- 1 - 別紙 平成27年度第1回岩国警察署協議会会議録 開

別紙
平成27年度第1回岩国警察署協議会会議録
開 催 日 時
平成27年5月28日(木)16:00~17:10
開 催 場 所
岩国市麻里布町6丁目15番20号 岩国警察署1階会議室
出
委 員
席
警察署
者
議
題
仲間信男、中村行宣、津山峯生、藤井幸男、中礒和子、 白井啓二
木村 繁、大黒屋ゆり子、河村真志、河本豊彦、中村洋子
計11名
署長、副署長、会計主幹、地域官、警察安全相談課長、生活安全課
長、地域第一課長、地域第二課長、交通課長、警察安全相談課係長
同課主任
計11名
「110番通報の適切な利用等」について
1
会長挨拶要旨
先日の岩国基地開放デーでは、開催前日から、多数の警察官が交差点等で警備に従
事してくれていた。職場が会場の近くにあるため活動を目にしたが、自分勝手な主張
をする者等を相手にしながら、黙々と仕事をしてくれていた。
このイベントには、例年多数の観客が訪れており、岩国市としても毎年見直しを行
っている。改善すべき点も多々あると思うが、警備に従事する警察官は大変な思いを
しているはずであり、とにかく頭の下がる思いである。
私は、協議会委員を3期務めた。その間色々な経験をさせてもらい、非常に有意義
な6年間だった。警察署協議会は、警察運営に対して健全な批判と要望をしていく市
民と警察のパイプ役であると考え、微力ながら取り組んできたつもりだが、行き届か
なかった面もある。
本協議会を最後に委員を退任することは非常に寂しいが、今後は、岩国市の経済界
の一人として、安全・安心の社会実現に向け、岩国警察署をサポートして行きたいと
考えている。
2
署長挨拶
省略
3 概況説明
(署長)
(1)山口県内の情勢
○ 犯罪情勢(刑法犯の認知件数の推移)
平成17年以降減少、平成26年では半減
○ 交通事故発生情勢(死者数の推移)
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平成17年以降減少、平成26年では半減
○ その他
振り込め詐欺、不審電話等
※ 件数は減少しているが、統計に現れない業務が増加
(2)岩国署管内の治安
ア 治安上の課題
○ 子供
・ いじめ問題、児童虐待事案の多発
・ 通学路等における登下校中の児童・生徒が巻き込まれる重大交通事故の発
生
○ 女性
・ ストーカー・配偶者暴力事案の多発と凶悪事件の発生
○ 高齢者
・ 振り込め詐欺等特殊詐欺被害の多発~ 過去最悪の被害額
・ 高速道路逆走等高齢ドライバーによる重大事故の発生
イ 対策
○ 子供・女性・高齢者を犯罪から守る対策の推進
・ 少年安全サポーター制度の拡充等
・ ストーカー・配偶者暴力対策の機能強化等
・ 県民総ぐるみの高齢者被害防止気運の醸成等
○ 子供・高齢者を交通事故から守る対策の推進
・ 通学路等における交通安全対策の推進
・ 高齢ドライバーの交通事故防止対策等
(会計主幹)
(1)警察予算(平成27年度)の概要
○ 運営の基本姿勢~ 県民の期待と信頼に応える強い警察の確立
○ 運営の基本方針~ 子供、女性、高齢者を犯罪から守る対策
※ 予算額384億円(前年度比1億6,000万円減)
(2)岩国署関係
○ 交番・駐在所整備事業~ 麻里布交番建設予算措置
○ 耐震化緊急整備事業~ 岩国西幹部交番耐震工事等
4 議題説明(諮問)
諮問事項「110番通報の適切な利用等」について
(地域第一課長)
(1)地域警察の概要
警察本部に「地域部」を設立、地域警察の運用を強化
○ 岩国警察署の地域警察の体制
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地域課の管轄区域、駐・交番数、人員、車両等
○ 110番受理状況(4月末現在)
受理件数、リスポンスタイム、110番の効果的事例(人命救助)
(2)諮問事項
○ 不要不急の110番通報の実態
○ 「110番の日」の取組み
○ 「#9110」の利用促進
5 議事
(委員)
それでは、発言をお願いする。
(委員)
虚偽通報等が全体の半数という話だが、そんなにあるのか。
(署長)
緊急性のない通報は少なくない。入院中の方からの悩みに関する通報、交際中の相
手に対して警察官から注意して欲しいといった内容の110番通報もある。
こうした通報であっても、一旦、受けてしまうと直ぐに切断することは難しい。切
断したことに不満をもたれる方もいるからである。
消防では、通報等の有料化の話も出ているが、頷ける面もある。
(委員)
機械警備のことで訊いてみるが、警備会社からの異常通報と110番通報の関係は
どうなっているのか。警備会社の到着が遅いという声もあるが、警察との連携はどう
なっているのか。
(署長)
一般加入者であれば、警備会社が異常通報を認知した場合、警備会社のガードマン
が現場を確認して異常を認めたものについて110番通報している。銀行等の金融機
関であれば、即時、110番通報されている。
(委員)
不急の通報が多いということだが、もっと「♯9110」の利用について広く広報
する必要がある。今回、協議会のテーマになったことからインターネットで調べてみ
たら番号が載っていた。私自身、この番号のことを全く知らなかった。他の委員はど
うだろうか。
(委員)
市報等には載せてある。
(委員)
そういう広報もされているのだろうが、私でも気づかないのだから、高齢者の方は
「#9110」を知らないと思うが。
(委員)
以前、警察本部の通信指令室を見学したが、すばらしい設備になっていた。
「♯9110」は県民課という相談の部署が受けることになっているが、指令室ほ
どの体制は整っていなかったと思う。
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(委員)
「♯9110」を知っていても、馴染みがない人はなかなか利用しようという気に
ならないのが現状ではないか。
(委員)
何かあって警察に通報する時、「♯9110」にダイヤルすることはなかなかでき
ないと思う。今は、携帯電話からの通報が多いので、短縮ダイヤルに予め「♯911
0」を登録してもらうようなことをしたらどうか。そうすれば「♯9110」の利用
促進につながるのではないか。電話会社に頼めないのか。
(委員)
交通事故や傷害事件でけが人がいる場合、110番と119番通報との相互関係は
どうなっているのか。
(署長)
110通報すると各警察署に指令がされ、その時、救急への連絡指示も同時に指令
される。携帯電話からの通報の場合、GPS機能を活用して通報場所を特定すること
もできる。皆さんも、GPS機能のついた携帯電話をお持ち頂きたい。
(委員)
110番通報で、通報者がお年寄りの場合等、言葉や話し方によっては聞き取りに
くいなどで、事件の内容が分からないことはないのか。方言などで通報内容がはっき
りしないことはないのか。
(地域第一課長)
方言等で110番指令に支障が出たということは聞いたことがない。110番通報
を受理する側もプロなので、相手に応じた対応をしているので心配は要らない。
(委員)
私は山間部で生活しているが、熊等の野生動物が出没した場合、110番通報して
も差し支えないのか。
(地域第一課長)
人の身に危険が迫るおそれがある場合は、迷わず110番通報をお願いする。
(副署長)
熊等の出没情報が大きく取り上げられると、施設等の利用者が減少するなどの問題
が生じるかも知れないが、人の生命、身体等に危険があるのであれば110番通報し
てもらいたい。
(委員)
諮問事項については、やはり市民に対する広報が重要になってくると思う。
ここで、諮問事項以外で何か意見・要望や質問等があればお願いしたい。
(委員)
先ほど、パトカー等を見せてもらったが、覆面パトカーのことを訊いてみたい。こ
の頃の覆面パトカーは「88ナンバー」だけではないと聞いている。県内ではどのく
らいの覆面パトカーが走っているのか。他県ではミニバンのような車両もいると聞く
が、覆面とすぐ分からないのはフェアーではないという声もある。実情を教えて欲し
い。
(交通課長)
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山口県でも覆面パトカーで交通取締を行っている。資料を持ち合わせていないので
具体的な数字はお答えできないが、警察としては、交通ルールを守って頂くようお願
いする。
(委員)
他にないようであれば、ここで中村副会長にまとめをお願いしたい。
(委員)
視察を通じて、パトカー等の装備がハイテク化され、業務に関する情報の質や量が
大きくなってきていること、その中で、警察官が情報を分析し素早く対応する必要が
あるなど、警察官の活動レベルが高度化していることが理解できた。
署長の概況説明では、県全体と岩国警察署管内の情勢等について分かりやすく説明
してもらい、相談への対応等、統計には現れない業務が増大していることも理解でき
た。
諮問事項に関してだが、110番通報が警察に対する“一般の電話”と誤った理解
をしている人が増えているように思う。緊急の場合は、ためらわず110番を架けて
欲しいと思うが、そうでない私的な相談等に使用されては困る。
適正と言うと堅苦しいが、より望ましい110番通報をしてもらうためには、どの
ような時に110番通報すべきか、110番が緊急通報電話であることを市民にもっ
と理解してもらうほかないと思う。
その方法として、110番通報すべき事案を例示したり、いつ、どこで、何があっ
たかなど、110番通報の際に聞き取りされる項目等を列挙した、交番だよりの号外
版の様なものを作って配布してみてはどうか、ということを提案したい。
6 配付資料
○ 警察業務説明資料
○ 事件・事故のない社会づくりに向けて
○ 平成27年度警察予算の概要
○ 110番の流れ
○ 平成26年度中少年非行の情勢
○ 防犯やまぐち(No127)
○ 平成26年の警察活動
7 その他
(1)退任委員への感謝状贈呈
○ 仲間信男(3期6年で退任)
○ 垰野治代(2期4年で退任)
(2)岩国警察署イメージキャラクターの提案
○ 「シロくん」と命名
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