NPO法 JPPaCのご紹介 - 患者中心の医療を共に考え 共に実践する

JPPaCのご紹介
NPO法⼈
JPPaC企画運営委員会
2015年1⽉
2
NPO法⼈JPPaCの概要
 名称:特定⾮営利活動法⼈患者中⼼の医療を共に考え共に実践する協議会
 英⽂名:Japan Partners for Patients-Centric Care(略称 JPPaC)
 特定⾮営利法⼈認証
東京都
2014年10⽉29⽇
 事務所:東京都渋⾕区桜丘町23番地17号
設⽴:2014年11⽉4⽇
シティコート404
 役員
 理事⻑:畑中
和義
副理事⻑:堀玲⼦、平野裕幸
 理事:⼤屋亜希⼦、北川潤之介、⼩出匡範、髙橋淳、⽥⼝有⾥恵、原仁史、
松繁卓哉、 松本泰⼦
 監事:⾼橋和伯
 アドバイザー:⾚瀬朋秀⽒(⽇本経済⼤学⼤学院ファーマシーマネジメント研究
所 教授) 後藤恵⼦⽒(東京理科⼤学薬学部臨床⼼理学研究室 教授)
灰⽥美知⼦⽒(半蔵⾨病院理事・副院⻑)
 現正会員数
NPO法⼈JPPaC
29名
賛助会員
2名
学ぶ会会員
62名
3
運営組織(2015年1⽉現在)
事務局・会計
理事会
総会
監事
アドバイザー
企画運営委員会
広報委員会
分科会
患者中⼼の医療を学ぶ会
分科会
分科会
患者中⼼の医療環境調査委員会
NPO法⼈JPPaC
4
ミッション・理念・⽬的・⾏動指針
 ミッション:私たちは「すべてのサービスは患者のために」を追求します。
 理念:私たちは、患者中⼼の医療とは何かを学び、考え、「すべてのサービスは患者
のために」を実践していきます。
 ⽬的:患者や健康を願う⼈々、医療に関連した業務に携わる⼈々などを対象として、
患者中⼼の医療を推進する活動や、患者や医療に関係する⼈々の「つなぎ」となる活動
を通じて、ミッション、理念を実践し社会に貢献することを⽬的とします。
 ⾏動指針
1. 医療関連の仕事に携わる⼈として、患者志向「すべてのサービスは患者のために」を真摯に考え、患者
中⼼の医療の実現に向けて貢献します。
2. 患者や患者を取り巻く現状・現実を⾃発的に学び、相互交流を通じて、新しい考えを創発し、実践する
ように努めます。
3. 特定のテーマに関して共通の関⼼や問題意識を持つ者がグループを形成し、調査研究やサービスを実践
していきます。
4. 患者や患者の会、医療従事者、医療関連団体、製薬企業などとネットワークを構築し、それらの⼈や組
織の間の「つなぎ」の役割を果たします。
5. 私たちのJPPaCが成⻑し社会で信頼を得られるために、誠実さと共に積極性を持って活動に参加し貢献
します。
NPO法⼈JPPaC
5
特定⾮営利活動の種類
事業の種類
 特定⾮営利活動の種類
 保健、医療⼜は福祉の増進を図る活動
 社会教育の推進を図る活動
 環境の保全を図る活動
 国際協⼒の活動
 情報化社会の発展を図る活動
 前各号に掲げる活動を⾏う団体の運営⼜は活動に関する連絡、助⾔⼜は援助の活動
 事業の種類
 患者中⼼の医療を推進することに関する研究や啓発、指導・助⾔事業
 医療に関係するステークホルダー間の「つなぎ」のあり⽅に関する研究や啓発、指導・助
⾔事業
 その他⽬的を達成するために必要な事業
NPO法⼈JPPaC
NPO法⼈JPPaC 会員・賛助会員
6
⼊会⾦
年会費
定義
学ぶ会参加資格
会費
設⽴記念シンポジューム
参加資格 会費
正会員
(個⼈)
4000円
6000円
JPPaCの⽬的に賛同して⼊
会した個⼈
あり、無料
あり 無料
正会員
(学⽣)
1000円
2000円
JPPaCの⽬的に賛同して⼊
会した学⽣個⼈
あり、無料
あり 無料
賛助会員
(個⼈)
無
1⼝
年3000円
JPPaCの⽬的に賛助するた
めに⼊会した個⼈
あり
都度1000円
あり 参加費割引
1500円
賛助会員
(法⼈)
無
1⼝
年20000円
JPPaCの⽬的にするために
⼊会した法⼈。
利益相反のある法⼈からの
賛助・寄付は受けません。
あり
法⼈に所属する⼈2名
まで、都度1⼈1000
円
あり
参加費割引(2名まで)
1⼈1500円
患者中⼼の医
療を学ぶ会会
員
無
無
学ぶ会の趣旨に賛同して⼊
会した個⼈
都度1500円
⼀般参加1,500円
学⽣1,000円
あり
参加費 3000円
(⼀般参加も3000円)
学⽣1,000円
アドバイザー
無
無
JPPaCの活動に対して適切
な指導をいただく個⼈
無
あり 無料
NPO法⼈JPPaC
参考
7
“患者中⼼の医療”の要素(Stewart,
2001)
患者が医師を訪れた「最⼤の理由」「最も気にしていること」「必要としてい
る情報」を⾒つけ出すこと
「患者の世界」を理解すること。「患者の世界」とは、感情的な側⾯や⽣活に関わる問題も含
めた、「患者全体(whole person)」のことを意味する
問題に関する「共通基盤(common ground)」をお互いに創り、同意出来るか
を検討すること
予防と健康を促進すること
患者と医師の関係を、継続的な、より良い関係に成⻑させること
NPO法⼈JPPaC
出所:C・ボンド編集 岩崎禎廣、ラリー・フラムソン訳(2010)『なぜ患者は薬を飲まないのか?』
8
我々がこれまでの意⾒交換から得た問題意識
1.医療にかかわる様々なステークホルダーが自
己の利益優先しているのではないか?
• 患者を意識していない
• メーカー(MR)の活動が患者・医療のために
なっていない
• 患者に適切な薬が届かない
2.医療格差と医療情報は?
• 医療・ヘルスケアに関する情報不足
• 人によって受け取とれるものに違いがある
• 患者に医療(や情報)が届かない
• 患者の自己判断
• 地域医療格差
• 病院の待ち時間が長いので行きづらい
• 経営学+ICTの応用による問題解決は
3.アドヒアランス
• アドヒアランス向上は誰が取り組むべきか
• 飲まない薬は効かない
NPO法⼈JPPaC
4.セルフケア
• 超高齢社会への対応
• ペインコントロール
• セルフケア・在宅医療を支えるしくみ不足
• セルフケアへの意識不足
• Temporally able bodied
• 患者会の機能不足
5.医療者・患者コミュニケーション
• 医療者と患者間にコミュニケーションが成立
していない
• 医療者のいいなりの患者
• 患者と薬局に大きな隔たり
• 患者が賢い医療の利用法を知らない
• 医療情報の氾濫
• 医療の言葉は外国語?
• ソーシャル・マーケティングの導入による解
決
• 共通接点による解決
NPO法⼈JPPaCの今後の活動
〜問題意識を⾏動へ〜
9
2年度(2015年1⽉〜12
⽉)
NPO設⽴後(初年度2014年
11⽉〜12⽉)
学ぶ会での勉強会活動
3⽉13⽇設⽴記念シンポ
NPO設⽴前
「学ぶ会」での勉強会活動
ジューム
IKUYAKUゼミ(現患者中⼼
企画運営会議での、⾏動⽅
分科会活動の活発化
の医療を学ぶ会)での勉強
会
学び
NPO法⼈JPPaC
針の検討
創発
実践
10
患者中⼼の医療・環境調査委員会
 調査対象
 「患者中⼼の医療」を取り巻く環境変化と患者への影響
 医療に関するステークホルダー間のコミュニケーションの実態と課題
 健康や病気に対する意識の変化
 その他
 どのステークホルダーにも属さずサードパーティとしての⽴
場から調査を⾏います。
 調査結果を定期的に⾏い社会にフィードバックします。
NPO法⼈JPPaC
11
分科会活動
〜課題解決のために調査研究や実践をする活動〜
 あなたが発起⼈として分科会を⾃ら創り、仲間を集め、活動しましょう!
 仲間の呼びかけに応えて実践活動に参加しましょう!
分科会
医療世界
NPO法⼈JPPaC
分科会
分科会
実践、調査研究
□ 患者中⼼の医療を学ぶ会
□ 患者中⼼の医療に関するテーマ
□ 医療に関するステークホルダー間の
コミュニケーション(つなぎ)
□ あなたが実践したいテーマ
医療世界
12
「患者中⼼の医療を学ぶ会」に参加しませんか
毎⽉1回PM6:30から開催しています。
2013年4⽉〜
2014年
「患者志向について考える」
「医療経済・アウトカムとは」
「喘息治療の実態・実際」
「患者中⼼の医療の捉え⽅」
「アドヒアランスとは」
「患者とのコミュニケーション」
「医療サービスと再受療意向につい
て」
★第17回⽇本医薬品情報学会シンポ
ジウム発表
「希少難病疾患の問題を抱える⼈たち
の絆」
《患者と薬と薬剤師の協奏的パートナーシッ
プ構築》
「コールセンターに寄せられる患者の声」
患者視点で考えるゼロからのDTCマー
ケティング
「患者中⼼のがん医療ーがん専⾨薬剤
師の役割」
勉強会の後は、交流会で盛り上
がっています
NPO法⼈JPPaC
「筋無⼒症患者の声」
「DIPEx Japan NPO法⼈ 健康と
病の語り」講演と反転授業
参考
13
学ぶ会の原点は「全てのサービスは患者のために」です。
メイヨ-クリニック(MAYO CLINIC)の将来的な成功に不可⽋な条件
 利益ではなく、サービスの理想を追求し続けること。
 個々の患者のケアと幸福を、第⼀にかつ真摯に考えること。
 スタッフ全員が、他の全てのメンバーの、専⾨家としての進歩に関⼼を持つこと。
 社会の移りゆくニーズに対応して変化していく意欲を持つこと。
 やらなければならないこと全てに対して、卓越した結果を⽬指す努⼒を続けること。
 絶対的な誠実さを持って全ての業務を⾏うこと。
出所:レナード・L・ベリー、ケント・D・セルトマン著
古川奈々⼦訳
『全てのサービスは患者のために』
勉強会の⽬的:メンバー全員が、医療関連の仕事に携わる⼈として、
患者志向「全てのサービスは患者のために」を追求しましょう。
いろんな業種の⼈たちと学び創発し合いましょう!
NPO法⼈JPPaC
参考
14
私たちの基本姿勢は病気を学ぶのでなく病⼈から学ぶ、です。
医療世界=疾患・EBM
患者世界=病気・病体験
疾患(disease)
病気(illness)
(組織病理学・病歴)を
(症状)に対する患者の
重視:鑑別診断
主観的な経験
出所:C・ボンド編集
岩崎禎廣、ラリー・フラムソン訳(2010)『なぜ患者は薬を飲まないのか?』
NPO法⼈JPPaC
15
このような活動に参加しませんか:
患者会・患者⽀援団体にふれあい、寄り添う体験
 ⾃分の取り柄とするものが患者会や⽀援団体に役⽴つかもしれない。
 限られた時間であっても何かができるかもしれない。
 包み込むケアが体験でき喜びが得られるかもしれない。
 その中で⽣じた課題解決にJPPaCの仲間のアドバイスが得られるかもし
れない。
 「全てのサービスは患者のために」必要とされるサービスが⾒つかるかも
しれない。
 ⼩さい⼀つのサービスが、⼤きな貢献につながるかもしれない。
 会員⼀⼈ひとりの体験を集積することでJPPaCに対する社会の信頼が得
られる。
NPO法⼈JPPaC
参考
16
どのようにすればパートナーシップが実現できるか
⼀緒に考えませんか
医療現場における医師と患者との
パートナーシップを実現する
出所:C・ボンド編集
岩崎禎廣、ラリー・フラムソン訳(2010)『なぜ患者は薬を飲まないのか?』
NPO法⼈JPPaC
参考
17
分科会テーマ候補
主体的患者の作る「患者中⼼の医療」とは何かを⼀緒に考えませんか
置かれた環境下での合理的
判断
固有の文化的・社会的・倫理
的価値を持つ人間
病ある生をコントロールする
主体的意識
患者
世界
病ある生を生きる主体として
の自らの立場への確信
患者中心の医療
医療世界
臨床経験により身体にすり込ま
れた知
(embodied knowledge)
NPO法⼈JPPaC
クリニカル・エビデンス
出所:松繁卓哉(2010)『「患者中⼼の医療」と⾔う⾔説』
参考
18
分科会テーマ候補:
Self Care”Your Health, Your Way”を⼀緒に考えませんか
What do we mean by self care and why is it good for people?
NPO法⼈JPPaC
NHS
Self Care Forum 2015.1.13 web検索
19
分科会テーマ候補:
“全てのサービスは患者のために”を実現する
新しい医薬品マーケティングのあり⽅を⼀緒に考えませんか。
 The Future of Competition – Co-Creating Unique Value with Customers
 コ・イノベーション経営 価値共創の未来に向けて
 C・Kプラハード ベンカト・ラマスワミ著 東洋経済新報社
 Co-creating Unique Value with Patients
患者を基軸に置いた医薬品マーケティング
全ての医療ステークホルダーが、患者のために、共創して、価値を提供する。
 競争戦略から共創のマーケティングへ
 服薬アドヒアランスの向上につながらないか
 ポーターの提⾔は実⾏可能か
NPO法⼈JPPaC
参考
20
服薬アドヒアランスも考えるべきテーマです。
WHO(2003)によるアドヒアランスの5つの要因
保健医療システム・
ヘルスケアチーム側の要因
社会的・経済的要因
病態に関連した要因
治療法に関連した要因
患者に関連した要因
「経⼝抗腫瘍療法におけるアドヒアランス」EBMT インターネットより検索
NPO法⼈JPPaC
改変
参考
21
ポーターの提⾔:医療関連メーカーの新たな可能性を
⼀緒に考え実践しませんか




ケア・サイクル全体を通して独⾃の価値を提供することで競う。

患者に対して独⾃の価値を創造することを基本戦略とする。

製品の使⽤⽅法だけでなく、ケア・サイクルに重点を置く。

製品を売るだけでなく、医療提供者と患者のサポートも⾏う。
⻑期的な実績とコストを他の治療と対⽐し、価値を⼊念に実証する。

⻑期的な臨床アウトカムとコストのエビデンスから、他の治療の価値と⽐較する。

医療提供者や患者と協⼒し、新たなタイプの⻑期⽐較研究を⾏う。
製品が適切な患者に使われるようにする。

使⽤量を増やすよりも奏功率を上げる。

営業の対象を絞り込みことで、不要な治療や無効な治療を最⼩限にする。
製品が適切に診療プロセスに組み込まれるようにする。


価値や情報、顧客サポートを売りにしたマーケティング・キャンペーンを展開する。


製品の上⼿な使⽤と、ミスの減少に向けた⽀援を⾏う。
販売量や値下げ率でなく、価値を重視したマーケティングを⾏う。
コスト転嫁を強化するのでなく、付加価値の⾼いサポートを提供する。

医療提供者が病態レベルの診療実績を評価、改善するのをサポートする
NPO法⼈JPPaC
出所:M・E・ポーター&E・O・ティスバーグ著 ⼭本雄⼠訳(2010)
『医療戦略の本質』
22
全てのステークホルダーが
“患者中⼼の医療”を共に考え共に実践する場
JPPaCはそのようなコミュニティでありたい。
 我々の思考はどうしても製薬企業・医療関連企業の範囲を超えられていない。
 患者も患者の⽴場から超えられていない。
 医療従事者しかり
 ⾏政担当者しかり
 それぞれが⾃⼰の正当性を主張するだけでいいのだろうか
 固定した考え⽅から⼀歩踏み出して、それぞれの⽣い⽴ちを背負ったもの同⼠が、
意⾒を交換し学び合う。互いの⽴場を尊重し思いやる。
 すべてのステークホルダーが等距離で参加する。
そのような場があっていいのではないか。
 お互いの意識の変化は、同じ場で交りあいで引き起こされ、創発される。
JPPaCはこのようなコミュニティでありたい。
NPO法⼈JPPaC
23
多くの皆様⽅のご⼊会をお待ちしています。ホームページから⼊会のお申し込み下さい。
正会員
年会費 6,000円(学⽣2,000円)
⼊会⾦ 4,000円(学⽣1,000円)
賛助会員
個⼈ 年会費 ⼀⼝ 3,000円
法⼈ 年会費 ⼀⼝20,000円
■ホームページ
http://www.jppac.or.jp
⽉1回開催の「患者中⼼の医療を学ぶ会」にはどなたでもご参加いただけます。
ホームページから⼜は申し込み書に記⼊の上にお申し込み下さい。
お送り先:215-0025 川崎市⿇⽣区五⼒⽥2-3-3-601 NOP法⼈JPPaC(畑中)
お問い合わせ先:メール [email protected]
NPO法⼈JPPaC
24
「全てのサービスは患者のために」
NPO法人JPPaCで、
患者中心の医療を共に考え、共に実践しましょう。
NPO法⼈JPPaC