県 政 経 営 会 議 資 料 平成 28 年(2016 年)1月 19 日 総 務 部 人 事 課 滋賀県再就職者による依頼等の規制等に関する条例案要綱 1 制定の理由 地方公務員法(昭和 25 年法律第 261 号。以下「法」という。)の一部改正に伴い、滋 賀県職員であった者であって離職後に営利企業等に就職したものによる依頼等の規制 等に関し必要な事項を定めるため、滋賀県再就職者による依頼等の規制等に関する条例 を制定しようとするものです。 2 概要 (1) この条例は、法第 38 条の2第8項、第 38 条の6および第 65 条の規定に基づき、再 就職者(法第 38 条の2第1項に規定する再就職者をいう。以下同じ。)による依頼等 の規制等に関し必要な事項を定めることとします。(第1条関係) (2) 法第 38 条の2第1項、第4項および第5項に定めるもののほか、再就職者のうち、 国家行政組織法(昭和 23 年法律第 120 号)第 21 条第1項に規定する部長または課長 の職に相当する職として人事委員会規則で定めるものに離職した日の5年前の日よ り前に就いていた者について、当該職に就いていた時に在職していた県の執行機関の 組織等の役職員またはこれに類する者として人事委員会規則で定めるものに対し、契 約等事務であって離職した日の5年前の日より前の職務(当該職に就いていたときの 職務に限る。)に属するものに関し、離職後2年間、職務上の行為をするように、ま たはしないように要求し、または依頼してはならないこととします。(第2条関係) (3) 職員であった者で、管理または監督の地位にある職員の職として人事委員会規則で 定めるものに就いていたものは、離職後2年間、営利企業以外の法人その他の団体の 地位に就いた場合(報酬を得る場合に限る。)または営利企業の地位に就いた場合は、 日々雇い入れられる者となった場合その他人事委員会規則で定める場合を除き、人事 委員会規則で定めるところにより、速やかに、当該職員が離職した時の任命権者に人 事委員会規則で定める事項を届け出なければならないこととします。(第3条関係) (4) 任命権者は、(3)により届出を受けた事項について、遅滞なく、知事に報告し、知 事は、毎年度、当該報告を取りまとめ、インターネットの利用その他の適切な方法に より人事委員会規則で定める事項を公表しなければならないこととします。(第4条 関係) (5) (3)による届出をせず、または虚偽の届出をした者は、10 万円以下の過料に処する こととします。(第5条関係) (6) この条例は、平成 28 年4月1日から施行することとします。 議第 号 滋賀県再就職者による依頼等の規制等に関する条例案 上記の議案を提出する。 平成 28 年 月 日 滋賀県知事 三 日 月 大 造 滋賀県再就職者による依頼等の規制等に関する条例 (目的) 第1条 この条例は、地方公務員法(昭和 25 年法律第 261 号。以下「法」という。)第 38 条の2 第8項、第 38 条の6および第 65 条の規定に基づき、再就職者(法第 38 条の2第1項に規定す る再就職者をいう。以下同じ。)による依頼等の規制等に関し必要な事項を定める。 (再就職者による依頼等の規制) 第2条 法第 38 条の2第1項、第4項および第5項に定めるもののほか、再就職者のうち、同条 第8項の国家行政組織法(昭和 23 年法律第 120 号)第 21 条第1項に規定する部長または課長 の職に相当する職として人事委員会規則で定めるものに離職した日の5年前の日より前に就い ていた者は、当該職に就いていた時に在職していた県の執行機関の組織等(法第 38 条の2第1 項に規定する地方公共団体の執行機関の組織等をいう。)の役職員(同項に規定する役職員をい う。)またはこれに類する者として人事委員会規則で定めるものに対し、契約等事務(同項に規 定する契約等事務をいう。)であって離職した日の5年前の日より前の職務(当該職に就いてい たときの職務に限る。)に属するものに関し、離職後2年間、職務上の行為をするように、また はしないように要求し、または依頼してはならない。 (任命権者への届出) 第3条 職員であった者で、管理または監督の地位にある職員の職として人事委員会規則で定め るものに就いていたもの(退職手当通算予定職員(法第 38 条の2第3項に規定する退職手当通 算予定職員をいう。)であった者であって引き続いて退職手当通算法人(同条第2項に規定する 退職手当通算法人をいう。)の地位に就いているものおよび公益的法人等への一般職の地方公務 員の派遣等に関する法律(平成 12 年法律第 50 号)第 10 条第2項に規定する退職派遣者を除く。) は、離職後2年間、営利企業以外の法人その他の団体の地位に就いた場合(報酬を得る場合に 限る。)または営利企業の地位に就いた場合は、日々雇い入れられる者となった場合その他人事 委員会規則で定める場合を除き、人事委員会規則で定めるところにより、速やかに、当該職員 が離職した時の任命権者に人事委員会規則で定める事項を届け出なければならない。 (公表) 第4条 任命権者は、前条の規定により届出を受けた事項について、遅滞なく、知事に報告しな ければならない。 2 知事は、毎年度、前項の規定による報告を取りまとめ、インターネットの利用その他の適切 な方法により人事委員会規則で定める事項を公表しなければならない。 (罰則) 第5条 第3条の規定による届出をせず、または虚偽の届出をした者は、10 万円以下の過料に処 する。 付 則 この条例は、平成 28 年4月1日から施行する。 滋賀県再就職者による依頼等の規制等に関する条例案について 1 制定の理由 地方公務員法の一部改正に伴い、滋賀県職員であった者であって離職後に営利企業等に就職したもの(再就職者)による依頼等の規制等に関し必要な事項を定 めるため、滋賀県再就職者による依頼等の規制等に関する条例を制定しようとするものです。 2 地方公務員法の改正概要および条例案の概要 地方公務員法の改正概要(H28.4.1施行) 項目 (1) 再就職者によ る現職職員へ [法律で定められている事項] 対象者 の働きかけの 禁止 条例案の概要(H28.4.1施行) 内容 禁止期間 禁止される働きかけの内容 離職後2年間 離職前5年間の職務に属する契約・処分 ① すべての再就職者 期間定めなし 在職中に自らが決定した契約・処分 離職前5年より前に地方公共団体の長 ② の直近下位の組織の長またはこれに準 ずる職に就いていた再就職者 離職後2年間 当該職に就いていた時の職務に属する 契約・処分 離職後2年間 当該職に就いていた時の職務に属する 契約・処分 第2条 (再就職者による依頼等の規制) 離職前5年より前に国の部課長に相当する職とし て人事委規則に定めるものに就いていた再就職者 は、離職後2年間、当該職に就いていた時の職務に 属する契約・処分に関し、現職職員への働きかけを してはならない。 [条例で定めることができる事項] 離職前5年より前に国の部課長に相当 ③ する職(上記②より下位の職)に就い ていた再就職者 (2) 退職管理の適 正を確保する [法律で定められている事項] 退職管理の適正を確保するために必要と認められる措置を講ずること ための措置 (3) 再就職情報の [条例で定めることができる事項] 届出 再就職者に対する再就職情報の届出の義務付け (4) 働きかけ禁止 [法律で定められている事項] 違反への監視 人事委員会から任命権者に対する調査の要求、調査経過の報告要求・意見陳述 など (5) 罰則 [法律で定められている事項] ・働きかけをした再就職者 → 10万円以下の過料 ・働きかけに応じて不正な行為をした現職職員 → 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 など [条例で定めることができる事項] 再就職情報の届出義務違反に対する10万円以下の過料賦課 第1条 (目的) この条例は、地方公務員法の規定に基づき、再就 職者による依頼等の規制等に関し必要な事項を定め る。 第3条 (任命権者への届出) 管理または監督の地位にある職として人事委規則 で定めるものに就いていた再就職者は、離職後2年 間、任命権者に再就職情報を届け出なければならな い。 第4条 (公表) 知事は毎年度、第3条に基づき届出を受けた再就 職情報をインターネット等により公表しなければな らない。 第5条 (罰則) 第3条の届出義務違反者は、10万円以下の過料に 処する。
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