平成 28 年度(2016 年)事業計画(案)

平成 28 年度(2016 年)事業計画(案)
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本
Ⅰ.基本方針
スペシャルオリンピックス日本(SON)のビジョン体系に基づき、2016 年度は以下の方針で事業を実施します。
【2019 年に向けた SON のミッション、ビジョン、ゴール】
<ミッション>
知的障害のある人たちに年間を通じて、オリンピック競技種目に準じた様々なスポーツトレーニングと競技の
場を提供し、参加したアスリートが健康を増進し、勇気を奮い、喜びを感じ、家族や他のアスリートそして地域の
人々と、才能や技能そして友情を分かち合う機会を継続的に提供すること。
<ビジョン>
スペシャルオリンピックスは、我が国における障害者スポーツ推進の一翼を担うために他の団体とも密に連携し、
また、各地区組織に根付いた全国的な運動となることを目指す。
<ゴール>
○ 組織基盤の構築 : ビジョン体系の共有、SO 日本全体の組織としての能力強化、SO 活動を地区に根付かせる
○ リソース獲得のための対外アプローチ強化 : 認知・理解度の向上、資金調達、ボランティア基盤の強化
○ 活動の質的向上と量的拡大 : スポーツプログラムの充実、アスリート数の増加
Ⅱ.大会の開催・奨励
1.
2016 年スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・新潟
「2016 年SO日本冬季ナショナルゲーム・新潟」を、主管地区であるSON・新潟が組成した大会実行委員会と共に、
準備し大会開催を成功させます。また準備過程においては大会終了後のレガシーを明確にし、その達成に向けて
地元自治体、企業・団体と連携・協力しながら進めてまいります。
また、本大会は「2017 年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・オーストリア」の国内予選を兼ねて開催します。
開催期間 : 平成 28 年(2016 年)2月 12 日(金)~14 日(日)
2月 12 日(金)
開会式
2月 13 日(土)
競技(予選:ディビジョニング)
:各競技会場
2月 14 日(日)
競技(決勝)/ 表彰:各競技会場 / 閉会式
開 催 地 : 新潟市、南魚沼市
実施競技 : 7競技を実施
・アルペンスキー
・スノーボード
・クロスカントリースキー
・スノーシューイング
・フィギュアスケート
・ショートトラックスピードスケート
・フロアホッケー
そ の 他 : ヘルシー・アスリート®プログラム、ユニファイドスポーツ®デモンストレーション(フロアホッケー)、
ヤングアスリート・デモンストレーション、体験プログラム(スノーシューイング)
大会規模 : アスリート 650 人
選手団役員・コーチ 330 人
大会役員・審判 300 人
ボランティア のべ 3,000 人
ファミリー・応援団 6,000 人
1
合
計
10,230 人
2.
2018 年スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム 開催準備
2018 年の開催に向け、主管地区の選考、さらに大会実行委員会の組成を行う。また、地元自治体、企業・団体との
連携・協力体制を構築しながら準備を行い、大会資金の調達にも力を入れます。
3.
FIFA Football for Hope スペシャルオリンピックス日本 2016 年 第 1 回 全国ユニファイドサッカー大会 開催
国際サッカー連盟からの助成金を受けることを背景に、社会的インクルージョンの促進を目指す取り組みとして、
SON 初のユニファイドスポーツの全国大会を開催。2016 年 12 月の開催に向け、大会実行委員会の組成を行う。
また、日本サッカー協会、大阪府サッカー協会、知的障がい者サッカー連盟との連携・協力体制を構築しながら 7 準備
を行います。
開催期間 : 平成 28 年(2016 年)12 月 17 日(土)~18 日(日)
12 月 17 日(土)
競技(予選:ディビジョニング)
/ 開会式
12 月 18 日(日)
競技(決勝)
/ 表彰式 / 閉会式
開 催 地 : 大阪府堺市(J-GREEN 堺)
実施競技 : 11 人制サッカー、7 人制サッカー
大会規模 : アスリート 190 人
パートナー 130 人
ボランティア のべ 400 人
選手団役員・コーチ 70 人
ファミリー・応援団 160 人
合
大会役員・審判 50 人
計
1,000 人
Ⅲ.国際大会派遣準備
オーストリアで開催される 2017 年スペシャルオリンピックス冬季世界大会に日本選手団を派遣するための準備
活動として、選手団の選考をはじめ、オリエンテーションやコーチミーティング・合宿を行います。
Ⅳ.SOムーブメント促進
1.地区連絡協議会、全国事務局長会議
地区連絡協議会および全国事務局長会議等を通じて、全国の地区組織で活動する者のネットワーク創りの
場を提供します。
2.地区組織の認定及び更新、地区組織強化支援事業
SO 活動を全国に根付かせ、また、SON 及び全地区組織の基盤強化につながるための事業を実施します。
・
地区組織強化支援
⇒ 地区組織情報共有システム(登録制インターネット掲示板)を活用した情報交換
⇒ 選抜地区組織(秋田・岩手・茨城)を対象とした個別支援のウェブ会議による進捗報告会の実施(4 回)
※NPO法人化、NPO会計、円滑な組織運営、ファンドレイジング等をテーマとした講座(計 5 回)を
2015 年度に実施
3.地区組織自己評価基準の策定および運用
SON のビジョンを具現化した約 30 項目の地区組織自己評価基準の運用及び見直しを進めます。これにより、
SON と地区組織がビジョン及び活動方針を共有し、国内の SO 活動の一体性を確保するとともに、地区組織に
おける活動の進達度を個別に把握することで、活動方針の見直し及び適切な支援に反映します。
2
4.地区委員会およびブロック連絡協議会の開催
ブロック代表者が出席する地区委員会を、ウェブ会議により毎月開催します。また、全ブロックにおいて、ブロ
ック内の地区組織の事務部門及びスポーツプログラム部門の代表者が出席するブロック連絡協議会を、半年
に 1 回開催します。これらを通じて SON と地区組織、並びに地区組織間のコミュニケーションを促進し、知識・
ノウハウの共有することで、SON からの情報伝達力並びに地区組織による現場発の活動推進力を強化します。
⇒ ブロック競技会及び認定コーチ研修会の実施(6 ブロックで各 1 回程度)、コーチクリニックの効率的開催
(ブロック内で開催日程・競技を調整して計画)
Ⅴ.指導者養成及びボランティア育成
1.指導者養成
指導者養成のための各種研修事業の実施により、ボランティアコーチの育成と既存トレーナーのレベル及び
スキルアップを図り、トレーニングプログラムの質向上や充実を目指します。また、ブロックという単位での連携を
強化することで、効果的できめ細かい人材育成に務めます。
・
コーチクリニック : ボランティアコーチの育成 (約 120 回開催予定)
・
認定コーチ研修会 : 認定コーチのスキルアップを図る勉強会(6 ブロック開催予定)
・
コーチアカデミー : コーチ向けスキルアップ研修会(2 競技 開催予定)
・
トレーナー研修 : 競技普及を目的に、SON 競技部会メンバーと連携し、コーチの育成やプログラム実施に
係る資料整備などを行います。
2.ボランティア育成
スポーツボランティアに関心のある地域の人たちが参加する研修会を開催することによって、新たなボランティア
獲得の機会とする。また、地域にあるスポーツボランティア団体のネットワークに入ることで、地域に根ざす組織と
なることを目的とする。
・
スポーツボランティア研修会 : スポーツボランティアの育成(1 回開催予定)指導者養成及びボランティア
育成
Ⅵ.知的障害者の支援・育成
知的障害のある本人やその保護者を対象に、生活の質を高めることや、社会参加を促進することを目的とした
スポーツに限らない多様なプログラムを提供します。
・
ユニファイドスポーツ® : ユニファイドスポーツの国内普及を促進するために、コーチの育成、競技会の
開催により認知向上並びに参加者増加を図る。
・
ヤングアスリート及びファミリーサポートネットワーク : 2歳半から7歳まで、SO 活動でスポーツに参加する
前の知的障害のある子供たちを対象に、楽しみながら身体を動かすことで発達を促し、スポーツをする基礎を
作ることを目的としたプログラムを提供する。指導者の育成を行い、各地区で実施されているカリキュラムを
共有することでプログラムの充実を図り、国内普及を促進する。
・
ユースアクティベーション : 知的障害の有無に関わらず、若い世代の人たちが主体性をもって、より良い
社会環境づくりに向け、導入を希望する地区組織への直接支援する。また、プロジェクト発表会(サミット)の
実施と啓発資料の作成をする。
3
・
ALPs(アスリートリーダーシッププログラム) : アスリート自身がHPやSNSを使った広報活動を行うことを
奨励並びに支援し、自己表現のスキルを身につけるとともに、SO 活動自体の認知度向上に務める。
・
ファミリー活動 : ファミリー向け研修会を実施する。
・
ヘルシー・アスリート®・プログラム(HAP) : ナショナルゲーム・新潟にあわあせて 2 日間の HAP を実施する。
SO アスリートだけではなく、地域の知的障害のある人たちも招待することで知的障害のある人たちの健康に関
する啓もうを行い、健康増進に寄与する。また、国内での HAP 推進のため SO 国際本部より講師を招聘し、従事
者養成研修会を実施すると共に、今後の戦略策定のために HAP 委員会会議を開催する。更に、次期ナショナ
ルゲームでの HAP 開催に向けて、開催地の医療専門家の育成を行う。
Ⅶ.広報・渉外・啓発活動
1.広報・啓発
「2016 年SON冬季ナショナルゲーム・新潟」「2017 年 SO 冬季世界大会・オーストリア」の大会を中心とした各種
事業を通じ、TV、新聞等のマスメディアや WEB、SNS を用いて SO 認知の向上や SO 参加者とのコミュニケー
ションを図るための広報活動を行ないます。
また、「ユニファイドスポーツ」をキーとした広報活動、企業連携活動を行い、SO のオリジナリティを打ち出す
広報活動を目指します。
2.資金調達(寄付・マーケティング)
財政の安定的基盤を固められるよう企業、個人への資金調達活動を行います。
・
新規法人獲得並びに既存法人寄付の継続維持
・
個人寄付層の拡大検討
・
ユニファイドスポーツをはじめとした SO の魅力やリソースを活かした企業連携による資金調達活動
Ⅷ.調査・研究・情報収集
昨年、調査研究事業を担う専門委員会である調査研究委員会が発足しましたが、本年は本事業を円滑に実施
していくための基盤整備として必要な基準等の整備を行うと共に、同分野の学術研究を目的とした研究者の
組織化を図っていきます。また、調査研究としては、知的障害のあるアスリートの身体及び健康等に関するデータ
収集を行います。
(基盤整備)
・
倫理基準等の整備
・
情報収集(障害者スポーツ関連研究に関する基礎データ、文献・資料等の収集)
・
スペシャルオリンピックス調査研究会(仮称)の組織化準備
(調査研究)
・
アスリートの身体的調査:必要器具等の購入及び3地区での測定&研修会の実施
・
高齢アスリートの調査:ヒアリングを中心としたデータ収集
(研究発表)
・
公開シンポジウムの地方開催(1 回)
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Ⅸ.他団体との連携
・ スペシャルオリンピックス国際本部、アジアパシフィックリージョナルオフィスとの連絡調整、会議・研修参加
・ 他の競技団体等との連携及び連絡調整
・ 他の障害者スポーツ団体への理解促進、連携
Ⅹ.助成
・ 地区競技会推進支援制度 : SO ブロック大会/ブロック競技会のみを対象に助成
・ SO ムーブメント推進事業への特別助成 : 大会終了後、開催地での更なる SO 活動の発展を支援するための
ナショナルゲーム主管地区に対する助成(SON・福岡)
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