環境・社会報告書2015(1.8MB

環境・社会報告書
2015年
(2014 年 4 月 1 日~2015 年 3 月 31 日)
高砂秋祭り
高砂工業所
高砂工業所は、株式会社カネカの主力生産拠点として、合成樹脂、化成品、
合成繊維、食品、医薬品、機能性食品という幅広い分野で製品の開発・生産を
行い、その活動を通じて社会へ貢献すると共に、環境の保全、安全の確保にお
いても地域の皆様に信頼される工業所となるよう、日々取り組みを進めていま
す。
1.環境方針
2000 年 1 月に環境管理の国際規格である ISO14001 の登録認証を受け、下記の
「高砂工業所環境方針」に基づき環境保全の継続的な取り組みを進めています。
1
2.環境マネジメントシステム
ISO14001 の規格に基づく環境マネジメントシステム組織により、高砂工業所
で働く全ての従業員に対して教育・訓練を行うとともに、環境保全の取り組み
を効果的・効率的に推進しています。また、外部審査機関や社内の査察・監査組
織による審査や査察・監査を受け改善を図っています。
(1)環境マネジメントシステム組織
<環境マネジメントシステム組織図>
変更:2014.11.17
製造・エネルギー
12部署
環境安全衛生委員会
スタッフ
5部署
高砂工業所長
研究・生産技術
5部署
グループ会社
1部署
環境管理責任者
(2)査察・監査
①CSR安全・品質査察
・CSR査察委員会委員長を長とする「CSR安全・品質査察」は、環境保全、
労働安全、保安防災、プロセス安全、製品安全(品質保証)とコンプライ
アンスの項目を加えた「総合査察」として毎年実施しています。高砂工業
所は 2014 年 10 月に査察を受け、取り組みが継続的に進展していることを
確認しています。
②環境内部監査
・資格認定を受けた高砂工業所内の主任監査員、監査員により毎年すべての
部署を対象に環境マネジメントシステムを監査しています。2014 年度は 8
月から 9 月に全 23 部署を監査し、システムが適正に機能していることを確
認しました。
CSR安全・品質査察
環境内部監査
2
③労働安全衛生マネジメントシステム監査
・資格認定を受けた高砂工業所内の主任監査員、監査員により毎年すべての部
署を対象に安全衛生マネジメントシステムを監査しています。2014 年度は
8、9 月に全 27 部署を監査し、システムが適正に機能していることを確認し
ました。
④第三者機関による ISO14001 の審査
・日本化学キューエイ株式会社を第三者機関として毎年環境マネジメントシ
ステムの審査を受けています。2014 年度は、10 月に5回目の更新審査を受
審し、高砂工業所の環境マネジメントシステムが適正に機能していること
が認められました。
ISO14001 認証書
第三者機関による維持審査
(3)教育・訓練
高砂工業所で働く全ての従業員を対象に、必要な教育・訓練を計画的に実施
しています。
① 化学物質管理と教育訓練
・高砂工業所で取り扱う化学物質に対して SDS(安全データシート)を揃え、
その化学物質取り扱いについて関係者に教育を実施しています。
・高砂工業所から出荷する製品で、万一の事故で漏洩や火災爆発の可能性の
あるものについて、輸送時に事故が起こった場合の対処方法などを記した
イエローカードを作り、運転手にその内容を教育すると共に常時携帯を義
務付けています。
②環境マネジメント教育
・ISO14001 の要求内容に沿って計画的な教育・訓練を行い、環境保全意識の
醸成に努めています。
③保安教育
・年間保安教育計画に沿って、製造部署は、教育・訓練を行い、保安防災意
識の醸成に努めています。
3
④防災訓練
・高砂工業所では、毎年、市消防署の指導をいただいて総合防災訓練を行い、
万一の事故の場合でも、その影響を最小限に止めるように訓練を実施して
います。
・工業所消防隊の定期的な訓練の他に、高砂市自衛消防隊操法競技会にも 4
チームが参加し、1 チームが 3 位に入賞しました。また、女性チームも参加
し、高砂工業所消火活動の技術の向上に努めています。
高砂市第 52 回自衛消防隊操法競技会(女性チーム)
3.監視・測定
兵庫県および高砂市と締結した環境保全協定に基づき、環境に著しい影響を
及ぼす可能性のある大気、水質汚染物質の排出量および騒音、悪臭について測
定を行い、継続的に監視を行っています。
2014 年 12 月より自家発電設備の高効率化を目的としたガスタービンコージェ
ネレーション設備を稼働しましたが、コージェネレーション設備を含めた全て
の項目で、環境保全協定値内であることを確認しています。
工業所 監視、測定結果
(1)大気
*1
施設名
5号
ボイラー
7号
ボイラー
測定項目
SOx
NOx
ばいじん
SOx
NOx
ばいじん
NOx
ばいじん
単位
ppm
ppm
mg/Nm3
ppm
ppm
mg/Nm3
ppm
mg/Nm3
1号
コージェネ
レーション
*1 自主管理値として行政へ届出た値
*2 判定 ○印は規制値以下であることを示す。
規制値(自主管理届出値)
- (232)以下
210 (130)以下
180 ( 30)以下
- ( 80)以下
300 (165)以下
100 ( 50)以下
70 ( 31)以下
50 ( 15)以下
測定点
排出口
排出口
排出口
測定頻度
一回/月
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
2014年度測定結果(平均値)
上期
下期
1.0以下
1.0以下
33
41
2
2
18
16
134
128
8
7
-
5.4
-
1.0以下
*2
判定
○
○
○
○
○
○
○
○
測定頻度
毎日
毎日
毎日
一回/週
一回/週
一回/週
一回/週
一回/週
一回/期
一回/期
一回/期
一回/期
一回/期
一回/期
2014年度測定結果(平均値)
上期
下期
40,544
40,149
6.1~7.6
5.9~7.3
18
17
16
11
0.9
0.6
450
996
0.18
0.23
11.1
10.8
0.02
0.01
0.01
0.01
0.10
0.09
0.06
0.03
0.011
0.004
0.16
0.13
*3
判定
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(2)水質
規制値
届出値(通常値)
測定点
排水量
42,698以下
pH
5~9以内
工業所
COD
mg/l
24以下
工業所
総合排水 SS
mg/l
23以下
総合排水
(NO1)
油分
mg/l
5以下
出口
大腸菌群数
個/ml
3,000以下
全りん
mg/l
0.5以下
全窒素
mg/l
22以下
フェノール化合物
mg/l
1以下
クロム含有量
mg/l
2以下
溶解性鉄含有量
mg/l
3以下
溶解性マンガン含有量
mg/l
10以下
銅含有量
mg/l
3以下
亜鉛含有量
mg/l
2以下
*3 判定 ○印は規制値以下(PHについては規制値内)であることを示す。
×印一時的に超過を示す。
測定項目
単位
m3/日
4
監視、測定結果
(3)騒音
測定項目
工業所内
騒音
単位
dB
規制値
朝・昼・夕70以下
夜 60以下
測定点
敷地境界
5箇所
測定頻度
一回/
3ヶ月
2014年度測定結果(最大、最小値) *4
上期
下期
判定
朝・昼・夕47~61 朝・昼・夕44~58
○
夜 45~59 夜 47~54
○
*4 判定 ○印は規制値以下であることを示す。
(4)悪臭
2014年度測定結果 *5
測定項目
単位
規制値
測定点
測定頻度
上期
下期
アンモニア
ppm
5以下
敷地境界 一回/
ND
ND
硫化水素
ppm
0.2以下
4箇所
3ヶ月
ND
ND
トリメチルアミン
ppm
0.07以下
ND
ND
アセトアルデヒド
ppm
0.5以下
ND
ND
スチレン
ppm
2以下
ND
ND
*5 NDは、検出限界(アンモニア:0.08、硫化水素:0.005、トリメチルアミン:0.002、アセトアルデヒド:0.02、スチレン:0.02)以下を示す。
*6 判定 ○印は規制値以下であることを示す。
工業所内
*6
判定
○
○
○
○
○
2014 年度の西工場測定結果は、下表の通りで、全ての項目で、環境保全協定
値内であることを確認しています。
監視、測定結果
(1)水質
測定項目
西工場
排水
(NO8)
排水量
pH
COD
SS
油分
大腸菌群数
全りん
全窒素
フェノール化合物
クロム含有量
溶解性鉄含有量
溶解性マンガン含有量
銅含有量
亜鉛含有量
単位
m3/日
mg/l
mg/l
mg/l
個/ml
mg/l
mg/l
mg/l
mg/l
mg/l
mg/l
mg/l
mg/l
規制値
届出値(通常値)
12,021以下
5~9以内
25以下
30以下
5以下
3000以下
0.5以下
5以下
1以下
2以下
3以下
10以下
3以下
2以下
測定点
工業所
総合排水
出口
規制値
届出値(通常値)
測定点
排水量
36,595以下
pH
5~9以内
西工場
COD
mg/l
25以下
工業所
排水
SS
mg/l
27以下
総合排水
(NO9)
油分
mg/l
5以下
出口
大腸菌群数
個/ml
3000以下
全りん
mg/l
2以下
全窒素
mg/l
11以下
フェノール化合物
mg/l
1以下
クロム含有量
mg/l
2以下
溶解性鉄含有量
mg/l
3以下
溶解性マンガン含有量 mg/l
10以下
銅含有量
mg/l
3以下
亜鉛含有量
mg/l
2以下
*1 判定 ○印は規制値以下(PHについては規制値内)であることを示す。
測定項目
単位
m3/日
測定項目
単位
dB
測定頻度
毎日
毎日
毎日
一回/週
一回/週
一回/月
一回/週
一回/週
一回/期
一回/期
一回/月
一回/期
一回/期
一回/期
2014年度測定結果(平均値)
上期
下期
536
547
6.4-8.5
7.0-8.4
2.8
2.5
1
1
0.6
0.5
7
2
0.28
0.26
1.4
1.3
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.02
0.02
0.01
0.007
0.006
0.01
0.05
*1
判定
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
測定頻度
毎日
毎日
毎日
一回/週
一回/週
一回/月
一回/週
一回/週
一回/期
一回/期
一回/月
一回/期
一回/期
一回/期
2014年度測定結果(平均値)
上期
下期
6,884
10,409
7.3-8.1
7.7-8.2
7.5
7.5
7
8
0.5
0.6
609
3
0.25
0.26
2.0
2.4
0.01
0.01
0.01
0.01
0.03
0.01
0.01
0.01
0.022
0.004
0.03
0.03
*1
判定
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
(2)騒音
西工場
騒音
規制値
朝・昼・夕70以下
夜 60以下
測定点
敷地境界
3箇所
測定頻度
一回/
3ヶ月
2014年度測定結果(最大、最小値) *2
上期
下期
判定
朝・昼・夕51~61 朝・昼・夕47~53
○
夜 52~59 夜 48~49
○
*2 判定 ○印は規制値以下であることを示す。
(3)悪臭
測定項目
単位
規制値
測定点
測定頻度
西工場
アンモニア
ppm
5以下
敷地境界 一回/
硫化水素
ppm
0.2以下
3箇所
3ヶ月
トリメチルアミン
ppm
0.07以下
*3 NDは、検出限界(アンモニア:0.08、硫化水素:0.005、トリメチルアミン:0.002)以下を示す。
*4 判定 ○印は規制値以下であることを示す。
5
2014年度測定結果 *3
上期
下期
ND
ND
ND
ND
ND
ND
*4
判定
○
○
○
4.環境負荷低減への継続的な取り組み
(1)化学物質の排出量低減の取り組み
①自主排出量削減計画
・高砂工業所では、1997 年度から 6 つの有害大気汚染物質(クロロエチレン、1,2-ジ
クロロエタン、クロロホルム、アクリロニトリル、1,3-ブタジエン、ジクロロメタン)について自主的に排
出量削減計画を策定し、その達成に取り組んできました。
2014 年度も引き続き、環境設備の管理強化を図り、排出量の抑制に努めて
いきます。
重点6物質排出量推移(単位:トン/年)
クロロエチレン
1,2-ジクロロエタン
2010
2010
2011
2011
年度 2012
年度 2012
2013
2013
2014
2014
0
10
20
30
40
50
0
10
クロロホルム
2010
2011
2011
年度 2012
年度 2012
2013
2013
2014
2014
2
4
6
8
0
10
2
4
1、3ーブタジエン
2010
2011
2011
年度 2012
年度 2012
2013
2013
2014
2014
10
20
30
40
50
6
8
10
ジクロロメタン
2010
0
30
アクリロニトリル
2010
0
20
40
50
0
6
2
4
6
8
10
② PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促
進に関する法律)への対応
・2014 年度PRTR法の対象 462 物質の内、高砂工業所の届出対象物質は 47 物
質(2013 年度:47 物質)です。
高砂工業所では、総排出量が前年度に比べ、1.5t 増加しました(55.9t/年→
57.4t/年)。
次表に排出量の多い 10 物質の物質名、排出量、移動量及びその他の届出物
質の排出量合計、移動量合計を示します。
高砂工業所のPRTR法対象化学物質の排出量・移動量(2014年度)
単位:kg 政令指定
番号
排
出
量
の
多
い
10
物
質
275
94
392
240
420
7
157
134
351
436
物質名称
ドデシル硫酸ナトリウム
クロロエチレン
ノルマル-ヘキサン
スチレン
メタクリル酸メチル
アクリル酸ノルマル-ブチル
1,2-ジクロロエタン
酢酸ビニル
1,3-ブタジエン
アルファ-メチルスチレン
小計
その他の物質の合計
届け出物質の総計
大気への
排出量
0
7,400
7,500
6,700
5,100
3,500
3,500
2,600
2,000
1,800
40,100
2,898
42,998
排出量
公共用水域
への排出
8,700
110
0
38
3
0
0
0
1
0
8,852
5,545
14,397
移動量
合計
8,700
7,510
7,500
6,738
5,103
3,500
3,500
2,600
2,001
1,800
48,952
8,443
57,395
0
0
98,000
270
8
0
0
0
0
0
98,278
19,625
117,903
また、高砂工業所における土壌への排出量、埋立処分量は全ての物質でゼロで
す。
7
(2)地球温暖化防止への取り組み
① エネルギーの取組み
当社は「エネルギー原単位*1 指数を年平均 1%以上低減する」を目標に地球温
暖化防止の取り組みを進めています。2014 年度の高砂工業所のエネルギーの消
費量は前年度に比べ 0.4 万キロリットル(原油換算量)増加しました。一方、
エネルギー原単位指数*2は 86.9 となり、前年度に比べ 3.7%減少しました。
2015 年度は、エネルギー消費削減の課題発掘と実行を強化するとともに、昨
年稼働したガスタービンコージェネレーション設備を安定的に運転させるなど、
エネルギーの効率的な使用を計画しています。
*1 エネルギー原単位:製造に要したエネルギーを活動量(生産量を表す指標)で除した
数値
*2 エネルギー原単位指数:基準年 1990 年度の数値を 100 として指数化した数値
② 二酸化炭素排出抑制
高砂工業所の生産活動に伴う 2014 年度二酸化炭素(CO₂ )の排出量は、100.4
万トンで前年度比 2.7%の増加となりました。
CO₂ 排出原単位*3指数*488.6 で前年度に比べ 2.2%減少しました。
*3CO₂ 排出原単位:CO₂ 排出量を活動量で除した数値
*4CO₂ 排出原単位指数:基準年 1990 年度の数値を 100 として指数化した数値
8
(3)環境負荷量と汚染防止(大気汚染防止、水質汚濁防止)
大気への SOX(硫黄酸化物)および NOX(窒素酸化物)の排出量、工場排水
中の COD(化学的酸素要求量)、SS(浮遊物質)、窒素およびりんの排出量につ
いて実績を把握しています。環境保全協定値の順守状況は、全て規制値以下
でした。
大気へのSOX排出量〈単位:トン/年〉
年度
大気へのNOXの排出量〈単位:トン/年〉
2010
2010
2011
2011
2012
年度
2012
2013
2013
2014
2014
0
200
400
600
800
1,000
0
排水中のCOD量〈単位:トン/年〉
2010
2011
2011
年度 2012
年度 2012
2013
2013
2014
2014
200
400
600
800
1000
0
200
排水中の窒素量〈単位:トン/年〉
年度
2010
2011
2011
2012
年度
2013
2014
2014
400
600
800
1,000
400
600
800
1000
40
50
2012
2013
200
600
排水中のりん量〈トン/年〉
2010
0
400
排水中のSS量〈単位:トン/年〉
2010
0
200
800
1000
0
10
20
30
(4)産業廃棄物の最終埋立処分量の削減
高砂工業所では、産業廃棄物のセメント原料や肥料への再資源化などを推進
し、2006 年度より、9 年連続でゼロエミッション *1 を達成しました。今後も
ゼロエミッションを継続出来るように努めます。
*1 ゼロエミッション:当社では、
「最終埋立処分量を産業廃棄物発生量の 0.5%未満にする
こと」と定義しています。2014 年度の最終埋立処分率は、0%でした。
9
最終埋立処分率(%)
産業廃棄物発生量&最終埋立処分量
80
60
40
20
0
16
14
12
10
8
6
4
2
0
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
最終処分量
最終埋立処分率(%)
100
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
最終埋立処分量
(千ト ン/年)
120
発生量
1 996
1 997
1 998
1 999
2 000
2 001
2 002
2 003
2 004
2 005
2 006
2 007
2 008
2 009
2 010
2 011
2 012
2 013
2 014
発生量 ( 千ト ン/年)
140
{(最終埋立処分量/産業廃棄物発生量)×100}
年度
年度
5.環境コスト
環境保全コストや環境保全対策に伴う経済効果は、環境保全活動の妥当性を
把握・評価するための指標であり、継続して効果的な環境改善を進めていく上
で重要な指標と考えています。2014 年度の環境保全コストや環境保全に伴う経
済効果は次のとおりです。
環境保全コスト 【2014年度】 [単位:百万円]
分 類
主な取り組み内容
投資額
費用額
(1)事業エリア内コスト
①公害防止コスト
大気、水質の公害防止対策
②地球環境保全コスト 温暖化防止(省エネ)対策等
513.7
-
1596.7
-
③資源循環コスト
廃棄物の処理、リサイクル、減量化
1.3
1331.7
(2)上・下流コスト
製品等のリサイクル・回収・処理
0.0
0.0
(3)管理活動コスト
社員への環境教育、環境負荷の監視、測定等
0.0
168.2
(4)研究開発コスト
環境保全に資する製品の研究・開発等
(5)社会活動コスト
緑化、景観保護活動、環境情報公開等
0.0
38.0
(6)環境損傷コスト
環境保全の賦課金(SOx賦課金)
0.0
8.6
515.0
3143.2
合計
-
-
※地球環境保全コスト、研究開発コスト投資額、費用額は、集計対象に含めていません。
環境保全対策に伴う経済効果 【2014年度】 [単位:百万円]
経 済 効 果 の 種 類
(1)リサイクル等により得られた収入額
経 済 効 果 額
-0.2
(2)省資源による費用削減
-252.2
(3)省エネルギーによる費用削減
0.3
(4)リサイクル等に伴う廃棄物処理費用の削減
-126.0
合計
-378.1
集計方法:環境省「環境会計ガイドライン 2005 年版」他に基づき、一部当社独自の考え方
を加えて集計しました。
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6.社会的取り組み 地域・社会との共生
(1)「地域社会との交流」
高砂工業所のグランドなどの厚生施設を地域社会に開放しているほか、工
場見学会、夏祭りなどを開催しています。2014 年度も 8 月に従業員と地域住
民が一体となった夏祭りを開催し、入場者は 5000 人を超え、地域住民との
交流を深めることができました。また、工場周辺の清掃など、地域の美化活
動を継続しています。
(2)「地元中学生のトライやるウィーク」
高砂工業所は兵庫県独自の取り組みである、地域で学び、心の教育を充
実する目的で行っている「トライやるウィーク」を支援してきました。2014
年度も 10 名の高砂中学校の生徒を受け入れ、普段接することの少ない人た
ちに触れ、化学工場の仕事を体感してもらいました。
(3)「夢・化学一 21」
(一般社団法人)日本化学工業協会など
が推進している 「夢・化学-21」キャ
ンペーンに協力しています。
化学の楽しさを体感してもらう目的で
高砂小学校の児童 66 名を招いて、学校
では味わえないものづくりと学習の機
会を提供しました。
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(4)「さつま芋の収穫イベント」
高砂工業所は地域活動の一環として、社有地に「さつま芋」を育て、2014
年度も秋に近隣の保育園児 300 名を招待して収穫を行いました。園児と保護
者の方々の明るい元気な声や笑顔が絶えず、喜んで頂いている恒例のイベン
トになっています。
(5)「カネカみらいの森づくり」
高砂工業所は、兵庫県が推進する「企業の森づくり」事業に参加し、2012
年 6 月より多可町の山林整備・保全活動を進める社会貢献事業「カネカみ
らいの森づくり」活動を実施しています。
2014 年度 1 回目の活動は、4 月に新入社員 55 名が研修の一環として、森
林伐採等の活動を実施しました。第 2 回目の活動は、11 月に社員と家族を
含め 50 名が参加して実施しました。
(6)「高砂町連合自治会の皆さまとの地域対話の開催」について
高砂工業所では、カネカの企業活動についてご理解して頂くことを目的
に高砂町の連合自治会役員や学校関係者の皆さまと 2014 年 6 月に地域対話
を開催しました。高砂工業所を中心としたカネカの紹介と工場の環境なら
びに安全への取り組みを説明し、質疑応答を通じて皆さまの貴重なご意見
や要望を頂戴しました。
高砂工業所では、今後もこうした地域対話を続けることより、率直で開
かれた関係づくりを進めていきます。
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(7)「CSR Communication Book 2014」および高砂工業所の「環境・社会報告書」
配布について
2009 年以降、レスポンシブル・ケア兵庫地区地域対話実施後の活動の一
環として、安全で高品質な製品・サービスの提供、環境への配慮、安全への
取り組み、社会的公正・倫理にかなった活動の取り組みを纏めた「 CSR
Communication Book 2014」と高砂工業所で取り纏めた「環境・社会報告書
2014」を近在の 24 自治会長様に配布しました。
高砂工業所の概要
住所
電話
敷地面積
代表者
社員数
工場出荷額
操業開始
環境マネジメントシステム
労働安全衛生マネジメントシステム
兵庫県高砂市高砂町宮前町1-8
079-445-2500(代)
128 万平方メートル(約 38 万坪)
川勝 厚志
1466 名(2015 年 3 月末現在)
約 1598 億円
1949 年に操業開始
2000 年に ISO14001 認証取得
2007 年に OSHMS 認定取得
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高砂工業所製造品の主な用途
当工業所の製品は、主に中間原料ですが、ユーザーで生産される最終製品は
生活と環境保護に役立っています。
製品名
主な最終製品例
化成品
・苛性ソーダ
・化学繊維、紙、パルプ
・塩酸
・一般工業用、中和剤
・次亜塩素酸ソーダ
・水道用消毒剤、漂白剤
・カネビニール
・上下水道管、電線コード、農ビフィルム
血液パック、錠剤シート、断熱塩ビサッシ
・カネビニール ペースト
・クッションフロア、タイルカーペット
食品サンプル、医療用手袋、消しゴム
機能性樹脂
・カネエースB
・カネエースFM
・カネカMSポリマー
・サイリル
・ゼムラック
・産業用資材、ボトル
・窓枠、サイジング材
・建築用シーリング材
・接着剤粘着材の基材
・塗料用原料樹脂
発泡樹脂
・カネパール
・断熱建材、保冷容器、魚箱野菜箱、緩衝材
合成繊維
・カネカロン
・ウィッグ、ドールヘアー、カーテン、カー
ペット、ぬいぐるみ玩具、毛皮調コート
食品
・カネカマーガリン
・カネカショートニング
・ベルコ
・ラシェンテ
・カネカイースト
・マーガリン
・ショートニング
・チョコレート用油脂
・ホイップクリーム
・パン酵母
医薬品
・KANEKA AL-1
・アオニレックス
・エナラプリル型血圧降下剤中間体
・100%植物由来の生分解性ポリマー
機能性食品
・カネカコエンザイムQ10
・還元型コエンザイムQ10
・サプリメント原料
・サプリメント原料
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㈱カネカ 高砂工業所 案内図
◆ 山陽電鉄 『高砂駅』から㈱カネカ 高砂工業所までは、徒歩で約10分です。
<大阪方面から>
1.阪神電鉄 ‘梅田駅’より姫路行き直通特急‘高砂駅’で下車(特急電車:約70分)
2.JR山陽本線‘明石駅’で下車。
山陽電鉄に乗り換え、‘高砂駅’で下車。(特急電車:約15分)
<岡山方面から>
JR山陽本線(山陽新幹線)‘姫路駅’で下車。
山陽電鉄に乗り換え、‘高砂駅’で下車。(特急電車:約20分)
至姫路
三井住友銀行
至明石
木
曽
路
交
番
高砂駅新館
N
山陽電鉄
タクシー乗り場
(パチンコ)
大永観光ビル
グリーンロードを通って来る
事も出来ます
いち
ばん
駐
輪
場
喜多
電機
駐輪場
サンモール
(スーパー西友)
焼肉屋
プレステージ高砂
(マンション)
中島工芸
花屋
十
輪
寺
銀座商店街
公
園
花屋
高砂
中学校
こちらの信号に出るまでは、
駅から南へとお進みください。
高砂小学校
カネカ光雲寮
(独身寮)
駐輪場
駐車場
㈱カネカ高砂
サービスセンター
正門
株式会社カネカ 高砂工業所
(じきょうかん)
自彊館
カネカグラウンド
〒676-8688
高砂市高砂町宮前町1-8
℡:079-445-2500㈹
カネカグラウンド
西門
㈱カネカ
高砂工業所
西工場
西
正
工
門
場
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踏切
高砂工業所
〒676-8688
兵庫県高砂市高砂町宮前町 1-8
問い合わせ先
総務グループ
TEL:(079)445-2500(代)
FAX:(079)445-2366
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