公益社団法人 全国珠算学校連盟

2015. 1.1
ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
会 報
第 263 号
― 新支部長紹介 -
平成 26 年 5 月に石川県支部設立と同時に支部長に就任されました、室河朝子先生に登場
していただきました。
プロフィール
1943 年 9 月 富山県高岡市生まれ
1962 年 3 月 富山県立高岡商業高校卒
1962 年 4 月 富山第一銀行入社
(12 年 6 か月勤務)
1978 年 3 月 木谷綜合学園 入社
1980 年 4 月 木谷綜合学園 新湊支部長に就任
1985 年 4 月 木谷綜合学園 総務部長に就任
石川県支部長
室河 朝子 先生
2014 年 5 月 石川県支部設立 支部長に就任
現在に至る
趣
味 手芸、スポーツ観戦(柳沢敦応援クラブ)
応援歴 18 年
座 右 の 銘 花よりも花を咲かせる土になれ 山下智茂
(松井秀樹を育てた元星稜高校野球部監督)
抱
負 ~石川県支部設立時支部長就任にあたって~
生まれたての新しい支部です。
先生方ひとり一人の力を結集して、明るく前
向きに元気な支部になるように微力ながら、
努力をしていきたいと思っています。
どうぞ宜しくご指導ください。
公益社団法人 全国珠算学校連盟
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第 263 号
新 年 の ご 挨 拶
公益社団法人 全国珠算学校連盟
会 長 山 中 幸 二
新年明けましておめでとうございます。
さて、昨年の 6 月の総会に於いて会長に推挙され就任し、早半年、学校連盟主催の 7 月
の全日本競技大会から 8 月の集合研修会など、大きな行事も滞りなく執り行うことができ
ました。これもひとえに会員の諸先生方のご協力の賜物だと深く感謝いたします。
そして、いよいよ次年度の予算等を策定する時期を迎えておりますが、これまで吉田前
会長が推進されて来た珠算検定の改革等、その理念を引き継ぎながら、新年度に向けて私
なりに更に一歩前進させたいと考えております。具体的には、平成 25 年 5 月からスター
トした珠算検定の問題内容等の改革に倣い、暗算検定についても内容や難易度について、
他団体との比較や合格率の検証を進めて、学校連盟としての暗算検定のあり方について議
論を進めて参りたいと存じます。いずれにしても、当連盟の最終目的である、
「珠算教育
の振興」を念頭に置き、より生徒達に身近で珠算・暗算能力の向上に資することが求めら
れます。また、これまで指導者研修会等を開催し、会員の先生方の珠算塾の発展の為の支
援を続けておりますが、将来の珠算界を担う若手の指導者を育成することが喫緊の課題と
なっております。学校連盟としても、若手の後継者を対象により実践的で珠算教室経営に
活かせる勉強会或いはセミナー等を実施したいと考えております。更に、グローバル化が
ますます進む中、珠算教育を通して海外の珠算指導者との交流を推進したいと存じます。
当連盟は平成 23 年 10 月に創立 50 周年の大きな節目を迎え、平成 25 年 4 月には新たに「公
益社団法人全国珠算学校連盟」として再スタートし、今後ますます公益法人としての社会
的責務などが問われてきます。そうした中、既に触れさせていただいた様々な課題につい
ても積極果敢に取り組んで参りたいと存じます。アベノミクスの効果もやや陰りを見せる
中、少子高齢化は急で、珠算界の維持発展も予断を許さない状況でありますが、公益社団
法人として更なる発展と同時に学校連盟の諸活動を通して会員の先生方のサポートに全力
で取り組んで参りますので、先生方の格別なるご支援とご協力をお願いし、年頭のご挨拶
とさせていただきます。
(2)
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第 6 回指導者研修会 「明日の珠算を考える会2014」
紙上報告
2014年10月5日(日)恒例となった第6回目の珠算指導者研修会「明日の珠算を考える会
2014」が、東京都文教区湯島の東京ガーデンパレスにて開催されました。北海道から九州ま
で全国各地から110名の珠算教育の最前線で日々活躍されている先生方が参加。現在、全国に会員
数250名余を擁するSSKCLUB会長の伊藤さとる先生をお招きし、第1講「かけ算とわり算を関連
付けた指導法について」、第2講「そろばん塾で教える量と測定について」と題して未来に向け
た珠算教育について、約4時間に渡ってお話をしていただきました。珠算教育の課題や珠算の先
生の心構えから、小学校での算数科の指導要領を詳しく参照して、珠算と算数教育をいかにリン
クさせるかなど具体的な指導法を解説する大変有意義で分り易い内容でした。伊藤先生の指導法
を実践して、生徒の珠算技能と算数能力を同時に向上させることが出来れば、父兄からの支持も
得られ生徒募集の強力な武器になるものと思われます。今回、研修と並行して教材の展示も行わ
れ、参加した先生方から「将来に向けての珠算教育の大変貴重なヒントを得られた。」との多く
の声を聴くことが出来ました。本講演の概要について、以下、ご報告させていただきます。
立木総務委員長の総合司会のもと、横須賀副会長の開会の言葉の後、山中会長の挨拶に続
き、「明日の珠算を考える会2014」第1講がスタート。
挨拶する山中会長
茨城県支部会員による受付応援
司会 ( 立木総務委員長 )
研修スタート
(3)
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第 263 号
第1講「かけ算とわり算を関連付けた指導法について」
講師 愛知県 伊藤 さとる先生
プロフィール:(SSKCLUBの中島えいこ先生が紹介。
)
SSKCLUBは「珠算指導者を育成する会」で現在会員が
250余名在籍し今後も益々増加の傾向にある。伊藤先生
は、全珠連の研究集会で何度も発表され研究奨励賞を受
賞された功績がある。また、SSKCLUBは「そろばん・
算数・幼児教育」の3分野から構成されており、教材と
指導書等、合せて100冊以上の教材開発も手掛け、現在
伊藤さとる先生
に至る。
第1講では、第1学年の数の概念を認識させるところから主に第2・3学年の算数科指導要領を
参照しながら、「数と計算・数量関係」に焦点を当て、特にかけ算とわり算を関連付けた指導
法について詳しく解説。同時に、算数教育の狙いについて分かり易く説明された。また、珠算
教育では、当然ながら算数教育は外せない一部として取り組むことが重要であると強調されま
した。
最初に「小学校算数科の内容の構成と珠算教育について」のチャートが示され算数科の内容
と関連する珠算教育の位置付けが立体的に分かり易く提示された。
(4)
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(1)学習指導要領第2学年「数と計算」・「数量関係」
<数:整数の意味と表し方> <計算:整数の加減算、整数の乗法>
①4位数(1万までの数) ①2位数の加法と減法
②十進位取り記数法 ②簡単な3位数の加法及び減法
③簡単な分数 ③乗法:九九
④簡単な2位数と1位数の乗法
<数量関係>
関数の考え
①加法や減法の場面を式に表す(数の大小や順序)
②絵や図を用いた数量の表現
③乗法の場面を式に表す(一つの数をほかの数の積とみる、乗数が1ずつ増えるときの積
の増え方)
式の表現と読み
①加法と減法の相互関係
②乗法の式の表現とその読み方
③( )や□などを用いた式
・先ず、参加者へ「学校の算数指導要領」について知っているか?の問いかけ。珠算の先生は
知っておくべきで、算数科の内容と指導要領をしっかり理解した上でそろばんを教えること
が重要。
・算数はプロセスを大事にする教育であり、考える能力を養う教育。また、日常生活で使える
かが問われるので、そろばんでも式の意味を理解させながら、日常生活で使えるようにする
ことが求められる。(日常生活を数理的に考察する。)
【乗法の指導について】
・一つの数をほかの数の積として捉える。ものの集まりを幾つずつかまとめて数える活動を通
して、数の乗法的構成について理解する。例えば、おはじきの並べ方(2×6又は6×2や3×4
又は4×3)の活動を通して、数について認識し理解を深めるなど。これがかけ算を理解する
前提になり、わり算の理解へとつながる。また、乗法の九九の表を構成し、観察して計算の
性質やきまりを理解させる。
・珠算で九九を覚えさせるだけでは意味がない。上の様に乗法が用いられる場合を知り、その
仕組みや性質を知ることが生活や学習の中で活用できることにつながる。
同じ数を何回も加える加法、すなわち累加の簡潔な表現として乗法による表現が用いられ
る。
・乗法九九は、以後の学年で取り扱う乗法や除法の計算の基礎として必要で、体験的な活動や
身近な生活体験と結びつけるなどして指導の方法を工夫することが重要である。
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(2)学習指導要領第3学年「数と計算」・「数量関係」
<数:整数の意味と表し方> <計算:整数の加減算、整数の乗法・除法>
①万の単位(1億までの数) ①整数の加法及び減法(3位数や4位数)
②小数(1/10の位) ②整数の乗法(2位数や3位数など)
③分数 ③整数の除法(除数と商が1位数)
④簡単な整数の除法(除数が1位、商が2位数)
⑤(簡単な暗算) ⑥そろばんによる計算
⑦簡単な小数、分数の加法及び減法
<数量関係>
関数の考え
①乗数又は被乗数が0の場合を含め、乗数が1ずつ増減した時の積の変化
式の表現と読み
①除法の式の表現とその読み ②数量の関係を式に表し式と図を関連付けること
③□などを用いた式
資料の整理と読み
①資料を分類整理し、表やグラフを用いて分かり易く表したり読み取ったりすること
②棒グラフの読み方やかきかた
・乗法の計算の仕方:23×4の計算を考える場合、23を20+3とみて、20×4と3×4に分けて考
える。これは筆算に結び付く考えで、児童自らがそれまでに学習した十進位取り記数法や乗
法九九などを基に新たに筆算の方法を考えて行けるようにすることが大切である。
・乗法の計算が確実にでき、それを用いる能力を伸ばす:乗数や被乗数が人数や個数などの
簡単な場合を例示して指導する。例えば、「1mの値段が85円のリボンを25m買うと代金は
いくらか」など、さらに除法の逆としての乗法の問題、例えば「ひもを4等分した一つ分を
測ったら9cmあった。はじめのひもの長さは何cmか。」など。
・乗数又は被乗数が0の場合の計算についても取り扱うものとする:的あてゲームなどで0点の
ところに3回入れば0×3と表し、3点のところに一度も入らなければ3×0と表すことができる
ことなど解説。0×3の答は、具体的な場面から0と考えたり、乗法の意味に戻って0+0+0=0
と求めたり、3×3=9、3×2=6、3×1=3と並べると積が3ずつ減っていることから、3×0=0と
求めることが出来ることに気付かせる。また、こうした0の乗法は、30×86や54×60のよう
な計算にも活用される。
・内容の取扱いでは「簡単な計算は暗算でできるように配慮する」:乗法や除法の計算の過程
で暗算を必要とするため。また、日常生活で、暗算で見当をつけたり結果を求めることが多
いためである。
・乗法に関して成り立つ性質:第2学年で乗数が1ずつ増えるときの積の変化や交換法則を指
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導。第3学年では、乗法の交換法則や結合法則を指導する。a×(b+c)=a×b + a×c という分
配法則の式が成り立つことを調べ、筆算形式で処理する際などに用いてきていることを理解
させる。例えば、24×3の計算を考える場合、20×3と4×3を合せたものと考えることは、分
配法則を活用していることになる。
・除法が用いられる場合とその意味:大別して次の二つがある。一つは、ある数量がもう一
方の数量の幾つ分であるかを求める場合で、包含除と呼ぶ。他の一つは、ある数量を等分し
たときにできる一つ分の大きさを求める場合で、等分除を呼ばれる。
なお、おはじきなど具体物を用いた活動などを取入れることが大切である。あわせて、除法
には割り切れない場合があり、その場合は余りを出すことを指導する。
・除法と乗法、減法の関係:除法は乗法の逆とも見られる。包含除は3×□=12の□を求める
場合であり、等分除は、□×3=12の□を求める場合である。実際に分ける場合包含除も等
分除も同じ仕方で分けることが出来ることに着目して行くことが大切。また、余りのある場
合、例えば「13枚のカードを一人に4枚ずつあげる」場面や「4人に同じ枚数ずつ分ける」場
面で、13÷4は4×□や□×4が13以下で13に近くなる時の整数□とそのときの余りを求める
こと、つまり整数の除法13÷4は、カードを分ける操作で最大の回数を求めることに当り、
その時の余りは除数よりも小さくなることを理解させる。
・除数の計算・簡単な整数の除法(除数が1位、商が2位数):除数と商が1位数の場合の指
導。例えば、48÷6や12÷4など、乗法九九を1回用いて商を求めることが出来る。こうした
計算は今後の商が2位数や小数除法の計算のためにも必要で、確実に身に付けておく必要が
ある。商が2位数の除法について、一つは、80÷4や90÷3のように、被除数が何十で、十の
位が除数で割り切れる計算。80÷4の場合、児童自らが80を「10が8個」ととらえ、その「8
個」を4で割ると答は「10が2個」というように単位の考えに基づいて考えることが大切であ
る。もう一つは、被除数が2位数で、69÷3のように、十の位と一の位が除数の3で割り切れ
る除法。60÷3の計算の仕方の理解に立ち、児童自らが2位数の乗法と同じように69を60と9
に分けてとらえて、60÷3=20、9÷3=3として答は23と考えることが出来る。
こうした計算の仕方を考える指導は、除数と商が1位数の場合の除法の計算技能及び計算の
意味の理解を確実なものとし、身に付けた知識と技能を活用する力を育てる上で重要であ
る。
・小数の意味と表し方:小数は、これまでの整数の十進位取り記数法の考えを1より小さい数
に拡張して用いるところに特徴がある。整数では、ある単位の大きさが10集まると次の単位
となって表される仕組みであるが、小数は逆に、ある単位( 1 )の大きさを10等分して新
たな単位(0.1)をつくり、その単位の幾つ分かで大きさを表している。ここで、「1/10の
位」という用語と意味について指導する。
(1/10の位の代わりに、小数第1位と呼ぶことがある。)
整数と数直線を関係付けて指導する。小数を整数と同じ数直線の中に位置付けることは小数
(7)
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の理解を深める上で大切。例えば、3.6は3と4の間にあること、さらに3と4を10等分した目
盛の6番目にあることなど。
・小数の加法、減法:小数の加法、減法の仕方について次のように考えることができる。
①小数の加法、減法の計算を数直線に対応して考える。
②構成的な大きさを用いて、小数の計算を整数の計算に直して処理する。
③小数の計算では、小数点をそろえ、各位の単位をそろえて計算する。このようにすると、
整数部分どうし、小数部分どうしで計算ができる。
小数の加法及び減法の計算は、最終的には、③の様に小数点をそろえて位ごとに計算するな
ど、小数の仕組みの理解の上に立って行うようにし、整数と同じ原理、手順で出来ることを
理解させることが大切である。
【参考資料】
ア そろばんによる数の表し方:第3学年では、そろばんによる整数や小数の表し方につい
て指導する。十進位取り記数法の仕組みにより、整数や小数を表せるようにする。整
数では、万の単位までの数を表し、小数では、1/10の位まで表すことを指導。
イ そろばんによる計算の仕方:珠の操作による計算の仕方を理解し、簡単な加減法の計
算が出来るようにする。整数では、1位数や2位数の加減法の計算指導。数を入れる
だけで計算できる「2+1」、「3-1」などから始め、5の合成や分解を伴う「4+3」、
「6-4」などの計算や繰り上がりや繰り下がりのある「8+9」、「15-7」などの計算がで
きるようにする。また、「3万+5万」などの万単位を含む計算が出来るようにする。
小数では、「2.6+0.3」など1/10の位までの簡単な加減法の計算が出来るようにする。
(そろばんを活用すると、数の構成がしっかり理解できる。)
会場と役員の方々
珠算と算数を繋ぐ教材
(8)
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第2講「そろばん塾で教える量と測定」
講師 愛知県 伊藤 さとる先生
第2講では、第2学年からはじまる「量と測定」について、更に詳しくそろばんを活用した教
え方などを丁寧に解説。小数の所で、長さの単位について教える。また、量と長さをくっつけ
て教えるなど、そろばんがピッタリ当てはまる。重要なことは、考えさせ仕組みを理解させる
ことで、創造性を育み思考力を鍛えることである。そろばん塾の入塾動機として、算数が出来
るようになることを強くアピールするためにも珠算指導者自身がやる気を持って指導法など研
究し、変えて行くことが求められる。
(1)学習指導要領第2学年の「量と測定」
<量の単位と測定>
①長さの単位(mm、cm、m) ②体積の単位(mL、dL、L) ③時間の単位(日、時、分)
・第1学年では、長さについて、具体的な場面でその大きさを比較したりすることから、適当
な基準の大きさとなる長さを決め、それが幾つ分になるか調べて数を表すという測定の基
礎になる考えを指導。第2学年では、その上に立って、基準の大きさとなる長さとして、普
遍単位を用いることの必要性に気付かせ、単位の意味について理解させるとともに、それ
を用いた測定が正しく出来るようにする。
・長さの単位(mm、cm、m):長さの単位について、ミリメートル(mm)、センチメート
ル(cm)、メートル(m)を指導。測定する対象の大きさにより、適当な単位が選択でき
るようになっていることに気付かせるとともに、端下の処理に関連して、ミリ(mm)、セ
ンチ(cm)などの接頭語の付いた単位の必要性にも着目させ、単位の意味や役割について
の理解をより確かなものにすることが大切である。
・体積の単位(mL、dL、L):体積の単位について、ミリリットル(mL)、デシリットル
(dL)、リットル(L)を指導。1デシリットルは1リットル(L)を10等分した一つ分を
単位としてつくられた単位であることを指導。なお、1ミリリットル(mL)については、
1デシリットル(dL)の単位では測れない大きさを測る時、その量を表すことに用いる単
位であることや、1Lは1000mLであることを知らせる程度とする。
・時間の単位(日、時、分):時間は、時刻のある点からある点までの間隔の大きさを表す
量。日常生活では時間と時刻の区別が明確でない場合もあるので、指導に当たっては、時
刻と時間を区別して指導する。第2学年では、時間の単位として、日、時、分について指導
する。これらの単位を適切に用いることができるようにする。また、1日が24時間、1時間
が60分という関係を理解させ、それらを用いることができるようにする。
(2)学習指導要領第3学年の「量と測定 時計」
時間という量は、長さや面積、体積と違い、見かけではとらえにくい。また、基準の大き
さを決めて、それを単位にして測るという操作を直接行うことは難しい。そこで日常生活
の中での行動や経験と対比させて具体的な場面で時間の経過をつかむことが出来るように
し、次第に時間について理解できるようにして行くことが大切である。
・時間の単位(秒):時間の単位として秒を指導する。また、1分間が60秒という関係を指導
しそれを用いることができるようにする。日常のどのような場面で秒という単位が用いら
れているかについて指導することも大切である。
・時刻や時間を求めること:日常生活で必要となるような場合について、時刻や時間を求め
る。実際に時計の針を動かしてみるなど具体物を用いた活動を取入れて理解を深める。
(9)
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そろばんを使って時間の計算をすることで、六十進法が明確に捉えられる。
何分前・何分後の意味は可逆的な関係が理解できることが大切である。
【まとめ】
われわれ珠算人は、現代社会の状況を見据えて将来の珠算教育の歩むべき道を考えなけ
ればならない時期に来ている。いくら珠算が人間形成に重要なアイテムであったとして
も、そこに価値観が伴わなければ、今の社会に受け入れてもらうことは出来ない。また、
「朝日新聞」に掲載記事の様に、暗算力が長けていても、計算の意味や法則がしっかり定
着していなければ、社会では、「計算力が無い」と見做されてしまう。
理論物理学者のアインシュタインは、教育の本質で「学校で学んだことを一切忘れてし
まった時、なお残っているもの、それこそが教育だ」と提唱している。これは物事への取
組み方や物の感じ方、そして生活態度など、知識や技能を獲得する過程で得たもの、更に
は、今まで積み上げた体験や経験、磨かれた感覚や能力、そういったものを総合的に指す
わけである。
つまり、珠算教育に携わる者は、必ず「修養」を積まなければならないということだ。
それはどこまで続ければよいかという際限もない。一般的専門分野たけに捉われると、頭
でっかちになってしまうことが多いので、そこは理屈ではなく実践することが一番重要で
ある。つまり、概念にとらわれず、「空」になることである。
今回の講習において私の一部の教材を提示したが、珠算教育といえども、このように、
「珠算と算数の融合した教育が存在していること」を意識していただけたら幸いである。
そろばんで実演する伊藤先生
熱心に聴き入る参加者の皆さん
SSKCLUB 教材の数々
質問に答える伊藤先生
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「明日の珠算を考える会2014」(平成26年10月5日開催 於:東京ガーデンパレス)参加者名簿
No.
名
氏
1
愛知県(講師)
支
部
伊
2
北
海
道
3
4
宮
城
県
5
さ
福
島
県
8
名
N0.
る
56
支
部
名
氏
名
榊
千
代
子
山
中
博
詞
57
村
上
良
子
茂
洋
子
58
寺
澤
悦
子
林
大
治
田
郎
59
實
60
田
埼
玉
県
南
栗
田
奈
美
61
菊
三
富
邦
基
62
武
り
63
門
折
9
と
丸
栗
6
7
藤
ゆ
池
藤
子
江
和
嘉
照
之
子
子
64
野
原
命
賀
長
次
65
渋
谷
節
子
11
横
須
賀
正
典
66
杵
鞭
博
昭
12
細
野
美
貴
67
田
村
久
子
13
塩
生
良
江
68
中
沢
秀
一
14
佐
手
恵
一
69
15
見
目
光
治
70
晶
子
木
県
和
鶴
初
須
栃
方
か
千
雲
横
10
宗
笠
上
新
神
潟
奈
県
川
県
竹
平
早
川
典
秀
71
秋
17
鈴
木
重
成
72
佐
16
千
葉
県
中
野
翠
田
々
木
幸
幸
18
松
尾
和
子
73
相
鈴
木
幸
枝
74
酒
20
和
紀
子
75
21
金
子
76
22
池
田
恵
美
77
23
池
田
彰
子
78
24
北
澤
秀
一
79
渡
25
北
澤
洋
子
80
村
26
後
藤
美
幸
81
27
志
村
浩
之
82
鈴
木
直
人
28
宇 野 澤
あ い 子
83
村
田
康
代
29
栗
山
喜
代
子
84
山
30
桜
井
か
つ
江
85
近
藤
仁
31
中
島
え
い
こ
86
矢
田
祥
二
87
柴
32
茨
城
県
山
田
智
中
佳
幸
33
飯
塚
美
智
子
88
34
竹
内
か
ほ
る
89
35
小
泉
淳
子
90
36
鈴
木
広
子
37
川
崎
和
38
澤
舞
39
桜
井
ミ
チ
40
柏
崎
多
田
九
郁
子
19
子
田
子
井
恵
石
悦
県
木
渡
邉
幸
枝
静
岡
県
沢
野
基
司
真
一
県
邉
田
大
加
浩
多
枝
滝
本
千
田
美
藤
立
恵
佐
綾
木
中
谷
公
福
井
県
今
井
宏
美
江
92
富
山
県
木
谷
建
一
美
93
石
川
県
池
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94
美
子
95
京
都
府
佐
子
96
大
阪
府
岡
田
良
章
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子
97
広
島
県
徳
永
博
旦
恵
98
鈴
木
章
恵
子
99
中
村
松
江
幸
村
田
美
中
々
智
昭
木
桜
鈴
44
箱
45
山
中
敬
子
100
片
岡
央
46
間
中
良
子
101
島
田
千
47
48
49
50
51
52
53
54
55
並
小
舘
山
山
井
井
小
片
木
林
野
中
幸
順
明
俊
子
子
美
明
猛
子
子
子
子
102
103
104
105
106
107
108
109
110
宮
池
岡
尾
藤
藤
三
下
木
本
田
京
都
子
博
43
東
子
子
91
豊
勝
喜
美
県
林
崎
子
阜
武
木
子
岐
41
ふ
美
徹
42
井
子
梨
知
瀬
子
子
山
愛
之
美
代
中
上
節
上
衣 里
澤
恵
貝 と み
(11)
島
根
県
香
川
県
福
岡
県
長
崎
県
本
部
池
井
木
好
田
股
京
た か
直
佐 和
卯
由
直
真
光
継
子
子
子
晴
子
子
美
子
月
香
美
実
雄
2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
第 263 号
千葉県支部便り
千葉県支部の鈴木重成先生が、昨年に続いて「アジアペンチプレス選手権」で
優勝し、見事金メダルを獲得されました。地元の市川市の広報で取り上げられた
様 子 を ご 紹 介します。
〔 遺 言 愚 作 川柳 〕
その(1)「人生雑感」
∇明日生きる 信じ今夜も 床に入る
東京都支部 教育学博士 小林誠男
その(2)「そろばん談義」
∇幸わせさ 言ってる君は 本音だね
∇息してる それこそ基本だ 健康よ
∇あの世界 どんなところか 増上寺
∇無役論 やはりあなたは 大馬鹿よ
∇磨かずば 玉光り無し故事に言う
∇こんないい 教具はないさ 有難う
∇毎日が 日曜妻の 誘い待つ
∇コツコツが 博士号乗る有難う
∇博士号役立たぬ言う嫉妬心
∇馬鹿な奴 無用論をば なぜ支援
∇オリンピック そろばん競技 夢の中
∇友居ない 少し長寿 し過ぎたかな
∇毎日が 休み何かし 楽しまむ
その(3)「雑感」
その(4)「雑感その2」
∇誰だって 一度死ぬんだ2度死にたい
∇耳聞けぬ 足がお邪魔で 徒るけない
∇夏が来た いつも希望捨てません
∇寝たっきり 羨ましきがお断り
∇人の為 生きるが人の 幸わせ論
∇死ぬまでは生きる頑張り消え近し
∇卒寿超え元気姿よ算博士
∇走馬燈ぐるぐる昔の絵が廻る
∇ナースの手 胸を押さえる 検査の日
∇ガラクタの 古算盤こそ 江戸語る
∇正義感 すぐ抵抗をす 卒寿博
∇寝たっきり 一日何と 長きこと
(12)
(会報1.P13-15)
2015.
1 ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
第 263 号
平成26年度 第2回全国珠算教育団体連合会代表者会議の報告
平成
26 年度 第 2 回全国珠算教育団体連合会代表者会議の報告
平成 26 年 11 月 9 日(日)、東京都丸ビル(8F Room 1)に於いて、今年度第 2 回目
の代表者会議が開催されましたので、当連盟の活動に関連する部分の内容について以下
ご報告します。
代表者会議出席者
会議の様子
出席者
理
副
事
理
事
長
梶川
眞秀
長
生駒
利夫
“
公益社団法人
全国珠算教育連盟
平上
一孝
専 門 委 員 長
谷
賢治
専
門
委
員
小原
光治
事
務
局
長
佐藤
郁男
事 務 局 職 員
安達由美子
会
長
山中
長
横須賀長次
副
公益社団法人
会
“
全国珠算学校連盟
門
委
員
中島えいこ
事
務
局
長
木股
光雄
長
森田
悦男
副
日本珠算連盟
大治郎
専
理
一般社団法人
林
幸二
事
長
上川
裕司
連 合 委 員 長
理
事
大貝
敏次
専
門
委
員
堀野
晃
専
務
理
事
會本
尚
1.平成26年度事業について
ア.第5回世界珠算暗算競技大会について(於:北京/7月21日~24日)
(報告:林大治郎学校連盟副会長)
(13)
2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
第 263 号
・ 大会実施内容、滞在期間中の行動等の報告
・ 団体競技成績・・・1等賞(2位)
個人成績・・・・・土屋宏明(1等賞5位)、松田沙也香(1等賞6位)
小山晃登(1等賞7位)
イ.
「小学校のそろばん学習 vol.3」について
・ 谷委員長より報告。H26.10月発行、3団体事務局へ発送。各団体事務局より
会員へ発送手配。
・ 発行部数は前年と同様、各団体からの必要部数に基づき発送。
(計20,000部)
在庫3,500部、追加要望があれば対応する。
・ 小学校ボランティア授業に出講される先生に持参していただき、様々な方法で
利用してもらう。
・ 次号vol.4はH27.9月発行を目指す。
(専門委員会に委嘱)
ウ. その他
・ 専門委員会では、今年度上半期で①連合会作成の「たのしいそろばん」小学校
珠算指導の手引、②小学校第2学年におけるそろばんの指導内容の試案作成の事
業を行った。
2.平成26年度「たのしいそろばん3年・4年」の利用状況について
・ 平成26年10月31日現在 児童用357,731冊、教師用21,041冊を配布した。
(配賦資料あり)
・ 平成26年度「たのしいそろばん」申込について、8万部程減少が見込まれる。
従って、頒布収入も若干の減少が予想される。
3.教科書会社担当者との懇談会について
平成27年1月開催予定。詳細は、教科書会社担当者と調整する。
4.平成26年度の活動方針について
ア. 大学へのアプローチ「珠算に関する講座」について(新規事業の検討)
文部科学省表敬訪問の要望事項には、「大学における教員養成課程及び教員免許 10
年更新時講習に珠算指導法の履修の導入」と記載しているが、実現に至っていない。
実現へのアプローチとして珠算連合で大学へのアンケートを実施する。
アンケート内容については、11/16 開催の「学術顧問会議」に出席される上垣渉氏
(岐阜聖徳学園大学教育学部教授)に意見を伺い、再度検討する。
イ. 従来の事業の確認
(14)
2015. 1. 1 ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
第 263 号
5.平成 26 年度活動報告について
各団体の活動報告の後、連合の活動状況の報告。主な活動は次の通り。
26.5.11
第 1 回代表者会議(東京)
26.5 月~
小学校副教材「たのしいそろばん」に関する業務など
11 日
専門委員会(東京)(中島委員出席)
16 日
“
”
6 月 11 日
“
”
7 月 16 日
“
”
7 月 20 日~24 日
26.8 月 29 日
9月
3日
第 5 回世界珠算暗算競技大会(北京)
専門委員会(東京)
(中島委員出席)
第 2 次阿部内閣入閣祝電発信(農水大臣西川公也先生)
26.10 月
「小学校そろばん学習 vol.3」発行
26.11 月 9 日
第 2 回代表者会議(東京)
6.その他(諸報告など)
ア. 各団体役員改選に伴い、珠算連合担当の役員にも若干の異動あり、会議前に
自己紹介があった。
イ. 日珠連森田理事長が茨城県議会議員選挙に立候補される。珠算連合より
推薦状をだすことが確認された。(12/5 告示、12/14 投票)
小学校のそろばん学習 Vol.3
10 月に完成。前回の Vol.2 と共に
見本誌を各会員に 1 部、支部経由で
お送りしましたので、ボランティア
授業に出向く際のツールとしてご使
用下さい。(必要部数を各支部へ送付
予定)
(15)
2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
(16)
第 263 号
2015. 1. 1 ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
第 263 号
平成26年度中間決算
(監査)
の報告
平成26年11月24日(月・振休)に本部事務局におきまして26年度中間決算監査が行われました
ので、上半期の財務状況(貸借対照表、正味財産増減など)について、以下ご報告いたします。
法 人 名:公益社団法人 全国珠算学校連盟
事 業 名:財務諸表用
貸借対照表
平成 26年 9月 30日 現在
(単位:円)
科 目
当 年 度
前 年 度
増 減
Ⅰ 資産の部
1. 流動資産
現金預金
90,496,852
76,617,203
13,879,649
流動資産合計
90,496,852
76,617,203
13,879,649
54,716,920
54,716,920
0
3,000,000
3,000,000
0
57,716,920
57,716,920
0
0
2. 固定資産
(1)基本財産
土地
基本金
基本財産合計
(2)特定資産
慶弔引当資産
生徒安全会基金
珠算振興事業基金
特定資産合計
2,738,000
2,738,000
15,971,956
15,971,956
0
4,108,555
0
4,108,555
22,818,511
18,709,956
4,108,555
16,571,450
17,172,487
△ 601,037
115,293
139,589
△ 24,296
16,686,743
17,312,076
△ 625,333
(3)その他固定資産
建物
什器備品
その他固定資産合計
固定資産合計
97,222,174
93,738,952
3,483,222
187,719,026
170,356,155
17,362,871
預り金
31,170
126,251
△ 95,081
仮受金
7,217
10,204
△ 2,987
38,387
136,455
△ 98,068
資産合計
Ⅱ 負債の部
1. 流動負債
流動負債合計
2. 固定負債
固定負債合計
負債合計
0
0
0
38,387
136,455
△ 98,068
17,460,939
Ⅲ 正味財産の部
1. 指定正味財産
2. 一般正味財産
187,680,639
170,219,700
(うち基本財産への充当額)
( 57,716,920)
( 57,716,920)
( 0)
(うち特定資産への充当額)
( 22,818,511)
( 18,709,956)
( 4,108,555)
正味財産合計
187,680,639
170,219,700
17,460,939
負債及び正味財産合計
187,719,026
170,356,155
17,362,871
(17)
2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
平成 26年
4月
正味財産増減計算書
1日 から平成 26年
第 263 号
9月 30日 まで
(単位:円)
科 目
一般正味財産増減の部
1. 経常増減の部
(1)経常収益
特定資産運用益
特定資産受取利息
受取入会金
受取入会金
受取会費
会員受取会費
事業収益
生徒安全会収入
検定収入
教育認定収入
事業収益計
受取負担金
受取負担金
雑収益
受取利息
雑収益
雑収益計
経常収益計
(2)経常費用
事業費
(事)給料手当
(事)役員報酬
(事)福利厚生費
(事)旅費交通費
(事)通信運搬費
(事)消耗品費
(事)印刷製本費
(事)光熱水料費
(事)賃借料
(事)諸謝金
(事)租税公課
(事)支払負担金
(事)委託費
(事)作問関係費
(事)会議費
(事)旅費
(事)支払給付金
(事)建物管理費
(事)会場費
(事)雑費
事業費計
管理費
(管)役員報酬
(管)給料手当
(管)福利厚生費
(管)会議費
(管)旅費交通費
(管)通信運搬費
(管)消耗品費
(管)印刷製本費
(管)光熱水料費
(管)賃借料
(管)諸謝金
(管)租税公課
(管)旅費
(管)渉外費
(管)建物管理費
(管)雑費
管理費計
経常費用計
評価損益等調整前当期経常増減額
当期経常増減額
2. 経常外増減の部
(1)経常外収益
経常外収益計
(2)経常外費用
経常外費用計
当期経常外増減額
税引前当期一般正味財産増減額
当期一般正味財産増減額
一般正味財産期首残高
一般正味財産期末残高
Ⅱ 指定正味財産増減の部
当期指定正味財産増減額
指定正味財産期首残高
指定正味財産期末残高
Ⅲ 正味財産期末残高
当 年 度
前 年 度
増 減
Ⅰ
4,500
27,680
△ 23,180
70,000
80,000
△ 10,000
6,970,000
7,160,000
△ 190,000
29,000
68,897,000
52,500
68,978,500
26,800
61,127,090
0
61,153,890
2,200
7,769,910
52,500
7,824,610
2,093,000
2,197,000
△ 104,000
6,222
3,432,340
3,438,562
81,554,562
33,055
597,892
630,947
71,249,517
△ 26,833
2,834,448
2,807,615
10,305,045
4,112,577
620,000
1,153,077
1,373,031
832,816
937,666
4,568,299
369,220
3,479,646
360,000
792,632
800,000
89,298
1,169,480
419,949
4,904,637
41,000
350,649
38,713,170
1,690,155
66,777,302
4,417,569
841,000
1,198,263
2,337,038
729,345
1,265,851
5,983,685
343,156
3,754,289
341,540
4,181,277
900,000
213,150
1,109,625
59,972
4,404,387
17,000
0
34,421,495
1,610,633
68,129,275
△ 304,992
△ 221,000
△ 45,186
△ 964,007
103,471
△ 328,185
△ 1,415,386
26,064
△ 274,643
18,460
△ 3,388,645
△ 100,000
△ 123,852
59,855
359,977
500,250
24,000
350,649
4,291,675
79,522
△ 1,351,973
552,000
380,423
80,520
1,207,992
74,249
34,230
11,035
561,401
29,937
110,160
85,000
64,268
397,673
170,000
28,431
100,041
3,887,360
70,664,662
10,889,900
10,889,900
240,000
358,181
84,183
1,116,049
84,662
39,728
25,452
597,743
27,824
94,500
105,000
339,023
357,113
340,000
271,950
96,779
4,178,187
72,307,462
△ 1,057,945
△ 1,057,945
312,000
22,242
△ 3,663
91,943
△ 10,413
△ 5,498
△ 14,417
△ 36,342
2,113
15,660
△ 20,000
△ 274,755
40,560
△ 170,000
△ 243,519
3,262
△ 290,827
△ 1,642,800
11,947,845
11,947,845
0
0
0
0
0
10,889,900
10,889,900
176,790,739
187,680,639
0
0
△ 1,057,945
△ 1,057,945
171,277,645
170,219,700
0
0
11,947,845
11,947,845
5,513,094
17,460,939
0
0
0
187,680,639
0
0
170,219,700
0
0
0
17,460,939
(18)
2015. 1. 1 ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
第 263 号
法 人 名:公益社団法人 全国珠算学校連盟
財 産 目 録
(平成26年 9月30日現在)
(単位:円)
科
目
金
額
Ⅰ 資 産 の 部
1. 流 動 資 産
(現金預金)
現金手許残高
普通預金
りそな銀行今池支店
中京銀行今池支店
中央三井信託銀行名古屋支店(一般)
中央三井信託銀行名古屋支店(安全会基金)
ゆうちょ銀行
三菱東京UFJ銀行今池支店
定期預金
りそな銀行今池支店
中京銀行今池支店
中央三井信託銀行名古屋支店016-003
中央三井信託銀行名古屋支店032
郵便振替口座
未収金 検定料等
立替金
流動資産合計
2. 固 定 資 産
(1) 基本財産
土 地 201.36平米
基 本 金(りそな銀行今池支店)
基本財産合計
(2) 特定資産
退職給付引当資産
慶弔引当資産 (定期預金)
中京銀行今池支店
生徒安全会基金 (定期預金)
中央三井信託銀行名古屋支店016-003
珠算振興事業基金 (定期預金)
中央三井信託銀行名古屋支店
特定資産合計
(3) その他固定資産
建物 本部建物 409.47平米
什器備品
パソコン等
その他固定資産合計
固定資産合計
資産合計
390,844
146,857
7,190
386,744
1,136,152
4,139,747
144,790
7,000,000
7,262,000
919,489
18,000,000
50,963,039
0
0
90,496,852
54,716,920
3,000,000
57,716,920
0
2,738,000
15,971,956
4,108,555
22,818,511
16,571,450
115,293
16,686,743
97,222,174
187,719,026
Ⅱ 負 債 の 部
1. 流 動 負 債
預
り 金 源泉預り金
仮 受 金 流動負債合計
2. 固 定 負 債
退職給付引当金
固定負債合計
負債合計
正味財産
31,170
7,217
38,387
0
0
187,680,639
(19)
38,387
38,387
187,680,639
2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
大阪府支部便り
第39回全大阪ベスト選抜珠算競技大会
平成26年11月9日(日) 於:全国珠算学校連盟大阪府支部
(20)
第 263 号
2015. 1. 1 ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
第 263 号
第 5 回検定試験答案審査会の報告
会報等でご報告して参りましたが、9月施行の珠算・暗算検定の答案審査会が本部にて開催され
ましたので、ましたので、その結果について、ご報告します。
◆日時:平成26年10月17日(金)10:00~12:30 ◆場所:本部事務局 ◆審査対象検定試験:9月28日施行の珠算・暗算検定試験 ◆審査員:検定委員(執行部役員)3名(大滝検定委員長、立木総務委員長、古川監事)
◆審査対象支部:前回に続き受験者数の多い支部と少ない支部から、合計6支部及び前回審査等で
問題があった一部の支部を抽出、答案を抜き取って検査。
◆審査結果:(特記事項など)
・前回、支部での再々審で合格の取り消しがあった教室について多くの採点ミス、点数集計ミ
スがあったが、今回再度詳しく点検したところ、教場での採点ミスはほぼ無くなり大幅な改
善が見られた。
・合格者の答案用紙のみ送ってきた教室あり。受験者全員の答案送付を徹底する。2審を実行し
ていない教場あり。支部内での1審・2審の手順及び答案回収についての注意事項など、周知
徹底が不十分と見られる。(支部内での周知を再度お願いしたい。)
・成績表(受験者一覧)が添付されていない教室がまだある。教場ごとに台帳(受験者成績一
覧・証書授与台帳)と解答を一緒にまとめて送ることの徹底を図る。
・採点の際の(〇)印が答の数字にかかっているケースあり。採点者へ注意。
・訂正後、欄外に書いた答で番号(又は矢印)の無い答に(○)を付けた答案がまだ散見され
た。受験者への注意事項「欄外に答を書く場合は必ず番号又は矢印で結ぶこと」の告知を再
度徹底する。
・コンマ(、)未記入に(〇)の答案あり。3桁ごとにコンマ記入すること、またコンマの位置
や向き(左斜め向きが○)など注意事項として再度徹底する。
・不注意による採点ミスで、本来不合格が合格になっているケースがあった。
・採点・集計ミスなどは殆ど見られなくなって来ており、数件の誤審がある程度で概ね問題な
く採点されている印象である。(但し、合否の分かれ目にある答案は、2審で特に注意して審
査する必要あり。)
以上、「第5回検定試験答案審査会」のまとめとして、以下の事柄について会員各位へ答案採
点注意事項として、会報などを通じてお知らせとご協力をお願いする。
・コンマの記入の仕方、訂正した答を欄外に書くときの注意事項など「受験者への注意事項」
を試験開始の前に必ず伝えて、徹底すること。
・1審・2審共、採点時、採点者自身が上記受験者への注意事項の再確認をすること。それによ
り不注意による採点ミスなど防ぐことに繋がる。
・教室ごと台帳(成績一覧・証書授与台帳)と解答を一緒にまとめて本部へ送ること。
(支部内で、再度1審・2審の手順及び答案回収の手順などの周知徹底を図って欲しい。)
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2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
第 263 号
第 6 回答案審査会の報告(算数能力検定)
今年度、第6回目の答案審査会が本部にて行われましたので、以下ご報告いたします。
◆日時:平成26年11月7日(金)10:00~12:30 ◆場所:本部事務局
◆審査対象検定試験:10月19日施行の第60回算数能力検定試験
◆審査員:執行部役員3名(大滝検定委員長、立木総務委員長、古川監事)
◆審査対象支部:前回に引き続き受験者数の多い支部から3支部、少ない支部から3支部をピック
アップして答案審査。
◆審査結果:(特記事項など)
・点数の集計ミスや採点のミス等は少なく、概ね採点状況は良好な印象であった。
・単位を記入していない答に(○)の採点有。単位が正確に記入していない場合(×)。
(今回の例:4年生⑥何度ですか?解答欄に度または℃が必要)
・2年生の②、「( )中の数の大きいほうに○をかきなさい。」という設問で問題の数字に直接
○で囲んだ解答有。(本来、数字の下の□内に○を書くところ。)設問の書き方にも問題が
あるので、算数う検定作問委員に確認して改善を図りたい。
また設問⑨で採点ミス、2審でも見落としている答案など数点あり。
・得点集計ミスが認められた答案が数点あり。
・小数点の位置を誤った等、誤審が3点有。また、解答見誤り2点有。
・2審が黒ボールペンで処理されている答案あり。必ず青ボールペンで行うこと。
また、答の数字に採点の○×が重なって見づらい。2審や本部での審査がしづらいので(○
×)は答えの右側か答の数字にかぶらないように付けることを要望したい。
・2審をしていない教室がまだ散見される。
・算数検定成績表兼証書授与台帳が添付されていない教場がまだ数ケ所あり。 以上、「第6回検定試験答案審査会」のまとめとして、以下の事柄について会員各位へ算数検
定答案採点注意事項として会報などを通して通知することとする。
・単位の記入洩れに注意すること。特に満点の答案は単位等含め1審・2審共、細心の注意を
払って、採点すること。
・採点時の○×は解答の数字等に重ならない様に注意すること。
・答は所定の欄に記入すること。受験者注意事項の徹底。
・2審は必ず実施すること。その際は青ボールペンを使用すること。
・成績表兼証書授与台帳(受験者リスト)も、答案と一緒に送ること。
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2015. 1. 1 ZE NSHUGAKU R EN KA IH Ō
第 263 号
公益社団法人 全国珠算学校連盟 山中幸二会長
モンゴル日本国大使館
清水武則特命全権大使から感謝状を贈呈される
平成26年(2014)10月24日(金)~27日(月)
モンゴル日本国大使館 清水武則特命全権大使より表彰される山中幸二会長
モンゴル算盤教育発展へのご貢献を評価し、モンゴル国日本特命全権大使から感謝状を贈呈されました。
モンゴル日本国大使館 清水武則特命全権大使と山中幸二会長
贈呈された感謝状
そろばんオリンピア 競技大会会場
MNBテレビ(国営放送)の取材
MNBテレビ(国営放送)で放映
そろばん教室生徒たちと山中会長
モンゴル結婚披露宴 花婿・花嫁と
モンゴル結婚披露宴 遊牧民の方々と
平成27年8月上旬 モンゴル視察に行きますのでご希望の方は山中会長(0280-32-2893)までご連絡下さい。
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2 0 15. 1. 1 ZE NSHUGAKUR EN KA IH Ō
第 263 号
《編 集 後 記》
▽ 新年 あけましておめでとうございます。
私の居ります、北海道以外は、新学期が早く始まるようですので、各会員の皆様方におかれ
ましては、新年早々のそろばん指導や、新年度に向けた生徒募集に慌ただしい毎日を過ごされ
ていることと存じます。
昨年は、
「集合研修会」
、
「明日の珠算を考える会2014」等々、常任理事(広報委員長)
としてさまざまな行事に参加させていただき、皆様方の珠算教育に対する熱い思い、また珠算
経営に対する積極的な姿勢などを感じることができたことが収穫となりました。
これからの学校連盟におけるひとつ一つの行事について過去の慣例にとらわれることなく、
より良いものを作っていくために、執行部の一員として、皆様の色々な意見に耳を傾けて参り
たいと思います。私自身が経営する珠算教室も今年は改善の年、「マンネリ打破」を目標に頑
張って参りたいと存じます。
(広報委員長 山中 博詞)
▽ 新年明けましておめでとうございます。
昨年 6 月に発足しました新しい役員体制のもと、事務局一同も気持ちを新たに各種行事等々
の遂行に全力で当たってまいりました。各行事とも滞りなく執り行われましたことは、偏に役
員の方々のご指導並びに会員の先生方の一方ならぬご協力の賜物だと深く感謝いたします。
本年は、これまで進められてきました検定試験の改革等を、更に一歩前へ進める年になるか
と存じますが、事務局一同気持ちを新たに、最善を尽くして参りたいと存じますので、諸先生
方の一層のご指導、ご協力をお願い致します。
2015 年が、学校連盟と会員の皆様にとって実り多い年となりますようお祈りいたします。
(本部事務局 木股)
会 報 第 263 号
発行日 平成 27 年 1 月 1 日
発行所 公益社団法人 全国珠算学校連盟
〒 464-0850 名古屋市千種区今池3丁目 1―3
T E L(052)732―5051
FAX(052)733―5413
http://shuzan-gakko.com/
E-mail :[email protected]
発行人 会 長 山 中 幸 二
編集人 広報委員長 山 中 博 詞
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