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中経連
愛知県における道路・港湾の整備、
アジア№1航空宇宙産業クラスター
形成特区に係る要望活動
「企業・人材プール」
3回目の講師派遣
7月10日
(金)、中経連
は、
「 企業・人材プール」
7月9日
(木)、中経連は、愛知県等とともに、以下
のとおり要望活動を実施した。
による3回目の講師派遣
を実施した。
今 回は 、豊 島 ㈱ 三 部
■国際競争力強化のための広域幹線道路網および
港湾の整備拡充
二課課長の真鍋浩二氏
が 、愛 知 県 立 大 学 の 外
要望先:西村国土交通副大臣、国土交通省幹部
国語学部1∼2年生を中心とする学生約 80 名に
訪問者:大村愛知県知事、三浦中経連常務理事 等
対し、
「 人生設計とキャリア ∼私の学生生活から
<主な要望内容>
現在に至るまで∼」
をテーマに講義を行った。
中部圏の国際競争力強化のため、国際的な物
真鍋氏は、部活動に打ち込んだ大学生活や就職
流・交通拠点である名古屋港や三河港、中部国際
活動に向けて自身を見つめ直した経験などを話し
空港等を結ぶ広域幹線道路ネットワークの早期
た後、中国・上海での9年間の赴任期間に、
日々の
整 備( 西 知 多 道 路 、名 古 屋 環 状2号 線 、名 豊 道
実践の中で中国語を習得したこと、様々な人々との
路、浜松三ヶ日豊橋道路等)について要望。
あわせ
出会いがあったこと、
また、上海での事業における
て、国際ハブ港の実現に向けた名古屋港の機能強
苦労や責任を持ってやり切ることの大切さを学ん
化等についても要望した。
だことなどを説明した。最後に、学生に対して、①郷
(社会基盤部 山口 智)
に入れば郷に従え、② 困 難な時が一 番 成 長でき
る、③自分のやりたいことを早く見つけて取り組み、
■国際戦略総合特区「アジア№1航空宇宙産業
クラスター形成特区」の推進
自覚と誇りを持って未来を切り開いて欲しいとメッ
セージを送った。
要望先:平内閣府副大臣(地方創生、国家戦略区
講義後、学生からは活発な質問が出され、
「 留学
域)、
内閣府地方創生推進室長 等
する際には 郷に入れば郷に従え を心掛けたい」
訪問者:大村愛知県知事、三浦中経連常務理事 等
<主な要望内容>
といった感想もあった。
また、担当教授の吉川雅博氏からは「講師の人
総合特区制度について法施行後5年となる平
間性や考え方に触れて、海外での仕事を夢見てい
成 28 年8月以降の継続と、さらなる拡充、平成 28
る多くの学生にとって将来を考える上で大いに参
年3月31日を期限とする
「国際戦略総合特区設備
考になった」、講師からは「海外経験から得た教訓
等投資促進税制」の延長、航空宇宙産業の特性を
を学生に伝えられた。自分の人生観・仕事観を再
踏まえ事業者の新規立地・設備投資をより効果的
に支援できるよう支援措置の拡充を図ること、
「国
際戦略総合特区支援利子補給金」や「総合特区
推 進 調 整 費 」をはじめ、地 域の実 情に配 慮した
重 点 的な金 融・財 政 支 援を講じること等につい
て要望した。
(産業振興部 加藤 信彦)
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中経連 2015.9
中経連 2015.9
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中経連
確認することもできた」
とのコメントがあった。
本会では今後、試行の実績を重ね、
同プールへの
大学・企業の参加拡大に向けた検討を進めていく。
(企画部 中川 泰彰)
第2回中部コーディネータ研究フォーラム
7月13日(月)、
中経 連は、
「 第2
三田会長がインド政府等を訪問
回中部コーディネ
ータ研究フォーラ
ム」を名古屋市内
にて開催し、中部
5県のよろず支援拠点コーディネータ、支援機関・
大学のコーディネータ、中堅・中小企業支援に関す
る有識者・研究者など、24 名が参加した。
本フォーラムは、中部圏各地で中堅・中小企業
支援をしているコーディネータのネットワーク強化
と企業支援力の一層の向上をねらい、今年3月に
設立したものである。
( 公財)三重県産業支援センター理事長の
まず、
7月12日
(日)∼ 18日
(土)、三田中経連会長は、
山川進氏が「地域の支援機関(産学官金)
とコー
大 村 愛 知 県 知 事 等とともに、インドとの経 済 交
と題し、中
ディネーターの連携による地域活性化」
流 増 進を図ることを目的に渡 印し、モディ首 相 、
小企業連携体(シンジケート)設立支援について
グジャラート州パテル首相、
ラジャスタン州ラジェ
具体例を交えて紹介した。
首相、インド商工会議所などを訪問した。今回の
続いて、
タカノ㈱相談役の堀井朝運氏が「中堅・
ミッションには、大村知事、三田会長のほか、愛知
中小企業の新規事業開発」
と題し、社長時代に精
県 議 会の横 井 議 長 、名 古 屋 商 工 会 議 所の岡谷
力的に新規事業開発に取り組むとともに、次々と
会頭、内藤副会頭等 17 名が参加した。
新規事業が誘発されるような会社へと転換・成長
三田会長は、各訪問先においてインドの将来性
に高い期待を示したうえで、インドにおける中部圏
させてきた過程を、経験談や経営者としての心構
えなどを交えて紹介した。
企業の進出に際して、道路をはじめ流通インフラ
どちらも、中堅・中小企業同士が組むこと、外部
の整備、事業の設立・運営における手続きの簡素
資源を活用することの重要性など、経営資源に乏
化や複雑な徴税システムの平易化等を要望した。
しい中堅・中小企業ならではの成功事例であり、
特に現在、モディ政権のもと取り組んでいる
「メイ
講演後は活発に議論が行われた。
ク・イン・インディア」
を下支えしていくと考えられる
中小企業の進出を促進するためには、
このような
次回は10月に開催する予定である。
(産業振興部 佐々木 彰一)
受入環境の整備が大切であることを訴えた。
一方、インド側からは、インド国内産業の一層の
隆盛に向けて、日本、とりわけ製造業が集積する
愛知県や中部圏の企業と交流を深めたいという
意向が示され、双方が協力して連携を深めていく
ことを確認した。
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7月24日
(金)、中経連は、総合政策会議におい
て、三重県雇用経済部伊勢志摩サミット推進局長
(国際部 和田 耕一朗)
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伊勢志摩サミット推進局による講演
の西城昭二氏を招き、
「 伊勢志摩サミットに向けた
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三重県の取組について」
と題した講演会を行った。
会し、中部圏の抱える課題や今後の方向性などに
西城氏は、G7/8サミットの定義、変遷、過去
ついて議論を行う、
「 第 12 回中央日本交流・連携サ
の実績、開催地での取り組み状況、経済効果等に
ミット」について、
8月31日に地方創生をテーマとし
ついて説明を行った。また、三重県の今後の取り
て開催すると紹介した。
組みとして、伊勢志摩サミット三重県民会議のも
(総務部 伊藤 邦広)
と、
「 開催支援」、
「 おもてなし」、
「 明日につなぐ」、
「三重の発信」を4つの柱に、全県的に展開してい
くことを紹介した。
さらに、サミットは海外からの旅行者を呼び込む
中部国際空港の二本目滑走路を始めと
する機能強化の実現に向けた要望活動
チャンスであり、サミット効果を広域に波及させる
ためには、地元が連携して効果的な情報発信や環
境整備を展開し、誘客促進を図るなど、効果を一
過性に終わらせない持続的な取り組みへの期待
を示した。
なお、中経連では8月1日、
「 伊勢志摩サミット支
援準備室」
( 室長:小川中経連常務理事事務局長)
を開設し、同サミットへの支援を行っていく。
(総務部 馬場 誠治)
定例記者会見
7月27日
(月)、中部国際空港二本目滑走路建設
促 進 期 成同盟 会( 会 長:大 村 愛 知 県 知 事 、副 会
長:三田中経連会長等)は、
うえの国土交通大臣政
7月 2 4 日( 金 )、中経 連は、総 合 政 策 会 議 終了
後、三田会長の定例記者会見を行った。
はじめに、三田会長は、来年5月に開催される伊
務官をはじめとする国土交通省幹部や稲田自民党
政調会長等を訪問し、中部国際空港の二本目滑
走路を始めとする機能強化の実現に向けた以下の
勢志摩サミットの成功と、三重県の国際的な知名
4点について要望活動を実施した。
度向上を願っていると述べた。そのうえで、
この機
1.二本目滑走路を始めとする機能強化の実現に
会を活用し、東海地方の産業・観光の魅力を世界
向けた環境整備のため、国が主体となって調査
中にPRし、認知度を高めていくことも非常に重要
検討に取り組むこと。
であるとし、サミット成功に向けた支援について、
関係機関と議論をしていることを紹介した。
また、景気の現状について、短観など地域の景
気指標に改善が見られることに加え、
4−6月期の
景況判断が2期連続で改善しており、今後もさら
なる改善が見込まれるとの見方を示した。
2.
ビジット・ジャパン地方連携事業等インバウンド
旅客の増加に向けた施策を始めとする航空需
要拡大の取り組みを一層推進すること。
3.空港利用者の利便性向上のため、道路・鉄道
等アクセスの充実に取り組むこと。
4.伊勢志摩サミットの開催に向け、海外からの賓
続いて、
7月12日から18日までのインド政府等の
客をお出迎えする空港として、
CIQ
(税関、出入
訪問について報告し、モディ首相をはじめとする要
国管理、検疫)の充実やファーストレーンの設
人らと面会し、
日系企業が抱える課題解決を要請
置を始めとした機能強化に対応すること。
するなど大変有意義であったと述べた。
(社会基盤部 和田 耕一朗)
最後に、地元自治体と経済界の代表が一堂に
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中経連 2015.9
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中経連
駐日米国大使館 経済・科学部二等書記官
表敬訪問
7月27日
(月)∼
8月7日( 金 )、在
名古屋米国領事
館首席領事代行
として来名した、駐
日米 国 大 使 館 経
済・科学部二等書記官のジェイソン・エバンズ氏
はじめ3名が7月30日(木)、中経連を訪れ、小川
常務理事事務局長等と経済懇談を行った。
懇談ではエバンズ氏から、
アベノミクスやTPP
における中部経済への影響や経済界として注目し
ていること、当地域の航空宇宙・エネルギー産業
の状況等について質問が出された。
これに対し、
「アベノミクスによる円安を受け、輸
出関 係が 多い中部の企 業は好 影 響を受けてい
る」、
「TPPでは、農業分野の交渉が難航してお
り、製造分野が交渉材料に使われる懸念がある」
と回答するとともに、
「 中部の重要な産業である自
動車産業のように航空宇宙産業を今後成長させ
ていきたく、アメリカ資本企業の日本進出や技術
連携を期待している」
と述べた。
また、
「 来年5月に
行われる伊勢志摩サミットは、三重を含む中部の
魅力を知ってもらうチャンスだと思っており、
これ
を機にアメリカの多くの皆様に中部を紹介し、訪れ
ていただきたい」
と要請するなど、幅広い分野にお
ける意見交換を行った。
(国際部 平山 りえ)
中部の将来像を検討することを目的に設置した会
合である。
メンバーは、会員大学の学生と会員企業
1チーム5∼6名で構成
の若手社員、合計 27 名、
されており、チームごとに行う
「魅力と活力
れる
中部の将来像の実現に向けたリーディングプロジ
ェクト」の提案を最終目標としている。
今回は、はじめにCLMの趣旨と最終目標につい
ての確認を行い、そのうえで、
5チームに分かれ、
「 2 0 4 0 年の中部をどのような地 域にしたいか」、
をテーマにチー
「中部の課題(強み・弱み)は何か」
ム・ディスカッションとプレゼンテーションを実施
した。初対面となるメンバー間で、活発なチーム・
ディスカッションを展開し、テーマに対する考えを
とりまとめた。
また、
プレゼンテーションでは、
「つな
がる中部」や「中心としての中部」などの将来像に
関するキーワードや、
ものづくり、観光産業などの
活性化、インフラ整備、学生を含めた人を呼び込
む工夫など、中部の課題について発表し合った。
今後は、最終目標であるリーディングプロジェク
トの提案に向け、チームごとに検討を深め、中間プ
レゼン(第2回全体会合、10月20日開催)を経て、
最終プレゼン(第3回全体会合、12 月15日開催)
を行う予定である。
(企画部 中川 泰彰)
第1回CLM全体会合
8月3日(月)、中経連は、第1回「明るい中部の
未来を考えよう! 中部リーディングプロジェクト
ミーティング」
(CLM)全体会合を名古屋市内に
て開催した。
CLMは、将来の中部を担う若い世代の人々が、
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