株式会社 大木 様 www.softbank.jp / biz / 導入事例 C A S E S T U D Y 「医薬情報提供システム (R2M)」の端末に Windows ケータイを採用。 一般小売店と卸双方に大きなメリット。 ® 小売店と卸双方の導入・運用コスト削減の実現と使い勝手の向上をめざし、受発注システムの端末を Windows®ケータイに刷新。2009年春からは端末を通じて小売店への各種情報配信サービスも稼動予定。 導入の背景 大手ドラッグチェーン躍進の影響で、商品調達に苦慮する小売店。 それは卸側が取扱金額の大きいドラッグストアに取引を集約し てしまっているためで、どこから仕入れたらいいんだという小売 店の切実な声を日々耳にします。」 ( 渡辺業務本部副本部長談) 同社では、20 年程前からハンディ型の発注端末を関東圏の小売 店 に 500 台 程 導 入 し て き ま し た。し か し、 ( 1 )一 方 通 行 の 仕 組 み で、双方向で情報をやり取りできない、 ( 2 )端末の導入コストが高 く、運用経費もかかる、などの課題を抱えていました。こうした状 況を何とか改善しようと、小売店と卸双方にメリットがある新し い 仕 組 み を 模 索 し て い た と き、Windows Mobile ® 搭 載 の SoftBank X01T の発売を知り、これを利用した仕組みの開発に着 手されました。 近年、大型ドラッグチェーンの 規模拡大に伴い、個人薬局・薬店 が各地で店舗数を減らす中、かろ うじて踏みとどまっている小売 店でさえも厳しい環境におかれ ています。 「システム化の進んだ チェーン店では売れ筋の在庫が 短納期で豊富に揃う一方、多品種 少量注文が主の個人店舗では売 れ筋の手配はおろか、商品調達に すら困るケースも増えています。 業務本部 副本部長 執行役員 システム部長 渡辺政美 様 導入内容 Windows Mobile®の汎用性と、SoftBank X01Tのすぐれた操作性が決め手に。 うきめ細かいフォローも追加。これ だ け の 仕 組 み が あ り な が ら、ハ ン ディ型発注端末に比べて単価が抑 えられるため、導入コスト、運用経 費削減の面でも最適の選択となり ました。小売店にとっても無料で 配布され、専用の電話回線を引く 等のコスト負荷もなく、電波が届 けばどこでも使える。メリットは 大 で す。 「 店 頭 で す ぐ に 使 え、注 文に対して1分半程で確認メー ルが返送されるので安心、と喜 ばれています。」 Windows®ケータイに着目された理由と決め手は、双方向のコ ミュニケーションを実現するための、多彩なアプリケーションに対 応できる Windows Mobile ®の汎用性と、SoftBank X01T のワイド 画面、タッチパネルによる使いやすい操作性にありました。 「リテー ル リ レ ー シ ョ ン モ バ イ ル( R2M )は、SoftBank X01T のUSB ホ ス ト 機能を利用してバーコードリーダーを接続した受発注管理システ ムですが、PC のシステムに比べて設定が簡単。高齢の方でも、専用 アプリケーションと連動したタッチ画面で簡単に発注や仕切価格 の確認ができるようにし、難しい操作は一切なくしました。ボタン の数と操作回数は必要最小限に抑え、画面ボタンの大きさもミリ単 位で調整するなど、使い勝手にもこだわっています。」 操作はシンプルにしながらも、ぞろ目発注や千個以上の注文には注 意勧告を表示させ、誤発注や入力ミスをシステム側で未然に防ぐよ ソフトバンク携帯端末 SoftBank X01T ■外付けバーコードリーダー ■タッチパネル専用 アプリケーション 一般小売店 様 ● ● 発注 返品要請 ● ● 内容確認 情報配信※ 受発注サイト リテールリレーション モバイル(R2M) 発注データ データ連携 情報物流 システム マスタ DB 株式会社大木 様 MCPC award 2009 特 別 賞 受 賞 ※ 情報配信は2009年春より順次サービス提供開始予定 ©2009 SOFTBANK MOBILE Corp. All rights reserved. 今後の展開 導入店が着実に増加。今後の情報配信で、さらなる活性化を。 2008 年 4 月に四国でスタート。当初、山間の薬局など通信エリア の心配もありましたが、利用店舗数が 1 ヵ月で 100 店に達するなど すべり出しは順調です。 「 まだ全国展開ではないものの、現在の導 入実績は約 400 台弱。来年 4 月までに 3,000 店、最終的には 15,000 店が目標です。」 2009 年春からの第 2 フェーズでは、端末を通じた新製品情報や 特売情報の配信が稼働、改正薬事法施行に向けた薬の説明文書配 布についても体制を整えています。 「 営業が訪問できない場合でも 情報が行き届くようにし、情報提供のスピードアップを図るだけ でなく、パンフレット類の配布等、情報提供に伴うコストも削減で きます。戦略的な情報ツールと人的コミュニケーションの両輪で 営業を活性化します。」 さらに将来的には一般小売店の共通端末にしたいという構想も。 「 ASP サービスにしているのも取引先以外に広げたいからです。現 在、社団法人日本薬剤師会、チェーンドラッグ協会などに働きかけ ており、経済産業省のワーキンググループでも検討が始まるなど、 拡がりつつあります。全国の一般薬局さん約 53,000 店を手助けで きればと思っています。」 暮らしと密接につながった小売店が、ケータイの力で再び活性化 すれば、それぞれの地域社会の未来も変わっていくことでしょう。 導 入 の ポ イ ント (株)大木様の課題 課題 ■ 既存の端末では一方通行のコミュニケーションで、小売店に十分な情報提供ができない。 ■ 小売店への情報提供に際し、パンフレットの発送等のコストがかかった。 ■ 端末の導入コスト・運用経費の削減が課題。 小売店様の課題 ■ 多品種少量注文が主で、商品の仕入環境が悪化。 ■ 既存の端末は通信環境に制限があり、単独回線を引くなどのコスト負荷があった。 MCPC award 2009 (株)大木様の効果 特 携帯端末による双方向のコミュニケーションで各種情報提供体制を整備。 (2009 年春稼動予定) ■ 効 果 ■ 情報提供の迅速化、商品情報発送に伴うコストの低減を実現。 (2009年春稼動予定) ■ Windows ®ケータイ採用で、低コストでの導入を実現。 少ロットでの商品調達が容易になった。 ■ 通信環境を気にせず使用でき、回線コストの負担もなくなった。 賞 受 賞 モバイルコンピューティング導入で成果を 上げている企業や団体・自治体 を表彰する 「MCPC award 2009」で、 「リテールリ レーションモバイル(R2M)」が特別賞< スマートフォン部門>を受賞しました。 小売店様の効果 ■ 別 お客さまの声 「地域の暮らしを支えている薬局さんが全国にたくさんあって、その切実な状況を目の当たりにしているので、 この端末の普及に関しては、自社の利益ということを超えて取り組んでいきたいと考えています。設置環境を選 ばず、低コストでの導入が可能な携帯端末は、地域に根ざす店舗がそれぞれの個性・特長を生かした店づくりを していく上で、強力なツールとなるはずです。一般小売店でも使えるようなものにして、他の卸も一緒になって、 もっと拡がりのある大きなものにしていきたいと思います。」 株式会社大木 医薬品をはじめ、化粧品、衛生雑貨、乳製品、健康食品等の流通部門を担い、 薬局、薬店、スーパー、デパートへの卸売販売を手がけると共に、商品の企 画・マーケティングから、店舗運営、インストア・マーチャンダイジング までトータルでサポートする「医薬品スタンディングの美と健康と快適な 生活にウィングを持つ需要創造型の新しい中間流通業」をめざし、付加価 値性の高いサービスの提供に積極的に取り組まれています。 業種 事業内容 所在地 従業員数 卸売販売業 医薬・化粧品、衛生雑貨、乳製品、健康食品の薬局・薬店等への卸売販売 〈本社〉 〒112-0013 東京都文京区音羽 2-1-4 265 名(2008 年 3 月末現在) ウェブサイト www.ohki-net.co.jp ●SOFTBANKおよび、ソフトバンクの名称、ロゴは日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。 ●その他、 本紙 (本書) に記載されている会社名および製品名 (商品・サービス名) は、 各社の商標または登録商標です。●本文中の記載内容は、2009年3月現在のものです。 ©2009 SOFTBANK MOBILE Corp. All rights reserved.
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