水素のはたらき ~なぜ水素は溶存量が大切なのか

【福島光章】
株式会社アッチェ顧問。プラズマ水素研究会代表。物理学研究者。
京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程を修了。主な研究テーマは「水素プラズマによる波動加熱の研究」。
その後、現在の「核融合科学研究所」の前身である名古屋大学プラズマ研究所で水素の研究を行ってきた。水素プラズ
マの研究では、プリンストン大学高等研究所、ベル研究所の招待を受ける。現在、生物物理学の立場から生体中の水素
の働きを研究中。 プラズマ水素研究会の代表として水素の健康における役割を啓蒙中。
著書に「水素のはたらき-これからの健康と予防のカギ」(2010 年 株式会社統合医療推進機構)などがある。
福島光章先生は、水素の働きを考える際に、からだに溶け込んだ溶存量の値こそ重要であると、さまざまなアプローチ
により説明されました。以下はその要約です。
水素は、体内で以下のようなさまざまな役割を果たします。①抗酸化物質として、活性酸素の働きを抑え、②シグナル分子と
して酵素を活性化、遺伝子の発現にも貢献し、③細胞内のミトコンドリアの膜電位を上げ、細胞のエネルギー産生を助け、神
経伝達を円滑にすると言われています。
水素は摂取されてから5分で肝臓に届き、1時間以内に消費されるため、酸化ストレスが発生する前に、予防的に体内に入れ
ておくことが望ましいのです。こまめに持続的に身体に取り入れることが効果的なので、水素水に比べ固体水素の方が有利と
なります。
また、水素濃度の観点からみてみると、活性酸素(・OH)を消去する最低限の濃度があり、優位差がなくなる濃度も存在しま
す。つまり、水素が十分に働くためには最低限の量が必要であり、量が多過ぎても逆に無駄になってしまうのです。
福島光章先生は、「溶存濃度や体内での存在時間を考えると、適度な量を継続的に摂取するのが最も効率のよい水素の摂
取方法ということになるでしょう。水素が体内で働くためには水に溶ける溶存量の値こそ重要なのです」と講演されました。
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