から承認を得た場合はこの限りではない。この場合については、再委託の内容、そ
こに含まれる情報、再委託先、その他再委託先に対する管理方法等を書面により提出す
ること。
15 守秘義務
(1) 本業務の履行に関して知り得た事項を第三者に漏らしてはならず、本業務が完了し
た後も同様とする。
(2) 本業務の履行に関して知り得た事項を役員または従業員であっても、本業務を履行
するために知る必要のある者以外の者に漏洩または開示してはならない。
16 その他
(1) 仕様変更・機能追加などについては、受託事業者と本市との協議により取り扱うこ
と。
(2) 受託事業者の責めに帰すべき理由により、本市または第三者に損害を与えた場合に
は、受託事業者がその損害を賠償すること。
(3) 契約期間終了後も、平成28年度以降に単年度の保守管理契約を締結した場合、本
業務で定めた仕様にてホームページを運用し続けることができること。
(4) 他サービスに変更する際には、本業務で構築したデータを移行しやすい形で提供す
ること。
(5) 本仕様書において、明示なき事項または疑義が生じた場合、本市と協議することと
する。
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