平成27年度事業計画 <基本方針> 政府による平成27年度の経済見通しでは,引き続き「国民投資を喚起する成長戦略」などの 経済政策を一体的に推進することにより,経済の好循環を確かなものとしながら,地方にもその 成果を行き渡らせていくことで,着実に景気回復に繋げていくとしている。 また日銀旭川事務所は道北地域の景気について,個人消費の回復に遅れが見られながらも基調 的には持ち直しており,雇用,所得環境は総じて改善基調が続いているとしているが,企業の設 備投資や賃金改善は未だ慎重であり,家計の段階では景気回復をなかなか実感できないという現 状認識が示されている。 そのような中で,旭川市は平成27年度において駅周辺開発がさらに進み,大型商業施設やホ テルの開業も予定されていることなど,これらが景気に刺激を与え道北地域の経済活性化に繋が ることが期待されている。 このような状況を踏まえながら,当センターは道北地域の地場産業の更なる振興のために,常 に創意工夫を重ね,多様なニーズにも臨機応変に対応し,第3セクターとしての役割を積極的に 担うことが求められている。 特に,平成25年度に実施した「道の駅あさひかわ」のリニューアルにより,平成27年1月 末にはリニューアル後の来館者が100万人に達するなど堅調に推移しているが,更に集客性を 高め魅力ある道の駅を目指していくことが必要である。 また,センター経営における財政状況の健全化は喫緊の課題であり,旭川市の協力,支援を仰 ぎながら取組を進めていかなければならない。 以上の認識のもとに,次の事項を平成27年度の基本方針とする。 1 地場産品フェスティバル,北の恵み食べマルシェなど公益事業としての地場産品PR事業を 積極的に推進するとともに,主要な収入源である大展示場の稼働率を高めるための営業強化や, 旭川市など関係機関との連携により新たな収益事業への取組を進める。 2 「道の駅あさひかわ」のリニューアル効果を高めるため,また,駅前の新たな商業施設への 対応も視野に入れながら,運営母体である(一社)旭川物産協会,各テナント及び旭川市と協 力連携することにより,更なる集客力の向上に努め,地元市民や観光客に愛される駅南エリア 最大の賑わい拠点を目指す。 3 各事業の推進に当たっては,具体的な数値目標などを明確にしながら,常に改善,見直しを 念頭に創意工夫をもって取り組み,経営の健全化とあわせて一般財団法人としてのガバナンス の強化を図っていく。 第1 公益に関する事業 1 施設提供事業 地場企業や業界団体の活動を支援するため,企業等が開催する会議などの場を低廉な使用料 で提供するとともに,地場産業に携わる人材の育成を図るため,関係機関や団体等と連携して 研修会や講習会を実施する。 使用料収入目標:4,055千円 2 地場産品PR事業 道北地域の特色ある地場産品や地域情報等を,地元消費者や観光客及び業界関係者に広く宣 伝や販売する展示会などの機会を創出し,消費者ニーズの把握,地産地消の促進,販路開拓等 を支援しながら,地場産業や地域の振興に取り組む。 また,各種展示会等において,上川,留萌,宗谷各振興局や市町村等と連携して,各地域の 特色を重点的にPRできるコーナーの開設やフェアなどを継続して実施する。 (1) 展示会等開催事業 ア 「2015春の地場産フェア」の開催 第5回目として,留萌管内フェアを併催して実施する。 開催期日:6月20日(土) ,21日(日) 集客目標:25,000人 イ 「2015道北の観光と地場産品フェスティバル」の開催 第29回フェスティバルとして,宗谷管内フェアを併催して実施する。 開催期日:8月29日(土) ,30日(日) 集客目標:30,000人 ウ 「2015上川収穫まつり」の開催 第4回収穫まつりとして,農業をメインにした上川管内フェアと位置付け,平成26年 度に引き続き,北海道上川総合振興局「地域づくり推進事業」を活用し実施する。 開催期日:10月31日(土) ,11月1日(日) 集客目標:20,000人 エ 「乳製品フェア(仮称) 」の開催 北海道内で製造される乳製品に特化したフェアを実施し,乳製品の魅力をPRすること により需要の拡大を推進するとともに,道北地域における乳製品生産者の商品開発等に 対する意欲の高揚の一助とする。 開催期日:10月31日(土) ,11月1日(日) 2015上川収穫まつりと併催にて実施する。 オ 「2015冬の地場産フェア」の開催 第9回冬のフェアとして実施する。 開催期日:12月5日(土) ,6日(日) 集客目標:15,000人 カ 「2016スイーツ&パンフェア」の開催 第4回目のフェアとして実施する。 開催期日:平成28年2月9日(火) 集客目標:6,000人 (2) 北の恵み食べマルシェ事業 旭川市等と連携し, 「北の恵み食べマルシェ」実行委員会の事務局業務の強化を図るため, 事務局の中核を担い第6回目の取組を成功に導くとともに,多彩で豊かな道北地域の食産 業及び食文化の創造,発展,発信に寄与する。 なお,平成27年度は,シルバーウイークにあたるため5日間を視野にいれた開催とな る予定である。 開催期日(予定):プレ開催~9月19日(土)~20日(日) 本開催 ~9月21日(月・祝)~23日(水・祝) 3 道の駅事業 関係機関及び各テナントと連携し「道の駅あさひかわ」の認知度及び集客力の向上に努める とともに,休憩,情報発信及び地域連携に係る道の駅機能を充実させ,旅行者や観光客が安心 して快適な時間を過ごすことができ,また,地元市民も気軽に利用できる魅力的で利便性の高 い施設運営に努める。 来館者目標:100万人 (1) 基本コンセプト 立地の特性を活かし,「道の駅あさひかわ」を交通や観光の要所及び賑わいを持つ,「人」 「モノ」 , 「情報」の集積拠点として,道北,道東観光の玄関口の役割を担うとともに,地元 市民にも愛される駅南エリア最大の集客交流施設を目指す。 (2) 誘客拡大への取り組み ア 売店等 旅行者や観光客をターゲットに, 食をメインとした道北地域を代表する地場産品ショッ プを目指し,品揃えの充実や購買意欲を刺激する店舗にするとともに,夏期において農産 物の直売コーナー等を設け,地元市民にも来店いただける店づくりを推進する。 イ フードコート 各テナントと連携し旬の食材を取り入れた季節感のある商品提供など,「道の駅あさひか わ」の特色であるフードコートの魅力の向上を図り,来館者の満足度を高める店づくりに 努める。 ウ 観光客の誘導 旅行代理店,バス会社等への働きかけによる観光バスの誘致,団体客等への昼食弁当の予 約販売,団体客等への休憩,食事スペースとして,大展示場空き日の活用,道の駅共通利 用チケットの発行などを通じて,観光客を効果的に誘導する。 エ 地域交流等 道内外の道の駅との交流促進を図り「道の駅あさひかわ」をPRするとともに,地場産品 の販路の拡大を図とともに,フードコート等と連携を図りながらプライベートブランドの 開発に努め,他店舗との差別化に取り組む。 オ 施設整備 道の駅整備事業として,旭川市の補助金を活用し,1F男性トイレの洋式ウォシュレット 化やwifi対応等に取り組み,快適な環境整備に努める。また,駐車場の狭さについて 多くのご意見をいただいていることから,周辺駐車場を効果的に活用するための案内を標 示する。 カ その他 旭川観光コンベンション協会の協力のもと観光情報コーナーを整備するとともに,屋外に 安全かつ快適に休める休憩コーナーを設ける。また,駅前の新たな商業施設からの来館者 の流れをつくるためのサインの設置や企画等に取り組み,更なる来館者の誘導を図る。 第2 収益事業 1 貸館事業 地場企業に対して,大展示場の利便性や活用方法等を積極的にPRするとともに,イベント 等の相談や企画提案などきめ細やかな営業活動を推進し,顧客の定着及び新規開拓に取り組む。 また,大展示場のスポーツ目的などの多様な貸出にも取り組み,利用率向上と増収に努める とともに,2階の1室(研究開発室2)を食べマルシェ実行委員会へ執務室として賃貸し増収 を図る。 大展示場利用率目標:65%以上,使用料収入目標:48,330千円 2 取引斡旋事業(カタログ販売,一般取引等) 収益事業としての効率性を高めるため事業の見直しを進める一方、地場企業と連携した新商 品の提案やPR等販売促進活動により目標確保に努める。 ・カタログ販売(中元・歳暮期の2回,農産物対象の春期1回) ・一般取引及び動物園くらぶ等の市内取引 売上目標:19,524千円 第3 管理運営事業 1 一般財団法人としてのガバナンスの向上等 当財団は,平成25年4月1日付で特例民法法人から一般財団法人に移行したが,引き続き, 民の立場から公益の増進に寄与する役割を果たしながら関係法令や定款等の定めを順守し,理 事会及び評議員会を軸に適切な組織運営と事業の執行を継続的に実施する。 また,認可された公益目的支出計画を確実に達成するよう努める。 2 施設の維持・管理 施設内外の安全・快適な環境整備に努め,来館者の利便性やサービスの向上に努めるととも に,日常点検による不具合の早期発見や修繕等に取り組み,施設の長期にわたる有効活用に努 める。 また,中長期的な修繕項目の検討,見直しも随時行う。 3 人件費等支出の抑制 財団の厳しい経営状況を克服するためには,聖域を設けない支出の抑制が不可欠である。そ のため,各種経費の節減に努めるほか,平成24年度から独自に実施している役員報酬 10%, 職員給与 4~8%の削減や時間外手当の縮減を継続するとともに,施設管理に係る嘱託職員の2 名の内1名の臨時雇用の継続など,人件費の抑制に取り組む。 また、電気料金の値上げに対応するため,新電力会社との契約により,経費の節減に努める。 4 その他 (1) 中期経営計画について 平成25年度の改修後、26年度の道の駅の事業実績や27年度の新たな事業展開の推移 を見定めたうえで,27年度に新たに策定する。 (2) 関係団体との連携 関係機関及び団体と連携して,地場産業や地域の振興,観光関連事業等の健全な発展に寄 与するため,次の取り組みに積極的に参加する。 ・旭川地域産品マーケティング支援事業実行委員会 ・あさひかわ海外経済交流促進委員会 ・旭川市雇用促進協議会 ・旭川食品産業支援センター ・あさひかわ推進法人連絡協議会 ・ (一社)旭川観光コンベンション協会 ・北海道地区「道の駅」連絡会 ・上川中南部地域道の駅連携会議
© Copyright 2024 ExpyDoc