平成 27 年度 事 業 計 画 平成 27 年 6 月 19 日 一般社団法人 日本溶融亜鉛鍍金協会 1 目 次 平成 27 年度事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 Ⅰ.平成 27 年度事業計画策定の基本的考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 Ⅱ.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 A.技術調査研究事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1.耐食性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.亜鉛めっき上塗装 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3.新技術(無煙フラックス) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 B.普及啓発事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1.共同事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.相談 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.普及調査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.JGAニュース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 C.国際関係事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1.インターガルバへの対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.その他の交流 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3.海外情報の調査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 D.めっき鉄筋事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 1.暴露試験の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2.大学との共同試験研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3.めっき鉄筋戦略 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4.その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 E.環境対応事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 1.Cd 排水規制関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2.Cd 廃棄物規制関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 3.その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 F.業界情報調査事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 1.会員企業の経営・労務対策のための調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2.会員企業へ情報の収集、提供 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 G.標準化事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 H.人材育成事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 1.技能検定試験支援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.人材育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 I.その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 1.表彰 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.会員の拡大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.会員との意識共有の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.付帯事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2 平成 27 年度事業計画 Ⅰ.平成 27 年度事業計画策定の基本的考え方 政府は、1 月 12 日に「平成 27 年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」を閣 議決定し、 「平成 27 年度の我が国経済は、引き続き「三本の矢」からなる経済政策(ア ベノミクス)を一体的に推進することにより、好循環が進展し、堅調な民需に支えら れた景気回復が見込まれる。この結果、国内総生産の実質成長率は 1.5%程度(名目成 長率は 2.7%程度)と見込まれる。」と発表した。 平成 26 年度は個人消費や民間設備投資が伸び悩み、国内総生産の実質成長率が当初 の予想 1.4%増に反して、マイナスとなる見込みであることから、今後の政府における 経済政策が着実かつ確実に実行されることが求められる。 特に溶融亜鉛めっき業界としては、政府が一昨年 11 月に策定したインフラ長寿命化 計画やその後の防災・減災等に資する国土強靭化政策大綱に定める施策が具体的に大 きく進展していくことを期待し、その中で溶融亜鉛めっきの普及を図ることが社会貢 献に資するものと確信している。 溶融亜鉛めっき生産量自体は 4 年連続で増加傾向を見せているが、円安に伴う原料 価格の上昇や電気料金、ガス料金の値上げなどから、厳しい経営環境が続いており、 こうした中、ユーザーニーズの多様化、高品質化要求への対応や環境対策の強化も図 りながら、引き続き一層の経営合理化が求められている。 当協会では、平成 27 年度においては、各支部の連携の下、全会員一丸となって社会 資本整備に貢献する溶融亜鉛めっきの需要拡大に向けたPR活動やめっき鉄筋を中心 に新規需要開拓を積極的に推進することとする。また、併せて環境問題への対応や人 材育成等についても活動を展開し、当協会の一層の基盤強化を図ることとする。 平成 27 年度重点事業項目 ・めっき鉄筋の普及促進 ・環境規制への対応 ・無煙フラックスの実用化 ・講習会などによる人材育成 ・溶融亜鉛めっきの普及啓発 ・溶融亜鉛めっきの技術資料整備 3 Ⅱ.事業計画 A.技術調査研究事業 1.耐食性 (1)調査 溶融亜鉛めっきとジンクリッチペイント、合金めっき鋼板との比較検討を目的と し、平成22年12月から調査開始している。 田園地域として栃木県小山市(横浜ガルバー構内)、都市工業地帯として大阪市 (田中亜鉛鍍金構内)、海岸地域として愛知県渥美半島を選定し、暴露試験片を 暴露しており、平成27年度も当該大気暴露試験調査を継続する。 (2)学会発表等 ① 平成27年7月に開催される日本防錆技術協会技術大会において、平成15年9月か ら平成25年9月まで10ヶ年にわたり北海道登別地区にて実施した「溶融亜鉛めっ きに対する亜硫酸ガス、硫化水素の影響調査最終報告」並びに平成22年12月か ら4ヶ年経過後の「溶融亜鉛めっきと連続鋼板合金めっきとの耐食性比較暴露結 果(中間報告)」を発表する。 ② 平成27年4月から平成30年3月まで開催を予定している土木学会鋼構造委員会 「鋼構造物の腐食性能の回復に関する調査研究会」に委員として参加する。 なお、当該調査委員会は防食性能の回復に焦点をあて、腐食環境改善、素地調 整、金属被覆防食の補修、部位レベルの腐食環境評価と適切な防食方法の選定 等について調査研究を行うもの。 2.亜鉛めっき上塗装 「鋼道路橋塗装・防食便覧」における溶融亜鉛めっき上フッ素樹脂塗料の暴露 試験データを整理すべく、平成 19 年から本試験を、平成 21 年から追加試験を開 始している。 平成 27 年度も、当該暴露試験を継続する。 3.新技術(無煙フラックス) 特許登録状況について、フッ化物を含むフラックスは平成 26 年 10 月 3 日に特 許登録された。フッ化物を含まないフラックスについては、2 度特許拒絶されたた め、追加試験を実施し拒絶査定不服審判請求を行う。 平成 26 年度に引き続き、賛助会員の協力の下、実用化の可能性について検討す る。 4 B.普及啓発事業 社会インフラの長寿命化に貢献する溶融亜鉛めっきの普及啓発活動を実施する。 1.共同事業 日本鉱業協会鉛亜鉛需要開発センターと共同で以下の事業を実施する。 (1)「さびを防ぐ」技術講演会の実施 平成 27 年度は、東京、名古屋、大阪の 3 カ所で技術講演会を開催する。事前広 報は、昨年に引き続き、各支部並びに事務局による関係官庁・団体訪問、関係先へ のダイレクトメール送付を行う。 (2) 広報資料作成 ① 普及促進の観点からめっき鉄筋に係るパンフレットを作成する。 ② 技術資料内容の見直しを行うとともに、個別テーマ毎のリーフレットを作成す る。 2.相談 ① 協会ホ-ムペ-ジ及び電話からの相談に対応する。 ② 技術相談に必要な図書・参考書・資料の整備を図る。 3.普及・調査 ① 適宜、内外における溶融亜鉛めっきの需要動向、技術開発動向等を調査する。 ② 事務局サポートの下、各支部が需要開拓の一環として出前講座を行う。 ③ 必要に応じ、追跡調査を行う。 4.JGAニュース 協会活動の紹介、関連技術情報、業界を取り巻く状況等について、夏季と冬季の 2回とりまとめ、機関誌「JGAニュース」を発刊する。 ① 夏季(8 月発刊) ② 冬季(1 月発刊) C.国際関係事業 1.インターガルバへの対応 平成 27 年 6 月、英国リバプールで開催されるインターガルバへの参加を希望する 会員に対し便宜を図る。 5 2.その他の交流 必要に応じ、国際会議等を調査する。 3.海外情報の調査 必要に応じ、文献調査、現地調査を行う。 D.めっき鉄筋事業 1.暴露試験の実施 溶融亜鉛めっき鉄筋コンクリートに対する耐食性を調査するための暴露試験は、 平成 15 年 5 月から愛知県伊良湖岬、平成 18 年 10 月から沖縄県大宜味村、平成 26 年 4 月から愛媛県今治市において実施している。 平成 27 年度は、今治市での 1 年目の暴露試験状況を調査する。その他の地域に ついては暴露試験を継続する。 2.大学との共同試験研究 平成 26 年度から当協会と鹿児島大学との共同研究契約の下で実施している「亜 鉛めっき鉄筋を使用したコンクリート部材の塩害抵抗性の定量評価」並びに東京 工業大学との共同研究契約の下で実施している「コンクリート中における溶融亜 鉛めっき鉄筋の初期腐食挙動」について継続する。 なお、2つの研究とも、昨年度に引き続き日本鉱業振興会の助成金も活用し実 施する。 3.めっき鉄筋戦略 土木分野については、昭和 55 年 4 月に制定した土木学会編「亜鉛めっき鉄筋を用 いる鉄筋コンクリートの設計施工指針(案)」の改訂に向け検討する。 その他、 めっき鉄筋需要開拓に向け、諸課題に取り組む。 4.その他 協会が保有するめっき鉄筋資料の検索が容易となるよう、資料の PDF 化、タグ 付け作業を継続する。 6 E.環境対応事業 1.Cd 排水規制関連 平成 26 年 12 月の法令改正に対応し、2 ヶ年の暫定基準期間中に Cd 排水規制の 実態を把握する。対策が必要な会員に対しては、必要に応じ助言、専門家の紹介 等を行う。 2.Cd 廃棄物規制関連 環境省、経済産業省との連携の下、必要な対応を行う。 3.その他 環 境 省審 議 会 等 を通 じ た 環 境関 連 情 報 、国 際 的 な 環境 規 制 動 向に 係 る 情 報の 収 集・提供を行う。 F.業界情報調査事業 1.会員企業の経営・労務対策のための調査研究 ① 春季賃金改定調査(5~6 月) ② 夏季賞与調査(7~8 月) ③ 冬季賞与調査(12~1 月) ④ 景況調査(12 月) 2.会員企業へ情報の収集・提供 ① 政府および関係機関等からの要請対応 ② 政府および関係機関等への政策提言・要望、意見の具申 ③ 月次発行事務局ニュースの内容拡充 ④ 月次溶融亜鉛めっき生産実績 ⑤ ホームページの充実 G.標準化事業 JIS H 8641 について、平成 27 年度から予備調査を開始する。 7 H.人材育成事業 1.技能検定試験支援 ① 昨年に引き続き、中央職業能力開発協会に対し、溶融亜鉛めっき試験問題作成 委員を推薦する。なお、委嘱された委員は、試験問題作成に係る審議及び試験 問題作成を行う。 ② 昨年に引き続き、千葉職業能力開発協会並びに大阪葉職業能力開発協会に対し、 実技試験に係る委員を推薦する。 ③ 昨年に引き続き、千葉職業能力開発協会並びに大阪職業能力開発協会と「技術 検定実施協力協定契約書」を締結し、技能検定実技試験の実施に係る試験場、 設備、試験材料等の提供、試験の採点等全ての作業を行う。 2.人材育成 ① 昨年作成した過去問題集を改訂し、平成 24 年度から平成 26 年度までの技能検 定学科試験問題の解説並びに専門用語を説明したテキストを作成する。 ② 東京と大阪において、めっき技能の向上に係る講習会を開催する。 ③ 溶融亜鉛めっき業界が必要とするめっき技能人材を育成する観点から、中央職 業能力開発協会と連携し、実技試験のあり方等を検討する。 J.その他 1.表彰 6 月の総会において、会社功労者表彰並びに協会功労者表彰を執り行う。 2.会員の拡大 支部及び会員並びに事務局が連携して新規加入者を勧誘する。 3.会員との意識共有の強化 各支部長は、理事会、委員会活動状況等について支部会報告するとともに、議事 録を保存する。また、支部会の概要を理事会に報告する。 4.付帯事業 溶融亜鉛めっき業の健全な発展に資する付帯事業を実施する。 8
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