特別号 平成27年2月4日 シンガポール日本人学校 小学部チャンギ校 保健だより 先週 4 年 2 組でインフルエンザが流行し、2 日間の学級閉鎖措置をとりまし た。そして今週になり 4 年 5 組でもインフルエンザ罹患者数が増加し、本日イ ンフルエンザによる欠席が 7 名となったため、明日より 2 日間の学級閉鎖措置 をとることとなりました。他の学年では、5 年生に 1 名のインフルエンザ罹患者 の報告があります。 (2 月 4 日 9 時現在) 感染拡大を防ぐため、引き続きご家庭でも手洗い・うがいの励行や、体調を少 しでも崩しているようであればゆっくり体を休めるよう、ご協力をよろしくお 願いします。 日本では主に冬に流行するイメージのインフルエンザ。 なぜでしょうか? 本来、インフルエンザウイルスは人間の細胞に寄生するタイプのウ イルスなので細胞に感染していないと存在できません。ですが、飛沫 などで体外に出たインフルエンザウイルスは短時間なら存在できま す。この間に他の人の呼吸器へ入り込んでしまえばそこで感染してし まう可能性があります。冬は夏に比べて乾燥します。低温で乾燥する 方が、 「つば」や「たん」の粒子が細かくなり、ウイルスが飛び散る (飛沫)範囲が広くなるため、感染しやすくなるといえます。なるほ ど、インフルエンザウイルスは低温の方が生きやすく、冬に流行しや すいというわけです。ですが、冬に流行しにくいだけで、夏でもかか ったりする人はいます。特にシンガポールは人々の出入国も多く、一 年中対策をしなければいけません。 いずれにしても、免疫力を低下させないように十分な栄養摂取と、 睡眠が重要なようです。また石鹸による手洗いをしっかりと行い、手 で目や口を触らないようにすることにも気を付けて、インフルエンザ ウイルスに感染しないようにしましょう。 インフルエンザの おはなし… インフルエンザと診断されました。 登校はいつ頃から可能ですか? 日本ではインフルエンザに関して、2012 年 4 月 1 日付けで学校保健安全法施行規則の内 容が改正されました。 (変更前)"解熱した後二日を経過するまで" (変更後)"発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日を経過するまで" (※発症日を0日目として考えるので、計8日間となります) 子どもたちが病気になった時にもっとも気を配りたいことは、もちろん本人の健康の回 復であり、だからこそ学校を休んで療養するわけです。そして一方、 「出席停止」が規則で 定められているのは、"感染症の流行を防止すること"が目的です。出席の停止が定められて いる期間とは、"病原体を多量に排泄しており他人へ病気をうつしやすい期間"と考えれば よいでしょう。改正されたきっかけも、熱が下がった 3 日後でも 40%以上の人にインフル エンザウイルスが残っていることが報告されて、元気になっても感染力があるからです。 ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、こ の限りではありません。 インフルエンザの流行を拡大させないためにも、主治医と相談の上、登校日を決めるよう にしましょう。
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