強直性脊椎炎の新しい治療薬 「レミケード」について

強直性脊椎炎の新しい治療薬
「レミケード」について
【監修】順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院 内科 教授
小林 茂人 先生
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医療費助成制度
「高額療養費制度」
とは
高額療養費制度は、1ヵ月(月の初めから終わりまで)に同一の医療機関や薬局に支払う額が一
定の金額を超えた場合に、超過した金額を保険者(健康保険組合など)が負担する制度です。
差額ベッド代や入院時の食事療養費・生活療養費は対象外です。
例
医療費が1ヵ月に
100万円かかった場合
患者さんの
自己負担
医療費(100万円)
医療機関や薬局に支払う額(3割負担の場合、30万円)
「高額療養費」
として保険者が負担
自己負担限度額
高額療養費制度の利用方法
高額療養費制度を利用するには、保険者(健康保険組合など)への申請が必要です。
以下のように、治療の事前に申請する方法と、事後に申請する方法があります。
①治療を受ける前に
「限度額適用認定証」の交付を受け、
窓口での支払い額を自己負担限度額にする。
窓口での支払い額が
少なくなる
治 療 を 受 ける前 に 保 険 者 に 申 請 をして、
「限度額適用認定証」の交付を受けます。
医療機関や薬局での支払いの際に限度額
適用認定証を提示すると、窓口での支払い
額が自己負担限度額ですみます。
窓口での支払い額
保険者の
負担
患者さんの自己負担
自己負担
限度額
②治療を受けた後に申請し、後日、
自己負担限度額超過分の払い戻しを受ける。
治 療を受 けて、医 療 機 関 や 薬 局 の 窓 口で
支 払 い をした 後 に 保 険 者 に 申 請 すると、
後日、自己負 担 限 度 額 を 超えた 分 が 払 い
戻されます。
窓口での支払い額
患者さんの自己負担
保険者の負担
自己負担
限度額
申請後に払い戻し
自己負担限度額の算出方法
自己負担限度額は、年齢や世帯所得、加入している保険の種類 ※ によって変わります。
※健康保険組合、共済組合にご加入の場合、自己負担限度額を下記の国民健康保険の場合よりも低額に設定していることがあり
ます。
詳しくは、勤務先の健康保険担当部署にお問い合わせください。
多数回該当
過去12ヵ月間に4回以上、高額療養費制度が適用される場合の4回目からは、
「多数回該当」
として、
より低い自己負担限
度額が設定されています。
「70歳未満・一般所得」の場合、3回目までは約8万円、4回目以降は約4.4万円となります。
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国民健康保険・協会けんぽなどの1ヵ月あたりの自己負担限度額
70歳未満
入院・外来の区別なし
過去12ヵ月で高額療養費制度が適用された回数
1∼3回
所得の区分
4回以上
上位所得者 a
150,000 円+(1ヵ月の医療費総額 −500,000円)×1%
83,400 円
一 般
80,100 円+(1ヵ月の医療費総額 c−267,000円)×1%
44,400 円
低所得者
35,400 円
24,600 円
c
(住民税非課税)
70歳以上 b 入院・外来の区別あり
所得の区分
患者負担の
割合
現役並み所得者 a
3割
一 般
低所得者Ⅱ
外来+入院(世帯ごと)
過去12ヵ月で高額療養費制度が適用された回数
1∼3回
4回以上
80,100 円+
(1ヵ月の医療費総額c−267,000円)×1%
1 割または 2 割 ※
※2014年4月以降に
70歳になる方から
低所得者Ⅰ
2割負担となります。
(年金収入80万円以下など)
(住民税非課税世帯)
外来
(個人ごと)
44,400 円 44,400 円
44,400 円
12,000 円
24,600 円
8,000 円
15,000 円
8,000 円
a. 上位所得者
国民健康保険:同一世帯の被保険者の基礎控除後の所得合計額が600万円以上
上記以外
:標準報酬月額53万円以上
現役並み所得者
国民健康保険:課税所得145万円以上の被保険者がいる場合。ただし、年収合計が単身で383万円未満の場合、2人以上で520
万円未満の場合は、国民健康保険担当窓口への届出によって一般所得区分と同様になります。
上記以外
:標準報酬月額28万円以上
b. 75歳以上の方には長寿(後期高齢者)医療制度が適用されますが、表の「所得の区分」は国民健康保険とほぼ同様です。
ただし、同一世帯の被保険者の年齢などによって異なる可能性があるので、市区町村の窓口または都道府県の後期高齢者
医療広域連合にご確認ください。
c. 1ヵ月の医療費総額:診察費、検査費、薬剤費など、病院と薬局でかかった費用の総額(保険者が支払う分+患者さんが支払う分)
高額療養費制度に関するお問い合わせ先
高額療養費制度についての詳細は、患者さんが加入している保険者(健康保険組合など)に
お問い合わせください。
保険の種類
お問い合わせ先
国民健康保険
市区町村役場の国民健康保険課、保険年金課など
健康保険組合、共済組合など
勤務先の健康保険担当部署
協会けんぽ
勤務先の健康保険担当部署、または全国健康保険協会各都道府県支部
国保組合など
勤務先の健康保険担当部署、または国保組合の事務所
その他の医療費助成制度について
障害者手帳をお持ちの方は、医療費の全額または一部が軽減されることがあります。
詳しくは自治体もしくはご加入の健康保険の窓口にご確認ください。
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病・医院名
REC-463C2014年8月作成