博報堂 2016 年度入社式 社長祝辞

2016 年 4 月 1 日
博報堂 2016 年度入社式 社長祝辞
博報堂は 4 月 1 日(金)午前 10 時、港区赤坂の本社に 98 名の新卒採用者を迎え、戸田裕
一社長以下役員及び部門長が出席し、2016 年度入社式を行いました。新入社員が一人ひとり
紹介された後、戸田社長が歓迎と激励の言葉を贈りました。
趣旨は以下の通りです。
本日、私たちは 98 名の無限の可能性を持った皆さんを、新しい仲間として迎えることにな
りました。会社を代表して、心より歓迎致します。若さと活力に満ち溢れた若者が博報堂の仲
間となることに対して、強い期待を抱いております。自信をもって、素直に真っ直ぐに成長し
ていってほしいと思います。
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは、「未来を発明する会社へ。-Inventing the
future with sei-katsu-sha」を合同ビジョンとして、掲げています。これは、私たちが「生
活者とともに未来をつくる」存在になっていたいという、強い意思表示です。
今日から皆さんは、仕事を通して社会と関わりを持つことになります。博報堂の仕事は、情報
の起点をつくりだし、生活者、企業、社会に「未来を切り拓く力」を湧きあがらせる仕事です。
「自分はどう考えるのか」
「自分自身は何をしたいのか」という強い想いを持ち、前向きに発
言し、行動に移していく必要があります。
博報堂には、自由に仕事ができる自立の風土があります。仕事を「自分ごと」として、自由
闊達に臆することなく、持てる力をフルに出し切っていただきたいと思います。それが、
「未
来を発明する」ことに繋がるのだと思います。
さて、これから博報堂で仕事を始める皆さんに、2つの言葉を贈りたいと思います。
まず 1 つ目は、
「粒ぞろい、より、粒違い」という言葉です。
「粒ぞろい、より、粒違い」という言葉は、博報堂の人材についての考え方を表している言
葉です。博報堂では、個の力、すなわち、自分の頭で考える力を尊重しています。一人ひとり
が、オリジナリティを持って、いきいきと輝いている。粒立っている。そうした、多様で異な
った個性が、望まれています。
博報堂の中核能力は、クリエイティビティです。異なった価値観、異質な才能、多様な文化
のぶつかり合いから、新しいアイディアが生まれます。教科書に書かれていることは、すべて
過去のことに過ぎません。
「未来を発明する」ためには、今まで以上に「粒違い」の多様な個
性が必要です。皆さんには、若さとエネルギーに満ち溢れた「粒違い」の個性として、刺激し
あって共に成長していただきたい、と思います。
2つ目は、
「チームの力」です。
「チーム」という言葉は、博報堂の働き方についての考え方
を表している言葉です。
「グループ」と「チーム」は違います。
「グループ」は単なる人の集まりですが、
「チーム」
はゴールを目指すパッションで結ばれた集団です。「チーム」とは「異なった個性が、共通の
目的を実現するために、熱意をもって助け合う」運動体のことです。助け合うからリスクが取
れます。リスクが取れるから、イノベーションが起こせます。失敗を怖れずリスクを引き受け
る精神は「チーム」から生まれます。
アイディアに上下関係はありません。年齢も、性別も、職種も関係ありません。博報堂には、
良いアイディアは、誰が出そうが良いアイディアである、と認め合い助け合う「チーム」の文
化があります。
「粒違い」の能力を持つ「個」の力と、お互いを高めあう「チームの力」が、
高度なクリエイティビティを生み、
「未来を発明する」原動力になる、と考えています。
「チーム」というコンセプト、これは博報堂という会社の中の「チーム」という風に狭く捉
えてはいけません。博報堂DYメディアパートナーズや、博報堂プロダクツなど、我々には、
それぞれ専門的な能力を兼ね備えた多くの仲間がいます。デジタル、プロモーション、PR、
リサーチ、コンサルティングなど、先進的な取り組みをしている仲間も増えています。国内の
みならず、海外にも多くの仲間がいます。
「生活者」もまたチームの仲間です。2012 年には、中国に博報堂生活綜研(上海)を、
2014 年には、タイに博報堂生活総合研究所アセアンを設立しましたが、こうしたアジアの「生
活者」も仲間にしながら、
「チーム」の渦をつくっていこうと考えています。皆さんも、ひと
まわり大きな「チーム」の主体となって、個性溢れる仲間たちと、大きな成果をあげていって
ほしいと思っています。
会社としても、皆さんの成長を促す機会をどんどん作っていきたいと思っています。博報堂
は、人が資産の会社です。一人ひとりの社員が生み出す価値が、博報堂の価値となります。私
たちも、全力を尽くして、博報堂の舵取りを行ってまいります。皆さんも博報堂という船団の
フレッシュなクルーとして、共に「未来を発明する会社へ」向かって、博報堂の未来を、力強
く切り拓いていきましょう。
皆さんのご活躍を大いに期待しています。
以上をもちまして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。
2016 年 4 月 1 日
株式会社博報堂
広報室