茨城大学理学部研究室訪問交流会のご案内

平成27年1月22日
茨城大学理学部研究室訪問交流会のご案内
主催
茨城産業会議/茨城大学
茨城産業会議は、茨城大学との産学連携事業として、例年、茨城大学研究室訪問交流会を行っております。本交流
会は、大学の有するシーズの提供や情報交換を通じ、産業経済界の活性化を目的に開催しているもので、今年度は
理学部において、2 つの特別講演会と 9 つの実験室・研究室の見学を企画しました。
理学部では、昨年度、数年にわたる大型改修工事がすべて終了したことに伴い、綺麗になった実験室、最新機器を
ご紹介します。また、実験室、研究室見学では、実際にそこで研究を行っている茨城大学生が中心となって説明を行う
とともに、理学部学生の就職状況などもご紹介しますので、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。
記
1.期
2.会
日
場
3.参加対象者
4.参 加 費
5.申込み方法
平成27年 3月 6日(金) 13時30分~18時15分(受付は K 棟玄関ホールで13時から開始)
茨城大学理学部 K 棟 1階 インタビュースタジオ
茨城県水戸市文京2-1-1
℡029-228-8334(茨城大学理学部総務係)
産業界、行政関係者、市民の方々
無料(但し、懇親会参加者は1,000円/1 人)
参加申込書に所定事項を記入の上、下記にFAXまたはメールで送付願います。
※申込締切日:2月26日(木)までにお申込みください。
※一部のみの参加も可能です。
連絡先
団 体 名
茨城大学学術企画部社会連携課
(地域連携担当宛)
茨城県経営者協会
(茨城産業会議事務局)
茨城県商工会議所連合会
茨城県商工会連合会
茨城県中小企業団体中央会
茨城大学学術企画部社会連携課
(産学連携室担当宛)
6.内
連 絡 先
℡029-228-8585
FAX029-228-8495
メール:[email protected]
℡029-221-5301
FAX029-224-1109
メール:[email protected]
℡029-226-1854
FAX029-224-7117
℡029-224-2635
FAX029-226-0955
℡029-224-8030
FAX029-224-6446
℡0294-38-5005
FAX0294-38-5240
メール:[email protected]
容
13:30~
13:35~
14:00~
14:30~
15:10~
17:15~
挨拶 米倉 達広 茨城大学社会連携センター長
「理学部の教育研究および施設について」 折山 剛 茨城大学理学部長
「理学部学生の就職情報について」
中井英一 茨城大学理学部キャリア委員長
①講演題目「放射線の生体への影響:科学とリスクのはざまにて」
生物科学領域 田内 広 教授
②講演題目「強力な抗腫瘍活性を持つクロモプロテイン系抗生物質の合成」
化学領域
佐藤 格 教授
研究室訪問・見学 ご希望の研究室を自由に見学(内容は下記7.をご参照ください)
懇親交流会 会場:茨苑会館食堂
7. 訪問研究室の紹介
(※写真撮影は、原則として禁止させていただきます。ご了承願います。)
(1) 研究室名:「片桐研究室」 S棟 701室
担当教員:物理学コース 片桐秀明 准教授
見学内容:「放射線の飛んでくる方向を測定できるカメラ γI(ガンマアイ)」
東日本大震災による福島第一原発の事故により、東日本全域に渡っ
てセシウム 137 を主とする多量の放射性物質が飛散しました。効率的
に除染するためには、局所的に放射能レベルの高い場所、いわゆる
ホットスポットをガンマ線の到来方向が分かる検出器により事前に把握
しておくことが重要となります。
我々の研究室では、東大、北里大などと共同で、高感度かつ安価で
普及品として量産できる新しい放射線イメージング装置「γI(ガンマア
イ)」を開発し、企業により製品化されました。
今回は、製品の基礎となったプロトタイプ検出器をご紹介します。
ガンマアイによる測定写真
(2) 研究室名:「大友研究室」 S棟 501室
担当教員:化学コース 大友征宇 教授
見学内容:「光合成微生物の研究とその有効利用」
植物の祖先に当たる光合成細菌を研究対象とし、光捕集や光電
変換をつかさどる色素膜タンパク質の構造と機能を解明する研
究を行っています。最高生育温度約60℃の好熱性紅色硫黄光
合成細菌の耐熱機構の解明にも取り組んでいます。これらの基
礎研究は、クリーンな光エネルギーの高度利用や二酸化炭素を
有用物質へ変換するための技術開発につながります。
(3) 研究室名:「佐藤研究室」 S棟 505室
担当教員:化学コース 佐藤 格 教授 (講演会② 講師)
見学内容:様々な生理活性を有する天然物を標的として、これら
の可合物の有機合成を行っています。目的物へたど
り着くために、既存の合成手法の最適化や全く新しい
合成手法の開発もしばしば必要になります。これまで
に右図のような天然物の合成を行ってきました。
合成された有機物質の化学式
(4) 研究室名:「発生生物学研究室」 S棟 401室
担当教員:生物科学コース 仁木雄三 教授
見学内容:私達の体は皮膚、神経、血球、精子など様々な細胞からなって
います。これらの細胞は生涯を通じ、維持され、必要な数だけ
補充されています。その理由は、組織幹細胞と呼ばれる特別な
細胞が存在するためです。組織幹細胞は、人工的に作成され
緑色蛍光タンパク質を発現し
た ES 細胞や iPS 細胞とともに、再生医療にも使われています。
た生殖幹細胞の細胞株
私達は、モデル生物であるショウジョウバエを用い、世界で始め
て生殖幹細胞由来の安定的な細胞株の作成に成功しました。今回は、培養細胞、レーザー顕微鏡
などの装置や得られたデータを紹介します。
(5) 研究室名:「機器分析センター」
担当教員:機器分析センター(化学コース) 神子島博隆 准教授
見学内容:自然科学には物質を扱う多くの研究分野があります。そ
のいずれの分野においても、物質の組成や構造、機能
などを明らかにするために高度な分析機器を必要として
います。
機器分析センターはそのような分析機器を効率的に集
中管理し、学内の教育・研究の共同利用に供することを
目的に設置されました。現在では総計 27 台の分析機器
を所有しています。当日は、何台かの最新の分析機器を見学していただきます。
(6) 研究室名:「佐久間研究室」 G棟 106室
担当教員:物理学コース 佐久間隆 教授
見学内容:「固体電池材料の構造と原子拡散」
携帯電話やパソコンなど身近な製品に様々な二次電池が利用
されています。これらの電池中では、リチウムイオンが動き回り
電気を運んでいます。最近は燃料電池において、水素の利用
が急速に進んでいます。固体中でイオンが自由に動くことので
きる、超イオン導電体の構造や原子拡散現象を調べています。
X 線回折装置
実験は、研究室に設置されている、15K から室温までの温度制
御のできる X 線回折装置、比熱測定装置、電気伝導度測定装
置、さらに日本原子力研究機構東海研究所 3 号炉の中性子線散乱装置(HRPD)や J-PARC の茨城
県材料構造解析装置(iMATERIA)などを利用しています。
(7) 研究室名:「伊賀研究室」 G棟 107室
担当教員:物理学コース 伊賀文俊 教授
見学内容:「地球深部高圧環境下での物質開発」
磁性の観点から希土類や遷移金属化合物の物性を調べていま
す。新機構の超伝導探索の他、金属体中の格子イオンの価数
の揺動現象、特殊な半導体エネルギーギャップの磁場・圧力に
よる強制的な消滅(金属への転移)、空間的に様々な原子軌道
がある決まったパターンで並ぶ軌道秩序など、多彩な物性の探
索とその仕組みを明らかにしていきます。そのために、物質開
高圧発生装置
発を看板とする研究室です。
世界レベルの物性研究のため、光集中加熱法などを駆使しての純良な単結晶育成、地球深部のマ
ントル内部並みの高圧環境を利用した新物質開発等,世界屈指の装置を用いて試料を自ら作って
いきます。
(8) 研究室名:「古地磁気実験室」 G棟 111室
担当教員:地球環境科学コース 岡田 誠 准教授
見学内容:「堆積岩の磁気測定と地質時代の地磁気極性反転の歴史」
古地磁気とは、岩石が記録した過去の地磁気を指します。当研
究室では、超伝導岩石磁力計を用いることで、堆積岩が持つ微
弱な磁化を測定しています。それらの測定データから、地磁気
極性の反転がどのように起こったか、またプレート運動に伴う陸
地の回転や移動を調べる研究を行っています。
シールドルーム内の超伝導磁力計
古地磁気測定は微弱な磁化を対象とするため、実験室内の磁
場が低いほど測定の質が向上します。当研究室では、昨年電磁鋼板を用いた磁気シールドルーム
を自作し、測定室内の磁場を地磁気強度の 1/100 まで低減することができました。
(9) 研究室名:「大気環境実験室」 G棟 315室
担当教員:地球環境科学コース 北 和之 教授
見学内容:我々の研究室では、気候変動や越境大気汚染など地球規模での環境問題を、特にそれを引き起こ
す大気微量物質に注目して研究しています。そのような微量の大気物質を高精度で測定するため、
最先端の計測装置を開発、改良しています。
最近は、LED を用いることで高性能な計
測装置を開発し特許を取得し、茨城県の
企業と共同で製品化をしました。今回は、
実際に大気観測で使用している装置や開
発中の装置をご紹介します。
大気 NO2 測定用光コンバーター 宛先: 一般社団法人
茨城県経営者協会 (FAX 029-224-1109)
この方向で
FAXして下
さい
茨城大学理学部研究室訪問交流会 参加申込書
(平成27年
月
日申込み)
会社名・団体名
所属・役職名
ご芳名
懇 親 交 流 会
(いずれかに✓を入れ
て下さい)
□ 参 加
□ 不参加
参
加
者
□ 参 加
□ 不参加
□ 参 加
□ 不参加
研究室
今回見学をされる研究室へのご
意見・ご質問・ご希望等をご記入
ください。
訪問交流会でご案内をする研究
室以外に訪問したい研究室があ
りましたら、ご記入ください。
3/6(金)理学部研究室訪問交流会当日ご覧いただけるように見学を希望される研究
室と調整後、大学からご連絡をさせていただきます。
なお、ご希望に添えない場合はご了承ください。
研究室は、茨城大学理学部HP (研究室一覧)をご覧ください。
http:// http://www.sci.ibaraki.ac.jp/generalinfo/teacher/index.html
研究室
申込担当者の 所属・ご芳名
研究室
TEL:
FAX:
E-Mail: