業務仕様書 [PDFファイル/277KB]

業務仕様書
1 目的
この仕様書は、柳井市(以下「甲」という。
)の発注する水道料金コンビニエンススト
ア収納業務(以下「本業務」という。)について必要な事項を定めることを目的とする。
本業務の受注者(以下「乙」という。)は、契約書及びこの仕様書等に定める内容に従
い、適切かつ誠実な業務の履行に努めなければならない。
2 用語の定義
この仕様書において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるとこ
ろによる。
(1) コ ン ビ ニ
コンビニエンスストアをいう。
(2) コンビニ本部
乙が提携するコンビニチェーン本部をいう。
(3) 取
乙が提携するコンビニ本部の直営店及びフランチャイズ加盟店
扱
店
(コンビニ本部とエリアフランチャイズ契約を締結しているエリ
アフランチャイザーと加盟店契約を締結している加盟店の各店舗
を含む。
)をいう。
(4) 納 入 通 知 書
甲が発行した水道事業の水道料金納入通知書をいう。
(5) 収 納 デ ー タ
納入通知書に印字されたバーコードを取扱店で読み取り、水道
料金を収納したときに発生するデータをいう。
(6) 速 報 デ ー タ
取扱店で水道料金を収納した時点で直ちに送信される収納デー
タをいう。
(7) 収
納
金
(8) 確 報 デ ー タ
取扱店で収納した水道料金をいう。
収入通知書又は収納データと収納金を照合し、確定した収納
データをいう。
(9)速報取消データ
速報データを取り消すためのデータをいう。
(10)領
取扱店の領収を証する印(領収日が刻印されているもの)をい
収
印
う。
(11)納
入
者
水道料金を支払う目的で取扱店に来店したお客様又は取扱店で
水道料金を支払ったお客様をいう。
3 契約期間
本業務の契約期間は、契約締結の日から平成29年3月31日までとする。このうち、
契約締結の日から平成28年9月30日までを準備期間とし、平成28年10月1日か
ら平成29年3月31日までを履行期間とする。なお、乙は、準備期間中にコンビニ本
部との契約の締結、甲が発行する納入通知書のバーコードの読み取り、収納データの伝
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送テストなど、本業務の円滑な履行に必要な準備を行わなければならない。
4 取扱件数
取扱件数については、コンビニにおける収納実績がないため、以下の数値を参考とし
て推計すること。
(1) 納付制による調定件数
平成27年度 11,827件
平成26年度 12,157件
平成25年度 12,468件
(2)督促発送件数(口座対象者)
平成27年度
3,572件
(759件)
平成26年度
3,322件
(568件)
平成25年度
3,431件
(687件)
(2) 口座制による調定件数 (口座振替率)
平成27年度 49,533件
80.73%
平成26年度 48,898件
80.09%
平成25年度 48,301件
79.48%
5 実施場所
乙が甲の請求する水道料金の収納について契約を締結するコンビニ本部の取扱店
6 コンビニ本部及び取扱店
(1) 乙は、少なくとも次に掲げる4社のすべてを取り扱わなければならない。
① ㈱セブン-イレブン・ジャパン(セブン-イレブン)
② ㈱ファミリーマート(ファミリーマート)
③ ㈱ポプラ(ポプラ・生活彩家)
④ ㈱ローソン(ローソン)
(2) 乙は、本業務の履行のためコンビニ本部及び取扱店が行った行為についても、その
責任を負うものとする。ただし、契約書又は覚書等により各自の責任範囲が明確とな
っている場合はこの限りではない。
(3) 乙は、コンビニ本部との契約を解除したとき、及びコンビニ本部の情報に変更があ
ったときは、速やかに甲に報告しなければならない。
7 店舗情報等の報告義務
乙は、次の事項に該当する場合は、速やかに柳井市内に所在する取扱店の店舗名、店
舗コード、所在地及び電話番号等の店舗情報を書面並びにデータにより、甲に報告する
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ものとする。
(1) 契約履行開始時
(2) 店舗情報及びCVSコード等に変更があった場合
(3) 甲から依頼があった場合
8 連絡責任
乙は、本業務を円滑に遂行するため、連絡責任者を選任し、その氏名、連絡方法等を
甲に通知すること。これを変更するときも同様とする。
9 作業計画書等
(1) 乙は、甲及びコンビニ本部と協議の上、収納データの伝送及び収納金の払込み等の
基本スケジュールを定めた収納業務基本計画書(以下「基本計画書」という。)を作
成し、本業務の履行開始2週間前までに甲に提出すること。
(2) 乙は、原則として基本計画書に基づく収納業務作業計画書(以下「作業計画書」と
いう。)を毎月作成し、当該作業計画書に基づいて収納業務を実施する月の前月20
日までに甲に提出するとともに、コンビニ本部にそのスケジュールを連絡すること。
また、乙は、甲に提出した作業計画書に変更が生じる場合は、その変更内容について
甲の承認を受けた上でコンビニ本部に連絡すること。
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手数料等について
(1) 甲が負担する手数料の単価は、次の費用を1件当たりに換算したものとする。
① 導入費用
② 基本月額料金
③ 取扱手数料(確報データに基づく取扱件数)
④ 乙から甲への振込手数料
⑤ 導入後のシステムメンテナンス費用及びランニング費用
⑥ 上記に係る消費税及び地方消費税
(2) 乙は、毎月10日までに前月分の収納結果を取りまとめ、書面により甲に報告する。
(3) 甲は、前項の規定による報告を受けたときは、その日から起算して10日以内に検
査を行う。
(4) 乙は、前項の規定による検査に合格したときは、甲に手数料を請求する。
(5) 甲は、前項の規定による請求を受けたときは、その日から起算して30日以内に手
数料を支払う。
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納入通知書様式
本業務で使用する納入通知書の様式は、甲が使用しているものとする。当該納入通知
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書は、収入済通知書(コンビニ本部保管)、納付書(取扱店保管)及び領収書(納入者保
管)で構成される。
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使用するバーコードの規格
納入通知書に印字するバーコード規格は、GS1-128(一般財団法人
流通シス
テム開発センター『GS1-128による標準料金代理収納ガイドライン』に定めるE
AN-128(44桁)
)を使用するものとし、別途甲と乙の間で取り決めるコード等の
値を設定するものとする。
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収納データの通信様式
(1) 通信回線は公衆回線を使用し、伝送方式は全銀TCP/IP手順等を基本とし、そ
の他の通信方式とする場合は同等以上のセキュリティを確保すること。その場合は、
甲と協議の上、実施するものとする。
(2) 一般財団法人 流通システム開発センター『GS1-128による標準料金代理収
納ガイドライン』に定める標準伝送フォーマットに準拠すること。
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収納データの取得方法
(1) 乙は、各コンビニ本部から送信された収納データを取りまとめ、甲宛に収納データ
を作成し、甲が取得可能な状態にすること。
(2) 甲は、甲に設置した受信用端末から公衆回線を用い、乙に接続し、伝送により収納
データを取得するものとする。
(3) 乙は、回線の不通若しくは受信用端末の不具合等の事故により、甲が収納データを
取得できないときは、原則として当日中に甲が指定する方法により収納データを提供
すること。なお、これらに係る費用は、乙が負担するものとする。
(4) 甲が必要があると認めるときは、収納データを複数回取得できること。
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データ伝送用機器等に係る費用
データ伝送に使用する機器及び通信回線に係る費用等については、甲に設置するもの
は甲が、乙に設置するものは乙が負担するものとする。
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速報データ・速報取消データ
(1) 乙は、コンビニ本部から送信された速報データを収納日ごとの1日単位で取りまと
め、収納日の翌営業日以内に甲が取得可能な状態にすること。ただし、特別の事情が
ある場合はこの限りではない。
(2) 乙は、速報取消データが発生したときは、速やかに甲が取得可能な状態にすること。
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確報データ
(1) 乙は、コンビニ本部から入金された収納金とコンビニ本部から受信した収納金に係
る確報データとを照合し、金額が一致していることを確認した上で、原則として5日
間を1単位として取りまとめ、取りまとめ日の翌営業日から5営業日以内に甲が取得
可能な状態にすること。ただし、年末年始その他特別の事情がある場合はこの限りで
はない。
(2) 乙は、コンビニ本部からの連絡によって確報の取消しを確認した場合は、速やかに
甲に報告を行い、甲乙協議の上、必要な措置を講じるものとする。
(3) 乙は、確報データの取消しに伴い、収納金の精算金が発生したときは、甲に別途請
求するものとする。
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収納金の払い込み
(1) 乙は、前項第1号で掲げた日の翌営業日から5営業日以内に、当該確報データにお
ける収納金を甲が指定する金融機関に払い込むこと。ただし、特別の事情がある場合
はこの限りではない。
(2) 乙は、前項により収納金を振り込むときは、収納金の払い込み内容が分かる報告書
を作成し、収納金を払い込む1営業日前までに甲に提出すること。
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取扱店における水道料金等の受領について
乙は、水道料金の受領に関する次の事項をコンビニ本部及び取扱店に周知すること。
(1) 水道料金の受領に当たっては、甲の発行する納入通知書に記載されているバーコー
ドをPOSシシテムのバーコードスキャナーで読み取り、現金を収納する。
(2) 次のいずれかに該当するときは、納入通知書に係る水道料金を収納してはならない。
ア、イ及びウの場合は他の納入場所、エ及びオの場合は甲の窓口で納入するように説
明しなければならない。
ア
バーコードの印字がないとき。
イ
バーコードの読み取りが不可能なとき。
ウ
納入期限が経過したとき。
エ
金額、使用者氏名その他の記載事項が訂正若しくは改ざんされたもの又は不明
瞭なとき。
オ
金額の一部納入を希望するとき。
(3) 前号イの場合、バーコード下段に表記されている数字によるレジスター入力を行わ
ないこと。
(4) 水道料金の現金受領後は、収入済通知書、納付書及び領収書の領収(日付)印欄に
取扱店の領収印を、正確かつ鮮明に押印し、領収書を納入者に交付する。なお、納入
者に誤って領収書以外を返却した場合、乙、コンビニ本部又は取扱店の責任において
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原状に回復すること。
(5) 納入通知書に誤って領収印を押印したとき、又は押印した領収印を取り消す必要が
生じたときは、その領収印を無効とする措置を施し、その納入通知書を持参者に返還
すること。
(6) 納入者が納入通知書を持参しない場合又は使用することのできない納入通知書を持
参した場合は、取扱いができない旨を告げること。
(7) 印紙税法第5条第1項により、納入通知書に収入印紙は貼付しないこと。
(8) 確報データ送信後は、いかなる理由がある場合でも納入者に対して、受領した現金
の返還は行わないこと。
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関係書類等の保存・廃棄等
(1) 乙は、収納データを3か月以上保存するものとし、収納データの保管及び搬送に当
たり外部漏洩、滅失することの無いよう必要な措置を講じること。
(2) 収入済通知書は、コンビニ本部において収納日ごとに整理し、領収日付印の日の属
する年度の翌年度から起算して5年間保存しなければならない。
(3) 納付書は、取扱店において収納日ごとに整理し、その日から3か月以上保存するも
のとする。
(4) 乙、コンビニ本部又は取扱店は、納入通知書及び本業務の履行に当たって発生した
収納情報に関する一切の資料の保管及び搬送に当たり、外部漏洩、滅失することの無
いよう必要な措置を講じなければならない。また、保管期間経過後において廃棄する
場合は、自らの負担により焼却又は溶解等の確実な方法で廃棄処分すること。
(5) 乙及びコンビニ本部は、収納情報等を電子計算機等(電子記録媒体を含む。
)を用い
て管理している場合は、その電子計算機等の廃棄又は転売若しくは譲渡等(リース等
の場合は返却)を行うに当たり、自らの負担により電子計算機等に記録されている収
納情報等を完全に消去し、復元不可能な状態にすること。
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事故等の発生時の対応
(1) 乙は、本業務の実施に際し、事故、不正若しくは不当な行為(以下、
「事故等」とい
う。
)の発生を確認したとき、又は発生するおそれがあるときは、直ちに電話等で甲
に報告するとともに、甲乙協議の上、必要な措置を講じ、速やかに事故等の経緯等を
記入した事故報告書を作成し、甲に提出するものとする。
(2) 乙は、電子計算機等の故障、通信回線の不通等により収納データを伝送できなくな
った場合で、甲が必要があると認めたときは、甲乙協議の上、別の電子記録媒体によ
る収納データの提供その他必要な措置を講じなければならない。
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収納金の管理保全と損害賠償責任
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(1) 乙は、収納金の保全のための適切な措置を講じること。
(2) 甲又は納入者の責めに帰すべき事由以外により生じた損害は、乙が賠償責任を負う
こと。ただし、契約書又は覚書等により各自の責任範囲が明確となっている場合はこ
の限りではない。
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報告及び検査
(1) 甲は、本業務の処理状況について乙に報告を求めることができる。また、特に必要
があると認めるときは、本業務に関する帳簿、書類等を検査し、履行が不適当と認め
たときは、乙に是正を求めることができる。
(2) 乙は、甲による報告及び検査の要請に対し、コンビニ本部及び取扱店の最大限の協
力が得られるよう、コンビニ本部と別途取り決めるものとする。
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業務開始までの事前準備
乙は、契約締結後、本業務が円滑に行えるよう、自己の責任と負担において次の調整
等を行うこと。
(1) コンビニ本部との調整
(2) 甲が委託する電算システム受託者との調整
(3) 納入通知書の印刷内容及びバーコード記載内容の調整
(4) 納入通知書のバーコード読取テスト
(5) その他本業務の実施に必要な準備作業
なお、実データによる伝送テスト等、別途経費が必要な場合、甲と協議するものとする。
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契約終了後
乙は、契約期間終了後も契約期間内に取扱店で収納した収納金がある場合、当該収納
金にかかる収納業務が完了するまで引き続き本業務を行うこと。
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その他
本仕様書に疑義がある事項又は定めのない細部の事項については、必要に応じ、甲乙
協議の上、定めるものとする。
以上
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