道路環境影響評価の技術手法における最新の自動車

土木技術資料 55-6(2013)
特集:道路事業における環境保全を支える環境影響評価技術
道路環境影響評価の技術手法における最新の自動車の排出係数等
を踏まえた大気質・騒音・振動の予測手法の改定
土肥
学 * 吉永弘志 ** 角湯克典 * **
2車 種 別 の 排 出 係 数 の 算 出 に あ た っ て は 、 8車 種
1.はじめに 1
今回の「道路環境影響評価の技術手法」(以下、
「 技術手法」 という。)の改定 1) のうち、自 動車の
走 行 に 係 る 大 気 質 に つ い て は 、 1) 窒 素 酸 化 物
( 以 下 、「 NOx」 と い う 。)・ 浮 遊 粒 子 状 物 質 ( 以
下、「SPM」という。)の排出係数 ※ および縦断勾
配 に よ る 補 正 係 数 の 更 新 、 2) NOx変 換 式 お よ び
年 間 98%値 換 算 式 の 更 新 、 並 び に 3) 沿 道 大 気 調
査結果等に基づく解説の追記を行った。また、建
設機械の稼働に係る騒音・振動・粉じん等につい
ては、予測に使用する工種別のデータを追加した。
別および車両年式別に算定した排出係数原単位を
実道路上での車種構成比、平均半積載重量、およ
び年式別車両構成比で加重平均した。将来の排ガ
ス規制に適合した自動車の普及も見込んで算定し
た結果を表-1に示す。小型・大型車類とも旅行速
度 60km/h前 後で NOxおよび SPMの 排出 量は最 も
小さくなる傾向がある。更新前後の排出係数の比
較図を図-1に示す。NOxは小型車類で約40%、大
型 車 類 で 約 74%、 SPM は 小 型 車 類 で 約 81%、 大
型車類で約90%減少している。
ま た 、 上 り 坂 等 で は 、 NOxお よ び SPMの 排 出
本稿では、これらの概要について述べる。
量 が 勾配 0% 時よ り多 くな る ため 排出 係数 を補 正
2.最新の排出係数等を踏まえた自動車走行
に係る大気質の予測手法の改定
する。補正係数は、シャシダイナモ試験に基づき
2.1 NOx・SPMの排出係数および縦断勾配による
と 排 出 量 が 大 き く な る 式 と し 、 60km/h未 満 ・ 以
補正係数の更新
算定した(表-2)。補正係数は、勾配iが大きくなる
上の速度で区分し、一般道路と自動車専用道路で
改 定 前 の NOx・ SPMの 排 出 係 数 は 、 2005年 の
自動車排出ガス規制・新長期規制を見越して
異なる式とした。
2.2 NOx変換式および年間98%値換算式の更新
2003年 に 算 定 し た も の で あ っ た 。 そ の 後 、 い わ
NO x 変換式は、予測したNO x の濃度を二酸化窒
ゆる「ポスト新長期規制」としてディーゼル車の
素(以下、「NO 2 」という。)の濃度に変換する式
NOx を 40~ 65% 、 PMを 53~ 64% 低 減 し 、 ガ ソ
であり、年間98%値換算式は、年平均値を環境基
リ ン 車 と 同 レ ベ ル と す る 排 出 ガ ス 規 制 が 2009年
準 の 評 価 量 と さ れ て い る 年 間 98%値 ( 又 は 年 間
か ら 適 用 さ れ 、 さ ら に 規 制 値 を 1/3に す る 「 重 量
車 の 挑 戦 目 標 値 」 が 2016年 以 降 の 可 能 な 限 り 早
2%除 外 値 ) に さ ら に 換 算 す る 式 で あ る 。 式 の パ
ラメ ータは自 排局 ※ の値と一 般局 ※ (自排局と 同一
い時期に適用されることとなった。一方、近年、
市 町 村 内 )の 平 均 値 の 差 か ら 道 路 の 影 響 と 考 え ら
自動車の平均使用年数が伸びてきている。
れる濃度を計算し、最小二乗法で算定する。算定
NOx・ SPMの 排 出 係 数 は 上 記 に 対 応 し た 更 新
が必要となったため、国土技術政策総合研究所
( 以 下 、 国 総研 と い う)で は 、 自 動車 か ら の排 出
ガス量および実道路上での車種構成比・車齢比を
シャシダイナモ台上試験およびナンバープレート
調 査 で 把 握 し 、 新 た な 排 出 係 数 を 算 定 し た 2),3) 。
調査結果は今回の改定 1)にも反映させた。
排 出 ガス 規 制の 車 種は 8車 種 に区 分 され て いる
が、排出係数の車種分類は、道路事業等での活用
を 考 慮し て小 型車 類・ 大型 車 類の 2車 種と した 。
────────────────────────
Revision of Environment Impact Assessment Technique for
Road Project -Air Quality, Noise and Vibration ※
土木用語解説:排出係数、自排局、一般局
- 18 -
表-1
NOx・SPMの旅行速度別自動車排出係数(2車種別)
平均旅行速度
[km/h]
20
30
40
45
50
60
70
80
90
100
110
NOx排出係数 [g/km・台]
小型車類
0.073
0.059
0.048
0.044
0.041
0.037
0.037
0.040
0.048
0.059
0.075
大型車類
0.594
0.450
0.353
0.319
0.295
0.274
0.289
0.340
0.425
-
-
SPM排出係数 [mg/km・台]
小型車類
1.461
0.893
0.540
0.433
0.369
0.370
0.537
0.868
1.362
2.018
2.836
大型車類
11.240
8.435
6.663
6.037
5.557
4.995
4.925
5.321
6.167
-
-
※大型車類の90km/h長は、重量貨物車(車両総重量8t以上)が速度抑制装置の装
着義務を有するため算定対象から除外。
土木技術資料 55-6(2013)
従来値
更新値
0.12
0.10
平均40%減
0.08
0.06
0.04
【大型車類】
0
20
40
60
80
100
一般的な道路構造等におけるNO X 変換式:
1.50
1.00
20
SPM排出係数 [g/km・台]
0.160
【小型車類】
0.009
従来値
0.008
SPM排出係数 [g/km・台]
0.010
更新値
0.007
0.006
平均81%減
0.005
0.004
0.003
0.002
40
60
80
100
120
【大型車類】
0.140
100
120
従来値
更新値
0.120
0.100
平均90%減
0.080
0.060
0.040
0.020
0.001
0.000
0.000
0
20
40
60
80
100
120
0
20
40
60
80
平均旅行速度 [km/h]
平均旅行速度 [km/h]
排出係数の縦断勾配による補正係数
速度区分
低~中速
(60km/h未満)
中~高速
(60km/h以上)
低~中速
(60km/h未満)
中~高速
(60km/h以上)
勾配iの
適用範囲[%]
0<i≦+4
-4≦i<0
0<i≦+4
-4≦i<0
0<i≦+4
-4≦i<0
0<i≦+4
-4≦i<0
パラメータ更新後の年平均値から年間 98%値・
年間2%除外値への換算式
表-4
NOx・SPMの旅行速度別自動車排出係数の新旧比較
表-2
大型
車類
換気塔におけるNO X変換式:
[NO 2 ] T = 0.318 [NO X] T 0.801
ここで、
[NO X ] R:窒素酸化物の対象道路の寄与濃度(ppm)
[NO 2 ] R:二酸化窒素の対象道路の寄与濃度(ppm)
[NO X ] BG :窒素酸化物のバックグランド濃度(ppm)
[NO X ] T : 窒 素 酸 化 物 の バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 と 対 象 道 路
の寄与道路の合計値(ppm)
[NO 2 ] T : 二 酸 化 窒 素 の バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 と 対 象 道 路
の寄与道路の合計値 (ppm)
平均旅行速度 [km/h]
平均旅行速度 [km/h]
小型
車類
[NO 2 ] R = 0.0714 [NO X ] R 0.438 ( 1 - [NO X] BG / [NO X ] T ) 0.801
平均74%減
0
120
パラメータ更新後の NOx変換式
更新値
0.00
0.00
車種
従来値
2.00
0.50
0.02
図-1
表-3
2.50
【小型車類】
0.14
NOx排出係数 [g/km・台]
NOx排出係数 [g/km・台]
0.16
勾配補正係数
NOx
SPM
1+0.40i
1+0.50i
1+0.08i
1+0.08i
1+0.31i
1+0.76i
1+0.16i
1+0.13i
1+0.52i
1+0.25i
1+0.15i
1+0.11i
1+0.49i
1+0.39i
1+0.20i
1+0.12i
に 使 用 し た デ ー タ の 測 定 時 期 は 、 改 定 前 の 1995
年 ~ 2004年 か ら 改 定 後は 2001年 ~ 2010年 に 更新
二酸化窒素:
[年間98%値] = a ([NO 2] BG + [NO2] R) + b
a = 1.34 + 0.11・exp( -[NO 2] R / [NO 2] BG )
b = 0.0070 + 0.0012・exp( -[NO 2] R / [NO 2] BG )
浮遊粒子状物質:
[年間2%除外値] = a([SPM] BG + [SPM] R) + b
a = 1.71 + 0.37・exp( -[SPM] R / [SPM] BG)
b = 0.0063 + 0.0014・exp( -[SPM] R / [SPM] BG)
ここで、
[NO 2] R:二酸化窒素の道路寄与濃度の年平均値 (ppm)
[NO 2] BG: 二 酸 化 窒素 の バ ッ クグ ラ ウ ン ド 濃度 の 年 平 均 値
(ppm)
[SPM] R : 浮 遊 粒 子 状 物 質 の 道 路 寄 与 濃 度 の 年 平 均 値
(ppm)
[SPM] BG:浮遊 粒子状物質 のバック グラウン ド濃度の年平
均値 (ppm)
した。更新にあたっては、式形の変更を含めて検
討したが、検討の結果、式形は変更しないことと
表-5
自動車走行に係る大気質予測における大気安定
静穏時の取扱い 4)
し た 。 パ ラ メ ー タ 更 新 後 の NOx変 換 式 お よ び 年
間98%値換算式を表-3および表-4に示す。
なお、これらの式は全国で標準的に用いられる
前提で作成したが、当該地域の大気濃度データを
用いて固有の式を作成することもできる。
2.3 沿道大気調査結果等に基づく解説の追記
今回の改定で追記したいくつかの解説のなかか
ら、 ここでは大 気安定 ※ 発生 頻度に関す るもの を
紹介する。現在の自動車走行に係る大気質予測に
お け る大 気安 定静 穏時 の取 扱 いは 表 -5 4) のと おり
- これ まで の沿 道拡 散実 験結果 より 、道 路近 傍に おけ る
大 気 安定 度の 拡散 幅へ の影 響は 全 体的 に小 さか った こ
と か ら、 道路 寄与 濃度 の年 平均 値 を算 出す る際 に用 い
る プ ルー ム式 ・パ フ式 の拡 散幅 は 大気 安定 度別 に設 定
す る 必要 はな い。 ただ し、 弱風 時 にお ける 鉛直 方向 の
拡 散 幅に つい ては 昼夜 で有 意な 差 が認 めら れる こと か
ら 、 夜 間 に お い て 小 さ い (す な わ ち 、 拡 散 し に く い )値
を用いる。
- 年 間 98%値 換 算 式 及 び NOx 変 換 式 は 、 様 々 な 地 形 性 を
有 す る箇 所に おけ る大 気濃 度デ ー タか ら作 成さ れて い
る こ とか ら、 大気 安定 静穏 時の 影 響も 包括 的に 含ま れ
ている。
であり、基本的には必要な考慮がなされている。
と お り 、 N O 2 濃 度 の 1時 間 値 は 大 気 安 定 に よ る
バックグラウンド濃度の上昇により増加するも
※
土木用語解説:大気安定
- 19 -
NO2濃度(ppm)
>1.8
>1.6
>1.4
>1
>1.2
>0.8
>0.6
>0.4
>0
測 へ の 大 気 安 定 影 響 を 確 認 し た と こ ろ 、 図 -2の
>0.2
0.000
>-0.2
0%
>-0.4
0.010
>-0.6
0.020
10%
>-1
20%
>-0.8
0.030
>-1.2
30%
>-1.4
~ 2010年 度 に か け て 実 施 し た 4 ) 。 沿 道 大 気 質 予
0.040
年平均濃度への寄与率
>-1.6
し た 通 年 気 象 観 測 お よ び そ の 関 連 性 分 析 を 2007
気温差別平均NO2濃度
>-2
ら、国総研では高度別気温差を大気安定の指標と
0.050
出現頻度
40%
>-1.8
の関連性は十分に確認されてはいなかったことか
50%
出現頻度 or 寄与率
しかし、大気安定の発生頻度と沿道大気質濃度と
気温差(℃)
図-2
大気安定状況別NO2 濃度と年平均濃度への寄与率
(寄与率は出現頻度×濃度/年平均濃度)
土木技術資料 55-6(2013)
のの、大気安定の出現頻度は年間では中立状態
示す。調査対象工事の施工場所は、関東管内とし
に 比 べ 圧 倒 的 に 少 な い こ と か ら 、 NO 2 濃 度 の 年
た 。 基 礎 ・裏込 め 砕 石工お よ び 路 盤工 の 基 本的 な
平均値への影響はほとんど見られなかった。解
施工手順は、 材料投入 → 敷均し(不陸整正) →
説では 、「沿道およ び道路から 約 200~ 300m離 れ
締固め(転圧) であり、この一連の作業が繰り
た背後地における大気安定の発生頻度やその状況
返される。使用された主たる建設機械の施工状況
を、鉛直方向の気温差を指標として通年の現地観
を図-3 および図-4に示す。
測により確認したところ、強安定の発生頻度は、
②測定方法
騒音および振動は計量法に基づく検定に合格し
背後地に比べて、沿道周辺では少ない状況であっ
た精密騒音計および振動計で測定した。降下ばい
た。」と追記した。
3.建設機械稼働に係る騒音・振動・粉じん
等の予測に用いる工種別データの追加
環境影響評価において予測・評価する環境要素
のなかで、建設機械の稼働に係る騒音・振動・粉
じんは、ホーローバットに降下した量を測定した。
測定では微風向風速計および温湿度計を併用した。
測定点の数は、騒音、振動、および降下ばいじん
で 5~7 点、8 点、および 11 点を基本とした。
3.2 騒音の測定値
じ ん等 *1 につ いて は、 設定 した 工事 の種別 (以下 、
騒 音 の 予 測 式 を 表 -8 の 上 段 と し 、 現 場 で 測 定
「工種」という)に応じて予測することが必要であ
した変数から予測用のパラメータを解析した。
る。このため、技術手法においては、予測に必要
今回の改定では現場ごとの解析値を平均した値
となるパラメータを現場での測定値に基づいて掲
(表-9 のゴシック)を追記した。
載している。今回の改定では施工実績が多い表-6
表-7
の工種・環境要素を追記した。以下、現地調査か
工種
ら記載値の設定までの概要を述べる。
3.1 工事の現地調査
ユニット
基 礎 ・ 裏 込 裏込め砕石
め砕石工
基礎砕石
①工種・環境要素および数量
現地調査の工種、環境要素および数量を表-7に
路盤工
表-6
追記する工種・環境要素
路盤工
予測式
環境要素
騒音、振動、降下ばいじ
ん *1
降下ばいじん *1
パラメータ
ランマで締固め
基礎・裏込め砕石工(裏込め砕石)
基 礎 ・
裏 込 め
砕石工
*2
路盤工(上層・下層路盤)
3
騒音の測定値
L WAeff
現場1
現場 2
平均 *3
105.9
100.3
103
ΔL
( L A5 -L WAeff )
5.9
3.0
4
振動の予測式とパラメータ
Lv = L0 − 15 log10 r / r0 − 8.68α (r − r0 )
変数、定数
図-4
4
L : 騒音レベルの計算値(dB)
r : 距離(m)
L WAeff : 工種別の実効騒音レベル(dB)
ΔL : 実効騒音レベルを時間率騒音レ
ベルに換算する補正量(dB)
ユ ニ ッ
ト
基 礎 ・
裏 込 め
砕石工
表-10
タイヤローラで締固め
2
*3: dB 値相加平均
予測式
モータグレーダで敷均し
2
騒音の予測式とパラメータ
表-9
図-3
降下ば
いじん
*2: 技術手法では、ユニット別の値を掲載している。
種別
バックホウで材料投入
振動
L = LWAeff − 20 log10 r − 8 + ∆L
変数
*1: 技 術 手法 にお いて 粉じん 等と して いる 項目 で予 測評 価し
ているのは、降下ばいじん。
騒音
上層・下層路盤
表-8
工種
基礎・裏込め砕石工
現地調査の工種・環境要素
パラメータ
*2
L v : 振動レベルの計算値(dB)
r : 距離(m), 基準距離 r 0 =5m
α: 内部減衰係数,α=0.01 dB/m
L 0 : 工種別の基準点振動レベル(dB)
*2: 技術手法では、ユニット別の値を掲載している。
- 20 -
土木技術資料 55-6(2013)
表-11
振動の測定値
種別
ユニット
基礎・裏込
基礎・裏込
め砕石工
め砕石工
た値(表-13 のゴシック)を追記した。
L r0
4.おわりに
64
61
63
現場1
現場 2
平均 *3
技術手法における自動車の排出係数および建設
機械稼働に係る騒音・振動・粉じん等の予測に用
*3: dB 値相加平均
表-12
予測式
い る 工種 別デ ー タを 改定し た 。 NOx の排 出 係数
C = ∑ ∫∫ a ⋅ (u / u0 )
d
−1
し、SPM の排出係数は小型車類で約 81%、大型
−2
⋅ (r / r1 ) dS
車 類 で 約 90%減 少 し た 。 建 設 機 械 の 工 種 別 デ ー
R
C: 降下ばいじん量(t/km2 ・8h)
u : 風速(m/s), 基準風速 u 0 =1 m/s
r : 距離(m), 基準距離 r 1 =1m
d: 風向
R: 発生源領域
dS: 発生源の微小領域
a: 工種別の降下ばいじん量発生に関
するパラメータ(t/ km2 ・8h)
変数、定数
パラメータ
は、小型車類で約 40%、大型車類で約 74%減少
降下ばいじんの予測式とパラメータ
*2
タは、騒音で 1 工種、振動で 1 工種、および降
下 ば いじ んで 2 工 種 追加 し た。 今 後も 知 見の 進
展をふまえて技術手法を改定する。
謝
*2: 技術手法では、ユニット別の値を掲載している。
表-13
今回の道路環境影響評価の技術手法の改定にあ
た っ て は 、東 京 情 報大 学総 合 情 報 学部 岡 本 眞一
降下ばいじんの測定値
種別
ユニット
基準降下ばいじん量a
基礎・裏込
め砕石工
基礎・裏込
め砕石工
現場1
現場 2
現場 3
平均
現場1
現場 2
現場 3
平均
アスファル
ト舗装工・
コンクリー
ト舗装工
路盤工(上
層・下層路
盤)
教 授 、 (独 )交 通 安 全 環 境 研 究 所 環 境 研 究 領 域 後
951
8,213
6,927
5,400
27,877
1,230
10,123
13,000
藤 雄 一 領 域長 、 東 京大 学生 産 技 術 研究 所 坂 本慎
一准教授、各々から貴重なご意見をいただいた。
ここに記して謝意を表す。
参考文献
3.3 振動の測定値
振 動 の 予 測 式 を 表 -10の 上 段 と し 、 現 場 で 測 定
した変数から予測用のパラメータを解析した。今
回の改定では現場ごとの解析値を平均した値(表11 のゴシック)を追記した。
3.4 降下ばいじんの測定値
降下ばいじんの予測式を表-12 の上段とし、現
場で測定した変数から予測用のパラメータを解析
した。今回の改定では現場ごとの解析値を平均し
土肥
学*
国土交通省総合政策局公共事
業企画調整課環境・リサイク
ル企画室 調整官(前 国土交
通省国土技術政策総合研究所
環境研究部道路環境研究室主
任研究官)
Manabu DOHI
辞
1) 国土技術政策総合研究所資料:道路環境影響評価の
技術手法(平成24年度版)、No.714、2013.3.
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0714.htm
2) 国土技術政策総合研究所資料:道路環境影響評価等
に用いる自 動 車 排出 係 数 の算 定 根 拠 ( 平 成 22年 度
版)、No.671、2012.2.
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0671.htm
3)土肥学、曽根真理、瀧本真理:沿道大気質予測に用
いるNOx・PM等自動車排出係数の更新について、
土 木 技 術 資 料 、 第 54 巻 、 第 4 号 、 pp.34 ~ 39 、
2012.
4)国土技術政策総合研究所資料:大気安定静穏発生に
よる沿道大気質濃度および沿道大気質予測への影響
に関する検証、No.672、2012.3.
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0672.htm
吉永弘志 **
国土交通省国土技術政策総合
研究所道路研究部道路環境研
究室主任研究官、博士(工学)
Dr. Hiroshi YOSHINAGA
- 21 -
角湯克典 ***
国土交通省国土技術政策総合
研究所道路研究部道路環境研
究室長
Katsunori KADOYU