アジア教育交流研究会 活動報告 ver.2 2009 年 2 月 発行 2009 年 2 月 第一回「日本-ネパール教育・学生交流会」 (於リンネラハ大学) 教育交流、及び学生親善交流 リンネラハ大学には、前年 9 月に本会理事の垣見一雅氏、ネパール統括責任者、アシン ドゥワ氏や日本の大学生と訪れ 2 日間に亘る親善交流会を実施している。その際に双方か らの提案により、親善交流会を可能な範囲で定期的に実施することで合意した。それを受 けて帰国後に参加希望学生を募り、事前に双方の学生で活動内容を企画し、2 月 16 日~17 日の2日間の日程で交流会を実施した。折りしも現地は1日の中で実に16時間は停電と いう最悪の状況。衛生状態もさほど良好ではなく困難も多かったが、学生たちは、計画を 見事にこなし我々の心配を一蹴した。本交流会では、日本の学生からは日本の大学生の学 習実態に関する調査結果や、日本サッカー界発展のプロセスなどに関する発表などがなさ れた。一方、ネパールの学生からはネパールにおける生活実態や地方農村部の収入実態な どの発表がなされた。日本の学生は、ネパールの人々の収入の低さや、今だ多くの子ども たちが(お金のために)兵士になることを夢見ている実態などに大変驚いていた。また、 邪悪な学習環境の中でも真剣に学習に取り組む学生の姿、流暢な英語で礼儀正しくコミュ ニケーションを取る姿に強く感銘を受けていた。 教員間での協議会も行った。双方の国における教育等の問題について、白熱した議論が 3時間にも及んだ。ネパールの教員からは、「努力しても報われない」という無力感が国民 全体に広がり外国からの支援に安易に頼る実態への危惧が表明された。日本人教員からは、 観察した授業の分析結果を資料とし、、教員の学生に対する働きかけの技術が高度であり、 日本人教員が学ぶべき点が大変多いという指摘が成された。 Asia Association of Education and Exchange All rights reserved. 1
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