プラスチックの表面改質 ●電気の力で性質変更● カラフルな印刷がされたレジ袋や地方自治体指定のゴミ袋は皆さんも日常的にご使 用なさっていると思います。 ポリ袋などのプラスチック製品は、元々は印刷用インクをはじく性質を持っています。 そこで製造の中で「コロナ処理」という工程を行う事でインクをはじく性質を変えてしま うのです。 この「コロナ処理」とはプラスチックの表面に高周波・高電圧の電流を照射する事によ り製品の表面(0.1μm以下の範囲)の分子構造を変更させます。 コロナ処理はプラスチックの表層にしか影響を及ぼしませんのでプラスチック自身の特 性を損ねることはありません。 透明なフィルム表面に「白色」と「黒 色」で印刷されています。 ※写真のもじゃもじゃした部分は 背景が透けて見えています。 続いて、コロナ処理について少し詳しく紹介いたします。 ●コロナ処理とは● コロナ処理はプラスチックの表面に分子レベルで影響を与えます。下記の説明はなるべく簡単に紹介できるよう電子・分子 構造の変更には触れない様にしています。 ① コロナ処理前のフィルム コロナ処理前のフィルムは水性・油性を問わず、印刷 用インクをはじいてしまいます。あくまで印刷用インクの 話です。最近の水性ペン・油性ペンの中にはコロナ処 理前のフィルムでも文字か掛けるものがあります。 インク インク プラスチックの表面 ② 電流の照射 高周波・高電圧の電流を照射する事でプラスチックの 表面の分子構造が破壊されます。 その際、不安定な分子が安定した状態を求めて大 気中の酸素と結合します。 高周波・高電圧の電流 ・・・大気中の酸素分子 プラスチックの表面 ③ 電流照射後 インク 酸素と結合して安定したプラスチックの表面は分子構 造の変化に伴ってインクをはじく性質からはじかない 性質になります。 プラスチックの表面 どうでしょう?プラスチックの印刷には分子レベルの変化が必要なんですね。 弊社では貴社仕様の印刷別注品も小ロットより承ります。詳しくは営業担当者までお問合せください。 Copyright (C) Esu Esu Sangyo Co.,Ltd All right reserved
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