∼ホスピタリティ・人材育成を中心に∼ ３０ 26 Proﬁle 1971年生まれ。1995年学習院大学経済学部経営学科卒業後、住友銀行入行。東京本部パホテル株式会社へ。1999年常務取締役、法人業務部、個人企画部などを経て退行。ア 2004年アパグループ専務取締役財務部長グループ専務取締役ＣＦＯ兼経営企画本部長兼アパホテル株式会社専務取締役、2010年兼人事部長兼住宅戦略本部長兼首都圏地区統括部長。2012年現職に就任。最も印象的だったのは、元谷一志氏が﹁ソフトウェアの充実﹂こそがホテル経営において最も重要なポイントだと述べていた点にあります。アパホテルでは有形資産に頼ったサービスを提供するのではなく、各客室に手折りの折り鶴をおいてお出迎えをしたり、過去に宿泊されたお客様のデータを活用して１泊目よりも２泊目、３泊目とより高い満足が得られるように考え抜かれたサービスはまさに﹁顧客志向﹂と呼べるものでした。また最後に当校の学生に対し、先日2026年冬季オリンピックの会場候補に名乗りを上げた札幌市、2020年に開催が決まった東京オリンピックを目指して3000万人規模にまで増加が予測される﹁訪日外国人﹂と、それに伴って﹁観光業﹂が発展すること、そして多種多様な人材の需要が増加するとのメッセージをいただき、学生たちも真剣に聞き入っていました。代表取締役社長氏アパグループ株式会社 12 月3日︵水︶、﹁アパホテル﹂で知られるアパグループ株式会社代表取締役社長・元谷一志氏を特別講師としてお迎えし、﹁第回ビジネス特別講義﹂を開催いたしました。今回の講義ではアパホテルの強みにつながるアパグループの沿革から、サービス哲学や戦略とアパグループ全体の幅広い内容を非常にわかりやすくお話いただきました。﹁日本の住まい文化に貢献する環境創造企業﹂として都市開発や不動産、ホテル・チェーンなどの事業を展開するアパグループは、1971年に石川県小松市で創業され、とくに﹁アパホテル﹂は創立周年を経てもなお成長し続けている注目企業の一つです。自社で土地の購入から設計まで行うことができるため、平米当たりの売上を徹底的に意識したホテル作りを強みにし、全国800万人を越えるアパカード会員を持ち、﹁旅館並みのサービス、シティホテル並みのファサード、ビジネスホテル並みのリーズナブルさ﹂を目指した新都市型ホテルで他社とは違ったホテル・チェーンの展開に成功しています。元谷一志アパホテルの経営戦略難しいビジネスをわかりやすく伝える回多種多様な人材が求められる時代へ。ビジネス第２０１4年度 26 特別講義専門学校東京国際ビジネスカレッジ Tokyo International Business College