深谷市女性活躍の推進に関する特定事業主行動計画(PDF:355.1KB)

深谷市女性活躍の
推進に関する特定
事業主行動計画
前期計画:平成28年度~平成32年度
平成28年4月
深
谷
市
長
深 谷 市 議 会 議 長
深谷市選挙管理委員会
深谷市代表監査委員
深谷市公平委員会
深谷市固定資産評価審査委員会
深谷市農業委員会
深谷市水道事業 深谷市長
深谷市下水道事業 深谷市長
深谷市消防本部消防長
深谷市教育委員会
(県費負担教職員を除く)
1
はじめに
平成27年9月4日、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(平
成27年法律第64号、以下「法」という。)が公布されました。人口減少社
会に突入した現在、豊かで活力ある社会を実現するためには、自らの意思によ
って職業生活を営み、又は営もうとする女性の個性と能力が十分に発揮される
ことが一層重要になってきています。
また、本市においても、市民の半数は女性であり市民ニーズの半分は女性か
らのニーズであることから、市民に身近な行政主体として多種多様なニーズに
応えるため、これまでの概念にとらわれず、女性の視点や柔軟な発想を活かす
ことが求められています。
そこで、法第15条に基づき、「深谷市における女性職員の活躍の推進に関
する特定事業主行動計画(以下「計画」という。)」を策定しました。本市は
この計画に基づき、女性の職業生活における活躍を推進してまいります。そし
て、女性が活躍できる場を広げ、男女が共に仕事と生活を両立できる、活力あ
る職場を築いてまいります。
2
計画期間
この計画は、平成28年4月1日から平成33年3月31日までの5年間
を計画期間とし、5年後に見直しを行います。
なお、法は、平成28年4月1日から平成38年3月31日までの10年
間を期間とする時限立法です。
3
推進体制
法に基づく取組を効果的に推進するため、職員の任用、休暇など人事管理
を所管する人事担当課を中心として、計画の進捗状況のチェックと計画の見
直しを行う体制を整えます。
4
状況把握・目標・取組
法第15条第3項及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に
基づく特定事業主行動計画の策定等に係る内閣府令(平成27年内閣府令第
61号。以下「内閣府令」という。)第2条に基づき、女性職員の職業生活
における活躍に関する状況を把握し、改善すべき事情について分析を行いま
した。女性職員の活躍を推進するため、次のとおり目標を設定します。
1
(1)状況把握
内閣府令第2条に基づき、計画の策定に必要な項目を把握しました。
項目ごとの状況は以下のとおりです。
【
一般職
】
現状把握
判断指標
把握項目
採用
①
採用した職員に占める女
性職員の割合
(H27.4.1採用)
46%
②
男女の継続勤務年数の差
異
3か月
男女別の育児休業取得率
(H26年度)
継続就業及び仕
事と家庭の両立
長時間勤務
状 況
出典
男性: 13人
女性: 11人
都道府県の地方公務
員採用試験からの採
用者に占める女性割
合
男性:
36年9か月
女性:
36年6か月
男性の継続勤務年数×0.8
≦ 女性の継続勤続年数
事業主行動計画
策定指針
男性
0人/22人
女性
17人/17人
男性取得率
13%
第4次男女共同
参画基本計画
配偶者出産休暇取得
率
80%
第4次男女共同
参画基本計画
40%
第4次男女共同
参画基本計画
男性:取得者なし
女性:100%
③
男女別の平均取得期間
(H26年度)
男性:取得者なし
女性:1年8ヶ月
④
男性職員の配偶者出産休
暇取得率及び平均取得日
数
(H26年度)
取得率 :86.3% 取得者19人
(取得日数 :2.7日) 対象者22人
⑤
職員1人当たりの各月平
均超過勤務時間
(H26年度)
11.4h
最多月:14.6h
各月平均の残業時間
45h
事業主行動計画
策定指針
⑥
管理的地位(※)にある
職員に占める女性職員の
割合
※課長級以上の職
(H27.4.1)
4.7%
男性:85人
女性:4人
課長級以上に占める
女性の割合
16%
第4次男女共同
参画基本計画役
職段階より算出
部長・次長相当職に
占める女性割合
10%
第4次男女共同
参画基本計画
課長相当職に占める
女性割合
20%
第4次男女共同
参画基本計画
課長補佐相当職に占
める女性の割合
30%
第4次男女共同
参画基本計画
男性: 35人
部長・次長級
2.8%
女性: 1人
配置・育成・教
育訓練及び評
価・登用
⑦
各役職段階にある職員に
占める女性職員の割合
(H27.4.1)
男性: 50人
課長級
5.7%
女性:
3人
男性: 93人
課長補佐級
20.4%
女性: 19人
※第4次男女共同参画基本計画・・・平成27年12月25日に閣議決定された第4次男女共同参画基本計画
※事業主行動計画策定指針・・・法第7条第1項基づく国の策定指針
2
【
消防職
】
現状把握
判断指標
把握項目
状 況
出典
⑧
採用試験受験者数に占め
る女性の割合
(H27年度)
4.8%
男性: 20人
女性: 1人
都道府県の地方公務
員採用試験からの採
用者に占める女性割
合
40%
第4次男女共同
参画基本計画
⑨
職員に占める女性職員の
割合
(H27.4.1)
2.7%
男性: 220人
女性: 6人
消防吏員に占める女
性の割合
5%
第4次男女共同
参画基本計画
採用
※第4次男女共同参画基本計画・・・平成27年12月25日に閣議決定された第4次男女共同参画基本計画
(2)分析及び課題抽出
現状の把握した結果、関連項目ごとに以下のとおり分析及び課題の抽出
を行いました。
【
一般職 】
◆ 採用(把握項目①関係)
平成27年度に採用した職員に占める女性の割合は、第4次男女共同
参画基本計画で示されている目標値「都道府県の地方公務員採用試験か
らの採用者に占める女性割合40%」を上回る46%であり、性別にか
かわらず、意欲と能力本位の試験選考を行っている。
◆
継続就業及び仕事と家庭の両立(把握項目②~④関係)
継続就業については、ほとんどの職員が定年まで勤務している状況で
あり、平成26年度退職者における平均勤続年数に男女の差は3か月で
あるため、性別による継続年数の差異はほとんどない状況である。
しかしながら、仕事と家庭の両立の観点からみると、女性の育児休業
取得率は100%であるのに対し、男性の取得者はおらず、国の第4次
男女共同参画計画で示す「男性育児休業取得率13%」を大幅に下回っ
ている状況である。
男性の育児への参加促進は、女性の社会での活躍を推進するうえで重
要な課題であり、男性の育児休業の取得促進に向けた施策に取り組む必
要がある。
3
◆
長時間勤務(把握項目⑤関係)
本市職員の平成26年度における各月平均の超過勤務時間は、最も多
い月でも14時間程度であり、国の策定指針で示す判断目安である45
時間を超える月はない状況である。
「時間外勤務の縮減に関する指針(平成 27 年 9 月 29 日制定)」に基
づく超過勤務時間の縮減、ノー残業デーの実施などにより、限られた時
間の中で効率的に業務を行う職場環境の整備が図れている。
◆
配置・育成・教育訓練及び評価・登用(把握項目⑥~⑦関係)
本市の管理的地位に占める女性職員の割合は、5%に満たない状況で
あり、役職別の女性職員の割合も、国の第4次男女共同参画計画で示す
「部長・次長級10%」、「課長級20%」、「課長補佐級30%」を
大幅に下回っている状況である。
女性職員の管理職への登用については、女性の活躍の進捗状況を示す
最も端的な指標であり、地方公共団体においても、性別にかかわらない
成績主義の原則に基づいた取組が求められている。
また、市民に身近な行政主体として多種多様なニーズへの対応、男女
間の実質的な機会の平等を担保する観点からも、管理的地位への女性の
登用は、重要な課題であることから、管理的地位にある職員に占める女
性の割合を高めるための施策に取り組む必要がある。
【
消防職 】
◆ 採用(把握項目⑧~⑨関係)
職員に占める女性職員の割合は、第4次男女共同参画基本計画で示さ
れている目標値「消防吏員に占める女性の割合5%」を下回っている状
況である。また、平成27年度に実施した採用試験の受験者に占める女
性の割合は、第4次男女共同参画基本計画で示されている「都道府県の
地方公務員採用試験からの採用者に占める女性割合40%」を大幅に下
回っている状況である。
職員の採用に関しては、性別にかかわらず、意欲と能力本位の試験選
考を行っているが、職員に占める女性職員の割合を高めるためには、採
用試験における女性の受験者を確保する必要がある。
4
(3)目標及び達成するための取組・実施時期
【
一般職 】
状況を把握し、改善すべき事情について分析をした結果、本市一般職の
課題であると判断した「継続就業及び仕事と家庭の両立」及び「配置・育
成・教育訓練及び評価・登用」に関することについて、女性職員の活躍を
推進するための目標及び取組を以下のとおり設定します。
目標1:平成32年までに育児休業を取得する男性職員の割合を13%以
上にする。(H26 0.0%)
< 取組 Ⅰ >
(内容)男性の育児休業取得の促進に向けて、管理職を対象にした意識改
革や職場マネジメントに関する研修を実施する。
(時期)平成28年度・平成30年度
< 取組 Ⅱ >
(内容)育児休業などの子育てに関する休暇制度を職員掲示板や出産時の
手続き時に「深谷市職員の子育て応援ハンドブック」などを活用し
周知する。
(時期)平成28年度から継続実施
< 取組 Ⅲ >
(内容)育児休業を取得した男性職員による体験談を紹介する研修を実施
する。
(時期)平成28年度
目標2:平成32年度までに、各管理的地位にある職員に占める女性の割
合を以下の割合にする。
部 長 ・ 次 長 級:10%(H26
2.8%)
課
長
級:20%(H26
5.7%)
課 長 補 佐 級:30%(H26 20.4%)
5
< 取組 Ⅳ >
(内容)外部研修機関(自治大学校、市町村アカデミーなど)で行う研修へ
女性職員を積極的に派遣する。
(時期)平成28年度から継続実施
< 取組 Ⅴ >
(内容)研修へ派遣した職員や女性管理職による女性職員を対象とした
内部研修会を実施する。
(時期)平成29年度、平成31年度
< 取組 Ⅵ >
(内容)女性管理職によるキャリアパス体験談の紹介をする研修会を実施
する。
(時期)平成29年度、平成31年度
【
消防職 】
状況を把握し、改善すべき事情について分析をした結果、本市消防職の
課題であると判断した「採用」に関することについて、女性職員の活躍を
推進するための目標及び取組を以下のとおり設定します。
目標3:平成32年度までに採用試験受験者に占める女性の割合を10%
以上にする。(H27 4.8%)
< 取組 Ⅶ >
(内容)職員採用説明会において、女性職員の働きやすい職場であることを
PRするため、女性職員による個別相談コーナーを設置する。
(時期)平成28年度から継続実施
5
実施状況の公表
法第15条第6項及び法第17条の規定により、計画に掲げた目標を達成
するために実施した措置の状況を確認するとともに、女性の職業選択に資す
る情報を年1回公表します。
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