平成28年3月 自 動 車 局 公定幅運賃の範囲の指定に関する見直しについて 1.背 景 タクシーの公定幅運賃は、「特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事 業の適正化及び活性化に関する特別措置法」(平成21年法律第64号。以下「タクシー特 措法」という。)に基づき、タクシー供給過剰地域における過度な運賃競争の是正を目的と して導入されているところ。公定幅運賃の導入以降、下限割れのタクシー車両数は徐々に減 少してきており、本制度が定着してきたところです。こうした状況等を踏まえ、タクシー事 業者間における健全な運賃競争を促す観点から、今般、公定幅運賃の範囲(下限運賃)につ いて、見直しを図ることとします。 2.概 要 公定幅運賃の範囲について、以下の方法により見直しを行います。 (1)見直し対象地域 標準的な運賃と異なるものを設定している事業者(下限割れ事業者)が存在する地域(平 成28年3月1日現在)に限定。 ※11地域:札幌、青森、名古屋、知多、大津、湖南、京都、大阪、神戸、徳島、福岡 (2)上限運賃 現状の運賃を据置き。 (3)下限運賃 原価計算対象事業者に下限割れ事業者を追加し、算出を行う。なお、再計算の結果、下限 運賃に変更がない場合には現行の下限運賃を維持する。 (4)その他 以下の場合については、(3)に基づく下限運賃の算出が行われるよう、所要の規定を設 ける。 (ア)タクシー特措法に基づき新たに準特定地域に指定される場合であって、当該地域 に、従前、適法な運賃で営業を行う下限割れ事業者が存在する場合。 (イ)(3)に基づき算出された下限運賃を設定している地域において、運賃改定を行う 場合。 3.今後のスケジュール(案) 公 布:平成28年4月下旬頃 施 行:平成28年4月下旬頃
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