農業教育の推進

(有田振興局)
農業教育の推進
指導対象
1
管内小学校(山田小学校、御霊小学校)
ねらい
将来の農業後継者づくりを図るため、小学生を対象に農産物の栽培や収穫体験、加工体験を
通して、農業に関心を持ってもらい、食べ物の大切さを実感してもらう事を目的に農業体験を
実施。
2
普及活動の経過及び成果
○農業体験学習の開催
・栽培体験と加工体験
湯浅町立山田小学校4年生8名を対象に、大豆の栽培、醤油造り体験を実施した。
大豆栽培は、種まき、定植、収穫を行い収穫後は天日で乾燥させた後、昔の農機具「唐箕」
を使い大豆を選別した。2月に収穫した大豆を使って醤油造りに取り組んだ。醤油は1年間発
酵・熟成させた後、布で搾り瓶詰めして完成させる。
児童らは、原料の栽培から加工まで体験することで、普段はスーパー等の店で買える物がど
のようにして作られているか学習することができた。
・みかんの農作業体験
有田川町立御霊小学校3年生45名を対象に、みかんの花
の観察(5月11日 )、摘果体験(7月18日)と収穫体験(11月2
日)を実施した。
また7月19日には、摘果果実の搾り汁と、児童が家庭から
持ち寄った廃食油を使い石鹸を作った。
本来なら捨ててしまう「摘果果実」と「廃食油」を使って
石鹸を作ることで、環境の事も考えた農業体験学習となった。
また、これらの農業体験学習の活動には、役場や近畿農政局を含め、地元農業士や地元企業
まで様々な機関からの協力が得られたことで円滑な活動が行えた。
3
今後の普及活動方向
農業体験学習により、小学生が農業に関心をもってもらえるようにするには、農作業体験だ
けでなく 、「食」に関しても関心を深めることで、農産物の重要性や、認知性を高めていくこ
とが必要である。
また、地域の指導者や、体験する園地の確保など、サポート体制を充実させる事も必要であ
る。
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(有田振興局)
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